新型コロナウイルス感染拡大によりUCI(国際自転車競技連合)カレンダーが再編され、日程変更されたクリテリウム・デュ・ドーフィネ(フランス)はクレルモンフェランで8月12日に開幕。16日にムジェーブにゴールする新日程を発表した。
レースは5ステージに短縮され、プロローグやタイムトライアルがなくなり、最終日のフィニッシュラインまで山岳ステージが連続する。
8月29日に開幕するツール・ド・フランスの前哨戦と言われる同大会には、トップ選手の多くが参戦する。ユンボ・ビズマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)とトム・デュムラン(オランダ)、イネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)とゲラント・トーマス(英国)、ドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)、AG2Rラモンディアルのロマン・バルデ(フランス)、グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)。
すべてツール・ド・フランスに参戦を予定しているエースクラスだ。
ベルナルが政府機でコロンビアを出国し欧州へ
ベルナルやナイロ・キンタナらのコロンビア勢はフランス入国ができるのか懸念されていたが、7月20日に両選手やサッカーなどのスポーツ選手109人が政府チャーター機で欧州に到着した。出発前のPCR検査で全員が陰性だったため、検疫なしにスペインのマドリードで入国を認められた。
このコロナ禍の状況にあっても、ヨーロッパでは検問なしに国境を越えられるため、ツール・ド・フランス2連覇を狙うベルナルがフランス入りするのは問題ないと報じられている。フランスは現時点で、一般のコロンビア人の入国は認めていない。
スペイン入りしたベルナルは、イネオスチームがトレーニングしているピレネー山中のアンドラ公国に移動。チームメートとトレーニングし、8月1日にフランスで開催されるルート・ドクシタニーで実戦復帰する計画だ。