マリアローザ90歳の誕生日…オンライン博物館公開

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトがマリアローザ90周年を記念して、マドンナ・デル・ギザッロ教会にあるサイクリング博物館とAcdB博物館と共同してバーチャル博物館を開催。インターネットでだれでも自由に訪問することができる。

1968年にエディ・メルクスが着用したマリアローザ

マリアローザは同大会で個人総合1位の選手が着用するピンク色のリーダージャージ。これまで254選手が着用している。

すでに2021年の第104大会のコースが発表されているが、バーチャル展覧会は5月8日の開幕までまでの9週間オンラインで開催される。

画像、未公開のビデオや記事だけでなく、過去数十年にわたってマリアローザ獲得者のエキサイティングな物語をあますことなく伝えるデジタルプロジェクトだ。ジロ・デ・イタリアのすべてのソーシャルメディアで楽しむことができるという。

また、世界中のファンが「最も好きなマリアローザ選手」を決める選挙区投票できるという企画も同時に行われる。

1951年のマリアローザ

ジロ・デ・イタリアは1909年に始まったが、主催紙ラ・ガゼッタデッロスポルトのスポーツジャーナリスト、アルマンド・コウネットが1931年に首位選手が着るリーダージャージとして企画した。ピンク色は新聞紙の色にちなんだものだ。

初めてマリアローザを着用したのはその年に世界チャンピオンとなるイタリアのリアルコ・グエッラで、1934年にはジロ・デ・イタリアで総合優勝した。

●ジロ・デ・イタリア90周年のバーチャル博物館

スポーツバイク販売店員対象のeラーニングが二次募集

一般社団法人自転車協会がeラーニングによるSBAA PLUS新規資格取得講習の第2次エントリーを2021年3月21日(日)まで受け付ける。受講は2021年3月30日(火)~4月6日(火)、試験は2021年4月7日 (水)~2021年4月15日(木)に開催する。

同協会では、安全安心なスポーツ用自転車の供給販売をとおしてスポーツ用自転車市場の健全な発展を目的としたスポーツBAAマーク制度を2007年よりスタート。2021年2月1日現在、SBAA PLUS資格者は749人となり、210社が特別賛助会員となっている。

この制度は、スポーツ用自転車を取り扱う販売事業者で一定の資格要件を満たし、かつ協会主催の講習会修了後試験に合格し、特別賛助会員に入会した場合にSBAA PLUSの資格(SBAA PLUSマークを貼付できる)が取得できる制度。スポーツ用自転車の安全で安心な利用を消費者に正しく理解してもらい、その楽しみを伝える担い手となる人材にとっては必要な資格だ。

今回は新規資格取得のための講習・試験を、インターネットを活用した学習形態であるeラーニング化を採用し、全国どこからでも受講できるようになった。

今回の申し込みはホームページからのみ。また過去に合格した人は今回の受講の対象外となる。

●SBAAのホームページ

パリ〜ニース開幕…ベネットがスプリントVで首位に

「ルート・オ・ソレイユ=太陽への道」という愛称を持つ8日間のステージレース、パリ〜ニースが3月7日にフランスで開幕し、初日の第1ステージでドゥークニンク・クイックステップのサム・ベネット(アイルランド)がスプリント勝負を制して優勝。総合成績でも首位に立った。

2021パリ〜ニース第1ステージ ©A.S.O.-Fabien-Boukla

大会は14日まで。目的地のニースは新型コロナウイルス変異株の感染者が増加している地域で、週末は24時間の外出禁止が命じられている。2020年は最終ステージが中止になった。

2021パリ〜ニース第1ステージ ©A.S.O.-Fabien-Boukla
2021パリ〜ニース第1ステージ ©A.S.O.-Fabien-Boukla
サム・ベネットがパリ〜ニース第1ステージ優勝 ©A.S.O.-Fabien-Boukla
パリ〜ニースのマイヨジョーヌを着用するサム・ベネット ©A.S.O.-Fabien-Boukla

●パリ〜ニースのホームページ

ファンデルプールがストラーデビアンケ優勝…女子もオランダ勢

イタリアのトスカーナ地方の未舗装路を含むルートを走るストラーデビアンケが3月6日に行われ、男子はマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)が、女子はシャンタル・ファンデンブロークブラーク(Sdワークス)のオランダ勢が優勝した。

シエナの上りでマチュー・ファンデルプールがジュリアン・アラフィリップに差をつける ©LaPresse – Marco Alpozzi

ファンデルプールは世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)とエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)とともに抜け出すと、シエナのゴールに上る石畳の激坂で抜け出して優勝した。

15回目の開催となる男子レースでオランダ選手が優勝したのは初めて。一方、7回目の開催となる女子レースではオランダ勢が4連勝。

シエナを発着とする184kmで争われたストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari

総合力のある選手もねらってくる特異なワンデーレース

「これは象徴的なレースだから本当に勝ちたかった。タデイ・ポガチャルやベルナルのように上りが強い選手がたくさん出場してくるので、勝つのが最も難しいレースの1つだと思う。ステージレースの総合優勝を争えるタイプなど多くのチャンピオンがワンデーレースの勝利のために戦うことはあまりない」とファンデルプール。

「今日は自信を持っていたし、かなりいい感じだった。フィナーレのためにエネルギーを節約し、最後のしかけどころを待っていた。コースを見て、いくつかの難しいセクションがあることは知っていた。チームとしても勝利への意欲は高かった。信頼できるチームメイトがいて、彼らがレースの重要なタイミングまでベストポジションで走らせてくれた」

次週は同じイタリアで開催されるステージレースのティレーノ〜アドリアティコに出場するというファンデルプール。さらにワンデーレースのミラノ〜サンレモにベストコンディションで挑みたいと語り、ステージレースへの意欲も口にした。

マチュー・ファンデルプールがストラーデビアンケ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

5秒遅れの2位となったアラフィリップは、「いつも勝ちたいけど、表彰台に立てたことに満足している。最善を尽くしたので後悔していない」とコメント。

「勝利のために戦ったが、マチューが最強だった。残り約20kmで加速したとき、マチューとワウト・ファンアールトの違いに気づいた。調子はそれほど悪くなかったので、勝負どころに集中していたが、最後の上りでマチューは明らかに最強だった。次の目標はティレーノ〜アドリアティコでステージ優勝すること」

先頭からマチュー・ファンデルプール、ジュリアン・アラフィリップ、エガン・ベルナル ©LaPresse – Fabio Ferrari

スペシャリストではないので3位は驚き…ベルナル

20秒遅れの3位ベルナルは、「正直なところ、ワンデーレースのスペシャリストではないので、トップ3に入ったのは少し驚いた」とコメント。

「マチュー・ファンデルプールと世界チャンピオン(のジュリアン・アラフィリップ)と表彰台に上がれことは大きな名誉。次の目標に向けてモチベーションを高め、自信を与えてくれる。マチュー、ファンアールト、UAEエミレーツの選手たちは本当に強かった。フィナーレはどれだけ脚が残っているかだけの問題だった」

シャンタル・ファンデンブロークブラークとそれを追うエリサ・ロンゴボルギーニ ©LaPresse – Marco Alpozzi

女子はSdワークスチームがレースを掌握

女子はファンデンブロークブラークが地元イタリアのエリサ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレード)に7秒差をつけて優勝した。9秒遅れの3位には世界チャンピオンでSdワークスに所属するアンナ・ファンデルブレッゲン(オランダ)が入った。

「最後は高速だった。私はチームメート数人と少人数の先頭グループにいた。私の役目はここでアタックすることだった。ロンゴボルギーニがついてきたが、それは承知の上の作戦だった。エリサは上りに強いけど、その後ろにはチームメートが控えていたので」とファンデンブロークブラーク。

シャンタル・ファンデンブロークブラークがストラーデビアンケ女子優勝 ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「チームは私にエリサの後輪についていくように指示した。彼女が優勝するチャンスは私よりも少ないはずだから、彼女が先頭でプッシュし続けることを知っていた。小さなグループのスプリント勝負になればチームメイトが勝てるから。エリサが多くのエネルギーを費やしている間、私は彼女をマークし続けて、最後の上りで彼女を落とすことに成功した。予想外の勝利だったのでとてもうれしい」

シャンタル・ファンデンブロークブラークを中央に左が2位エリサ・ロンゴボルギーニ、右が3位アンナ・ファンデルブレッゲン ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●ストラーデビアンケのホームページ

脳への損傷を防ぐトレックのWaveCel搭載モデルが安価に

トレックより新しい「Starvos WaveCel AsiaFit Helmet」が登場した。価格は1万4500円(税別)で、脳への損傷を防ぐWaveCel搭載モデルとしては購入しやすいモデル。

クロスバイクやロードバイクなど初めてのスポーツバイクを購入し、通勤通学や買い物などで普段使用するサイクリストが増える昨今、このStarvos WaveCel AsiaFit Helmetはサイクリストが必要としている求めやすい価格と軽さに、頭部への損傷を防ぐ優れた保護性能とアジアフィットという快適性が兼ね備わったエントリーモデルとなる。

■安全なWaveCel搭載モデル
たった一つしかない脳への損傷を防ぐ、トレック史上最も安全なヘルメット技術
■WaveCel初の購入しやすいエントリーモデル
購入しやすくなったことで、トレック最高の保護性能をより多くのサイクリストへ提供できるようになった
■快適なアジアフィット
アジア6カ国、1500人を超える被験者のデータに基づく最適なフィットデザイン
■ラインナップの中で最も軽いWaveCelヘルメット
WaveCel形状の見直しにより、軽量化を実現

<ラインナップ>
サイズ:S/M, M/L
重量:330g(M/L), 310g(S/M)
価格:1万4500円(税別)
カラー:Black, White, Alpine Blue

●トレックの詳細ホームページ

昼でもライトを点けると事故に遭う確率が33%減少

トレックは、夜間のみならず日中でもライトを点灯することをサイクリストにとって当たり前の文化とするため、全てのサイクリストを対象にこの文化に共感して実践する「デイライトアンバサダー」を募集する。

#昼でも点けようアンバサダーを募集中

昨今、自転車がアウトドアとしての楽しみや通勤や通学の移動手段として大変注目されている。それと同時に初心者のサイクリストが増えていて、安全にサイクリングすることの重要性が一層高まっている。

サイクリング中の安全を確保する手段の中で、明るい日中にライトを点灯することは、専門的なスキルも必要なく簡単で非常に効果的。多くのサイクリストが乗る日中の時間帯に点灯することにより、無灯火の状態と比べて2.4倍も周囲から視認されやすくなり、事故に遭う確率が33%も減少される。

サイクリストにとって安全に楽しめる環境を目指しデイライトという文化に共感できる人は、ぜひ特設ページより応募してみよう。

【募集概要】
■募集期間:3月15日(月)23:59まで
■採用発表:3月19日(金)
■投稿期間:3月22日~7月22日(4カ月間)
■投稿内容:
点灯しているライトの写真or点滅中の動画を撮影
投稿にハッシュタグ「#昼でも点けよう」を付けて投稿する
■投稿頻度:期間内に16回(週に約1回)
■採用人数:数十名程度
■支給品:Bontrager Ion Comp, Flare R City Light Set(税込み1万6500円)
■問い合わせ:トレックジャパン株式会社 Japan_Info@trekbikes.com

●トレックの詳細ホームページ