畠山紗英がBMXレーシングW杯で日本勢初の表彰台

BMXレーシングのワールドカップシリーズ第1戦がイタリアのベローナで5月7日に開幕し、8日に行われた女子エリートクラスで、東京五輪代表でもある畠山紗英(日本体育大)が3位になった。日本人初となるワールドカップの表彰台。

UCI BMXスーパークロスワールドカップ第1戦で3位の畠山紗英 ©日本自転車競技連盟

BMXレーシング種目のワールドカップシリーズは、2020年2月に開催されて以降中止が続いていた。今回の大会も当初はドイツのシュトゥットガルトで開催予定だったが、コロナウイルスの影響により急きょ大会会場が変更された。

日本からはスイスのエーグルにあるUCI World Cycling Centerをトレーニング拠点とする長迫吉拓(日本写真判定)、畠山の2選手が参戦した。

女子エリートクラスは、計18カ国、43選手争われ、畠山は準決勝を1位、全体のトップタイムで決勝に進出した。決勝ではスタートで遅れたが、前走者を抜かして3位でフィニッシュ。日本人初となるワールドカップ表彰台を獲得した。

2019年に東京五輪のテストイベントとして行われたReady Steady Tokyo以来の国際大会出場となったが、コロナ禍での強化にも成功し、2021年シーズンをベストな形でスタートすることになった。

男子の東京五輪代表選手である長迫は、1/16決勝5位で敗退。全体40位で初戦を終えた。

女子エリート優勝のBaauw Judy(オランダ)を中央に、左が2位Smulders Merel(オランダ)、右が3位畠山 ©日本自転車競技連盟

畠山紗英のコメント
「決勝レースを終えて、まだ不思議な心境ではありますが、日本人としてワールドカップにて初の表彰台を獲得できたことは、素直にうれしく思います。また18カ月ぶりの公式レース参戦とあり、正直不安要素もたくさんありましたが、コロナ禍でのトレーニ ング成果をリザルトで表すことができ、今シーズンへの大きな自信となりました。今大会の開催、参加を実現してくださった皆さま、日々応援してくださるサポーターや家族に感謝したいです。これからも応援よろしくお願いします」

●日本自転車競技連盟のホームページ

ガンナがジロ・デ・イタリア初日を制して首位に

第104回ジロ・デ・イタリアが5月8日に開幕し、初日の第1ステージとして行われた個人タイムトライアルで、この種目の世界チャンピオンであるイネオス・グレナディアスのフィリッポ・ガンナ(イタリア)が最速タイムで優勝。個人総合成績で首位に立った。

ピナレロのスペシャルバイクを駆るフィリッポ・ガンナ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ガンナが初日の個人タイムトライアルで優勝し、個人総合1位となったのは2年連続。平均時速は58.748km。

第2ステージからはエースのベルナルのアシスト役へ

「常に勝者であり続けることは簡単じゃない。ツール・ド・ロマンディの直前にジムトレーニングやトラックでの走り込みをしなかったら個人タイムトライアルで勝てたかもしれないけど、東京五輪の個人タイムトライアルで金メダルを狙うなど、大きな目標を持つ60〜70日間の日程で常に勝つことは不可能だ」とガンナ。

「今年のマリアローザは去年よりピンキーに見える。この勝利は手に入れたかったし、総合優勝という最大のターゲットに挑むチームキャプテンのために、このあとの20ステージでボクの士気を高めてくれるはずだ」

ガンナが同じイタリアのエドアルド・アッフィニを10秒上回るタイムで優勝 ©Marco Alpozzi/LaPresse
タイムトライアルの世界チャンピオン、ガンナが実力を見せつけた ©Marco Alpozzi/LaPresse

有力選手では、ドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が17秒遅れの4位。バイクエクスチェンジのサイモン・イェーツ(英国)が38秒遅れ。ガンナのチームメートで総合優勝をねらうエガン・ベルナル(コロンビア)が39秒遅れ。トレック・セガフレードのビンチェンツォ・ニバリ(イタリア)が41秒遅れ。

日本から唯一出場しているバーレーンビクトリアスの新城幸也は52秒遅れの97位。

2021ジロ・デ・イタリア第1ステージの個人タイムトライアルを制したガンナ ©Massimo Paolone/LaPresse
マリアローザを着用するガンナ ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアアッズーラ(山岳賞)第1ステージは設定なし
□マリアビアンカ(新人賞) フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)

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ジロ・デ・イタリア公式サイト
🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト
出場184選手リスト

EFのジロ・デ・イタリア特別ジャージは5月下旬発売

EFエデュケーションNIPPOが5月8日に開幕する第104回ジロ・デ・イタリアに特別ジャージで出場する。リーダージャージであるピンク色のマリアローザとの重複を避けるためで、この大会限定。ユーフォリアコレクションと呼ばれるジャージは5月下旬からラファCCで販売予定。

1909年にジロ・デ・イタリアを初開催したイタリアのスポーツ新聞ラ・ガゼッタデッロスポルトの紙色に合わせて作られたピンク色のマリアローザは、ツール・ド・フランスのマイヨジョーヌとともにサイクリング界を代表する栄光のジャージだ。当然、そんな象徴的なリーダージャージとの色の衝突は出場チームとして避けるべき。シーズン中はピンク色のジャージで走るEFエデュケーションNIPPOも、5月のイタリアにおいては禁忌な存在であるピンクを返上した。

日本も含む15カ国からトップライダーを集めた国際的チーム。ラファのデザイナーはそこからヒントを得て、世界中の国旗に使われている色を集めてみたところ、ピンクはどこの国でも使われていなかったという。ジロ・デ・イタリアの聖色であるピンクを使わずグローバルなデザインが完成した。

3週間にわたって、チームの出場8選手は特別なユーフォリアコレクションを身にまとう。生まれも育ちも異なり、さまざまなバックグラウンドをもちながら共通の目標に向かって突き進む人々を祝福する、まばゆい配色のデザインの活躍に期待。

●ラファのホームページ

大石綾美、冨田千愛、荒川龍太が東京五輪ボート代表に

日本ボート協会は5月7日、東京五輪代表として女子軽量級ダブルスカルの大石綾美(アイリスオーヤマ)と冨田千愛(関西電力)、男子シングルスカルの荒川龍太(NTT東日本)を選出した。東京パラリンピックのPR1女子シングルスカルで市川友美(湖猿Rowing Team)を代表選手として選考した。

冨田千愛が日本勢女子として初めての表彰台。2019世界選手権軽量級女子シングルスカルで銀メダル

7日まで、五輪パラ会場となる海の森水上競技場で行われたアジアオセアニア大陸予選で、日本チームはパラリンピック予選のPR1女子シングルスカル、オリンピック予選の男女軽量級ダブルスカル、男女シングルスカルの計5種目で優勝した。

東京パラリンピックは今回の大陸予選で優勝することが出場権獲得の条件で、優勝した市川がそのままパラ代表選手に決まった。

一方、東京五輪は優勝したクルーが2種目以上あった場合、最大で2種目を日本ボート協会が選択する必要があり、レース終了後に海の森水上競技場で日本ボート協会選考委員会が行われ、女子軽量級ダブルスカル、男子シングルスカルを選択した。

世界最終予選が5月15日から17日までスイスのルツェルンで開催され、男子軽量級ダブルスカルの西村光生(アイリスオーヤマ)と古田直輝(NTT東日本)、女子シングルスカルの米川志保(トヨタ自動車)が派遣された。世界最終予選で2位以上に入ると東京五輪出場権が与えられる。

●日本ボート協会のホームページ

自転車の安全活用と楽しみを伝える担い手向けの講習会

一般社団法人自転車協会は、eラーニングによるSBAA PLUS資格認定者対象のブラッシュアップ講習のエントリーを2021年5月19日まで行っている。受講は2021年5月21日から28日まで行われる。取材協力:フレンド商会。

自転車協会では、安全安心なスポーツ用自転車の供給販売をとおしてスポーツ用自転車市場の健全な発展を目的としたスポーツBAAマーク制度を2007年よりスタート。2021年2月1日現在、SBAA PLUS資格者は749人となり、210社が特別賛助会員として参加している。

この制度は、スポーツ用自転車を取り扱う販売事業者で一定の資格要件を満たし、かつ自転車協会主催の講習会修了後試験に合格して自転車協会特別賛助会員に入会した場合にSBAA PLUSの資格(SBAA PLUSマークを貼付できること)が取得できる制度。スポーツ用自転車の安全で安心な利用を消費者に正しく理解してもらい、その楽しみを伝える担い手となる人材にとって必要な資格として活用されている。

今回は認定者の技術力向上とさらなる知識の習得を目的とした「ブラッシュアップ講習」を、インターネットを活用した学習形態であるeラーニングを採用し、全国どこからでも受講することができるようにした。今回で12回目の開催となる。

受講は5月21日(金)~5月28日(金)に実施。受講の受付は5月10日(月)~5月19日(水)まで。ホームページから直接申し込む。

●SBAA PLUSブラッシュアップ講習の申し込みページ

J-WAVEとJ SPORTSがコラボ…グランツールを音で伝えるPODCAST

ラジオ局のJ-WAVE(81.3FM)と、国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局J SPORTSがコラボレーションする。世界3大ロードレースといわれるグランツールの魅力を音で伝えるPODCASTを5月7日からSPINEARで配信開始していく。

サッシャ

両局が共同制作するのは、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの魅力を音で伝えるポッドキャスト「GRAND TOUR QUESTIONS」。J-WAVEのインターネットオーディオ事業を担うJAVEによるデジタル音声コンテンツ配信サービス「SPINEAR」で配信する。 

GRAND TOUR QUESTIONSでは、J-WAVEで毎週月曜~木曜9:00~13:00に放送中の番組「STEP ONE」ナビゲーターで、J SPORTSのサイクルロードレース中継実況でもお馴染みのサッシャによるナビゲートのもと、グランツール全戦を中継するJ SPORTSからレースに詳しい各エキスパートが登場し、世界最高峰の戦いの魅力を新たな角度からお届けしようというもの。 

ポッドキャストは、グランツールそれぞれの期間にあわせて配信。5月に特集するのは、5月8日からおよそ3週間にわたり、イタリア全土を舞台に行われるジロ・デ・イタリア。5月7日の初回配信では、J SPORTSの中継解説でお馴染みの栗村修(一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役)が同レースの魅力を解説。おさえておきたいキーワードや注目の選手まで、初心者から観戦常連まで楽しめる内容となっている。毎週金曜日に新エピソードを配信予定。

■初回配信日時
2021年5月7日(金)18:00予定
※以降、 配信スケジュール

5月「ジロ・デ・イタリア」特集
配信日:5月7日(金)、 5月14日(金)、 5月21日(金)

6月・7月「ツール・ド・フランス」特集
配信日:後日発表

8月・9月「ブエルタ・ア・エスパーニャ」特集
配信日:後日発表

●配信ページ