2022シーズンのUCIワールドツアー開幕戦となるUAEツアーが2月20日から26日まで中東のUAEで開催される。全7ステージ。第3ステージが個人タイムトライアル、第4ステージと第7ステージが山岳区間。日本ではJ SPORTSが全日程を生中継する。
注目はUAEエミレーツに所属するタデイ・ポガチャル(スロベニア)。2020、2021年とツール・ド・フランスを連覇しているが、UAEツアーでも総合2位、総合1位と成績を残している。とりわけ最終ステージの山岳、ジェベルハフィートですでに2度優勝している。2月8日にコロナ感染を明らかにし、大幅な目標修正を余儀なくされた。大会ではその回復具合がポイントとなる。
19日に記者会見に出席したポガチャルは、「UAEエミレーツの所属選手として、昨年のレースで優勝できたことは大きな意味を持っています。毎年、ボクはここでたくさんの人たちがサイクリングを楽しんでいるシーンを確認している。もう一度タイトルを取ってみたい」と意欲を見せた。
「冬のオフシーズンは本当によかった。残念ながらスペインのシエラネバダでの合宿中にコロナ感染してしまったが、軽症で済んだ。自転車の練習を休んだのは4日間で、すぐに最初のレースの準備に取りかかった」
チームは平坦ステージでは、スプリントのあるパスカル・アッカーマンが区間勝利を狙う。個人タイムトライアルではミッケル・ビョーグ、総合成績ではラファウ・マイカとジョージ・ベネットがオプションとして設定されている。
「UAEツアーにはい思い出がある。アブダビツアーを含めれば3回ここに来ている。このレースは、スプリント、風、タイムトライアル、上り坂と総合成績の上位を目指すのに必要な要素を全て持っている。クリス・ハーパーとともに総合優勝を目指したい」(ユンボ・ビスマのトム・デュムラン)
「昨年のタイムトライアル優勝から1年後に戻ってきた。すべてのタイムトライアルは異なっているので、今回のタイムトライアルを勝つために大きな努力をする必要がある。その準備ができていることを願っている。今シーズンすでにタイムトライアルで2回優勝したから、いい状態にあることは確かだ」(イネオスグレナディアーズのフィリッポ・ガンナ)
「10月と11月に家族と過ごしたアブダビに戻って来るのはうれしい。アラブ首長国連邦をよく知っている。UAEツアー以前のドバイツアーとアブダビツアーでは、いつも成功を収めた。昨年は欠場した。ミケル・モルコフが頼もしいチームメートとなって、ディラン・フルーネウェーヘンやヤスパー・フィリプセンのような速い男たちと争いたい」(クイックステップ・アルファビニルのマーク・カベンディッシュ)
「今シーズンのスタートはサウジツアーで2勝を挙げたのでいい調子だ。さらに進んで、再び勝ちたいと思う。ここには非常にいいスプリンターがいる。新しいモチベーションを求めていたので、チームを変えた。ルカ・メズゲッツという非常にいいリードアウトを持っている」(バイクエクスチェンジ・ジェイコのディラン・フルーネウェーヘン)
新城幸也はコロナ罹患でUAEツアー欠場
日本の新城幸也(バーレーンビクトリアス)もUAEツアーに参戦予定だったが、2月2日から6日まで開催されたポルタ・アラコムニタ・バレンシアナ後に、のどの痛みや倦怠感など体に異変を感じて検査。コロナ陽性の反応が確認されて欠場となった。