キャノンデールが5%値上げ…ロシア産アルミ不足などで世界的傾向

キャノンデール・ジャパンが、昨今の世界的な原材料、自転車部品、運送費の高騰、為替変動を受けて、2022年5月10日(火)より、2022年コレクションの価格を、平均で5.0%値上げする。一部のモデルは価格を据え置きする。

27.5/29 M Trail 7.1は6万9300円から7万5900円に

世界の主要メーカーも商品の納期が不安定

自転車は世界中で需要が高まっていく。ガソリン高騰により欧州を中心に移動手段として自転車、とりわけeバイクに乗り換える人たちが増えていること。もともとの健康志向や地球規模の環境問題改善などもあり、自転車を求める人は多く、店舗は品薄状態が続く。

追い打ちをかけて、自転車パーツの原材料として使われるアルミニウムの世界最大の産出国ロシアが戦争を開始。原材料の供給が途絶えたことが問題を大きくした。

輸送費の高騰と、円安による輸入製品の実質的な値上げも日本では影響する。キャノンデールの平均で5.0%値上げにとどまらず、今後は完成車メーカーや自転車各部パーツを製造するメーカー、国内輸入商社なども同様な判断を迫られる。

関西最大級ワイズロード大阪ウェア館でパールイズミコーナー拡大

ワイ・インターナショナルは、関西最大級のサイクルウェア専門店である「ワイズロード大阪ウェア館」を、2022年4月12日(火)にリニューアルした。

ワイズロード大阪ウェア館

今回のリニューアルの大きなポイントは、大手サイクリングウェアブランドで日本のメーカーであるパールイズミの売場を、大きな窓がある入口付近に移動し、さらに面積も約15坪と拡大 した点。これは全国34店舗のワイズロードの中では最大級となる。取り扱う商品数は合計約1600点を揃えて、街乗りから本格的なサイクリストまで幅広い層に対応。

パールイズミのコーナーが15坪へ拡大

ワイズロード大阪ウェア館の特徴は

①パールイズミコーナーのリニューアル(売場面積の拡大と移動)
・ 全国34店舗のワイズロードの中でも最大級の売場面積(約15坪)
・ 取り扱う商品数は合計約1600点(ウェア、グローブなど)
・ 通常のラインに加え、クオリティを保ちながらも生産数を制限し価格を抑えた手に取りやすい「リミテッドモデル」も取り揃える
・ 売り場は、通常のラインはモノトーンの什器、「リミテッドモデル」はオレンジを基調とした什器に陳列し、幅広い品揃えを視覚的に認識することが可能

② 関西最大級のサイクルウェア専門店
・ 売場総面積84坪と関西最大級のサイクルウェア専門店
・ ウェアだけでなく、ヘルメット、シューズ、その他の小物まで多くの品揃えがあり、専門知識を備えたスタッフが対応するため、トータルコーディネートすることができる

大阪ウェア館のパールイズミコーナー全景

リニューアル記念のキャンペーンでサコッシュがもらえる

4月22日(金)からは、パールイズミの商品5000円(税込)以上を購入した人に、オリジナルサコッシュを先着50名にプレゼント。

パールイズミのサコッシュ

●ワイズロード大阪ウェア館のホームページ

自転車事故で警察を呼ばなかった場合の6つのリスク

自転車利用者の増加に伴い自転車事故も増加。突然の事故によるパニックと、先を急ぐ焦る気持ちから冷静な判断が困難となり、車両単独の事故も多いことから、自分一人の判断で警察を呼ばずに済ませる人も多いようだ。しかし、自転車事故で警察を呼ばなかった場合には、多くのリスクがある。

自転車事故はいつどこで起きているのか

警視庁が公表している「都内自転車の交通事故発生状況」を見ると、都内において交通事故全体に占める自転車事故の割合を示す自転車関与率は、2021年に43.6%と過去5年間で最も高い数字となっている。

増加している自転車事故だが、いつどこで起きているのか。警視庁が公表している「都内自転車の交通事故発生状況」によると、自転車事故が起きる時間帯として最も多いのは「8~10時(16.7%)」、場所としては「交差点(47.3%)」が最も多い。事故の種類としては、「出会い頭(35.5%)」が最も多く、次いで「車両単独(19.3%)」となってい。このデータから、通勤や通学の時間帯で 多くの人が先を急いでいて、注意が不十分になっていることが考えられる。

自転車事故で警察を呼ばなかった場合に、どのようなリスクがあるのか? 法律問題に悩むユーザーが、その分野の事件・相談対応を得意とする弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「弁護士ナビシリーズ」を運営するアシロの社内弁護士に話を聞いてみた。

自転車事故で警察を呼ばなかった場合のリスクは?

①実況見分調書が作成されない
「実況見分調書とは、人身事故の場合に作成される事故状況をまとめた書面のことで、事故態様や過失割合を判断する際の重要な資料となる。これがないと賠償金の算定でもめたり、適切な金額を受け取れなかったりする恐れがある」

②交通事故証明書が発行されない
「交通事故証明書とは、交通事故が起きたことを証明する書面のこと。保険会社から保険金を受け取る際に必要なため、これがないと保険金を受け取れない恐れがある」

③刑事罰が科される恐れがある
「自転車の運転者が警察への報告を怠った場合、報告義務違反として『3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金』が科される恐れがある(道路交通法第119条1項 10号、同法第72条1項後段)。その他、救護措置を怠った場合は、救護義務違反として処罰されることもある」

自転車事故で警察を呼ばずにその場で示談した場合のリスクは?

「場合によっては、相手方から『警察は呼ばないでほしい』などと懇願されることもある。しかし、一度成立した示談のやり直しは原則できないので、 決して安易に応じてはいけない。万が一、警察を呼ばずにその場で示談した場合に引き起こされるリスクは以下のようなものが考えられる」

①相手の連絡先が分からない
「警察を呼ばずに当事者のみで示談した場合、相手の連絡先を確認せずに別れてしまうケースもある。しかし、相手の連絡先が分からないと、その後事態が悪化した場合などに損害賠償請求の手がかりを失い、泣き寝入りを強いられる可能性が高くなってしまう」

②後日、怪我が発覚しても損害賠償請求できない可能性がある
「示談交渉の注意点として、示談成立後に示談金を追加請求することは原則できない。事故直後に自覚症状がなく『どこも痛くないから大丈夫』とその場で示談を済ませてしまうと、その後に病院を利用した際の治療費や慰謝料などを支払ってもらえない恐れがある」

③約束した金額を支払ってくれない可能性がある
「自転車事故の場合、相手が一切保険に入っていないというケースも珍しくない。自転車事故の相手が無保険の場合、加害者本人に請求するしかないが、『あとで必ず〇〇万円払うから警察は呼ばないでほしい』などと示談金の支払いを後回しにされ、結果的に1円も支払われずに逃げられることもあるかもしれない」

自転車事故で警察を呼ばなかった場合は弁護士に相談

アシロの社内弁護士によると、「自転車事故で警察を呼ばなかった場合でも、交通事故問題に注力する弁護士に相談すれば、今後の対応について、どのように進めればよいかアドバイスがもらえる。また、事故の相手方との示談交渉は、 お互いが条件に納得できるまでかなり時間と手間ががかかる。仕事の合間や休日に時間を割いて何度も交渉をするのは、かなり重い負担となる。弁護士に依頼することでその手間が一切なくなるというのは大きなメリット。

加えて、相手方の保険会社と交渉する場合、最初に保険会社から提示される金額は、弁護士が介入した場合の金額より低く設定されているケースがある。弁護士に依頼して、過失割合を争ったり『弁護士基準』に基づいて交渉してもらったりすることで、当初提示された金額から大幅に増額した金額を獲得できる可能性が高まる」とのことで、弁護士に相談することで多くのメリットがあるという。

事故が起こる前に、弁護士をいつでも探せるようにしておこう

自転車事故に遭った際は警察に報告することが義務だが、突然の事故でパニックとなり、冷静な判断ができず、警察を呼ばずに示談してしまうこともあるかもしれない。その場で示談したことによって、その後に大きなトラブルとなってしまわないよう、「交通事故弁護士ナビ」で、事故後の警察との対応や損害賠償請求などについて理解しておくとともに、いつでも弁護士を探せるようにポータルサイトをブックマークして置く。

「弁護士ナビ」とは?
年間数千万人以上が利用する弁護士・法律事務所のポータルサイトで、 地域や相談内容を指定して弁護士・法律事務所を検索できる。離婚・労働問題・交通事故・相続・刑事事件・債務整理・債権回収・IT・企業法務の9つの分野で構成。専門分野ごとに独立したサイトであるため、ユーザーが抱える法律トラブル に合った弁護士・法律事務所が見つけやすい。各メディアに掲載されているコラム記事は、法律・弁護士業界への理解が深い編集部が作成し、弁護士が法的な正確性に関する監修を行ってい。いつでも・誰でも・どこからでも、正しい法 律情報を無料で知ることができ、法律問題に関する情報格差の解消を図っている。

「交通事故弁護士ナビ」について
「交通事故弁護士ナビ」は、交通事故問題を得意とする弁護士とユーザーの架け橋となる、国内最大級の法律相談サイト。自動車やバイク、自転車、人身など、さまざまな交通事故に対応する弁護士を探して電話・メールで相談が可能。東京/大阪/福岡など全国に対応し、土日/祝日/夜間対応の弁護士も掲載している。

●交通事故弁護士ナビのホームページ

ライフスタイルの変化に応じてフレーム職人も新たな提案

日本最大級のスポーツ自転車フェス「サイクルモード」が4月2〜3日、3年ぶりに開催された。今回は自転車の骨格であるフレームにスポットを当ててご紹介。コロナ禍やガソリン高騰でライフスタイルが変ぼうするさなか、乗る側の求めるところを探りながら作り手として新たな提案をする。そこには職人としてのさまざまな思いが込められている。

後部に子供乗せを搭載したブルーノ

サイクルデザイン学校で3年間の技術習得の集大成

日本で最初の自転車を学ぶ学校、東京サイクルデザイン専門学校の3年生がグループで企画・製作をしたeバイク(電動アシスト自転車)が展示された。テーマはアクティブシニアと呼ばれる元気な60〜70代に乗ってもらうための新たなeバイクだ。

競輪界で唯一の女性フレーム職人だった北島有花さん。現在は専門学校で後任の指導をする

同校でフレーム溶接などの講師を務めるのが北島有花さん。京都の自転車商社、岩井商会でガンウェルブランドの競技用フレームを手がけていた。日本で唯一、競輪用自転車が作れる女性フレームビルダーとして10年超のキャリアを持っていた。2020年春から同校の講師に。若い世代の育成を担っている存在だ。

同校は東京・原宿にキャンパスがあり、知識や技術を最短で学ぶ2年制、2年間で習得した技術を用いて自主製作する3年制がある。卒業生の多くは著名な自転車関連企業に就職している。
●東京サイクルデザイン専門学校のホームページ

ペイントは愛車の魅力を最大化できる

フレームやパーツのペイントを手がける沼田スワンプ明大さん

神奈川県の二子新地でハンドメイド自転車を製造・販売するABOVE BIKE STORE。フレーム素材やデザインなどをオーダーできるのが魅力だが、自転車の顔とも言える塗装を担うのがペイントフィニッシャーの沼田スワンプ明大さん。塗装はフレーム保護という目的があるが、自転車の美しさを強調する手段でもあり、所有欲を満たしてくれる。塗装にかかる工程は想像以上に多く、手間のかかる作業だ。こだわればどこまでもできる領域。満足できる愛車を作るなら塗装に着目してみるのもいい。
●ABOVE BIKE STOREのホームページ

ライフスタイルに合わせて装備品をチョイスできるeバイク

ブルーノは家族構成やライフスタイルが変わっても、付属品を交換することでいつまでも乗り続けることができる自転車。新登場のeバイク仕様は27万9950円。道路交通法の最大積載量は30kgだが、50kg荷重に耐える後ろ荷台、子供を乗せたときも安定して駐輪できるスタンドを装備する。

自転車商社のダイアテックがプロデュースするブルーノはさまざまなライフスタイルに適応する

後ろ用チャイルドシートやフロントバスケットなどのアクセサリー類も別売りで用意される。子育て世代だけでなく、クーラーボックスやバーベキューグリルを積載して楽しむアウトドア派も便利。装備を交換することでいつまでも利用できる愛車になる。
●ブルーノのホームページ

リヤの荷台は設計上50kgの荷重に耐える

鉄職人の情熱がカーボンに投入された決戦トラックレーサー

鉄の溶接職人・宮沢清明さんとカーボンフレームが融合した決戦バイク

カーボン繊維商社が興したBOMAは、台湾と中国の工場で生産するカーボンフレームを安価に安定供給する。その展示ブースに、老練な競輪フレーム職人である宮沢清明さんの持つチクリ・キヨ・ミヤザワとコラボレーションしたモデルが出展された。東京の小岩に工房を持つ宮沢さんは鉄製チューブ溶接を得意とするが、競輪界で培ったノウハウをカーボンフレームに適用させ、勝つための短距離用・高剛性トラックフレームを作り出した。
●BOMAのホームページ

公認サイクリングガイドの講習会と検定受験の参加者募集

一般社団法人日本サイクリングガイド協会(JCGA )が広島県の尾道しまなみ海道と神奈川県の湘南エリアでJCGAサイクリングガイド基礎検定講習会2022を開催。その参加者を募集している。

神奈川県藤沢市で行われたJCGAサイクリングガイド基礎検定講習会

一般観光客を対象とするサイクルツーリズムには専門知識と技術を有するプロフェッショナルなサイクリングガイドが不可欠。公益財団法人日本サイクリング協会(JCA)の「JCGA公認/JCA認定サイクリングガイド検定(JCA検定)」を基軸に、その育成と組織化を行っている。

しかしJCA検定にはツアー実務者レベルの技術と経験が求められるため、一般の中上級サイクリストやガイド未経験者にはかなり高いハードルとなっている。そこで、ツアー実務経験のない一般サイクリストやサイクリング経験に乏しいツアー事業者などを対象に、交通法規、走行技術、公道での引率技術、自転車メンテナンスなどのガイド業務に必要な基礎技術を2日間でひと通り体験して学ぶことができる「基礎講習会」を、2020年度より開催している。

座学は交通法規の理解と応用、サイクリングガイドの技術

「基礎検定講習会」は、4日間の「JCGAサイクリングガイド基礎講習会」の最終日に「JCGA公認サイクリングガイド基礎検定(ベーシック検定)」を組み入れた新設定の講習会。まず第1日程の2日間では、基本的なガイド技術全般について受講者自身の技術レベルを講師と相互確認し、第2日程までの自主練習で解決すべき課題を設定。そして、第2日程でそれらの課題の達成度を確認することで、過不足を洗い出して必要な技術の定着を目指す。

走行前の自転車点検とブリーフィング

申し込み時に「最終日の基礎検定受験とJCGA一般会員入会を希望」し、第2日程の1日目終了時までに講師から受験許可を受けた受講者は、4日間の講習満了をもって「JCGA一般会員」となり、「JCGA登録サイクリングガイドアシスタント」または「JCGA公認サイクリングガイド ベーシック(検定合格者)」として、JCGA公式WEBサイトに肖像写真入りのプロフィールが掲載される。

実技となるサイクリングガイド走行

その他の受講者は、4日目も引き続き基礎講習を継続して技術の定着を目指し、4日間の講習満了をもって「JCGA賛助会員登録サイクリングガイドアシスタント」として認定。JCGA公式WEBサイトに氏名などが掲載される。

JCGAサイクリングガイド基礎検定講習会 2022 尾道しまなみ
開催日程:第1日程:6/14(火)-15(水)、第2日程:7/12(火)-13(水)、合計4日間
講習会場:広島県尾道市内(市役所付近および向島内施設を想定)
受講費用:総計121,000円または99,000円
●JCGAの詳細ページ

JCGAサイクリングガイド基礎検定講習会 2022 神奈川湘南
開催日程:第1日程:6/7(火)-8(水)、第2日程:6/28(火)-29(水)、合計4日間
講習会場:神奈川県藤沢市内
受講費用:総計121,000円または99,000円
●JCGAの詳細ページ

基礎講習会だけのセミナーも同時募集

JCGAサイクリングガイド基礎講習会 2022 尾道しまなみ海道
受講費用:総計55,000円(2日分)
●JCGAの詳細ページ

ファンバーレが北の地獄パリ〜ルーベV…新城幸也は負傷リタイア

第119回パリ〜ルーベは4月17日、フランスのコンピエーニュからルーベまで、一部に石畳区間を走る257.2kmで行われ、イネオスグレナディアーズのディラン・ファンバーレ(オランダ)が後続に1分47秒差をつけて初優勝。バーレーンビクトリアスの新城幸也は途中の落車で負傷してリタイアした。

ディラン・ファンバーレ独走。2022パリ〜ルーベ ©A.S.O. Pauline Ballet

平均時速45.8kmはパリ〜ルーベ史上最速記録

ファンバーレはイネオスグレナディアーズでクラシックレースでエースを務める存在。チームメートが序盤の舗装路区間で先頭を固めてハイペースな展開に持ち込んだ。折からの横風もあって大集団が分断され、チームは作戦通りの状況を作り上げた。

「北の地獄」と呼ばれる石畳区間では多くの選手が落車やパンクに見舞われてストップ。終盤でマテイ・モホリッチ(バーレーンビクトリアス)、トム・デブリーント(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)、イブ・ランパールト(クイックステップ・アルファビニル)と抜け出したファンバーレは、残り19kmの石畳区間で単独に。ゴールまで逃げ切った。

2022パリ〜ルーベ ©A.S.O. Pauline Ballet

1分47秒遅れでゴールした2位ワウト・ファンアールト(ユンボ・ビスマ)、3位シュテファン・キュング(グルパマFDJ)は、前半戦で第2集団に位置していた選手で、ここまで追い上げた。

平均時速は119回の大会での最速となる驚異の45.8kmで、イネオスグレナディアーズ勢のハイペース作戦が新記録をもたらせた。出走169選手で、ゴールのルーベ自転車競技場にたどり着いたのは107選手。新城は序盤から第1集団に加わり、エースのモホリッチをアシストしたが、110km地点で落車に巻き込まれて負傷。レースをリタイアした。

2022パリ〜ルーベ ©A.S.O. Pauline Ballet

「単独でルーベの競技場に入るのは感無量の境地だった。監督が無線で最後の瞬間を楽しめと伝えてくれた。いつかは石畳のレースで勝ちたいと夢見てきて、チームとともにさまざまな機材をテストしてきたことがこの日の勝利につながった」とファンバーレ。

「スタート前は集中していた。チームは横風を利用して、ファンアールトらの優勝候補を分断させることに成功した。ボクは終盤の石畳区間でどんな作戦を取ろうかと考えていた。チームメートのミハウ・クフィアトコフスキが、お前は強いから自分を信じろ。してほしいことはなんで言ってくれればそれをしてみせると言ってくれ、そのとおりにしてもらった」

「ベン・ターナーは空腹で力が出ないと言ったので、ジェルを渡して行けるところまで引っ張ってくれと頼んだ。彼はそれをしっかりとやってくれたので、先頭集団を追ってボクはアタックできた。先頭に追いつくのは大変だったが、彼らを捕まえてちょっと休んだら体力が蘇った。そのとき自分が一番強いと確信した」

マテイ・モホリッチ(バーレーンビクトリアス)とトム・デブリーント(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)。2022パリ〜ルーベ ©A.S.O. Pauline Ballet

「トロフィーを飾るためにテーブルを補強しないとね」

ファンバーレは2021年の世界選手権で2位に入った実力選手。オランダナショナルチームの強化で才能が開花し、ついにパリ〜ルーベのタイトルを集中にした。

「このトロフィーの飾る場所を考えたことはなかったけど、世界選手権の銀メダルの横に置きたい。その前にテーブルを補強する必要があるかもね」

グルパマFDJのクレモン・ダビィ。2022パリ〜ルーベ ©A.S.O. Pauline Ballet
ボーラ・ハンスグローエのニルス・ポリッツ。2022パリ〜ルーベ ©A.S.O. Pauline Ballet
ディラン・ファンバーレが2022パリ〜ルーベを制した ©A.S.O. Pauline Ballet