ポガチャルがラ・フレーシュ・ワロンヌで圧巻のラストスパート

ベルギーの伝統レース、ラ・フレーシュ・ワロンヌが4月19日に行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が最後のユイの丘でメイン集団を抜け出して優勝した。

ポガチャルを擁するUAEエミレーツがユイの丘でメイン集団の戦闘を引っ張る ©A.S.O. Billy Ceusters

同日に行われた女子のラ・フレーシュ・ワロンヌファムはSDワークスのデミ・フォレリンク(オランダ)が優勝した。

ラ・フレーシュ・ワロンヌは距離194.2kmで争われた ©A.S.O. Maxime Delobel

2023年のツール・デ・フランドルを圧倒的なパワーで制したポガチャルに対して、だれが待ったをかけるか? レースは後半戦でユイの壁を頂点とする周回コースに入り、3回目のユイの壁がフィニッシュとなる。ポガチャルにとっては得意とするコースレイアウトだ。

ラ・フレーシュ・ワロンヌのユイの丘を上る第1集団 ©A.S.O. Maxime Delobel

結果から言うとだれもポガチャルに待ったをかけることはできなかった。UAEエミレーツは、最後の上りまでポガチャルが位置するメイン集団を牽引し続け、スロベニアのリーダーはこのクラシックでの初勝利を得るために、最後の最後でスパートした。

ユイの丘で逃げた選手らを追うUAEエミレーツのアシスト勢 ©A.S.O. Billy Ceusters

エルブをスタートしてユイの壁にゴールする距離194.2kmで争われた第87回大会。173選手がスタートした。UAEエミレーツとトム・ピドコックを擁するイネオスグレナディアーズが、64 kmで最大となる3分50秒差で逃げる第1集団を警戒。メイン集団の先頭で先頭交代した。レースが1回目のユイの壁を通過する時(119.8km)にその差は1分15秒に縮まった。

ユイの丘のバトル ©A.S.O. Billy Ceusters

2回目のユイの壁(157.1km)でその差は57秒に。新たに2選手が残り31kmで後続から合流したが、メイングループは残り25kmで25秒差まで接近。

結局残り1kmで逃げていた選手はすべて吸収され、最後の力勝負に。残り250mでロマン・バルデが最初に攻撃を仕かけましたが、すぐにポガチャルに追い抜かれた。

ポガチャルがユイの丘で抜け出してラ・フレーシュ・ワロンヌを制した ©A.S.O. Billy Ceusters
ラ・フレーシュ・ワロンヌ優勝のポガチャルが2位マティアス・スケルモースと握手 ©A.S.O. Billy Ceusters
ラ・フレーシュ・ワロンヌ優勝のポガチャル。左は2位マティアス・スケルモース、右は3位ミケル・ランダ ©A.S.O. Maxime Delobel
ラ・フレーシュ・ワロンヌファム ©A.S.O. Billy Ceusters
ラ・フレーシュ・ワロンヌファム ©A.S.O. Billy Ceusters
ラ・フレーシュ・ワロンヌファム ©A.S.O. Billy Ceusters
ユイの丘にさしかかるラ・フレーシュ・ワロンヌファム ©A.S.O. Billy Ceusters
ラ・フレーシュ・ワロンヌファムはデミ・フォレリンクが優勝。2位はリアンヌ・リペルト、3位はガイア・レアリーニ ©A.S.O. Billy Ceusters