日本学生自転車競技連盟主催のロードバイクセーフティライド研修会

日本学生自転車競技連盟主催のロードバイクセーフティライド研修会が4月29日に長野県飯山市で開催され、中根英登と小松定俊、岸崇仁が講師を担当した。(テキスト:三井至)

©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

2022年から日本学生自転車競技連盟では大会参加にあたり、落車事故などを減らし安全に競技に参加してもらいたいことから講習会への参加を選手に義務付けている。

新年度に入り、各大学に新入生が入部してきたこともあり日本学生自転車競技連盟からの依頼を受けて、中根らが講師として日本学生自転車競技連盟に加盟する大学の選手へ実技指導を行った。

全日本学生ロードレースカップ・シリーズ戦・第16回菜の花飯山ラウンドの初日(タイムトライアルレース)と併催され、午前に駐車場内で基礎バイクコントロール研修、午後に集団走行研修を行った。

中根英登 ©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

元WT所属プロロードレーサーとして国内外のレースを経験してきた中根や愛三工業レーシングチーム・小松監督が集団の中に入り、レースにおける集団での走り方を実践的に学生たちへ指導・再確認。

午前の部は駐車場内で基本的なスラローム走行、ボトルキャッチ練習、3本ローラーを至近距離に設置して擬似集団走行練習の3つのゾーンに分けて基本的なバイクコントロール練習を実施。

各パートに中根、小松、岸が指導に入り、各大学の選手らも大学の垣根を超えてコミュニケーションを取りながら取り組んだ。

学生シリーズ戦のタイムトライアルレースを挟み、午後の部は交通規制がされているレースコースを使って3人以上の並列走を組み込んだ集団走行の実技指導を実施。

集団走行における注意点等の意識付けを中根、小松、岸が学生と一緒に走りながら指導・再確認を行った。

©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

中根英登のコメント
「初めに今回の研修会を実施するにあたり力を貸していたいた愛三工業レーシングチーム小松監督、岸氏、学連競技役員の皆様にお礼申し上げます。

西日本で実施した研修会とは打って変わり170名以上の選手の参加となりましたが、皆様のお力添えにより実行できました。

すでにレースを走っている選手にとっては安全講習・基本的なバイクコントロール練習は「できて当然」かもしれませんが、落車事故を未然に防ぐためにも「できて当然」のことを改めて意識して取り組むことは重要です。

また公道では並列走行ができないため、レース以外で前後左右に選手がいる状況で走る練習ができるいい機会となったのではないでしょうか。

また『公道』ならではの路面状況の変化がある中で、ただ走るだけでなく目的意識を持って集団走行練習ができたことで今後のレースに活かしていただきたいですし、学生以外でも自転車ロードレースに参加する方にはこのような研修に参加できるしくみが必要かもしれません。落車や落車を誘発するような走りを極力減らすことで全体的な競技力向上に繋がればと思います。」

小松監督のコメント
「今回は午前の講習に加えて午後からは実際にレースで使用するコースを閉鎖された状況で集団走行をすることができました。

こういった集団走行のテクニックは普段から身につけていかなければならないことでしたが、レースではなく講習という多少余裕のある状況でそのトレーニングをできたということは学連選手のテクニック向上につながると思います。

またより多くこのような活動が行えれば、落車も減り日本の競技力の向上にも繋がると思いました。」

©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

中根英登特別留学奨学金制度が活用できる

また今回も西日本学連で行われた研修会と同様に、イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパンからセーフティライド研修会に参加した学生及びスタッフ・マネージャーを対象に、留学希望者には中根英登特別留学奨学金制度が活用できることになっている。(ワールドチームであるEFエデュケーション・イージーポストとは無関係の活動)

現役生活の半分以上を海外籍のチームでプロ選手活動をしてきた中根が実際に苦労してきた思いと、イー・エフ ジャパン内で最もロードレースが好きな畑山氏が協力して立ち上げた制度。

©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

中根「競技力向上に伴い、海外挑戦する事が出てくるかと思います。私はプロ選手活動をする上での海外生活で、滞在許可証の取得や現地の役所でのやりとりで苦労した経験があります。

学生である今のうちに語学力向上もさせておく事で、選手生活を送るにしても選手以外の方向に進むにしても、また学生スタッフさんやマネージャーさんにとっても語学習得は人生の幅が広がるので是非活用していただけたらと思います」

畑山氏「イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパンから今回の研修会のサポートに入らせていただきました。私もアマチュアレースやライドイベントに出たりなど自転車と様々な関わり方をしてきた中で、ロードレースというのは非常に人間味のあるスポーツだと感じたことが多々あります。自分の得意な分野で誰かをサポートしたり、逆に苦手分野で誰かにサポートされたり、想いを託し託され、チームの戦略を緻密に計算したり、時には勇気を出して一人でアタックしたりなど、これほどまでに気持ちとか想いが交錯し、それを伝える言語・語学力が必要になってくるスポーツは稀だと思います。

選手の皆様が世界で走るチャンスをもらった際に、言葉の壁をも超えて100%以上の結果を出せるよう、私たちEFはいつでも皆様のサポートをいたします。

EFという会社は主に、留学を販売している会社です。世界20カ国、50都市に直営校があり、英語をはじめとした様々な言語を学ぶことができます。さらにこの度、中根英登特別留学奨学金制度という、研修会に参加した方を対象とした奨学金制度もご用意させていただきました!

ぜひこのチャンスを逃さずに、語学を学んで、世界に羽ばたいて伝説を創り上げてきてください。もし目標を成し遂げた暁には、サドルの上で色々お話をできれば嬉しいです!」