ピュイドドームはウッズ優勝…ポガチャルがビンゲゴーから8秒挽回
第110回ツール・ド・フランスは7月9日、サンレオナール・ド・ノブラ〜ピュイドドーム間の182.5kmで第9ステージが行われ、イスラエル・プレミアテックのマイケル・ウッズ(カナダ)が初優勝。
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総合優勝争いでは25秒遅れの2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が攻撃を仕掛け、首位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)に8秒差をつけ、総合差を17秒とした。
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37歳がつかんだツール・ド・フランス勝利のラストチャンス
ウッズはゴールまでの急しゅんな上り坂で、最後の500mで先行していた選手を逆転した。
「もうすぐ37歳になるが、ツール・ド・フランスでステージ優勝することだけが目標だった。苦しかったがベストを尽くした。勝利できたのは妻や子どもたちのおかげだ」とウッズ。
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一方の総合優勝争い。「第9ステージはポガチャルに離されてタイムを失ったが、最初の9日間はボクに向いていないコースだったのでまずまずだ。彼の調子が上がってきているのが心配」とビンゲゴー。
対するポガチャルは「第9ステージで突き放せたのは小さな勝利だ」と追う者の強みを見せる。
全23日間の大会は序盤の9日間を終え、休息日をはさんで11日から再開する。
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●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
■マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ニールソン・ポーレス(米国、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
ピュイドドームは電波が通じず痛恨の下山
N(国道)の自動車道をひたすら時速110kmをキープしながら東へ。そしてA高速にジョイントして南下。ガソリンが途中でなくなるのを心配して下道に降りましたが、緊張するクルマの運転が続きます。
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今回のマイカー、シトロエンC3エアクロスは順調です。市街地や郊外はリッター24kmほど、高速になると回転が高くなるのでリッター22kmほどに落ちます。そして交通規制されたコース上をたまに走ると、両側にいる観客を配慮してスピードを抑えるのでリッター30km。つまりはむやみにアクセルを踏まないエコ運転がいいようです。
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この日はボクの取材人生でも初めてのピュイドドームヘ。1964年にアンクティルとプリドールがヒジが触れ合うばかりに激闘をしたという伝説の地で、文献では読んでいますが初めての訪問となりました。
クレルモンフェランの市街地からすぐに10%を超える坂が始まり、行く手にピュイドドームが見えてきます。最後の4kmは立入禁止で、憲兵隊しかいない道を選手たちが必死の息遣いでゴールを目指してペダルを踏みしめていきます。
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ところがプレスセンターの通信状況が悪く、一時は選手たちがゴールして全員下山となったところで一緒に帰ろうかなとも考えましたが、地図を見ていると広告キャラバン隊の退避ルートがあることに気づきました。それを使ってクレルモンフェランのホテルに行けば。案の定、残り40km地点を選手が通過している頃にチェックインでき、エアコンの効いた部屋でテレビ観戦。
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このあたりはホテルやショッピングモール、レストランなどがたくさん多く、ボクの宿泊するプリミエクラスの横には同系列の格上ホテル、カンパニールがあり、すでに先乗りのメカニックが駐車場のスペースを確保して選手の到着を待っています。
この日からホテルは3連泊で、しかも翌日は休息日。体調はいいはずですが、多少疲れを感じていて、Garminのアプリコーチも「オーバーリーチ」と継承を出しているのでこの朝のランニングをパス。洗濯などをしながら少し静養します。
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つくづくツール・ド・フランスの休息日は絶妙のところに設定されていると感じました。
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