ロドリゲスがスペイン勢最年少の22歳で優勝…総合でも3位に
第110回ツール・ド・フランスは7月15日、アンヌマス〜モルジンヌ・レ・ポルトデュソレイユ間の152kmで第14ステージが行われ、イネオスグレナディアーズのカルロス・ロドリゲス(スペイン)が最後の峠からの下り坂で抜け出して初優勝。22歳のステージ優勝はスペイン勢としては最年少となる。
首位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)と9秒遅れの総合2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)の戦いは、最後の峠でポガチャルが攻撃を仕掛けたが、冷静に追ったビンゲゴーが追いついて逃さなかった。その差はボーナスタイムを差し引いて10秒になった。
●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
レ・ポルトデュソレイユはスキーとバイクのリゾート
ツール・ド・フランスはいよいよアルプスへ。かの有名なラルプデュエズがあるサボワ地方よりも北にあるオートサボワ地方に突入しました。オートというのは「位置が高い」という意味ですが、「地図上の高い位置」ということにもなり「北部」という意味を持つんだと思います。
2022年もありましたが、アルプスでのスタートやゴールの町の後ろに「レ・ポルトデュソレイユ」という表記がつくことに気がつきませんか。邦訳すると「太陽の門」となりますが、フランスとスイスにかかるこのあたりの12のスキー場を総称したブランド名です。ツール・ド・フランスを駆使して売り出し中なんです。
ところで、大会中盤は暑さを感じることもありました。そんなときちょっと気になったのが、IDストラップの着用方法。みんな首から下げていると思っていましたが、席の前の人たちを見ると結構たすきがけが多いんですよね。ヨーロッパのトレンドなんでしょうか?
ツイートでそんなことを書き込んだら、フォロワーさんから「日本でも以前から病院や学校の職員は斜め掛けが多いですよ。首にかけるだけだとぶらぶら動いて邪魔だし引っかかって危険なのでそうなったんだと思います。カードの重さで首こり、肩こりになる方も斜めにしていますね。山口さんもたすきがけでいきましょう」とのこと。
さっそく試してみましたが、これが実にいいんです。暑さを感じないし、着用しているわずらわしさもない。実は席に着くとIDカードを外していたんです。そのまま外に出ると、プレスセンターに入れなくなったこともあって。どうしてもっと早く教えてくれなかったかなあ。
宿泊ホテルはスイスのジュネーブにも近いゲヤールで2連泊。第15ステージのスタート地点アンヌマスの隣です。
チェックイン後はGoogleマップで周辺の飲食店をチェック。連泊ホテルから歩いていけるところに来々軒を発見しました。フランスの郊外型中華料理店はほぼすべて料金固定の食べ放題で、寿司もあります。ボクたち日本人取材陣は来々軒と呼んでいます。初日は気分ではなかったのでパスしましたが、どうしよう。土曜日は2ユーロ高い5000円。モルジンヌから無事に生還したら考えます。
第15ステージのスタートはホテルからも歩いて行けるところですが、あまりにも近すぎる場合、クルマでいったん高速に乗って町を離れ、折り返して向かう必要があることもあります。朝のランでそのあたりの動きがどうなるか下見てきましたが、大丈夫そうです。今のところは。
朝ランは灰色ににごった水が流れる川沿いの未舗装路をメインにルーティーンの8km。ここ1週間ほど心拍数が上がらなかったんですが、この日は150くらいで推移して安心しました。もしかして電池残量が少なくなるとヘモグロビンの流れを把握するのが悪くなる? 心拍計付きGPSデバイスもそろそろ買い替えどきかもしれません。
ゴールへは迂回路を利用して、スイス国境ギリギリのところを走ってモルジンヌへ。このゴールにはもう十何回来たんでしょうか? 渓流沿いにプレスセンターがあり、ゴールに行く場合はエレベーターで崖の上にある街に行きます。渓流に架かる吊り橋もあって、自転車に乗ってきた観客もここを通ってアクセスします。
ありがとう、モルジンヌ。また来られるかな。峠越えの退出路を使ってレマン湖まわりで連泊ホテルに戻ります。
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