「東京五輪・パラリンピックは無観客で悔しかった。だから今度のパリに託します。ワイドオープンを掲げる五輪なので、もちろんボクも参加します」と、元テニスプレイヤーで国内アスリートの応援団長的な存在、松岡修造が意気込みを見せた。
五輪開幕まで290日となった2023年10月11日、東京都のフランス大使公邸でParis2024の国内キックオフともなる記者発表会が行われ、ゲストとして登場した松岡が熱いコメントを語った。
「ゲームスワイドオープン」とはパリ2024オリンピック・パラリンピック大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長が今大会のキーワードとして掲げる言葉。
「大会は二酸化炭素排出量を従来大会の半分に削減する、大会の仮設資材は100%リサイクルするなどを掲げ、その達成に向けて進んでいるが、「なるべく多くの人を巻き込むこと」というこれまでにない路線も打ち出す。エチエンヌ・トボワ大会組織委員会事務局長がコメントした。
レガシーとしてフランス国内の学校のみならず、会社で働く人たちにもスポーツを実践して健康的なライフスタイルを確立する幾多のプロジェクトを推進している。その言葉を敏感に察知した松岡が、冒頭の参加宣言につながった。
大会はさらに歴史的遺産とのコラボレーションもするフランス的なアイデアが満載している。廃兵院(アンバリッド)はアーチェリー会場に、グランパレはフェンシングとテコンドーが行われ、文化とスポーツの融合に成功した。
「空前のメディア露出を利用してフランスの新たなイメージを創出したい。五輪期間中でも歴史遺産や美術館、美食やワイン、スポーツに代表される快適アクティビティなど魅力あふれる観光アイテムを強化します」とフランス観光開発機構のフレデリック・マゼンク駐日代表。
観光大国としてのアピールも忘れてはいない。
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