ログリッチが薄氷の8秒差でクリテリウム・デュ・ドーフィネ2勝目

ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が6月2日から9日までフランスのアルプス地方で開催されたクリテリウム・デュ・ドーフィネで2年ぶり2度目の総合優勝を決めた。

総合優勝のログリッチを中央に、左が2位マッテオ・ヨルゲンソン、右が3位デレク・ジー ©A.S.O. Billy Ceusters

ログリッチは第6ステージでレムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を逆転して首位に立ったが、最終日の第8ステージは苦戦。48秒遅れの区間6位でゴールしたが、前日までの貯金のおかげで逃げ切り優勝した。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ最終ステージで8秒差を死守してゴールしたログリッチ 後ろはチッコーネ ©A.S.O. Billy Ceusters

偶数年にクリテリウム・デュ・ドーフィネに参加するログリッチ。2020年は首位にいながら落車でリタイアを余儀なくされた。今大会でも最終日のプラトー・デ・グリエルへの最後の上りで勝利を失いかけたが、マッテオ・ヨルゲンソン(米国、ビスマ・リースバイク)にわずか8秒差で首位を守り、2022年に続く2度目の優勝を果たした。

イネオスグレナディアーズのカストロビエボが銭湯で走る ©A.S.O. Billy Ceusters

ログリッチは最終日、トーヌからのスタートでは楽な位置にいるように見えたが、第二次世界大戦中のフランスレジスタンスの拠点への最後の上りで、イネオスグレナディアーズのカルロス・ロドリゲス(スペイン)の攻撃を受けて失速した。最終ステージはロドリゲスが優勝した。

レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) ©A.S.O. Billy Ceusters

ボーラ・ハンスグローエのリーダーであるログリッチは、パリ〜ニースの勝者ヨルゲンソンを抑えてマイヨジョーヌとポイント賞のマイヨベールを獲得した。デレク・ジー(イスラエル・プレミアテック)はカナダ人として初めて総合3位の表彰台に上がった。イタリアのロレンツォ・フォルトゥナート(アスタナ)が、第76回大会で山岳賞ジャージを獲得した。

クリテリウム・デュ・ドーフィネでマイヨジョーヌを着るログリッチ。先頭はウラソフ ©A.S.O. Billy Ceusters