ヴェンドラーメがティレーノ~アドリアティコ第3Sで初優勝

イタリア半島の西側に広がるティレニア海と東側のアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第60回ティレーノ〜アドリアティコは3月12日、フォッローニカ〜コルフィオリート間の239kmで第3ステージが行われ、デカトロン・AG2Rラモンディアールのアンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア)がゴール勝負を制して初優勝。

ベンドラーメがティレーノ~アドリアティコ第3ステージ優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse

初日に首位に立ち、リーダージャージを着るイネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)が、コルフィオリートのゴールに向かう下り坂で攻撃。ヴェンドラーメがこれに反応した集団の先頭でフィニッシュし、初のステージ勝利を修めた。

2位はQ36.5プロサイクリングチームのトーマス・ピドコック(英国)。ガンナは区間10位で首位のマリア・アッズーラを堅持した。

2025ティレーノ~アドリアティコ第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ジロ・デ・イタリアに続く地元イタリアでの勝利がうれしい

「雨が降ると気分がよくなる。バイクレースには理想的な日ではないけど、それが私たちの仕事であり、こうした条件でも走る。このステージはスプリントフィニッシュの可能性があるとマークしていて、計画通り望んでいた通りに終わった」とヴェンドラーメ。

「最後の登りを最初のグループで通過し、その後は賢くバイクを操ることが必要だった。残り300mで道が狭くなることを知っていたので、スプリントを予測した。冷静でいることが重要だった。これまであまり勝っていないが、ジロ・デ・イタリアで2ステージ、フランスで数レースを勝った。これはジロ・デ・イタリアを除く私の初めてのイタリアでのプロ勝利だ。私はチームに対して信念を貫き、役に立つことが示せた」(ヴェンドラーメ)

2025ティレーノ~アドリアティコ第3ステージを走るガンナ(右から2番目) ©Fabio Ferrari/LaPresse

区間勝利できなかったが、総合成績をねらっていきたい

「誰も手を貸してくれない長い1日だった。選手たちは厳しい天候条件を考慮し、できるだけ早くゴールに到達するために走った。マチュー・ファンデルプールとステージ勝利を目指して競り合いになり、自分のアクションを完結できなかったことに失望している。勝ちたかった。私のミスかもしれないが、早すぎたかもしれない。しかし調子はよく、それを確かめたかった。いいテストだった。これから数日間、日差しを期待している。ローレンス・デプルスと一緒に総合成績を狙うことも試みていく」(ガンナ)

首位を守ったガンナ ©Massimo Paolone/LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコ日程
3月10日 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月11日 第2ステージ カマイオーレ〜フォッローニカ 192km
3月12日 第3ステージ フォッローニカ〜コルフィオリート(フォリーニョ) 239km★★
3月13日 第4ステージ ノルチャ〜トラサッコ 190km★★★
3月14日 第5ステージ アスコリピチェノ〜ペルゴーラ 205km★
3月15日 第6ステージ カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ) 163km★★★
3月16日 第7ステージ ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント 147km
★は難易度
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