神奈川県鎌倉市内にあるすべてのハイキングコースは台風という自然災害によって壊滅的な被害を受け、2020年1月末になっても全面通行止め。鎌倉市は令和元年度一般会計補正予算で、土砂崩落対応に約2億1000万円、倒木処理対応に約900万円、災害備蓄品の補充とハイキングコース復旧などに約7000万円を充てる。
また神奈川県も台風19号被害への対応などとして補正予算を可決。県全体の災害応急復旧は124億5376万円。生活と生計の再建支援を含めると174億2281万円となる。
2019年9月8日から9日にかけて首都圏を襲った台風15号、10月14日に襲来した台風19号によって倒木や土砂崩れが相次いだ。鎌倉市内のハイキングコースは2020年1月末になっても全ルートが通行止めの状態が続く。
鎌倉市観光協会が2020年1月23日に掲載した「ハイキングコース被害状況」によると、祇園山、葛原岡・大仏、天園 いずれのコースも倒木などにより通行できない箇所が多く、大変危険な状態のため、通行禁止としている。
復旧の目途について
【祇園山】
大規模ながけ崩れや倒木により復旧の目途は立っていません
【葛原岡・大仏】
葛原岡~大仏…2020年3月中に復旧予定
葛原岡~浄智寺…2020年6月に復旧予定
【天園】
今泉台4丁目~天園、今泉台6丁目公園~覚園寺…2020年6月に復旧予定
天園~瑞泉寺…2020年度以降に復旧予定
【参考】北鎌倉から源氏山公園、高徳院方面へハイキングコースう回ルート
ハイキングコースの被害状況を報告した過去記事
●2019年12月28日の記事
台風被災の鎌倉ハイキングコースは通行止め状態で越年
●2019年10月14日の記事
鎌倉のハイキングコースが台風19号でさらなる被災
●2019年9月23日の記事
鎌倉の人気ハイキングコースが通行不可…復旧のめど立たず
鎌倉市災害支援寄附を受け付け中
台風15号による影響はハイキングコースや佐助稲荷神社などにその爪痕を強く残すほか、一部の施設に影響が残っている状況となっている。当初は市内全域において土砂崩れや倒木、大規模な停電など甚大な被害が発生。これにより、市民生活への多大な影響のみならず、鎌倉を形成するみどりやハイキングコースなど観光客になじみの深い場所にも、大きな被害が出ている。
現在、鎌倉市一丸となって復旧作業に取り組んでいて、一日も早い復興のために鎌倉を愛する人からの温かい支援もお願いしている。
●ふるさとチョイス災害支援鎌倉市ページ
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