中村輪夢がUCI BMXフリースタイルワールドカップでパーク2連覇

UCI BMXフリースタイルワールドカップがフランスのモンペリエで開催され、5⽉29⽇の決勝戦で中村輪夢(ウイングアーク 1st)がパーク優勝、フラットランドで早川起⽣が優勝した。

2022年UCI BMXフリースタイルワールドカップシリーズ第1戦の男子フリースタイル・パークで中村輪夢が2連覇 ©JFBF

ワールドカップシリーズは、今回が2022年の開幕戦で、約2年半ぶりの開催となった。中村はBMXフリースタイルワールドカップ2連勝。

BMXフリースタイル・パークはエントリー79名、うち決勝進出は予選・準決勝を勝ち抜いた12名(うち1名DNS)で決勝が⾏われた。世界的に技のレベルが⼤きく上がる中、5⽉28⽇に⾏われた準決勝から決勝さながらの⽩熱した戦いが繰り広げられていた。

準決勝で中村は、1ラン⽬のミスで追い込まれるも、2ラン⽬でしっかりリカバリーして4位で通過。5⽉29⽇の決勝では1本⽬から今⼤会初出しの「360 テールウィップ to テールウィップ」などビッグトリックを連発。ノーミスで⾛り切り95.30を叩き出し暫定1位に⽴った。

その後、東京五輪⾦メダリストのローガン・マーティン(オーストラリア)やアンソニー・ジャンジャン(フランス)などがそれぞれ圧巻のライディングを披露するもの、最終的には中村が1ラン⽬のポイントを守り切り優勝に輝いた。

中村の優勝は2019年11⽉の中国ワールドカップ以来2度⽬で、UCIワール ドシリーズ2連覇を果たした。

中村輪夢 ©Garth Milan/Red Bull Content Pool

中村輪夢のコメント
「久しぶりに国際⼤会で優勝できて最⾼の気分。今⼤会は、今までの⼤会で⼀番レベルが⾼いと感じた。 ローガンも他の選⼿もいい⾛りをしていたが、その中で⾃分が勝てたことで、今までやってきたことが間違っていなかったと感じることができた。360 テールウィップ to テールウィップは、以前からできていた技だが、今回準決勝でも評価が⾼かったので決勝でも出した。久しぶりに全部⾛り切れてよかった。ワールドカップはまだ始まったばかりなので、今後もいい順位が取れるように頑張ります」

BMX フリースタイル・パーク
優勝=中村輪夢(なかむらりむ / 20 歳 / 京都市 / ウイングアーク 1st 所属)

フラットランド男⼦は早川起⽣が初優勝、⽇本が史上初の表彰台独占

フラットランドの早川起⽣は4⽉に⾏われたX GAMES CHIBA 2022の⾦メダリスト。最も勢いのあるライダーで優勝候補の⼀⼈だった。BMXフラットランドはエントリー31名のうち、予選・準決勝をへて勝ち残った8名 で決勝を戦った。

決勝では、今⼤会のダークホースと⾔われた個⼈参加の荘司ゆうが3番⽬の出⾛でいきなり91.83ptをマークし勢いをつけると、その後、伊藤真⼈が88.83pt、佐々⽊元が90.00ptと荘司に続く⾼得点をマーク。早川の出番を前に、1位から3位を⽇本⼈が独占する状況に。

プレッシャーのかかる早川だったが、持ち前のトリックを惜しみなく出し切り、96.00ptで圧勝した。荘司が2位、ベテラン佐々⽊は3位で今回も表彰台に上がった。FISE WORLD SERIES で⽇本⼈が表彰台を独占するのは史上初。早川、荘司はともに20歳の若⼿ライダーで、今後の活躍に期待が集まる。

早川「初めてのコンテストで緊張もあり予選では7位と焦りもあったが、挽回し優勝できてよかった」
荘司「初めての表彰台、サイコーです!」
佐々⽊「弟⼦の荘司が⾼得点を出したとき、必ず表彰台でお前の隣に⽴つと約束した。路⾯との相性が悪く苦戦したが、約束を果たせてよかった」
伊藤「FISE で初めて決勝に進み、⾃⼰最⾼順位の4位につけることができてとてもうれしい」

BMX フラットランド
優勝=早川起⽣(はやかわきお / 20 歳 / ⻑岡市)初出場・初優勝
2位=荘司ゆう(しょうじゆう / 20 / 松⼾市) ⾃⼰最⾼
3位=佐々⽊元(ささきもと / 37 / 松⼾市 / 鎌ケ⾕巧業)
4位=伊藤真⼈(いとう まさと / 31 / 川⻄市) ※⾃⼰最⾼

丹野夏波がBMXレーシングワールドカップ第2戦U23で3位表彰台

丹野夏波 ©日本自転車競技連盟