中東を舞台とした唯一のUCIワールドツアー大会、UAEツアーは2月21日に第2ステージとしてチームタイムトライアルが行われ、世界チャンピオンのレムコ・エベネプール(ベルギー)をエースとするスーダル・クイックステップが優勝した。大会は7区間で26日まで。
総合成績では3秒遅れの3位でゴールしたイネオスグレナディアーズのルーク・プラップ(オーストラリア)が首位に立った。前日に区間勝利してリーダージャージを着用していたスーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)は、終盤にチームメートの隊列から脱落。
プラップが選手生活で初めての総合トップに躍進
プラップは前日の第1ステージで中間スプリントポイントで合計5秒のボーナスタイムを獲得していて、5秒遅れの総合3位につけていた。そのアドバンテージがあって、2日間の所要時間の合計でプラップが首位になった。
「これは私のキャリアの最初のリーダーのジャージだ。素晴らしいことだけど、このレースにはまだ長い道のりがある。できる限り守るつもりだが、レムコ・エベネプールは間違いなく本命だ。彼が世界チャンピオンなのには理由がある。私にとってはこのあとの上りでできるかぎりのことをして対抗するだけだ」とプラップ。
「この日のタイムトライアルはチームとして、前半はハードに攻めていなかったし、結局ステージ優勝もできなかった。最後はギリギリの4選手でフィニッシュしたけど、それは常に危険なことだった。結局のところ、これがサイクリングレース。ギャップはごくわずかだけど、タイム差が多かれ少なかれ総合成績で1番を守りたい」