日本山岳会学生部プンギ遠征隊が2024年11月1日、成田国際空港に到着した。ヒマラヤにある標高6524mの未踏峰「プンギ」を目指し、9月5日に羽田国際空港を出発。10月12日に登頂した。メンバーは、総隊長・井之上巧磨(青山学院大学体育会山岳部)、登攀隊長・尾高涼哉(東京大学運動会スキー山岳部)、装備全般・中沢将大(立教大学体育会山岳部)、渉外・会計・記録・横道文哉(立教大学体育会山岳部)、会計・芦沢太陽(中央大学山岳部)の5人。
アタックの日に見た朝焼けが怖くてきれいだった…横道文哉
「6200mに設営したハイキャンプ(最終キャンプ地点)からいよいよ頂上にアタックする日の朝。そこで見た景色がとても印象に残っています。ヒマラヤ山脈がきれいに遠くまで見えて、朝焼けで少しオレンジがかっていてこの世の景色じゃないみたいで美しかった。ハイキャンプを出発してアタックしたのは2回ですが、登頂を断念して引き返した1回目のほうが強く印象に残っています。とても怖くてきれいな景色でした」
成功の秘訣は間違いなくチームワーク…芦沢太陽
「登頂へのプロセスも困難の連続でしたが、長距離の車移動がネパールでは一番しんどかったです。舗装路じゃないところが多かったので、ガタンガタンと大きく揺れ続けて、吐き気と戦いながら移動しなければいけなかったのがしんどかったです。成功の秘訣は間違いなくチームワークのよさです」
初登頂から戻った夜、ライターの火が灯ったことに感激…中沢将大
「ライターがつかなかったことが一番の思い出です。アタックして登頂を果たし、ハイキャンプに戻った日の夜でした。ライターの火がなかなかつかず、やっと火がついたときは感激しました。日本に無事に帰ってきたことよりもうれしかったです。今はもうすでにネパールが恋しくて」
後輩たちにどんなことをしたのかをしっかりと伝えたい…井之上巧磨
「ネパールの未踏峰遠征において自分自身がいい経験を積めた。自己研鑽ももちろんなんですが、これから大学山岳部に入部してくる後輩たちに、どういうふうに遠征をやったのかを伝えていくのがこれからの任務なのかなと思います。
帰国した現在は次のチャレンジをまだ見据えられていません。ネパールのヒマラヤもよかったんだけど、逆に日本の雪山のよさを再認識することができました。日本の山岳も悪くないなと思うので、国内でまたトレーニングを積んで、そして海外に行きたくなったら真剣に考えてみます」
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