東京マラソン参加費が2026年大会から1万9800円に値上げ

東京マラソンの参加料が現在の国内1万6500円から1万9800円に、海外160ドルから230ドルになる。2025年1月22日の一般財団法人東京マラソン財団理事会で決議され、2026大会から改定される予定。

東京の目抜き通りもこの日だけはランナー天国 ©東京マラソン財団

マラソン参加に1万9800円は高いのか?

物価高騰に伴う大会運営費上昇への対応や、さらなるランナーサービスの充実に向けた取り組みを行うため、2024年11月13日付理事会決議より検討を重ねてきたという。参加料は事務手数料、消費税を含む。距離10.7kmクラスについては、競技規模や他大会の状況を踏まえ、現行の参加料額を据え置くという。

コロナ禍による中止や延期を経験した同大会だが、その対策によって想定外のコストがかさみ、一気に倍額の参加料値上げを余儀なくされた。定員に対して参加申込が10倍超の人気大会だったが、参加料値上げを契機に当選率も落ち着いてきた。

東京マラソンは新宿にある東京都庁前をスタート

一方、疫病まん延や自然災害などにより大会中止となった場合の返金問題が浮上。大会主催者側の安定した財源を脅かす事態となり、全国のランニング大会参加料は軒並み高騰を続けている。健康維持を目的としたランニング愛好家の大会離れを懸念する専門家もいる。