海外旅行時に「ホテルの周りを走ろうかな」と考えたとき、鍵をどこに携行しようかと悩んだことはありませんか? 散策なら短パンのポケットなどに入れておけばいいのですが、運動するとなるとちょっと問題が発生します。とりわけフランスの鍵は決定的に重いのです。
どうしてフランスのホテルの鍵は重いのか?
最近はカードキーも普及していますが、フランスでは伝統的に鍵は真鍮などの重りがキーホルダーとしてついています。歴史的建造物を改装したホテルではその重厚感を演出するために意図的に重いものを採用しています。もちろんそれは紛失しにくいという役割もありますが、それ以外にも伝統的なセキュリティ対策の意味もあるんです。
フロントでもらった鍵で、その日自分があてがわれた部屋の鍵穴に差し込んでドアを開けるのですが、室内に入ったら今度は内側から鍵穴に差し込んで施錠をします。室内にとどまっているときは鍵は常に内側から鍵穴に差し込んだままです。もし外側から誰かが鍵をこじ開けようとすると、真鍮製のキーホルダーがガタガタと揺れて、ドアにぶつかって大きな音を立てる。つまり防犯対策なのです。
雑誌のおまけでもらったウエストポーチが役立った
そんな重い鍵を携行してランニングする際は、フロント係がいたら預ければいいんですが、早朝の時間帯はほぼ無人。だから重りを身につけて走るハメになります。筆者が重宝したのが、雑誌の付録についてきたシンプルなウエストポーチ。これを腰に巻き、揺れないように周長を調整して走りに出かけます。
東京マラソンではコロナ禍を契機に出場者はスマホ必携となり、なんらかの手段でスマホを含めサプリメントや常備薬などを持ち歩く必要が生じます。前回出場の2023年には海外で使ってきた付録ポーチを流用したのですが、バックル部分が大きめなこと、練習によってウエストが細くなってしまい調整限度を外れてしまったので、各社から発売されているランナー用ウエストベルトを調査してみました。積載量や調整範囲などがどれもマッチするものがなく、そんなときに「3COINSの旅する日という旅行グッズにシンプルなものがあるよ」と家族に教えてもらいました。
税込み550円でランニング用ウエストベルトを確保
TABISURUHIという商品カテゴリーに中にあって、「トラベルセキュリティウエストベルト」というのが商品名。幅13cmの太いベルトですが、2枚の生地が下部はすべて縫い合わされていて、上部は数カ所にステッチがあるだけ。スマホや補給食を上から挿入するだけで、ファスナーやマジックテープはありません。伸縮性があって腰回りは67〜96cmに対応。価格は税込み550円。
実際にスマホを入れて走ってみましたが、完璧でした。上下動で飛び出しそうなスマホは腰の後ろに回し、ランニングパンツの中に入れてしまうとさらに安定し、走りに集中することができます。栄養補助食品は落としても拾えばいいので前部やサイドに入れておいてもいいと思います。
実際に使ってみました。ランニングショーツではなくレギンスやタイツのようにお尻にフィットするウエアのほうが安定します。「洗濯機は使わないでください」と注意書きがあったので、あえて洗濯機にぶっ込んで縮むのか伸びるのかチェックして、後日ご報告します。
