自然環境を楽しむには自転車が一番…上野村の黒澤村長

群馬県の上野村でユニークなサイクリング大会が開催されている。大自然や史跡を自転車で探索するというゲーム。主催する同村にとっては参加者がその村の魅力を発見してくれるというメリットがある。古くから山岳サイクリストの聖地といわれる村の黒澤八郎村長にアットホームな大会に寄せる思いを聞いた。

旧道沿いの集落。時代をさかのぼったようにのんびりとしている

上野村は山岳サイクリストの聖地

群馬県の南西部に位置する上野村は四方を山に囲まれた、すり鉢の底に集落がたたずむ。この村に行くには必ずどこかの峠を越えなければならない。そんな特殊な地形から、古くから峠越えを趣味とするサイクリストが訪問するようになり、いつの日か「自転車野郎の聖地」と呼ばれるようになった。

群馬県の南西部にひっそりとたたずむ上野村

今でこそ国道299号がバイパスとして村を貫き、上信越自動車道の下仁田インターにアクセスする湯の沢トンネルも開通したが、神流川(かんながわ)沿いの旧道は時代がストップしたかのようなたたずまいをみせる。

上野村の黒澤村長は2018年に初開催した大会を、「ほのぼのとした雰囲気でよかったと思います。参加者のみなさんの笑顔が印象的でした」と振り返る。

「スポーツ自転車にも乗ってみたい」と意気込む黒澤八郎村長

レースではないところが、「村の魅力を発信できるイベントとしてこの村とマッチしていると思いました」という。

「村の自然環境を楽しむには自転車が一番。こうしたイベントを契機に多くのサイクリストに訪れていただき、この村の魅力にふれてもらい、それを発信してくれることに期待したいです」

神流川沿いの道を行く。交通量は皆無に近い

一時は過疎化が深刻だったが、恵まれた自然にひかれて移住してくる人が増え、現在は村の人口の1割にもなる。自転車愛好家もいるという。

サイクリストを歓迎する施策も検討中だ。休憩ポイント。日帰り温泉など。

「村側の気配りを感じていただくことで、あ、いいねと思っていただければ。そうだ。サイクリングマップを作ろう」と村長。

神流川沿いの旧道はクルマの往来がほとんどない

2018年のイベントは100人の参加者が集まり、役場の大会議室が満員に。そのため2019年はさらなる参加者増を見込んでメイン会場を小学校に移した。

「1日ゆったりと過ごせる場所だと思いますから、自転車の聖地となるようなサイクリングを愛好されている方に大勢来ていただきたい。その大きなきっかけに第2回大会がなれるように、私たちも楽しい企画を盛りだくさんに用意したい」

道の駅うえのに快適なテラスが新設され、渓流を望みながら休憩できる
まほーばの森のお任せバーベキュー。8人コテージで2食付き8000円ほどで宿泊できる

開催時期は北側の稜線となる「みかぼスーパー林道」、村の西にある「しおじの湯」から奥は紅葉がきれいな時期だという。村の観光スポットである歩行者用の吊り橋、上野スカイブリッジは自転車を押して渡れるので、インスタ映えする写真が撮れると提案する。

国有林となる中ノ沢源流域には村が管理する美しい道路がある。普段は入れないが、ここでサイクリングやハイキングをするイベントを開催することも思い描く。上野村でしかできない提案をしていきたいというのが村長の思いだ。

「子どものころは普通に乗っていましたが、変速機がないような自転車でしたからあまり遠出するようなイメージではなかったです。でも今はちょっと乗ってみたい」

元海外サイクリストがおもてなしする古民家カフェyotacco

上野村にyotaccoという古民家カフェがある。現在は幼い子どもたちの育児もあって自宅を兼ねたカフェは休業中とのことだが、軽トラカフェに姿を変えて随所に出没するようだ。無農薬で育てた豆類や野菜などもyotaccoのシールを貼って道の駅に出荷する。この村で生まれ育った黒澤恒明さんと、奥様であるみほさんが運営する、かわいいブランドだ。

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かつては自転車で世界一周を目指していたという黒澤恒明さん。ライドハンターズ当日は軽トラカフェでどこかに出没予定
古民家カフェyotaccoは子育て期で休業中だが、一段落したら再開したいと奥さん(左)

10月20日にライドハンターズin上野村

2018年のライドハンターズin上野村。左から2人目が黒澤村長

スタート直前に配付される地図に掲載されたチェックポイントを制限時間内に自転車で回る。オリエンテーリングと似ているが、ポイント数が多いのですべてを回る必要がなく、回る順番も決められていない。地形的な難易度によって配点され、集めた得点の合計で順位が決まる。各ポイントでは証拠写真を撮るのだが、フォトコンテストの特別賞が与えられるなど要素もある。緊張感あるレースとはまったく異なる、こんな楽しいイベントが全国に増殖中だ。

1人から5人でチームを組んで参加。1人3000円。大会詳細は「ライドハンターズin上野村」のホームページで。

秋を丸ごと詰め込んだ旬食材の和ぱすた、全国のラパウザで

コロワイドグループのレインズインターナショナル/CWカンパニーが運営する「ラパウザ」は2019年9月18日(水)より、秋の味覚に和の調味料を合わせた「秋の和ぱすた」3種と、栗を使用した「秋の甘味」1種を期間限定で販売する。

秋鮭とさつまいもの豆乳胡麻クリーム 790円、大盛り990円(税込み)

海から山から秋の味覚を和のチカラで堪能

実りの秋、食欲の秋。ラパウザでは、秋刀魚や牡蠣、秋鮭や秋茄子など、おいしく栄養価も豊富な秋の味覚に、身体にやさしい和のチカラ“発酵食品や和の食材”を合わせることで、素材の旨みを引き出し見た目にも秋を感じられる和パスタに仕上げた。

秋刀魚と舞茸の梅ポモドーロ 690円、大盛り890円(税込み)

秋の素材に“味噌、醤油糀、梅、豆乳胡麻クリーム”が絶妙なバランスで堪能できる和パスタをこの機会に味わおう。

49種のメニューが食べ放題のプレミアムコース

49種のメニュー食べ放題のプレミアムコース

49種プレミアム食べ放題コース(2名より)
一人2600円(税込み)、小学生1300円(税込み)
ドリンクバー付き(またはフリーソフトドリンク付き)
2時間制(L.O.30分前)
関東・関西の16店舗限定メニュー

【食べ放題メニュー実施店舗】
【関東】アクアシティお台場店/自由が丘店/新宿伊 勢丹前店/阿佐ヶ谷店/高田馬場店/吉祥寺ダイヤ 街店/八王子店/町田駅前店/川崎モアーズ店/若 葉台店/横浜三栄ビル店/横浜北幸店/大和店/ビ ナウォーク海老名店/辻堂駅前店/松戸店
【関西】あべのルシアス店/心斎橋店/茶屋町店

●ラパウザのホームページ

ホッケにこんな食べ方が! 秋の贅沢奥尻島のご当地グルメ

コロワイドグループのレインズインターナショナル/CWカンパニーが運営する「北の味紀行と地酒 北海道」は2019年9月17日(火)より、ほっけの半熟や、道産帆立フライなど北海道の秋を感じるシーズンメニューの販売を開始した。

ほっけの半熟、1人前890円(税別)。右の皿は2人前

ほっけのお刺身も珍しいが、今回は新鮮なホッケを熱々の出汁にくぐらせてしゃぶしゃぶ風に食べるという、漁師町・奥尻島の名物料理。

醤油ベースの出汁に5秒ほどサッとくぐらせて、野菜と一緒に食べる。好みのしゃぶしゃぶ加減で楽しめるのがいい。

実施期間:2019年9月17日(火) ~2019年11月上旬
販売店舗:全国47店舗
(東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・広島※横浜西口駅前店・横浜スカイビル店除く)

秋フェアメニュー

道産帆立フライ

道産帆立フライ、1枚490円(税別)

お刺身で食べられるほどの新鮮な活帆立をサクッと揚げた。 大きくプリッとした弾力が魅力のフライを、ひとり一枚ずつ食べるのがおすすめ。そんな道産帆立フライを、黄身を落とした自家製のタルタルソースにつけて食べるのがいい。

秋の贅沢盛り

秋の贅沢盛り、1290円(税別)

鮭といくらのほかに、ご飯と海苔も付いてくる。自分オリジナルの手巻き寿司を作るもよし、お刺身感覚でそのまま食べるもよし。お酒のつまみにも最適な一品。

ジンギスカンタレの一口ラムかぶり

ジンギスカンタレの一口ラムかぶり、990円(税別)

あまり出回っていないラムの希少部位。これを北海道のご当地タレとして親しまれているソラチのジンギスカンタレを絡めて、さらに熱鉄でさっと炙って食べる。山わさびをサッとかけて味変もおすすめ。

北の味紀行と地酒 北海道

「北の味紀行と地酒 北海道」は、最高の素材を最高の状態でお届けすることにこだわり、鮮度を見極め、素のままの美味しさを職人の感性と技で、焼く・蒸す・煮る・盛ることでさえあに引き立て提供する。また、北海道の生産者や地場企業、店舗様と直接交渉し、まだ多くの人には知られていない、北海道の食材、食文化など、未知の北海道を紹介。
全国49店舗(横浜西口駅前店除く)東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・広島
●北の味紀行と地酒 北海道ホームページ

六本木ヒルズでベルギービールウィークエンドが開幕

10年目を迎えたベルギービールウィークエンド東京が9月11日、六本木ヒルズアリーナで始まった。70種類以上のベルギービール、フリッツやカルボナードといったベルギーグルメ、ベルギー人アーティスト4組によるパフォーマンス、MCによる豆知識トークショーとゲームなどのステージイベントが楽しめる6日間。

多様なベルギービールはおみやげとして持ち帰ることもできる

ベルギービールウィークエンド東京は9月11日(水)から16日(月・祝)までの開催。平日 16:00〜22:00 / 土日祝 11:00〜22:00 / 最終日 11:00〜21:00(ラストオーダー終了30分前)。

六本木ヒルズアリーナ。平日の16時オープン直後は空いている

ベルギービールウィークエンドは入場無料。会場での飲食には専用コインと、ビールを注ぐオリジナルグラスが必要になるので、コインとグラスのスターターセットを購入。コインは追加で購入できる。1コインは220円。ビール1杯は銘柄によってコイン数が異なり、3〜5枚。

スターターセットはオリジナルグラス1個と飲食用コイン11枚で3200円(税込み)
ビールもフードもベルギー風で
全55種類のベルギービールを飲み比べてみたい

ビールが選べない! そんな時は

会場にあるポケットガイド、または公式アプリBBWalkerを入手してチェックする。すべてのビールの説明と味を示すテイストチャート、アプリなら飲んだビールの記録機能や好みに合わせたサーチ機能もある。

1杯だけ飲みたいときは受け付けでグラスとコインをバラ購入するのがおすすめ。ビールはコイン(1枚220円)3枚から飲める。

ベルギーのロクサンヌ・ドゥ・ビルデルリング新大使
ベルギービールを多く取り扱う小西酒造の小西新太郎社長
ベルギービールウィークエンド2019東京のオープニングセレモニー

●ベルギービールウィークエンドの公式サイト

ツール・ド・フランスさいたまで大会ボランティア募集

10月27日(日)にさいたま新都心駅周辺で開催される「J:COM presents 2019ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」を支える大会ボランティアを9月5日(木)12:00から募集する。

2018ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムを制したアレハンドロ・バルベルデを中央に、左が2位ゲラント・トーマス、右が3位新城幸也 © letour.fr

運営補助(会場案内、イベント運営補助、来場者アンケートなど100名程度
来場者向け通訳(外国人来場者への通訳:英語、フランス語ほか)若干名
救護補助(医師資格者)若干名
救護補助(看護師資格者)若干名

■活動日時 2019年10月27日(日)次の時間帯より選択可
1. 全日‥‥8:00~18:00 2. 午前の部‥‥8:00~13:00 3. 午後の部‥‥13:00~18:00
■活動場所 レース会場内および周辺イベント会場(さいたま新都心駅周辺)
■募集期間 2019年9月5日(木)12:00から9月18日(水)12:00まで
■応募条件
・15歳以上(中学生を除く)の方
・未成年者の場合、保護者の同意がある方
・日本語以外を母語とされる方は、日本語の日常会話と読み書きが可能である方
・通訳にあっては日常会話を問題無くこなせるレベルにある方
・救護補助にあっては、「医師法」に基づく医師免許、または「保健師助産師看護師法」に基づく看護師免許を有している方
・事前説明会にいずれか1日参加できる方。開催日:10月12日(土)午前、10月13日(日)午後(2時間程度を予定)場所:さいたま市内
・その他、公式ホームページに記載されている「注意事項」に同意いただける方
■応募方法 大会公式ホームページまたはFAX
■支給品 スタッフジャンパー 昼食(全日活動される方のみ)
■活動保険 傷害保険に一括加入(個人負担はありません)
■お問い合わせ 2019さいたまクリテリウムボランティア募集事務局
TEL: 03-6696-8208(平日10:00~17:00)/FAX: 03-5459-2909
E-mail: volunteer(アットマーク)criterium.jp

さいたまディレーブ…地域密着型プロロードチーム誕生

さいたま市をホームタウンとする地域密着型プロロードレースチーム「さいたまディレーブ」が誕生した。チーム運営会社はオリエンタルスポーツ。ブリヂストンアンカーや宇都宮ブリッツェンなどで選手として活動した長沼隆行が代表取締役を務める。9月2日、さいたま市で発表された。

左から全日本実業団自転車競技連盟の片山右京理事長、オリエンタルスポーツの長沼隆行代表、サイタマサイクルプロジェクトの川島恵子代表

「ツールドフランスさいたまクリテリウム」が行われるさいたま市に誕生した「さいたまディレーブ」。 始動は2020年1月。初年度の所属選手はUCIコンチネンタルチーム登録可能な最低人数である10名を予定しているという。 埼玉県にゆかりのある選手の獲得を目指し、 国内最高峰の自転車ロードレースシリーズJプロツアーを主戦場に戦う。

2025年に国内ロードレースを制覇、2030年にヨーロッパ遠征をスタート、2035年にはグランツールに出場することを長期ビジョンとし、さいたまから世界を目指ししていく計画。また、地域密着型チームとして、地域と密に関わるサイクリングイベントやホームレ ースの運営、自転車安全教室といった活動も実施。 自転車を通してさいたまを盛り上げていきたいという。

チーム名はドラゴンと夢から

埼玉県に残る、竜伝承に基づくドラゴンのDとフランス語で「夢」を意味するRAVE(レーブ)を組み合わせた造語。
●ホームタウン=埼玉県さいたま市
●コンセプトカラー=彩(彩の国である埼玉の多彩な魅力を意味する)。 メインカラー=グリーン/ブラック。セカンドカラー=ゴールド

会見には、長沼氏のほか、全日本実業団自転車競技連盟(JBCF) 理事長の片山右京氏、オリエンタルスポーツ CCO,Co-Founder、サイタマサイクルプロジェクト代表取締役の川島恵子氏の3人が出席した。片山氏は、2021年にスタートする新リーグの柱はチームであること。また、国内チームに対して、地域に根差した活動で貢献し成長することはもちろん、卓球の張本智和選手やテニスの大坂なおみ選手といった他のスポーツを例にあげ、「スターが出ると一気に(世界が)変わる。 簡単ではないが、ヒーローが出るような 環境作りにも力を入れてほしい」と語った。

新チーム名の一部であるrêve(レーブ)は片山右京が愛着を持つフランス語だ

川島氏は、2015年に設立したサイタマサイクルプロジェクトでロードレースチーム(JBCF エリートクラスやフェミニンカテゴリーに出走)を運営。地域に根差した活動も行っている。 会見では、「地域密着型の意義」や埼玉県は自然が多く、「SUUMO住みたい街ランキング2018」で大宮が9位に入っていることなどを例に挙げ、設立場所が「埼玉である必要性」についても言及した。

今後は、サイタマサイクルプロジェクトでのノウハウを活かし、「さいたまディレー ブ」と連携。「さいたまディレーブ」が、地元の方と深く密接な関りが持てるような地域活動を目指したいという。