【ブエルタ・ア・エスパーニャ第12S】カストリーリョが天に捧げる初勝利

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月29日、オウレンセ テルマルからエスタシオン・デ・モンターニャ・デ・マンサネダまでの137.5kmで第12ステージが行われ、エキポケルンファルマのパブロ・カストリーリョ(スペイン)が10人の逃げ集団からゴール前10kmで抜け出して初優勝した。今大会で地元スペイン選手が優勝したのも初めて。

パブロ・カストリーリョが初優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

チーム創設者でありリーダーであったマノロ・アスコナ氏が前日に71歳で他界。カストリーリョが天に捧げる初勝利となった。

エキポケルンファルマの選手は創始者死去の報に接して喪章をつけた ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

第6ステージから首位を守り続けるデカトロンAG2Rラモンディアルのベン・オコーナー(オーストラリア)は、3分16秒遅れの総合2位プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、3分58秒遅れの総合3位エンリク・マス(モビスター)らとともに6分29秒遅れの集団の中でゴール。この日は総合成績の上位陣に大きな変動はなかった。

マイヨロホのオコーナー ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
先行する10選手 ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオスグレナディアーズ)

逃げ続ける10選手 ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

マイヨベールのギルマイがツール・ド・フランスさいたまに出場

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム10回記念大会は2024年11月2日、さいたま新都心駅周辺で開催されるが、アンテルマルシェ・ワンティのビニヤム・ギルマイ(エリトリア)が初出場する。

2024ツール・ド・フランス第8ステージで2勝目を挙げたギルマイ ©A.S.O. Billy Ceusters

ギルマイは2024ツール・ド・フランスで、自身初となるポイント賞のグリーンジャージを獲得。さらにステージ3勝を達成するなど、2024年のツール・ド・フランスで大きく飛躍し、これからの活躍が期待される若手選手。

「こんにちは日本のみなさん。ビニヤム・ギルマイです。2024年のマイヨベール獲得者として、さいたまクリテリウムに初めて参加することを大変うれしく思っています。私が憧れているカベンディッシュ選手とさいたまで一緒に走ることができるなんて信じられない思いです。2024年は記念すべき 10 回大会と聞いています。こんな特別な年に日本に訪れ、日本のファンに会えることが待ちきれません。11月2日、さいたまで会いましょう」とギルマイ。

2022ジロ・デ・イタリア、ビニヤム・ギルマイがファンデルプールを制して優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse

すでに出場を発表している、マーク・カベンディッシュ(英国)も含め、人気・実力を兼ね備えた世界トップのスプリンターが集結する。

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第11S】ダンバー初V…ログリッチじわり接近

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月28日、パドロンのカンプス・テクノロヒコ・コルティソを発着とする166.5kmで第11ステージが行われ、ジェイコ・アルウラーのエディ・ダンバー(アイルランド)が38人の集団からロングスプリントを仕掛けて成功。グランツール初優勝を遂げた。

ジェイコ・アルウラーのエディ・ダンバー(アイルランド)が38人の集団からロングスプリントを仕掛けて成功 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

総合優勝を争うプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)とエンリク・マス(モビスター)は、最も急峻な最後の峠でメイン集団からスパート。首位に立つデカトロンAG2Rラモンディアルのベン・オコーナー(オーストラリア)との差をこの日だけで37秒縮めた。総合2位ログリッチとの差は3分16秒。

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオスグレナディアーズ)

マイヨロホのベン・オコーナー ©Unipublic Cxcling Jose Carlos Diaz

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第9S】アダム・イェーツ独走…カラパスが総合3位に

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月25日、モトリル〜グラナダ間の178kmで第9ステージが行われ、UAEエミレーツのアダム・イェーツ(英国)が独走で初勝利。区間2位にはEFエデュケーション・イージーポストのリチャル・カラパス(エクアドル)が入り、総合3位に浮上した。

2023ツール・ド・フランス第1ステージ以来のグランツール優勝を決めたアダム・イェーツ ©Unipublic Sprint Cycling Agency

首位のベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)が区間3位に入ってボーナスタイム4秒を獲得。総合2位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)との差を3分49秒から3分53秒に広げた。

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
マイヨロホのオコーナー。ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
独走するアダム・イェーツ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
カラパスがメイン集団から単独で飛び出す ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)フロリアン・リポビッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

アダム・イェーツがブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第8S】ログリッチ2勝目…首位に56秒詰め寄る

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月24日、ウベダからカソルラまでの159kmで第8ステージが行われ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が大会2勝目、大会通算14勝目(2022年のチームタイムトライアルを含めると15勝目)を挙げた。

タイム差をつけるためにフィニッシュラインまでペダルを踏み続けたログリッチ ©Unipublic Sprint Cycling Agency

総合成績ではデカトロンAG2Rラモンディアルのベン・オコーナー(オーストラリア)が46秒遅れ。ログリッチはボーナスタイム10秒を含めてその差を4分45秒から3分49秒に縮めた。

この日も快晴のブエルタ・ア・エスパーニャ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
マイヨロホのオコーナーを援護するデカトロン勢 ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
8選手が第1集団を形成 ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
ログリッチが逃げていた選手を逆転。マスが食らいつく ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブランコ(新人賞)アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーンビクトリアス)

オコーナーはログリッチから46秒遅れた ©Unipublic Sprint Cycling Agency

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第7S】ファンアールト2勝目…前年覇者クスがアシスト

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月23日、アルチドーナ〜コルドバ間の179 kmで第7ステージが行われ、ビスマ・リースアバイクのワウト・ファンアールト(ベルギー)がゴール勝負を制し、第3ステージに続く今大会2勝目を挙げた。

ファンアールトがゴール勝負を制して2勝目 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

終盤にUAEエミレーツのマルク・ソレル(スペイン)がアタックしたが、前年の覇者でビスマ・リースアバイクのエースであるセップ・クス(米国)が集団の先頭に立って追走。ソレルの逃げを吸収し、チームメートのファンアールトの勝利につなげた。

単独逃げのシャビエル・イササ。猛暑のレースだけに随所で力水が選手を激励する ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

総合成績では前日に首位に立ったベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)がその座を守ったが、山岳のトップに設定されたボーナスポイント6秒を総合2位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が獲得。その差は4分51秒から4分45秒になった。

コルドバを目指す第7ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
マイヨロホ着用初日のオコーナー ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
ライバル勢の逃げを潰す牽引を見せたセップ・クスと勝者ファンアールトが抱擁 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)シルバン・モニケ(ベルギー、ロット・デスティニー)
□マイヨブランコ(新人賞)アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーンビクトリアス)