新城幸也がアジア選手権3位で日本男子ロードにパリ五輪1枠

第42回アジア選手権ロードレースがタイ・ラヨーンで開催され、6月13日のエリート男子で日本の新城幸也が3位になった。

優勝のブルセンスキー(中央)、左が2位ギディッチ、右が3位新城幸也 ©Miwa IIJIMA

156kmのほぼ平坦コ ースで争われたエリート男子ロード。レースは序盤からアタックと吸収が繰り返され、最終局面ではエフゲニー・ギディッチとグレブ・ブルセンスキー(ともにカザフスタン)と日本の新城幸也の三つ巴となった。

2対1と不利な状況に追い込まれた新城は、そのまま3位でフィニッシュ。追走集団から飛び出た小石祐馬が単独で4位フィニッシュした。山本大喜が14位、岡篤志が24位、留目夕陽が29位。

同大会では上位2カ国にパリオリンピック出場枠が与えられるが、カザフスタンに続いて日本の新城が入ったことで、2024年のパリオリンピック出場枠を日本が確保した。

ビンゲゴーがドーフィネで圧勝…次は連覇をかけたツール・ド・フランス

全8ステージで争われた第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネは最終日となる6月11日に第8ステージを行い、ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)が初の総合優勝を達成した。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝のビンゲゴー、総合2位アダム・イェーツ、総合3位ベン・オコーナー ©A.S.O Billy Ceusters

第8ステージで独走勝利したジュリオ・ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)に続き、ビンゲゴーは総合優勝争いをしていたライバルたちをふるい落とし、区間2位でゴールした。

ポイント賞のクリストフ・ラポルト ©A.S.O Billy Ceusters

ツール・ド・フランスのために準備することはそれほど多くない(ビンゲゴー)

「世界で最も重要なレースの一つであるこのレースに勝つことはとても大きなことだ。もちろんとてもうれしい」とビンゲゴー。

「UAEエミレーツのマイカがグループの先頭を走っていて、アダム・イェーツが最後の上りでアタックしようとしているのが予測できた。いい感じだったので、また何かやってみた。今週はとても満足できる。調子もよく、チーム全体も​​素晴らしかった。総合成績でこれほどの差が広がったことに少し驚いている。これからは数日間休みを取って、ツール・ド・フランスの準備を続けたい。まだやるべきことは少し残っているが、それほど多くはない」

山岳賞のビクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)と新人賞のマックス・プール(英国、DSM) ©A.S.O Billy Ceusters
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第8ステージ優勝 ©A.S.O Billy Ceusters
アダム・イェーツを徹底マークするビンゲゴー ©A.S.O Billy Ceusters

クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合成績
1 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)29時間28分39秒
2 アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)2分23秒遅れ
3 ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)2分56秒遅れ

ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)が第8ステージ優勝 ©A.S.O Billy Ceusters

●4賞ジャージ
ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
ポイント賞=クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ビスマ)
山岳賞=ビクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)
□新人賞=マックス・プール(英国、DSM)

●クリテリウム・デュ・ドーフィネのホームページ

鉄の十字架を制したビンゲゴーがドーフィネ総合優勝に王手

第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネが6月10日に第7ステージを行い、ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)が第5ステージに続いて独走勝利。総合成績でも首位を守り、優勝に王手をかけた。

ビンゲゴーがクリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ優勝 ©A.S.O Billy Ceusters

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージは、名だたるクライマーが標高2067mの大会史上最も高いゴールラインに挑戦することになった。ゴールはフランス語で「鉄の十字架」という意味のクロワドフェール峠に設定されていた。

ステージの前半にマドレーヌ峠、そしてモラール峠があり、単独で先行したビクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)が山岳ポイントを量産。この日だけで山岳賞首位になり、青字に白い豆がちりばめられたリーダージャージを確保した。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ ©A.S.O Billy Ceusters

ゴールまで5.5kmのところで、黄色と青い線が入ったリーダージャージを着るビンゲゴーが決定的な加速を見せたが、誰も反応できなかった。クリテリウム・デュ・ドーフィネの第5ステージと同様に、ビンゲゴーは最終ステージ前に総合成績でのアドバンテージを増やした。

ベン・オコナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)をふるい落としたアダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)が2分11秒遅れの総合2位に浮上し、オコナーは2分24秒遅れとなって3位に後退した。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ ©A.S.O Billy Ceusters

「とても調子がよかったので、ステージ優勝の表彰台に立ちたかった。それは私たちがこの日の目標としていた計画だった。それがうまくいったことをとてもうれしく思う。素晴らしい仕事をしてくれたチームメイト全員に改めて感謝しなければならない」とビンゲゴー。

「ゴールまでの6kmは急坂だったので、ティシュ・ベノートとアッティラ・バルテルでテンポを上げてアタックの準備をすることにした。ソロで行くことができてよかった。最終日は自分の気持ちがどうなるか分かるだろうが、全く違うステージだ。いずれにせよ、今年最大のレースの一つなので、明日勝てればとても光栄だ。自分が最高の状態にあるとは思っていない。今からツール・ド・フランスまでにやるべきことはまだたくさんある」

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ ©A.S.O Billy Ceusters
ビンゲゴーがクリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージでもアタック ©A.S.O Billy Ceusters

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージを終えての総合成績
1 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)25時間22分18秒
2 アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)2分11秒遅れ
3 ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)2分24秒遅れ

●4賞ジャージ
ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
ポイント賞=クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ビスマ)
山岳賞=ビクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)
□新人賞=マックス・プール(英国、DSM)

カンペナールツがクリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージで山岳賞1位に ©A.S.O Billy Ceusters

●クリテリウム・デュ・ドーフィネのホームページ

ツィマーマンがドーフィネ第6ステージ優勝、首位はビンゲゴー

第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネが6月9日に第6ステージを行い、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティのゲオルク・ツィマーマン(ドイツ)が優勝。総合成績ではヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)が首位のマイヨジョーヌを守った。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージ ©A.S.O Billy Ceusters
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージ ©A.S.O Billy Ceusters
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージ ©A.S.O Billy Ceusters
メイン集団をコントロールするユンボ・ビスマ勢。クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージ ©A.S.O Billy Ceusters

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージを終えての総合成績
1 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)21時間06分41秒
2 ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)1分10秒
3 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)1分23秒遅れ

ゲオルク・ツィマーマンがクリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージ優勝 ©A.S.O Billy Ceusters

●4賞ジャージ
ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
ポイント賞=クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ビスマ)
山岳賞=マチュー・ビュルゴドー(フランス、トタルエネルジー)
□新人賞=ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEエミレーツ)

●クリテリウム・デュ・ドーフィネのホームページ

ビンゲゴーがドーフィネ第5Sで独走して総合1位に躍進

第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネが6月8日に第5ステージを行い、ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)が独走勝利。総合成績でも首位に立ち、マイヨジョーヌはUAEエミレーツのミッケル・ビョーグ(デンマーク)からビンゲゴーに移った。

ビンゲゴーがクリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージ優勝 ©A.S.O Billy Ceusters

2022年のツール・ド・フランス総合優勝者ビンゲゴーが大会5日目に実力を見せつけ、総合成績の上位を争うライバル選手たちを置き去りにしてを独走してステージ優勝を果たし、総合リーダーとしてマイヨジョーヌを獲得した。

ツール・ド・フランス2022を制したビンゲゴーは、コート・ド・テシーの斜面でリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)のアタックに反応し、残り16km地点で全員を脱落させた。

ビョーグは落車でメイン集団から脱落し、首位から陥落した。

パレード区間を終えてスタートの町の郊外にあるkm0からレースが始まる ©A.S.O Billy Ceusters

このタイム差があれば守備的に乗れる(ビンゲゴー)

「実際のところ、今日は攻撃したくなかった。自分を守りたかったのにライバルたちが攻撃してきた。ボクはリチャル・カラパスと協力した。そしてなんとか彼を落とすことができた。もちろん、今日の勝利にはとても満足している」 とビンゲゴー。

「でも、今日のような結果は、最難関のステージを考えると、決定的とは言えない思う。それでもマイヨジョーヌを手に入れたので、次の日もそれを維持できればと思う。体調はいいのでたぶん大丈夫。できるよ。このタイム差があれば守備的に乗れるから」

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージ ©A.S.O Billy Ceusters
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージ ©A.S.O Billy Ceusters
タイム差を伝えるモーターバイク班 ©A.S.O Billy Ceusters
リチャル・カラパスとヨナス・ビンゲゴーがアタック ©A.S.O Billy Ceusters

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージを終えての総合成績
1 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)17時間03分03秒
2 ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)1分10秒遅れ
3 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)1分23秒遅れ

●4賞ジャージ
ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
ポイント賞=クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ビスマ)
山岳賞=ドナバン・グロンダン(フランス、アルケア・サムシック)
□新人賞=ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEエミレーツ)

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージで首位に躍り出たビンゲゴー ©A.S.O Billy Ceusters

●クリテリウム・デュ・ドーフィネのホームページ

ビョーグがドーフィネ4日目のタイムトライアルを制して首位に

第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネが6月7日に第4ステージを行い、UAEエミレーツのミッケル・ビョーグ(デンマーク)がトップタイム。総合成績でも首位に立ち、クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ビスマ)からマイヨジョーヌを奪った。

ミッケル・ビョーグが第4ステージの個人タイムトライアル優勝 ©A.S.O Billy Ceusters

前年のツール・ド・フランス総合優勝者、ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)は12秒遅れの区間2位でゴール。総合成績で12秒遅れの2位に浮上した。

個人タイムトライアルを走るローソン・クラドック ©A.S.O Billy Ceusters
マイヨジョーヌのラポルト ©A.S.O Billy Ceusters

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第4ステージを終えての総合成績
1 ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEエミレーツ)12時間59分19秒
2 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)12秒
3 フレッド・ライト(英国、バーレーンビクトリアス)34秒遅れ

ミッケル・ビョーグがクリテリウム・デュ・ドーフィネ第4ステージで首位に ©A.S.O Billy Ceusters

●4賞ジャージ
ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEエミレーツ)
ポイント賞=クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ビスマ)
山岳賞=ドナバン・グロンダン(フランス、アルケア・サムシック)
□新人賞=ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEエミレーツ)

●クリテリウム・デュ・ドーフィネのホームページ