欧州選手権は多様性を視野にエリート・ジュニア混合リレーや多国籍チームに

大陸別の自転車連盟の1つ、欧州自転車競技連盟(UEC)は2023年にオランダのドレンテで開催する欧州選手権ロードにジュニアカテゴリーのミックスドリレーを導入することを発表した。

2021欧州選手権ミックスリレーを制したイタリアチーム ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2021

グローバル化が進む世界に順応した革新ポイントとして、レースが包括的・平等になるように、国際自転車競技連合でグループ3と4に所属するナショナル競技連盟を多国籍チームとして出場させる方針も打ち出した。

さらに統合、社会化、相互尊重を促進させるためにジュニアとエリート選手がミックスドリレーする種目も取り入れていく方針。スポーツとしての自転車競技の感性の高さを示すメッセージであるとした。

アプリを使って栃木を走る参加無料のぐるとちライド

サイクリングアプリ「ツール・ド」 を使って、仲間と一緒に景色と美味しいものを楽しみながら走る期間分散型のサイクルラリー「ぐるとち photo&ride2022」が行われる。

走行中に撮った写真をSNSに投稿することで地元栃木県内の特産品がもらえるフォトラリーに応募することができ、とちぎの食・景色・空気、全てを満喫できるイベント。

2021年に引き続き2年目の開催で、今回は栃木県県東エリアを舞台に開催し、期間は2022年9月28日(水)~11月30日(水)の約2カ月間。

◆コース紹介

【1】おにハチぐるとち ver.(174km/上級者向け)

栃木県の東側エリアの名所を巡りながら1周するコース。鬼怒川・八溝から名付けられたコースでは、鬼怒川沿いの蓼沼親水公園を発着とし、栃木の田園地帯を中心に走行。また、個性豊かな道の駅での休憩も魅力の1つ。
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【2】サイクリスト be アンビシャス~田園と山岳を越えて~(85km/中・上級者向け)

栃木県の東部にある益子の街並みやバイク神社を巡るコース。道の駅サシバの里をスタートし、益子の街を抜けて県の東側を流れる那珂川沿いを目指して走る。山間部を抜け、龍門の 滝を眺めた後、バイク神社ともいわれる安住神社で安全祈願をしてゴール。
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【3】芳賀郡の旅!ベリーグッドライド(56km/中級者向け)

栃木県東部の美しい景観とおいしいグルメを手軽に楽しむことのできるコース。栃木県の井頭公園を発着とし、真岡のSLを眺めた後は、いちごのグルメが待つ道の駅にのみやへ。その後 は、益子の道の駅と城内坂通りを巡る約55km。
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【4】FLAT県南まちめぐりコース(86km/中・上級者向け)

栃木県の南部にあるグルメスポットを巡るコース。栃木市の新しい自転車拠点であるわたらせサイクルパークを発着とし、間々田八幡宮でこのライドの安全祈願。その後は、農協の倉庫をリ ノベーションした吉田村VILLAGE・おしゃれなカフェのある天平の丘公園・たくさんのグルメが待つ道の駅思川を巡りゴール。
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【5】~神話と童話の世界へ~ロマンスポット巡りコース(58km/中級者向け)

栃木県東部にある少しユニークなスポットを巡る。蓼沼親水公園を出発した後、平和の剣がある白鷺神社・ドイツの雰囲気が再現されたグリムの館・茅葺の下で休憩できる天平の丘公園・ SLを感じられるキューロク館など、個性豊かなスポットを楽しむことができる。
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フォトラリー

キャンペーン期間中に撮影した写真(自転車を入れたもの)に「 #ぐるとちフォト」「 #スポット名」 をつけてSNS(Twitter または Instagram)に投稿し、ぐるとち公式アカウント(@gurutochi)をフォローするだけで応募完了。当選者には地元の特産品をプレゼント。各スポットについて1回のみ投稿可能。

●ぐるとち photo&ride2022のホームページ
サイト公開は9/28(水)予定

ワイズロード新橋店が10月21日開店…フラッグシップショップと位置づけ

ワイ・インターナショナルは、2022年10月21日(金)にスポーツ自転車専門店「ワイズロード新橋店」(住所:東京都港区新橋4-11-1 A-PLACE新橋1F、B1)をオープンさせる。

ワイズロード新橋店

ワイズロード新橋店は、通勤通学での利用者が多い新橋駅の烏森口から徒歩約3分、約200mに位置し、新橋周辺に勤めている人だけでなく、港区・中央区・千代田区に住んでいる人にもアクセスしやすい店舗となる。

このような立地から、本格的なスポーツ自転車のみならず「クロスバイク通勤パッケージ」や
「ロードバイク乗り出しパッケージ」などを用意し、初めてスポーツ自転車を購入しようという人にも選びやすい商品を展開していくという。

店舗内には、ワイズロード川崎店に続き日本国内で2号店目となる「PINARELLO(ピナレロ) ROOM」、「Cannondale(キャノンデール)」のブランドストア、ワイズロード横浜店に続き日本国内2店舗目となるe-bikeの「BESV(ベスビー)」のショップインショップのほか、オーバーホールなど各種メンテナンスを行う「Techセンター」を設置し、あらゆるニーズに応える。

ワイズロード新橋店

また、クリック&コレクト(ネットで注文・店舗で受取)による「当日受取サービス」を、ワイズロードの店舗として初めて年内を目途にスタートする予定。さらに、オンライン限定セール品を手に取って、店舗で注文して自宅で受け取ることができるサービスも開始する。このような取り組みを行う新橋店は、同社のOMO戦略に基づいた新しいスタイルを提案するフラッグシップショップとしての位置付けとなる。

ワイズロード新橋店のスタッフも同時募集

ワイズロード新橋店では一緒に働いてくれるスタッフを募集。あらゆる車種を扱うため、得意なスポーツサイクルのジャンルで才能を生かすことができる。
●スタッフ募集の詳細ページ

アプリを使って米どころ新潟をサイクリングする参加無料イベント

サイクリングアプリ「ツール・ド」を使って、黄金色に輝く稲穂の中を自転車で駆け抜ける、上越、魚沼、 十日町・津南と3つのエリアを舞台にしたオリジナルコースを走ることでオリジナル記念品がもらえるキャンペーン「ツール・ド × にいがた ~上越、魚沼、十日町・津南~」が2022年8月20日(土)~11月13日(日)の3カ月限定で実施される。

新潟県が主催)。全国各地でサイクルツーリズム事業(自転車・サイクリングを活用した観光振興事業)を展開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが運営。

コース紹介

【1】上越の山海制覇(103km)
上越地域の海と山が近接したダイナミックな地形を活かして両方の魅力を楽しむことができる。
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【2】妙高山の鏡を探しに(73km)
越後富士とも呼ばれる妙高山の少し変わった景観スポットを目指す。
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【3】お池の女神とお寺の彫刻(63km)
雪国魚沼 Golden Cycle Route の北部を巡る。上越新幹線の浦佐駅を出発し、女神の伝説が残る鏡ヶ 池を目指して北上する。
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【4】南魚沼ファンライド(77km)
雪国魚沼 Golden Cycle Route の南部を巡る。八海山尊神社でライドの安全をお祈りした後は、上杉景勝、直江兼続主従が幼少を過ごした坂戸城が築かれていた坂戸山の麓にある銭淵公園へ向かう。
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【5】圧巻の棚田と秘境温泉(96km)
「大地の芸術祭」が開催されている地域で、アート作品を楽しみつつ、山岳区間をぐるっと1周する。
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【6】眼福な津南(93km)
里山風景が美しい、苗場山麓ジオパークを走りぬくコース。町を流れる中津川沿いから、河岸段丘を登るように走っていくと、眼にご利益があるとされる見玉(みだま)不動尊がある。
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完走すると手ぬぐい。全制覇でマイスター認定メダル

キャンペーンオリジナルコースのいずれかを完走した人は、にいがたfinisherの証オリジナル手ぬぐいがプレゼントされる。また、6コースを制覇した人は「にいがたマイスター」に認定され、認定証と「メダル」を進呈。また、抽選で30名に新潟米「新之助」をプレゼント。

◆フォトコンテスト
キャンペーン期間中に撮影した写真に「#ツールドにいがた」をつけて SNS(twitter/instagram) に投稿するだけで応募完了。当選者には地元の特産品をプレゼント。

●ツール・ド × にいがた ~上越、魚沼、十日町・津南~のホームページ

これまでのスマホポーチは背中ポケットに入らなかったのが致命的

R250xGORIDEコラボモデルの新作として、「R250 GORIDE 防水スマートライドポーチ DX スモール」が発売された。3080円(税込)。

サイクルジャージのバックポケットにピッタリサイズ

少し小さめサイズ。GORIDEのスーパーマンパンダ柄を採用。撥水性も高く、汗にも強い。スマートフォンや小銭、カードなどライド中の必需品がすべてすっきり収納できる。キーホルダー付きで、家やワイヤー錠の鍵が取り付けられる。

ジッパーの取っ手は、ウィンターグローブでも指をひっかけるだけで開閉できる、ループタイプを採用。止水ファスナーを使用していて、少々の雨では中身は濡れたりしない。もちろんライド中の汗などから中身を守ることができる。

ファスナーにはリフレクターテープ付き。ジャージのバックポケットからちらりと見える部分がちょうど光るようになっている。

スマートフォン・お札・カード・小銭を収納するスペースがすべて独立しているので、中身がすっきりスマート。真ん中のフリースペースには、モバイルバッテリーやメモ帳、手帳など、お好みのものを入れることができる。

iPhone12/13/14は収納可能。ケースをつけている場合は入らないこともある。1万円札もギリギリ入る。

カラー:ブラック (裏地)ネイビー
素材:表地/ポリエステルPU、裏地/ポリエステル
サイズ:90x20x175mm (レギュラーサイズと比べて、高さで15mm、幅で10mm小さめ)
重量:65g

エベネプール、史上最年少の22歳でブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝

22歳のレムコ・エベネプール(クイックステップ・アルファビニル)が第77回ブエルタ・ア・エスパーニャ(8月19日〜9月11日開催)で初の総合優勝を遂げた。ベルギー勢が5月のジロ・デ・イタリア、7月のツール・ド・フランスを含めた三大ステージレースを制したのは44年ぶり。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝のレムコ・エベネプール ©Unipublic Charly López

大会初の4連覇を狙ったユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)は落車負傷してリタイア。

左から山岳賞のカラパス、総合優勝と新人賞のエベネプール、ポイント賞のピーダスン ©Unipublic Charly López

ログリッチ擁するユンボ・ビスマ勢が連日のマイヨロホ着回し

オランダのユトレヒトで開幕した24日間のステージレース。序盤はログリッチにとってあまりにもできすぎた展開だった。大会初日、チーム全員で隊列を組んでゴールを目指すチームタイムトライアルで圧勝。先頭でゴールラインを通過した地元オランダの僚友ヘーシンクが赤いリーダージャージ「マイヨロホ」を獲得した。

ユンボ・ビスマがチームタイムトライアルを制し、セップ・クスがシャンパンをまき振るう ©Charly López

第2ステージはチームメートのオランダ勢テウニッセンが首位を入れ替わる。さらに第3ステージでイタリアのアッフィニへ。スペインに空路で移動して行われた第4ステージでエースのログリッチに。チームの中でマイヨロホを着回す状態となった。

第6ステージで一躍優勝争いに名乗り出たのがエベネプールだ。ログリッチはジュニア時代、スキージャンプ競技のスロベニア代表だったが、エベネプールはサッカー。U15ベルギー代表では主将を務めるほどだった。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©Unipublic Charly López

エベネプールはベルギーの国技とも言われる自転車に転向すると、2018年の世界選手権でジュニアの個人タイムトライアルとロードレース二冠。翌年に現チームでプロデビューを果たすと、いきなりメジャーレースで連勝。しかし2020年のイル・ロンバルディアでコースアウトして橋の下に落下。大ケガを負う。実戦復帰は2021年のジロ・デ・イタリアとなり、好位置につけながら終盤に落車してリタイアしている。

序盤の第6ステージがキーポイントとなった

今回のブエルタ・ア・エスパーニャでレースが動いたのは濃霧の第6ステージだった。伏兵らと抜け出したエベネプールが総合成績で首位になる。さらに第10ステージの個人タイムトライアルでトップタイムを叩き出して、総合2位ログリッチとの差を2分41秒に広げた。

第6ステージ、エベネプールとマスがバインを追う ©Unipublic Sprint Cycling Agency

後半戦になると徐々にログリッチがその差を詰めてきた。第16ステージでは1分26秒に。ログリッチは翌日も攻撃に出て、エベネプールを置き去りにしたが、区間勝利を狙ったゴール勝負で痛恨の落車。大きく傷ついて翌日は出走しなかった。

エベネプールがトップタイムで優勝し、総合2位とのタイム差をさらに広げた ©Unipublic

第18ステージの天王山でも勝利したエベネプールはそのまま2位に2分以上の差を堅持して最終日の首都マドリードまで逃げ切った。史上最年少の総合優勝者となったのだ。

ゴール手前75mで単独落車したログリッチがチームメートに背中を押されながらゴールを目指す ©Unipublic Charly López

ベルギー勢の三大大会総合優勝は1978年にヨハン・デミュインクがジロ・デ・イタリアで勝って以来だ。ベルギーはかつて自転車競技史上最強と言われるエディ・メルクスが君臨するなど強豪国と言われたが、近年は南米や英国、北欧などの新勢力に主要タイトルを奪われていた。身長171cmと小柄ながら、オールラウンドに強さを発揮するエベネプールはメルクスの再来を期待される。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ ©Unipublic Charly López

22歳にしてクラシックとグランツール連勝、そしてオフには結婚

今季序盤にはメルクスが得意としていた1日開催の伝統レース、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュとクラシカサンセバスティアンを撃破。そして今回は24日の長丁場レースでも勝利した。

ログリッチがリタイアして、総合優勝はエベネプールとマスとの争いとなった ©Unipublic Sprint Cycling Agency

「ボクの人生で最も美しい日になった。チームにとって、ボクの国にとって、そして自分自身にとっての歴史となった。この24日間でやったことを本当に誇りに思う。冬には結婚する。願うことができる最高の年だと思う」(エベネプール)

エベネプールが2022ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を確実にした ©Unipublic Charly López