2022ジャパンサイクルリーグ参戦のVC福岡が新戦力発表

福岡を本拠地とするサイクルロードレースチーム「VC福岡」が2022年ジャパンサイクルリーグに参戦するトップチーム選手を発表。チーム右京相模原から横塚浩平ら3選手が移籍、中島雅人と佐藤信哉が下部組織「VC福岡エリート」より昇格した。

VC福岡

継続メンバー4名に、新加入メンバー5名の9名体制


2019年全日本選手権3位やJプロツアーで優勝経験のある横塚浩平。U23世代若手新戦力として、 広島より福岡糸島市に移住してきた渡邊諒馬はすでにチーム合流し、周囲に刺激を与える存在となっている。そして、2016シーズン以来6年ぶりにチームに復帰する中田拓也。怪我からの再起に賭ける。

こうした即戦力だけでなく、育成に位置付けられるサテライトチームから2名が昇格。2021Jエリートツアー2勝するなど結果を残した中島雅人は、下部組織チームのモチベーションとなっている。佐藤信哉は2020年シーズンぶりのトップチーム復帰、プレイングマネージャーとなるが、佐藤とともにコーチ研修を経て以来、チームに加わってきた早川祐司が監督補佐として指揮を執る。

スタッフは長崎県大村市で自転車店「サイクルフレンドタカタ」を経営する田方佐矢子がメカニックに、ムードメーカーとしてもチームに貢献する加納篤がマッサーとしてチームのサポートに入る。

●選手 
横塚浩平    新加入(チーム右京相模原より移籍)
中田拓也    新加入(シマノレーシングより移籍)
渡邊諒馬    新加入(ヴィクトワール広島より移籍)
中島雅人    新加入(下部組織「VC福岡エリート」より昇格)
佐藤信哉    新加入(下部組織「VC福岡エリート」より昇格)
向川尚樹    継続
檜室建斗    継続
武井裕     継続
持留叶汰郎   継続

●スタッフ
監督     佐藤信哉
監督補佐   早川祐司
メカニック  田方佐矢子(長崎県 サイクルフレンドタカタ)
マッサー   加納篤
アシスタント 佐藤美樹

横塚浩平

横塚浩平(Yokotsuka Kohei) 
 生年月日 1994年8月8日(27歳)
 出身地  東京都東大和市
 主な戦績 2019年全日本選手権ロード 3位

中田拓也

中田拓也(Nakata Takuya) 
 生年月日 1996年6月3日(25歳)
 出身地  福岡県北九州市
 主な戦績 2018年ツールド沖縄 7位 新人賞獲得
      2019年ジャパンプロツアー修善寺大会 5位

渡邊諒馬

渡邊諒馬(Watanabe Ryoma) 
 生年月日 2001年11月22日(20歳)
 出身地  北海道札幌市
 主な戦績 2019年インターハイポイントレース 優勝
      西日本チャレンジロード2018&2019 優勝

中島雅人

中島雅人(Nakashima Masato) 
 生年月日 1999年9月24日(22歳)
 出身地  福岡県八女郡広川町 
 主な戦績 2021年JBCF E1 クリテリウム 2勝

佐藤信哉

佐藤信哉(Sato Shinya) 
 生年月日 1978年4月16日(43歳)
 出身地  東京都小平市
 主な戦績 2021年 E1 年間個人総合 3位

●VC福岡のホームページ

バイクエクスチェンジ・ジェイコがジャイアントと契約

世界最大級の自転車メーカー、ジャイアントが、UCIワールドツアーチームのバイクエクスチェンジ・ジェイコとの新たなパートナーシップを発表した。

スペイン合宿で走るマイケル・マシューズ ©Luis Angel Gomez / PHOTOGOMEZSPORT2021

男子チームは2024年までジャイアントのバイクとギアを使用し、グランツールやワンデークラシックなど世界各地の主要なロードレースを中心に参戦していく。女子チームにはジャイアントの姉妹ブランドであるLivがスポンサーとして参加する。

©Luis Angel Gomez PHOTOGOMEZSPORT2021

ワールドツアーで11シーズン目を迎えるバイクエクスチェンジ・ジェイコにとって、ジャイアントとのパートナーシップは大きな節目となるものだ。ブエルタ・ア・エスパーニャ2018年総合優勝のサイモン・イェーツ(英国)やツール・ド・フランスでポイント賞ジャージを獲得したマイケル・マシューズ(オーストラリア)など、新人とベテランが混在するチームは、スプリンター、クライマー、タイムトライアルスペシャリスト、総合クラス争いの選手など、多彩な顔ぶれを誇っている。

バイクエクスチェンジのサイモン・イェーツ ©Luis Angel Gomez PHOTOGOMEZSPORT2021
バイクエクスチェンジの男女チーム ©Luis Angel Gomez PHOTOGOMEZSPORT2021
バイクエクスチェンジ・ジェイコ ©Luis Angel Gomez PHOTOGOMEZSPORT2021

●ジャイアントの詳細ページ

ワイズロード神戸店が移転リニューアルオープン記念キャンペーン

ワイズロード神戸店が2022年1月14 日(金)に兵庫県神戸市中央区の元町・旧居留地に移転リニューアルオープン。スポーツ自転車販売店として西日本最大級の売り場面積となる。

ワイズロード神戸店

ワイズロード神戸店の特徴は

①立地
神戸元町・旧居留地のハイブランドストリートに立地していて、新店舗正面には神戸市立博物館があり、神戸を代表するエリアへの出店となる。

②旧神戸店との比較
移転リニューアルオープンに伴い、総面積は約280坪から約320坪となりスポーツ自転車販売店 として西日本最大級の広さとなる。完成車の在庫量も約300台から約500台へと拡大した。また、地下店舗から路面店へと移転し、駐車場を併設したことでこれまで課題としてあげられていた駐車スペースの問題も解消。駐車場は約500台まで駐車が可能で、会計金額が5万円以上で1時間無料、8万円以上で2時間無料に。

③ショップインショップを併設
国内5店目となる「BIANCHI」のショップインショップ(SIS)を併設。SISの中では最大級となる約30坪の売り場に専属のスタッフが常駐、BIANCHIのストーリをあますことなく知ることができる。BIANCHIのブランドカラー「チェレステ」のグッズ類も多数用意し、ブランドファンにとっても十分満足できる。

国内 5 店目となるBIANCHIのショップインショップ(写真は福岡店)

他にも人気ブランドの「PINARELLO」「TREK」「CANNONDALE」「MERIDA」「MAVIC」の専用コーナーを設け、それぞれのラインナップを充実させた。「BIANCHI」を合わせて合計6ブランドものコーナーを展開し、この規模は同社として過去最多。

④専門性の高いスタッフが揃っているので、広い店内でも安心して買い物が可能
ゆっくりと買い物ができるように、店内には落ち着いた内装を施し、中二階には昨今のトレンドであるスマートトレーナー「SARIS」などの体験コーナーを設置。オンラインでのバーチャルサイクリングのあり方を体現し、サイクリングライフがワンストップで実現可能となった。それに伴い、フォールディングバイク(折りたたみ自転車)からハイエンドバイクまで専門知識をもったスタッフが対応。

移転リニューアルオープンを記念して5つのキャンペーンを開催

1月12日(水)15時のプレオープンから1月31日(月)まで

①数量限定フォールディングバイク(折りたたみ自転車)「DAHON K3」
83,963円(税込)〔定価 98,780円〕

フォールディングバイク(折りたたみ自転車)「DAHON K3」

②数量限定 スマートトレーナー「SARIS H3」特別キット 100,000円(税込)〔SARIS H3/オリジナルマット/ハンディファン/送料込〕

③11万円(税込)以上の購入で5%off、22万円(税込)以上で10%off(ブランドにより変更あり。eBike除く。店頭にある在庫が対象)

④コーナーブランドでの自転車の購入でワイズロード限定ノベルティプレゼント
BIANCHI:タンブラー
TREK:キーホルダー
CANNONDALE:ネックゲイター
PINARELLO:サコッシュ
MERIDA:ウォレット
MAVIC:T シャツ ※MAVIC はホイール購入で
MAVIC 、MERIDA以外はワイズロード神戸店限定デザインのノベルティ
ノベルティの数量には限りがある

⑤パールイズミ キャンペーン 期間中に税込 3000円以上のパールイズミ製品を購入すると先着100名にワイズロード限定デザインのオリジナルサコッシュをプレゼント

●ワイズロード神戸店のホームページ

世界的自転車ブームで部品払底…完成車が供給不能【自転車10大ニュース】

世界的な自転車ブームで部品在庫が払底し、完成車が供給不能に。2021年に起きた主な自転車関連ニュースのなかで最も話題になったのは、部品製造が需要に追いつかず、自転車店舗で完成車と言われる乗れる状態の商品に組み立てられなかったという事実だった。自転車活用推進研究会から「自転車10大ニュース」が発表された。

2021年に起きた30本の主な自転車関連ニュースから、ウェブ投票で「自転車10大ニュース」が選ばれた。一般も投票でき、同会会員は1票につき倍のポイントが与えられた。2021年も新型コロナウイルスに関連するニュースがランクインしたが、東京五輪・パラリンピック自転車競技のメダル獲得、政府の第2次自転車活用推進計画の閣議決定、サイクルトレインの社会実験が増えるなど前向きなニュースもあった。

「残念だったのは、自転車の少額違反金制度見送りや条件付きで電動キックボードの歩道通行が認められる方向が打ち出されたこと。ますます歩道が混沌とすることを危惧している」と同会。

2021自転車10大ニュース

①世界的な自転車ブームで部品在庫が払底 完成車が供給不能に…138

②東京パラ、自転車ロード・タイムトライアルで杉浦佳子選手が金…94

③各地でサイクルトレインの社会実験が進む。専用車両の増結に期待…89

④東京五輪、自転車トラック オムニアムで梶原悠未選手が銀メダル…82

⑤別府史之選手がプロ引退を発表。欧州で戦った20年間に幕を下ろす…81

⑥創業100周年 シマノが世界的な自転車ブームで過去最高益記録…75

⑦政府が第2次自転車活用推進計画を策定、5月28日に閣議決定…68

⑧警察庁が自転車取り締まりで少額違反金制度導入について検討…55

⑨第2次ナショナルサイクルルートに太平洋岸、富山湾岸、トカプチ400…54

⑩コロナ禍で自転車需要が増加するも違反摘発件数も過去最高に…41

自転車活用推進研究会の詳細ページ

おしゃれかつ求めやすい価格の「ラ・ビチ」が新規参入

イタリア語で自転車を意味するニューブランド『La Bici=ラ・ビチ』が2022年から国内販売される。西洋のエリート職人の技術を自転車生産大国であるアジア各国のファクトリーに導入して製造。研究開発は、通勤やレジャーから競技まで、ニーズに合わせてサイクリング関連のパーツやアクセサリーにも力を入れているブランド。

DISC ROAD 700c(ブルー)

取り扱いはWBS。北海道の自転車卸業として70年あまり一般車からスポーツまで幅広いジャンルを北海道内販売店への販売を行っている。2007年に社名変更した。

ラ・ビチはほかのブランドとは違い、取り扱いをする各国の担当者がラ・ビチブランドとのミーティングによりラインナップが決まる。各国のさまざまなニーズに合わせ、その国々のブランドとして展開するためだ。日本のマーケットでは、「おしゃれかつ求めやすい価格」をモットーに4モデルを発表し、スター トを切る。歴史はないが、今後さまざまなモデルやジャンルを展開していく予定。

GRAVEL ROAD 700c(カーキ)

入荷時期は2022年6月予定。価格は2022年1月現在。 コロナ禍の影響により入荷時期・価格ともに変更する場合も。

DISC ROAD 700c

DISC ROAD 700c(ボルドレッド)

価格 7万6780円(税込)
サイズ 450mm,470mm,490mm
カラー BORDE RED, BLUE

ここ数年ロードバイクの進化の一つとして歩み続けているディスクブレーキロードバイク。6061アルミニウムフレームにクロモリフォーク。コンポもターニーを採用することによりこの価格を実現。安いだけでなく、ライディングにしっかり耐えうるフレーム。ハンドル幅、ステムやクランク長をこの価格帯では珍しくサイズごとに設定し、フィッティングにも抜かりなくスペックインされている。

GRAVEL ROAD 700c

GRAVEL ROAD 700c(ブラック)
GRAVEL ROAD 700c(カーキ)

価格 9万3280円(税込)
サイズ 450mm,470mm,490mm
カラー BLACK, KHAKI

すっかり市民権を得たグラベルロード。さまざまな用途にも使える懐の深さや長距離にも街乗りにも対応するで人気を博したカテゴリー。 ROADと同じく6061アルミニウムフレームだが、フォークもアルミニウム。コンポは各ブランドが求めやすい価格のモデルに採用するシマノクラリスを採用。他ブランドでなかなか実現できない10万円以下を実現した。写真はサンプルのためダボ穴はないが、製品版においてはフォーク横、バックステーに装備予定。

MTB 27.5”

CROSS 700c(オレンジ)
CROSS 700c(ブラック)
CROSS 700c(ホワイト)

価格 7万6780円(税込)
サイズ 380mm,430mm,480mm
カラー BLACK, WHITE

27.5インチによるハンドリング・スタートの良さを生かしたMTB。6061アルミニウムフレーム、24スピードに加え、油圧ブレーキをインストール。主に街中における悪路などもクッション性の高いMTBタイヤにサスペンションも相まって快適に走破することができる。街中での使用をメインに想定しているため、キックスタンドを標準装備している。

CROSS 700c

MTB 27.5”(ブラック)
MTB 27.5”(ホワイト)

価格 6万5780円(税込)
サイズ 380mm,420mm,460mm
カラー BLACK, WHITE,ORANGE

日本におけるクロスバイクの基本形というべきこのモデル。700×35cにディスクブレーキとトレンドをつかみながらも、ハンドリングや乗り心地はいたってフラットであり、通勤・通学や街乗りにピッタリな一台。クロスバイクでも統一のクランク長ではなく、各サイズでクランク長を設定。身長に適正なクランク長にすることにより、快適にライディングが楽しめる。街中での使用をメインに想定しているため、キックスタンドを標準装備している。

植竹海貴…2022年の全日本選手権で勝ったらホンモノです

2022年は植竹海貴に大注目。ちょっと前まで無名の存在。ところが2021年の全日本選手権ロードで、東京五輪代表を打ち負かして初優勝。実業団シリーズ戦でも11勝を挙げて年間チャンピオンになった。スポーツ自転車専門店のワイズロードで週5日の勤務をしながら、室内バーチャルトレーニングで実力をつけた。見た目と裏腹に負けず嫌いな25歳は、日本チャンピオンジャージを着て2022シーズンを走る。

店舗前で日本のナショナルチャンピオンジャージを着て見せた

2度目の全日本選手権ロードで頂点に君臨

2021年10月23日に広島県三原市で開催された第89回全日本自転車競技選手権ロードレース。女子エリートは五輪代表の金子広美のアタックを何度となく封じ込め、一騎打ちのゴール勝負を制した植竹が日本の頂点に立った。2度目の参加で、2019年の前大会(2020年はコロナ禍で中止)は途中リタイア。女子ロードが全日本の正式種目となったのは1982年だが、歴代女王にはそうそうたる名前が連なる。そのリストに植竹が加わった。

「シーズン始めは全日本で上位入賞できたらいいなと考えていた。全日本で勝てるようになるのはもっと先だと思っていた」という。

ワイズロード新宿本館で。週5回の勤務をこなすフルタイムワーカーだ

専門学校への通学のため、ワイズロードでクロスバイクを購入。これが店舗との出会いとなる。荒川沿いを走る楽しさにひかれ、もっとスピードが出るロードバイクに乗り換えた。日曜日のチーム練習に顔を出すようになり、8時間耐久レースに女子チームの一員として参加して優勝した。

ところがその後のレースで高校生に負けた。「もっと速くなりたい」と、練習に打ち込めるようにワイズロードへの転職を決意。配属された新宿の店舗では、毎週月曜夜に同社が代理店を務めるSARISスマートトレーナーを使ったオンライン参加イベントを担当。「室内トレーニングは逃げ道がなく、実力アップもデータで手に取るように分かる」と急成長を遂げていく。

植竹海貴(右)が金子広美を制して優勝 ©JCF

今回の全日本では五輪代表で、海外プロとして活動する与那嶺恵理が欠場。大本命が不在となったが、植竹自身はそれを喜ばなかった。どんなに強い相手でもレースで勝負をしたかった。

「来季の全日本は与那嶺選手も参戦してくるはず。そこで私が勝ったらホンモノです」

仕事休みの日もやることはトレーニング。雨なら室内でバーチャル練習。食べ歩きが数少ない趣味というが、それもトレーニング中に立ち寄る。

全日本実業団自転車競技連盟が主催するJフェミニンツアーのリーダージャージを手中に

ブレない強さ…室内バーチャルトレーニングの申し子

所属するワイズロードチームで女子は唯一の存在だ。「男子選手のようにレースでチームプレーをしてみたいです。女子の選手層がもっと増えてくれたらうれしいです」

男子に混じる練習では「負けるものか」という思いを持って食らいつく。同じ新宿の店舗で働くチームメートの三上玄選手によれば、「ブレないこと。粘り強さが植竹の強み」だという。「弱点は下りコーナーなので、それがうまくなればもっと成績が伸びるはず」

スマートトレーナーのSARISに乗ってバーチャル練習。左はチームメートの三上

自転車で風を切って走れば気温の変化も、草木の香りで季節が感じられるという植竹。「海外で走ることはまだ考えていませんが、どこを目指していくべきかこれから思い描いていきたいです」。最大のターゲットは2022年6月の全日本選手権で連覇することだ。

エリート女子ロードのナショナルチャンピオンジャージを着る植竹海貴

▼植竹海貴(うえたけ・みき)
1996(平成8)年1月29日生まれ、25歳。東京都出身。中学でバスケ、高校で剣道をこなす。保育専門学校時に通学のためクロスバイクを買ったのをきっかけに自転車の楽しさを知る。競技に集中するために保育士をやめてワイズロードに転職。2021年全日本選手権エリート女子ロード優勝。Jフェミニンツアー年間総合優勝。勤務先はワイズロード新宿本館。