ファンデルホールン逃げ切り…ジロ・デ・イタリア第3S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月10日、ビエッラ〜カナーレ間の190kmで第3ステージが行われ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのタコ・ファンデルホールン(オランダ)が優勝した。

タコ・ファンデルホールンが単独でゴールを目指す ©Fabio Ferrari/LaPresse

総合成績では初日に首位に立ったイネオス・グレナディアスのフィリッポ・ガンナ(イタリア)がその座を守り、マリアローザを堅持した。

2021ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ファンデルホールンは8人の第1集団としてレースを先行し、ただ一人ゴールまで逃げ切った。ジロ・デ・イタリア初勝利。オランダ勢はこれで通算29勝目で、コロンビアと並んだ。

「集団が4秒差まで詰めていたなんて知らなかった。最後の100mで勝利を味わうことに集中していたからだと思う」とファンデルホールン。

「この勝利は移籍したチームにとって大きなものだと思う。ユンボ・ビスマ時代の過去2年間はワウト・ファンアールトやディラン・フルーネウェーヘンのためにアシストに徹していた。こうしてチームが自由に走れるチャンスを与えてくれ、それに応えることができた」

2021ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
ビンチェンツォ・アルバネーゼが山岳賞首位を守った ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
マリアアッズーラ(山岳賞)ビンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ)
□マリアビアンカ(新人賞) フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)

第3ステージでマリアローザを守ったガンナ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

第2ステージにもどる≪≪   ≫≫第4ステージにすすむ

ジロ・デ・イタリア公式サイト
🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト
出場184選手リスト

八村塁は子どものころ、自転車でバスケ練習に通っていた

プロバスケットボールプレイヤーの八村塁がキャノンデール・ジャパンとパートナーシップ契約を締結した。これを記念して抽選で5人に「クロスバイク Quick 4+プレミアムイベントご招待(旅行券5万円付き)」が当たるプレゼントキャンペーンを実施する。

「ボクの大きな冒険は自転車と一緒に始まった」

プロバスケットボールプレーヤーになるという夢を追いかけ、地元富山で友達と一緒に自転車で練習に通った日々。自転車に乗ると「子どもの頃に感じたあの自由な感覚を思い出す」と八村は話している。

純粋な気持ちで夢を描いた少年少女時代の記憶は、誰にとっても大切な体験だ。八村はキャノンデールファミリーに加わったが、子どもの頃に感じた情熱について多くの人と分かち合いたいと想ったことは、ある意味当然のことだった。

八村は「自転車がもたらす素晴らしさをファンのみんなと分かち合いたい。この気持ちは、キャノンデールが掲げるサイクリングカルチャーのコンセプト“Come Ride with Us”にマッチしていると思います」という。

「自転車はフィットネスなど気軽に運動にも使えるし、電車やバスの代わりにもなる。近所への冒険やボクの子どもの頃のように練習に行くときにだって使える。自転車がある生活は人生の新たな可能性に出会える素晴らしいものだと思います」

キャノンデール・ジャパン シニアマーケティングマネージャーの伊藤浩希は、「自転車の乗り方は一度覚えると絶対忘れないと言われています。キャノンデールは、八村選手と一緒に多くの人々へ忘れることのできない最高のエクスペリエンスを提供したいと考えています」とコメントしている。

八村とキャノンデールのパートナーシップを記念して、抽選で5人に「クロスバイク Quick 4+プレミアムイベントご招待(旅行券5万円付き)」が当たるプレゼントキャンペーンを実施。また当選した賞品は特別イベントのときに八村選手本人から贈呈される。応募期間は2021年5月11日(火)から6月30日(水)まで。

八村塁
富山県富山市出身。小さな頃から自転車に慣れ親しむ。宮城県の明成高に入学し、バスケット ボールインターハイ優勝に貢献。ゴンザガ大学に進学を決めて渡米。2019年のNBAドラフトにエントリーを表明しワシントン・ウィザーズから一巡目9位指名。日本人でNBAドラフト1巡目指名は初の快挙。2020年活躍が評価されNBAオールルーキーセカンドチームに選出。
●八村塁のオフィシャルサイト

メルリールがウェイランツに捧げるジロ・デ・イタリア初V

第104回ジロ・デ・イタリアは5月9日、ストゥピニージ〜ノバーラ間の179kmで第2ステージが行われ、アルペシン・フェニックスのティム・メルリール(ベルギー)がゴールスプリント勝負を制し、グランツール初出場にして初優勝を飾った。

2011年大会で事故死したベルギーの故ウェイランツのイニシャルWを掲げてゴールしたメリエール ©Massimo Paolone/LaPresse

前日に首位に立ったフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)は大集団の中でゴール。中間スプリントポイントではボーナスタイム3秒を獲得し、マリアローザを守っただけでなく、2位エドアルド・アッフィニ(イタリア、ユンボ・ビスマ)とのタイム差を10秒から13秒に広げた。

2021ジロ・デ・イタリア第2ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア第2ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
第2ステージは少人数のゴール勝負に ©Massimo Paolone/LaPresse
ステージ優勝のメリエール ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
マリアアッズーラ(山岳賞)ビンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ)
□マリアビアンカ(新人賞) フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)

マリアローザを守ったガンナ ©Massimo Paolone/LaPresse

第1ステージにもどる≪≪   ≫≫第3ステージにすすむ

ジロ・デ・イタリア公式サイト
🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト
出場184選手リスト

畠山紗英がBMXレーシングW杯で日本勢初の表彰台

BMXレーシングのワールドカップシリーズ第1戦がイタリアのベローナで5月7日に開幕し、8日に行われた女子エリートクラスで、東京五輪代表でもある畠山紗英(日本体育大)が3位になった。日本人初となるワールドカップの表彰台。

UCI BMXスーパークロスワールドカップ第1戦で3位の畠山紗英 ©日本自転車競技連盟

BMXレーシング種目のワールドカップシリーズは、2020年2月に開催されて以降中止が続いていた。今回の大会も当初はドイツのシュトゥットガルトで開催予定だったが、コロナウイルスの影響により急きょ大会会場が変更された。

日本からはスイスのエーグルにあるUCI World Cycling Centerをトレーニング拠点とする長迫吉拓(日本写真判定)、畠山の2選手が参戦した。

女子エリートクラスは、計18カ国、43選手争われ、畠山は準決勝を1位、全体のトップタイムで決勝に進出した。決勝ではスタートで遅れたが、前走者を抜かして3位でフィニッシュ。日本人初となるワールドカップ表彰台を獲得した。

2019年に東京五輪のテストイベントとして行われたReady Steady Tokyo以来の国際大会出場となったが、コロナ禍での強化にも成功し、2021年シーズンをベストな形でスタートすることになった。

男子の東京五輪代表選手である長迫は、1/16決勝5位で敗退。全体40位で初戦を終えた。

女子エリート優勝のBaauw Judy(オランダ)を中央に、左が2位Smulders Merel(オランダ)、右が3位畠山 ©日本自転車競技連盟

畠山紗英のコメント
「決勝レースを終えて、まだ不思議な心境ではありますが、日本人としてワールドカップにて初の表彰台を獲得できたことは、素直にうれしく思います。また18カ月ぶりの公式レース参戦とあり、正直不安要素もたくさんありましたが、コロナ禍でのトレーニ ング成果をリザルトで表すことができ、今シーズンへの大きな自信となりました。今大会の開催、参加を実現してくださった皆さま、日々応援してくださるサポーターや家族に感謝したいです。これからも応援よろしくお願いします」

●日本自転車競技連盟のホームページ

ガンナがジロ・デ・イタリア初日を制して首位に

第104回ジロ・デ・イタリアが5月8日に開幕し、初日の第1ステージとして行われた個人タイムトライアルで、この種目の世界チャンピオンであるイネオス・グレナディアスのフィリッポ・ガンナ(イタリア)が最速タイムで優勝。個人総合成績で首位に立った。

ピナレロのスペシャルバイクを駆るフィリッポ・ガンナ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ガンナが初日の個人タイムトライアルで優勝し、個人総合1位となったのは2年連続。平均時速は58.748km。

第2ステージからはエースのベルナルのアシスト役へ

「常に勝者であり続けることは簡単じゃない。ツール・ド・ロマンディの直前にジムトレーニングやトラックでの走り込みをしなかったら個人タイムトライアルで勝てたかもしれないけど、東京五輪の個人タイムトライアルで金メダルを狙うなど、大きな目標を持つ60〜70日間の日程で常に勝つことは不可能だ」とガンナ。

「今年のマリアローザは去年よりピンキーに見える。この勝利は手に入れたかったし、総合優勝という最大のターゲットに挑むチームキャプテンのために、このあとの20ステージでボクの士気を高めてくれるはずだ」

ガンナが同じイタリアのエドアルド・アッフィニを10秒上回るタイムで優勝 ©Marco Alpozzi/LaPresse
タイムトライアルの世界チャンピオン、ガンナが実力を見せつけた ©Marco Alpozzi/LaPresse

有力選手では、ドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が17秒遅れの4位。バイクエクスチェンジのサイモン・イェーツ(英国)が38秒遅れ。ガンナのチームメートで総合優勝をねらうエガン・ベルナル(コロンビア)が39秒遅れ。トレック・セガフレードのビンチェンツォ・ニバリ(イタリア)が41秒遅れ。

日本から唯一出場しているバーレーンビクトリアスの新城幸也は52秒遅れの97位。

2021ジロ・デ・イタリア第1ステージの個人タイムトライアルを制したガンナ ©Massimo Paolone/LaPresse
マリアローザを着用するガンナ ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
マリアアッズーラ(山岳賞)第1ステージは設定なし
□マリアビアンカ(新人賞) フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)

≫≫第2ステージにすすむ

ジロ・デ・イタリア公式サイト
🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集サイト
出場184選手リスト

EFのジロ・デ・イタリア特別ジャージは5月下旬発売

EFエデュケーションNIPPOが5月8日に開幕する第104回ジロ・デ・イタリアに特別ジャージで出場する。リーダージャージであるピンク色のマリアローザとの重複を避けるためで、この大会限定。ユーフォリアコレクションと呼ばれるジャージは5月下旬からラファCCで販売予定。

1909年にジロ・デ・イタリアを初開催したイタリアのスポーツ新聞ラ・ガゼッタデッロスポルトの紙色に合わせて作られたピンク色のマリアローザは、ツール・ド・フランスのマイヨジョーヌとともにサイクリング界を代表する栄光のジャージだ。当然、そんな象徴的なリーダージャージとの色の衝突は出場チームとして避けるべき。シーズン中はピンク色のジャージで走るEFエデュケーションNIPPOも、5月のイタリアにおいては禁忌な存在であるピンクを返上した。

日本も含む15カ国からトップライダーを集めた国際的チーム。ラファのデザイナーはそこからヒントを得て、世界中の国旗に使われている色を集めてみたところ、ピンクはどこの国でも使われていなかったという。ジロ・デ・イタリアの聖色であるピンクを使わずグローバルなデザインが完成した。

3週間にわたって、チームの出場8選手は特別なユーフォリアコレクションを身にまとう。生まれも育ちも異なり、さまざまなバックグラウンドをもちながら共通の目標に向かって突き進む人々を祝福する、まばゆい配色のデザインの活躍に期待。

●ラファのホームページ