ジロ・デ・イタリアがアルバニアで開幕…ピーダスンがマリアローザ

第108回ジロ・デ・イタリアが2025年5月9日にバルカン半島のアルバニアで開幕。ドゥラスをスタートして首都ティラーナにフィニッシュする第1ステージ(距離160km)は、リドル・トレックのマッズ・ピーダスン(デンマーク)がチーム ヴィスマ・リースアバイクのワウト・ファンアールト(ベルギー)らをゴールスプリント勝負で制して優勝。ピーダスンはステージ1位のボーナスタイム10秒を獲得して総合成績で首位に立ち、ピンク色のリーダージャージ、マリアローザを手中にした。

ピーダスン(左)がファンアールトを制して2025ジロ・デ・イタリア第1ステージ優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse
2025ジロ・デ・イタリアはアルバニアで開幕 ©Fabio Ferrari/LaPresse
ピーダスンを擁するリドル・トレックが大詰めで集団を掌握 ©Fabio Ferrari/LaPresse
ピーダスンがデンマーク選手として初めてマリアローザを着用 ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)シルヴァン・モニケ(ベルギー、コフィディス)
マリアビアンカ(新人賞)フランチェスコ・ブザット(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ)

2025ジロ・デ・イタリア出場選手リスト

©Massimo Paolone/Lapresse

レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
2 ジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア)
3 ニコ・デンツ(ドイツ)
4 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)
5 ダニエル・マルティネス(コロンビア)
6 ジャンニ・モスコン(イタリア)
7 ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)
8 ヤン・トラトニク(スロベニア)

2023年の総合優勝者ログリッチ ©LaPresse

アルペシン・ドゥクーニンク(ベルギー)
11 カーデン・グローブス(オーストラリア)
12 クインテン・ヘルマンス(ベルギー)
13 ユーリ・ホルマン(ドイツ)
14 ジミー・ヤンセンス(ベルギー)
15 ティモ・キーリッヒ(ベルギー)
16 エドワルト・プランカールト(ベルギー)
17 ファビオ・ファンデンボッセ(ベルギー)
18 イェンセン・プロウライト(オーストラリア)

アルケア・B&Bホテルズ(フランス)
21 アレッサンドロ・ヴェッレ(イタリア)
22 ジョスエ・エピス(イタリア)
23 シモン・グリエルミ(フランス)
24 ローレンス・ハイス(ベルギー)
25 ルカ・モッツァート(イタリア)
26 ミヘル・リース(ルクセンブルク)
27 エンブレット・スヴェスタードボーデン(ノルウェー)
28 マルティン・チョッタ(ノルウェー)

バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)
31 アントニオ・ティベーリ(イタリア)
32 ペリョ・ビルバオ(スペイン)
33 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)
34 アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル)
35 マテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア)
36 フラン・ミホリェヴィッチ(クロアチア)
37 アンドレア・パスクアロン(イタリア)
38 エドアルド・ザンバニーニ(イタリア)

コフィディス(フランス)
41 ミラン・フレティン(ベルギー)
42 ニコラ・ドゥボーマルシェ(フランス)
43 ヨナタン・ラストラ(スペイン)
44 ヤン・マース(オランダ)
45 シルヴァン・モニケ(ベルギー)
46 ステファノ・オルダーニ(イタリア)
47 アントニー・ペレス(フランス)
48 セルヒオ・サミティエル(スペイン)

ジロ・デ・イタリアの象徴であるトロフィーがアルバニアにやってきた ©LaPresse

デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム(フランス)
51 サム・ベネット(アイルランド)
52 ジョフレ・ブシャール(フランス)
53 ドリース・デボント(ベルギー)
54 スタン・デウルフ(ベルギー)
55 ドリアン・ゴドン(フランス)
56 トルド・グドメスタ(ノルウェー)
57 ニコラ・プロドム(フランス)
58 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア)

EFエデュケーション・イージーポスト(米国)
61 リチャル・カラパス(エクアドル)
62 カスパー・アスグリーン(デンマーク)
63 ジェフェルソン・セペダ(エクアドル)
64 オウェイン・ドゥール(英国)
65 ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク)
66 ダレン・ラファーティー(アイルランド)
67 ジェームズ・ショー(英国)
68 ゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ)

リチャル・カラパス ©Massimo Paolone/Lapresse

グルパマ・FDJ(フランス)
71 ダヴィド・ゴデュ(フランス)
72 スヴェンエリック・ビーストルム(ノルウェー)
73 クレモン・ダヴィ(フランス)
74 ケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク)
75 ロレンツォ・ジェルマーニ(イタリア)
76 カンタン・パシェ(フランス)
77 エンゾ・パレニ(フランス)
78 レミ・ロシャ(フランス)

イネオス・グレナディアーズ(英国)
81 エガン・ベルナル(コロンビア)
82 テイメン・アレンスマン(オランダ)
83 ジョナタン・カストロビエホ(スペイン)
84 ルーカス・ハミルトン(オーストラリア)
85 キム・ハイドゥク(ドイツ)
86 ブランドン・リベラ(コロンビア)
87 ジョシュア・ターリング(英国)
88 ベン・ターナー(英国)

2021年の総合優勝者ベルナルはコロンビアチャンピオンジャージを着用 ©LaPresse

アンテルマルシェ・ワンティ(ベルギー)
91 ルイス・メインチェス(南アフリカ)
92 フランチェスコ・ブザット(イタリア)
93 ケヴィン・コッレオーニ(イタリア)
94 シモーネ・ペティッリ(イタリア)
95 ディオン・スミス(ニュージーランド)
96 ヘルベン・テイッセン(ベルギー)
97 タコ・ファンデルホールン(オランダ)
98 ヘイス・ファンフッケ(ベルギー)

イスラエル・プレミアテック(イスラエル)
101 デレク・ジー(カナダ)
102 サイモン・クラーク(オーストラリア)
103 マルコ・フリーゴ(イタリア)
104 ヤコブ・フルサン(デンマーク)
105 ヤン・ヒルト(チェコ)
106 ユーゴ・ウル(カナダ)
107 ニック・シュルツ(オーストラリア)
109 コービン・ストロング(ニュージーランド)

リドル・トレック(米国)
111 ジュリオ・チッコーネ(イタリア)
112 ダーン・ホーレ(オランダ)
113 パトリック・コンラッド(オーストリア)
114 セーアン・クラーウアナスン(デンマーク)
115 ジャコポ・モスカ(イタリア)
116 マッズ・ピーダスン(デンマーク)
117 マティアス・ヴァチェク(チェコ)
118 カルロス・ベローナ(スペイン)

モビスター チーム (スペイン)
121 ナイロ・キンタナ(コロンビア)
122 オールイス・アウラール(ベネズエラ)
123 ヨン・バレネチェア(スペイン)
124 ジェフェルソン・セペダ(エクアドル)
125 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア)
126 ロレンツォ・ミレージ(イタリア)
127 エイネル・ルビオ(コロンビア)
128 アルベルト・トレス(スペイン)

Q36.5プロサイクリング チーム(スイス)
131 トーマス・ピドコック(英国)
132 シャビエル・アスパレン(スペイン)
133 マーク・ドノヴァン(英国)
134 ダミアン・ホーゾン(オーストラリア)
135 エミルス・リエピンシュ(ラトビア)
136 マッテオ・モスケッティ(イタリア)
137 ミラン・ファデル(オランダ)
138 ニコラス・ズコウスキー(カナダ)

トーマス・ピドコック ©Massimo Paolone/Lapresse

スーダル・クイックステップ(ベルギー)
141 ミケル・ランダ(スペイン)
142 マティア・カッタネオ(イタリア)
143 ヨセフ・チェルニー(チェコ)
144 ジャンマルコ・ガロフォリ(イタリア)
145 イーサン・ヘイター(英国)
146 ジェームス・ノックス(英国)
147 ルーク・ランパーティ(米国)
148 ポール・マニエ(フランス)

チーム ジェイコ・アルウラー(オーストラリア)
151 クリス・ハーパー(オーストラリア)
152 クーン・ボウマン(オランダ)
153 ダヴィデ・デプレット(イタリア)
154 ポール・ダブル(英国)
155 フェリックス・エンゲルハート(ドイツ)
156 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア)
157 ルーク・プラップ(オーストラリア)
158 フィリッポ・ザナ(イタリア)

チーム ピクニック・ポストNL(オランダ)
161 ロマン・バルデ(フランス)
162 アレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア)
163 クリス・ハミルトン(オーストラリア)
164 ハイス・レイムライゼ(オランダ)
165 ニクラス・メルクル(ドイツ)
166 マックス・プール(英国)
167 カスペル・ファンウーデン(オランダ)
168 ブラム・ウェルテン(オランダ)

チーム ポルティ・ビジットマルタ(イタリア)
171 ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア)
172 ダヴィデ・バイス(イタリア)
173 マッティア・バイス(イタリア)
174 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア)
175 ミルコ・マエストリ(イタリア)
176 フランシスコ・ムニョス(スペイン)
177 アンドレア・ピエトロボン(イタリア)
178 アレッサンドロ・トネッリ(イタリア)

チーム ヴィスマ・リースアバイク(オランダ)
181 ワウト・ファンアールト(ベルギー)
182 エドアルド・アッフィニ(イタリア)
183 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)
184 オラフ・コーイ(オランダ)
185 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ)
186 バルト・レメン(オランダ)
187 ディラン・ファンバーレ(オランダ)
188 サイモン・イェーツ(英国)

グランツール初優勝を狙うワウト・ファンアールト ©LaPresse

チューダー・プロサイクリングチーム(スイス)
191 マイケル・ストーラー(オーストラリア)
192 マルコ・ブレンナー(ドイツ)
193 アレクサンダー・クリーガー(ドイツ)
194 リック・プルイマース(オランダ)
195 フロリアン・ストーク(ドイツ)
196 ヤニス・ヴォワザール(スイス)
197 ローレンス・ワーバス(米国)
198 マイケル・ゼイラート(オランダ)

UAEチームエミレーツ・XRG(UAE)
201 フアン・アユソ(スペイン)
202 イゴール・アリエタ(スペイン)
203 フィリッポ・バロンチーニ(イタリア)
204 イサーク・デルトロ(メキシコ)
205 ラファウ・マイカ(ポーランド)
206 ブランドン・マクナルティ(米国)
207 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア)
208 アダム・イェーツ(英国)

前年の覇者ポガチャル欠場でUAEチームエミレーツのエースに起用されたアユソ ©LaPresse

VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ(イタリア)
211 フィリッポ・フィオレッリ(イタリア)
212 ルカ・コヴィリ(イタリア)
213 フィリッポ・マーリ(イタリア)
214 マルティン・マルチェルージ(イタリア)
215 アレッシオ・マルティネッリ(イタリア)
216 アレッサンドロ・ピナレロ(イタリア)
217 マヌエーレ・トロッツィ(イタリア)
218 エンリーコ・ザノンチェッロ(イタリア)

XDS・アスタナ チーム(カザフスタン)
221 ディエゴ・ウリッシ(イタリア)
222 ニコラ・コンチ(イタリア)
223 ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)
224 マックス・カンター(ドイツ)
225 アントン・クズミン(カザフスタン)
226 ファウスト・マスナダ(イタリア)
227 ワウト・プールス(オランダ)
228 クリスティアン・スカローニ(イタリア)

【ラ・ブエルタフェメニーナ】フォレリングが第5S独走で首位に

スペインで開催されている女子ワールドツアーのラ・ブエルタフェメニーナは5月8日、ゴルマヨ〜ラグナス・デ・ネイラ間の120.4mで第5ステージが行われ、FDJ・スエズのデミ・フォレリング(オランダ)が優勝。チームSDワークス・プロタイムのフェムケ・ヘリッツェ(オランダ)に替わって首位に立った。

ラ・ブエルタフェメニーナ第5ステージ ©Unipublic

首位フォレリング、45秒遅れの総合2位ファンデルブレッヘン

ディフェンディングチャンピオンのフォレリングが、ラグナス・デ・ネイラを席巻した。残り3kmで開始した破壊的なアタックでチームメイトの素晴らしいアシストを締めくくり、ステージ優勝と新たな総合リーダーの座を獲得した。モビスターチームのマルレン・ロイサー(スイス)は、フォレリングのアタックに反応した唯一の選手だったが、数mで諦め、頂上まで全力で戦い2位となり、チームSDワークス・プロタイムのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)と並んで暫定総合表彰台に上がった。

フォレリングがラ・ブエルタフェメニーナ第5ステージ優勝 ©Unipublic

132選手が、ゴルマヨからラグナス・デ・ネイラまでの120.4kmを走る第5ステージを14時03分にスタートした。体調不良のポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、チームヴィスマ・リースアバイク)はスタートできなかった。正式スタートから幾度となくアタックが行われ、4選手が第1集団を形成。57km地点で3分22秒の最大リードを記録した。

FDJ・スエズが早々に主導権を握った

リドル・トレックとFDJ・スエズは、4人のリーダーの後ろを追う最も有力なチームであり、キンタナール・デ・ラ・シエラ(87.6km)にある中間スプリントでその差を1分00秒まで縮めることに成功。第1集団は2人になり、FDJ・スエズが率いる集団が93km地点で吸収した。FDJ・スエズのアリー・ウォラストン、エヴィータ・ムジックが、アルト・デル・ロザビエントス(カテゴリー2級、98.5km)を猛烈なペースで駆け上がり、わずか15人の優勝候補ばかりの集団にした。

残り3kmでフォレリングがアタック

ラグナス・デ・ネイラ(カテゴリー1級、120.4km)に向かう下りで第1集団のペースが落ち、残り11kmでマレイユ・メイジェリング(モビスターチーム)がこのチャンスを逃さずアタックを仕掛けた。誰も追いかけようとはせず、ムジックがエースのフォレリングのためにペースメーカーとして再びペースを上げた。残り4kmでこの若きフランス人クライマーが後退すると、同じフランス人でチームメイトのジュリエット・ラブースが代わりに走り、何度か加速してメイジェリングを戻した。ファンデルブレッヘンがリードを奪おうとしたが、フォレリングは残り3kmでカウンターアタック。独走で優勝した。

ラ・ブエルタフェメニーナ第5ステージ ©Unipublic

残り2日で、差はますます広がっている。金曜日にはパレンシアでベセリル・デ・カンポスとバルタナスの間で行われるローリングステージ、そして土曜日にはアストゥリアスで最後の山岳決戦が控えている。

⚫︎2025ラ・ブエルタ フェメニーナ日程とレポート
5月4日(日)第1ステージ バルセロナ〜バルセロナ 8.1km(チームタイムトライアル)
5月5日(月)第2ステージ モリンス・デ・レイ〜サンボイ・デ・リュブレガート 99km▲
5月6日(火)第3ステージ バルバストロ〜ウエスカ 132.4km
5月7日(水)第4ステージ ペドロラ〜ボルハ 111.6km▲▲
5月8日(木)第5ステージ ゴルマヨ〜ラグナス・デ・ネイラ 120.4m▲▲▲
5月9日(金)第6ステージ ベセリル・デ・カンポス〜バルタナス 126.7km
5月10日(土)第7ステージ ラ・ロブラ〜アルト・デ・コトベリョ(アストリアス) 152.6km▲▲▲
(▲は山岳の難易度)

第108回ジロ・デ・イタリアは5月9日にアルバニアで開幕

5月9日にアルバニアで開幕する全24日間のステージレース、第108回ジロ・デ・イタリアがチームプレゼンテーションを行った。2024年の総合優勝者タデイ・ポガチャルは欠場したが、UAEチーム、エミレーツXRGはフアン・アユソ(スペイン)をエースに起用。2021年総合優勝のエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)、2023年のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)らが参戦する。

2023年の総合優勝者ログリッチ ©LaPresse
2021年の総合優勝者ベルナルはコロンビアチャンピオンジャージを着用 ©LaPresse
前年の覇者ポガチャル欠場でUAEチームエミレーツのエースに起用されたアユソ ©LaPresse
グランツール初優勝を狙うワウト・ファンアールト ©LaPresse
ジロ・デ・イタリアの象徴であるトロフィーがアルバニアにやってきた ©LaPresse

2025ジロ・デ・イタリア日程

5月9日(金) 第1ステージ ドゥラス〜ティラーナ(アルバニア) 164km★★
5月10日(土) 第2ステージ ティラーナ(アルバニア) 13.7km(個人タイムトライアル)★★
5月11日(日) 第3ステージ ブローラ〜ブローラ(アルバニア) 160km★★
5月12日(月) 移動日
5月13日(火) 第4ステージ アルベロベッロ〜レッチェ 187km
5月14日(水) 第5ステージ チェーリエ・メッサーピカ〜マテラ 144km★
5月15日(木) 第6ステージ ポテンツァ〜ナポリ 226km★
5月16日(金) 第7ステージ カステル・ディ・サングロ〜タリアコッツォ 168km★★★
5月17日(土) 第8ステージ ジュリアノーヴァ〜カステルライモンド 197km★★
5月18日(日) 第9ステージ グッビオ〜シエナ 181km★★
5月19日(月) 休養日
5月20日(火) 第10ステージ ルッカ〜ピサ 28.6m(個人タイムトライアル)★★
5月21日(水) 第11ステージ ヴィアレッジョ〜カステルノーヴォ・ネ・モンティ 185km★★
5月22日(木) 第12ステージ モデナ〜ヴィアダーナ 172km★
5月23日(金) 第13ステージ ロヴィーゴ〜ヴィチェンツァ 180km★
5月24日(土) 第14ステージ トレヴィーゾ〜ノヴァ・ゴリツァ(スロベニア) 186km★
5月25日(日) 第15ステージ フィウーメ・ヴェーネト〜アシアーゴ 214km★★★
5月26日(月) 休養日
5月27日(火) 第16ステージ ピアッツォーラ・スル・ブレンタ〜サン・ヴァレンティーノ 199km★★★
5月28日(水) 第17ステージ サン・ミケーレ・アッラーディジェ〜ボルミオ 154km★★
5月29日(木) 第18ステージ モルベーニョ〜チェザーノ・マデルノ 144km★
5月30日(金) 第19ステージ ビエッラ〜シャンポルク 166km★★★
5月31日(土) 第20ステージ ベレス〜セストリエーレ 203km★★★
6月1日(日) 第21ステージ ローマ〜ローマ 141km
★は難易度

【ラ・ブエルタフェメニーナ】ファンデルブレッヘン第4S優勝、ヘリッツェ首位キープ

スペインで開催されている女子ワールドツアーのラ・ブエルタフェメニーナは5月7日、ペドロラ〜ボルハ間の111.6kmで第4ステージが行われ、チームSDワークス・プロタイムのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)が独走勝利。チームメートのフェムケ・ヘリッツェ(オランダ)が首位を守った。

アンナ・ファンデルブレッヘンがラ・ブエルタフェメニーナ第4ステージ優勝 ©Unipublic

引退して監督となった元世界チャンピオンが復帰して勝利

ファンデルブレッヘンは、プロサイクリストとして最後に勝利を修めてから3年10カ月、第4ステージを制し、両手を高く掲げた。2日間の激しいレースの後、集団はついにサラゴサ県の山岳地帯に到達し、すべては総合順位上位選手らの小競り合いへと発展した。オランダ出身のベテラン選手は、その中で最も賢明な判断力を発揮し、残り7kmでダウンヒルから飛び出し、昨冬のレース復帰後初の勝利を飾り、チームメイトのヘリッツェに次ぐ総合2位に浮上した。

ヴィスマ・リースアバイクのマリアンヌ・フォス(オランダ)とFDJ・スエズのデミ・フォレリング(オランダ)はステージ2位と3位となり、総合成績で3位と4位に。翌日に予定されているレース初の山頂フィニッシュであるラグナス・デ・ネイラで順位はひっくり返ることになる。

ラ・ブエルタフェメニーナ第4ステージ ©Unipublic

ペドロラとボルハ間の111.6kmを走るラ・ブエルタフェメニーナ第4ステージは、14時17分に137人のライダーがスタートした。この日の最初の40kmはアタック合戦となり、多くの逃げ切りが試みられた。中にはAGインシュアランス・ソウダルのジュスティーヌ・ゲキエレのような実力者もいたが、逃げ切りには至らず。同様に、エリカ・マグナルディ(UAEチームADQ)はアルト・デル・モンカヨ(カテゴリー2、58.5km)の登りの途中で集団から飛び出したが、攻撃はすぐに阻止された。ゲキエレが頂上をトップで通過し、アネ・サンテステバン(ラボラル・クチャ=フンダシオン・エウスカディ)を抜いて山岳賞のリーダーの座に就いた。

フォレリングは中間スプリントで4秒のボーナスを獲得

いくつかのアタックが失敗に終わったものの、集団はほぼ一丸となってノバリャス(81.3km地点)の中間スプリントに突入した。チームSDワークス・プロタイムのは総合リーダーのヘリッツェのために素晴らしいリードアウトを仕掛け、ヘリッツェはフォレリングのスパートに追随して1位通過した。一方、ジュリー・ファンデベルデ(AG Insurance-Soudal)の仕掛けは、プエルト・デ・エル・ブステ(カテゴリー3、99km地点)への重要な登りに向けて集団がウォーミングアップする中で、実を結ばなかった。

多くの動きが上り坂、そして下り坂でも

ヴァレンティーナ・カヴァラール(アルケアB&Bホテルズ)が最後の登りで最初にアタックを仕掛けた選手で、先頭集団は40名にまで減った。モビスターチームがキャット・ファーガソン、マレイユ・メイジェリング、リアン・リッペルトの順で徐々にペースを上げ、レースの先頭にはわずか17名のライダーが残り、総合首位のヘリッツェは後方に落ちた。

エヴィータ・ムジック(FDJ・スエズ)が最初に山頂を通過し、山岳賞の順位でトップに立った。このフランス人クライマーは、ディフェンディングチャンピオンのフォレリングへのアタックも仕掛けたが、失敗に終わった。その後、多くのライダーが挑戦を試みたが、ファンデルブレッヘンがサントゥアリオ・デ・ラ・ミゼリコルディア(104.7km地点)で飛び出した。ムジックの献身的な努力もオランダ人ライダーの勝利にはつながらなかったが、一方でヘリッツェはなんとか間に合うように追いついてラ・ロハを守った。

FDJ・スエズのエヴィータ・ムジック(フランス)が山岳賞。ラ・ブエルタフェメニーナ第4ステージ ©Unipublic

「最高の気分。チームの計画ではなかったので、こんな結果になるとは思ってなかった。下り坂で先頭に立つことができた。レースのスピードが落ちていたので、アタックして独走する絶好のタイミングだと判断した」とファンデルブレッヘン。

「当初の戦略は、再びゲリー(ヘリッツェ)で優勝を狙うこと。最後の登りが厳しいことは分かっていたので、チームメイトと一緒にそこにいたかったが、集団が小さくなってしまった。この勝利は本当にうれしい。昨日も素晴らしい1日だった。フェムケの勝利を見ることができ、彼がマリアンヌ(フォス)のような素晴らしいスプリンターに勝てるということがわかった。状況は順調。明日は、上り坂のスピードがかなり速いと思うので、間違いなく厳しいステージになる」

⚫︎2025ラ・ブエルタ フェメニーナ日程とレポート
5月4日(日)第1ステージ バルセロナ〜バルセロナ 8.1km(チームタイムトライアル)
5月5日(月)第2ステージ モリンス・デ・レイ〜サンボイ・デ・リュブレガート 99km▲
5月6日(火)第3ステージ バルバストロ〜ウエスカ 132.4km
5月7日(水)第4ステージ ペドロラ〜ボルハ 111.6km▲▲
5月8日(木)第5ステージ ゴルマヨ〜ラグナス・デ・ネイラ 120.4m▲▲▲
5月9日(金)第6ステージ ベセリル・デ・カンポス〜バルタナス 126.7km
5月10日(土)第7ステージ ラ・ロブラ〜アルト・デ・コトベリョ(アストリアス) 152.6km▲▲▲
(▲は山岳の難易度)

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