ゲレイロV、アルメイダがマリアローザ死守…ジロ・デ・イタリア第9S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月11日、サンサルボ〜ロッカラーゾ間の280kmで第9ステージが行われ、EFのルーベン・ゲレイロ(ポルトガル)が初優勝した。個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。

ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル)がジロ・デ・イタリア第9ステージを制した ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

ゲレイロはワールドツアー初優勝。ポルトガル勢がジロ・デ・イタリアでステージ優勝したのは、1985年から1989年までに区間5勝したアカシオ・ダシルバ以来2人目。さらにゲレイロは山岳賞でもトップに立った。

ポルトガル勢が活躍。ルーベン・ゲレイロ(左)が山岳賞、アルメイダがマリアローザ ©Marco Alpozzi/LaPresse

首位のアルメイダはこの日18秒遅れたが、マリアローザを守った。グランツールでリーダージャージを着用した日数は7となり、ポルトガル勢としてはツール・ド・フランスで4日、ジロ・デ・イタリアで2日リーダージャージを着用したダシルバを抜いた。

第9ステージは雨模様のレースになった ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EF)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

その差を詰められたもののマリアローザを死守したアルメイダ ©Massimo Paolone/LaPresse

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ドーセットがラインレースで初勝利…ジロ・デ・イタリア第8S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月10日、ジョビナッツォ〜ビエステ間の200kmで第8ステージが行われ、イスラエルスタートアップネーションのアレックス・ドーセット(英国)が独走で優勝した。同選手はタイムトライアルのスペシャリスト。2013年の第8ステージ以来の大会通算2勝目となるが、集団スタートのラインレースでは初勝利。

アレックス・ドーセットが6人の第1集団からアタック ©Fabio Ferrari/LaPresse

個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。

バーレーン・マクラーレンの新城幸也は13分56秒遅れの区間95位。総合成績では48分11秒遅れの100位。

2020ジロ・デ・イタリア第8ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「イスラエルスタートアップネーションがワールドツアーチームにステップアップして以来、チームはこの勝利のために戦ってきた」とドーセット。

6人の第1集団に加わり、その中からアタックを決めて独走を果たした。

タイムトライアルのスペシャリストであるドーセットが単独でゴールを目指す ©Fabio Ferrari/LaPresse

「今日、チームはアタックする計画を立てた。マティアス・ブランドルか私のどちらかが勝者だったかもしれない。これまで経験したことのないような信じられないことで、大きな救いとなった。ボクはまだ来年の契約を結びつけていないからね」

「まだ自転車レーサーとしての活動を続けていきたい。仕事ではなく、私がやりたいことであり、私が得意なことだからだ。もうすぐ初めての赤ちゃんが誕生する。心配だけどお父さんになることを楽しみにしている。今日のステージで勝つのと同じくらい感動すると思う」

ラインレースとしては初勝利を挙げたドーセット ©Jennifer Lorenzini/LaPresse
マリアローザの上に新人賞ジャージを重ね着するアルメイダ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

2020ジロ・デ・イタリア第8ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

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時速51.234km、大会史上最速でデマール3勝目…ジロ第7S

第103回ジロ・デ・イタリアは10月9日、マテーラ〜ブリンディージ間の143kmで第7ステージが行われ、グルパマFDJのアルノー・デマール(フランス)が第4ステージ第6ステージに続く今大会3勝目、大会通算4勝目を挙げた。

2020ジロ・デ・イタリア第7ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

この日の平均時速51.234kmは大会史上最速。これまでの記録は2012年にアンドレア・グアルディーニが優勝した第18ステージの49.439km。

個人総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのホアン・アルメイダ(ポルトガル)が首位を守った。

バーレーン・マクラーレンの新城幸也はトップと同タイムの区間67位。総合成績では48分11秒遅れの102位。

マテーラ〜ブリンディージ間の距離143kmは開幕がブダペストで実現できなかったことで急きょ採用されたステージだった ©Fabio Ferrari/LaPresse
マリアローザのアルメイダを引っ張るドゥークニンク・クイックステップ勢 ©Fabio Ferrari/LaPresse
スタートの町、マテーラ ©Marco Alpozzi/LaPresse
ジロ・デ・イタリア史上最速レースを制したデマール ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
今大会3勝目、ポイント賞ジャージを着るデマール ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
□マリアビアンカ(新人賞) ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥークニンク・クイックステップ)

5日間マリアローザを着用するアルメイダ ©Massimo Paolone/LaPresse

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パリ〜ルーベ中止…リールの感染拡大により当局が要請

10月25日に開催予定だったパリ〜ルーベが急きょ中止になった。当初は4月に開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により延期。フランスでは第一波を上回る感染拡大の渦中で、フランス当局が主催者ASOに中止を要請した。

北の地獄パリ〜ルーベ ©ASO Pauline Ballet

「北の地獄」と呼ばれる石畳の悪路を走ることで知られるパリ〜ルーベは2020年に開催されないことになった。初開催となるはずだった女子レースも中止となった。

フランスでは直近の2日間で、1万6000人と1万8000人以上の新規感染者が発表されている。首都パリではバーの営業が停止となり、レストランも時間短縮を余儀なくされた。パリ〜ルーベのコースに近い大都市リールも「最大の警戒ゾーン」となり、ついにASOも開催を断念。「2021年4月11日にパリ〜ルーベで会おう」というメッセージを発信した。

●パリ〜ルーベのホームページ

風速30mで自転車は飛ばされる…JAFが危険性を検証

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は10月8日、近年発生している大型台風の強風による横転事故などの被害を受け、強風時の車の乗降中や自転車走行、歩行者への危険性について検証し、その結果をウェブサイトに公開した。

風速30mで自転車を支えることができず飛ばされた

勢力の強い台風が接近または上陸すると、強風によって車が横転したり、傘や自転車が飛ばされ歩行者に当たるなど、事故につながる恐れがある。今回の実験では、強風時の車の乗降中や自転車走行、歩行者への影響や危険性について大型送風機を使用して検証した。

運転席側の真横から風が当たった場合と後方から当たった場合の二つを想定し、大型送風機を配置し、車から降りられるか検証した。

テスト1:強風時に車から降りられるか?

風の強さ:風速20m/s、 30m/s、 40m/s
テスト車両:軽ワゴン
ドライバー:成人男性(身長177cm、 体重65kg)
運転席側のドア(後方)風速40mの強風時

<結果>
風速40mでは、真横からの風で車から降車できず、 
後方からはドアを開けた瞬間約180度近くまで開いてしまい損傷。

テスト2:強風時に自転車で走行できるか、また歩行者の影響は?

強い向かい風の中を自転車で走行、歩行者は傘を差して歩いて前進。どれほどの風の強さまで進むことができるか検証した。

強い向かい風の中を前進する実験
風の強さ:風速10m/s~60m/s
自転車乗車者および歩行者:成人男性(身長177cm、 体重65kg)

<結果>
自転車では、風速20mの地点で走行不能となった。 
歩行者は、風速20mで傘が壊れ、風速50mで前進できなかった。

車の乗降中は風の向きや強さによって勢いよくドアが開いてしまい、周辺の車や歩行者にぶつかってしまう可能性がある。また、ドアを閉める際に手をはさみ、ケガをしてしまう恐れもある。

また、自転車での走行や傘を差して出歩く際は、転倒や飛来物などによるケガ、自身の自転車や傘が飛ばされ二次被害を起こす可能性もあるので、天気予報などで風が強いことが予想される際は車の運転や外出はなるべく控えるようにしたい。

台風は広く猛烈な強風の他に、非常に激しい雨の降る恐れがあり注意が必要。危険を感じたときは運転を控え、冠水が予測される地域ではあらかじめ高台などに車を避難させるなど十分に注意する。 

JAFでは台風などの強風や豪雨時の危険性について検証し、動画をウェブサイトで公開している。 

●豪雨のとき、 前方の車や歩行者はどう見える? 

人気漫画かわうその自転車屋さんのウィンタージャケット発売へ

大人気自転車漫画「かわうその自転車屋さん」のウィンタージャケットの予約販売が、自転車通販サイトのワールドサイクルで2020年も始まった。税込み価格は1万9352円。

かわうその自転車屋さん ©こやまけいこ/芳文社

かわうその自転車屋さん 長袖ウィンターシールドジャケット
メンズ、レディース
サイズ:メンズ/XS~3XL、レディース/XXS~3XL
予約受付:10月21日まで
入荷時期:11月末頃
●ワールドサイクルの通販サイト

かわうその自転車屋さん ©こやまけいこ/芳文社

大人気ほのぼの自転車漫画「かわうその自転車屋さん」の公式長袖ジャージが2020年も予約受付開始。かわうその自転車屋さんとは…。

かわうその自転車屋さんは、週刊漫画TIMESに2014年1月から連載中の自転車漫画。作者は漫画家でイラストレーターのこやまけいこさん。舞台は坂の上にあるカフェみたいな自転車屋「ストラーデ・ビアンケ」。おいしいピザも食べられる自転車屋だ。一見さんも大歓迎。かわうそ店長と羊のヨウコさんがほんわか出迎える。水浴びと自転車を愛する店長に、きっとアナタもメロメロになること必至。

かわうその自転車屋さん ©こやまけいこ/芳文社

そんなストラーデ・ビアンケのウィンターチームジャージがあったら?ということで、このジャージができあがった。

機能は本格的。防風性に優れ、12月~2月の寒い時期に最適なウインターシールドジャケット。衣服内の温度調整ができるよう、サイドに外気を取り入れるファスナーを装備。適度に風を取り入れることで、衣服内の温度を調節する。

かわうその自転車屋さん ©こやまけいこ/芳文社