2020ツール・ド・フランスにフランス3チームが主催者推薦出場

ツール・ド・フランス主催者は2020年6月27日から7月19日に開催される第107回ツール・ド・フランスの出場22チームを発表した。UCIワールドチーム19に加え、2019UCIプロチーム1位のトタル・ディレクトエネルジー(フランス)が自動選出。主催者推薦としてB&Bホテルズ・ヴィタルコンセプトとアルケア・サムシックのフランス2チームが選ばれた。

2019ツール・ド・フランス第14ステージ ©ASO Thomas MAHEUX

2020ツール・ド・フランス出場チーム
●UCIワールドチーム
AG2Rラモンディアール(フランス)
アスタナ(カザフスタン)
バーレーン・マクラーレン(バーレーン)
ボーラ・ハンズグローエ(ドイツ)
CCC(ポーランド)
コフィディス(フランス)
ドゥクーニンク・クイックステップ(ベルギー)
EFエデュケーションファースト(米国)
グルパマFDJ(フランス)
イスラエル・スタートアップネイション(イスラエル)
ロット・スーダル(ベルギー)
ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
モビスター(スペイン)
NTTプロ(南アフリカ)
イネオス(英国)
ユンボ・ヴィズマ(オランダ)
サンウェブ(ドイツ)
トレック・セガフレード(米国)
UAEエミレーツ(UAE)
●2019UCIプロチーム1位
トタル・ディレクトエネルジー(フランス)
●ワイルドカード
B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト(フランス)
アルケア・サムシック(フランス)

●ツール・ド・フランス公式サイトの発表

多摩川ファンライド60km…パールイズミの参加費無料ライド

サイクルウエアブランド「パールイズミ」が運営するサイクリングコミュニティーPICC(Pearl Izumi Cycling Community)が2020年1月26日(日)に「多摩川ファンライド 60km」のライドイベントを開催。参加者を募集している。参加費無料。定員制で要予約。

今回は多摩水道橋(東京都狛江市)からスタートして、多摩川サイクリングロードを西へ走る。羽村取水堰までの片道約30kmを往復するほぼフラットの60kmコース。ゴール後は希望者で多摩水道橋からすぐのBLUE多摩川アウトドアフィットネスクラブ内のカフェでコーヒーブレイクも予定。

<イベント概要>
開催日:2020年1月26日(日)
時間:08:00〜11:30
集合場所:多摩水道橋の東京都側(狛江高校側にある小さな東屋付近)
コース:多摩水道橋→多摩川サイクリングロード(羽村方面)→羽村取水堰(折り返し)→多摩水道橋(60km)

平地を時速25〜28km前後で巡航できる方
1回のライドで40km以上の走行経験がある方
※自転車保険に加入していることを前提としたイベント運営となっております

担当:大西勇輝(コミュニティーマネージャー)

●イベント利用規約

<お申込み方法>
STEP1-メールにてお申込み
以下のメールアドレスあてに必要な情報を記載し、メールで申し込む
pi_ride@pearlizumi.co.jp
1)申し込みイベント名(例:PICC ライドイベント vol●●) 2名前 3)ご住所 4)電話番号 5)メールアドレス 6)生年月日 7)性別 8)職業 9)ロードバイク歴

STEP2-パールイズミより参加確定の連絡
定員を超えた場合は抽選とし、当選者にはパールイズミより 1/17 以降に順次メール連絡。

STEP3-参加者より”参加または不参加”の連絡
パールイズミから当選者へ送信したメールに、”参加または不参加”を返信
参加の連絡(返信)をもって参加確定となる
※イベントの参加はイベント参加規約を承諾したということが前提

<申し込み締切日>
2020 年 1 月 17 日(金)12:00 まで

<イベント中止の場合について>
悪天候・災害等により、イベントが中止・短縮される場合があります。天候などの事情でイベントを中止する場合は、イベント前日の 18:00 までにメールで連絡いたします。

バルベルデは東京五輪メダルを賭けてツール・ド・フランス棄権も

世界タイトルなど数々の栄冠を獲得してきた39歳のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は2020シーズン最大の目標として東京五輪でのメダル獲得を掲げた。そのため5日前に終幕するツール・ド・フランスも途中でリタイアする考えを明かした。

アルカンシエルのユニホームでバッティング練習するアレハンドロ・バルベルデ © Yuzuru SUNADA

バルベルデはさらに世界選手権ロードの調整のためにブエルタ・ア・エスパーニャも途中棄権する考えであることを口にした。同選手の計画は物議を醸しそうだ。

所属チームのモビスターも、「ツール・ド・フランスを100%走ると東京五輪に万全の体制で臨むことができない。バルベルデが今回のツール・ド・フランスをスプリングボードにする計画は肯定できる」と考えを支持した。

富士山周辺がコースとなる2020東京五輪、そして世界選手権は山岳を得意とするバルベルデに有利なもの。2020年で40歳となるバルベルデが競技生活最後で最大の目標として金メダルを目指す環境は整っている。

スペインチャンピオンジャージを着るアレハンドロ・バルベルデ

バルベルデがツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャで総合成績を狙わない場合、ミケル・ランダがバーレーン・マクラーレンに、ナイロ・キンタナがアルケア・サムシックに引き抜かれたモビスターはだれをエースにするのか? エンリク・マスのような若手選手をレースリーダーに昇格させて成長を促していく必要に迫られている。

エンリク・マス

●モビスターのホームページ

伊豆大島往復4000円…サイクリストにピッタリの切符発売へ

首都圏から気軽に行ける自転車パラダイスとして人気の伊豆大島に、期間限定で大きくディスカウントされた大型客船往復キップが東海汽船から継続販売された。実施期間は2020年1月26日(日)夜発から2020年4月5日(日)帰着のうち除外日を除いた期日。おとな往復2等料金4000円・こども2000円(税込み)。

大型客船は早朝に伊豆大島に着岸。午後2時過ぎの東京行きまで存分に走り回れる

前回の割り引きキップは2020年1月23日(木)帰着分で終了したが、それが継続された。料金も同額。今回も対象外となる日を除いた期間中なら特別料金が適用されるという規定が維持された。また、従来は「サイクルきっぷ」という名称が使用されていたが、今回も東海汽船創立130周年記念として「島島(しましま)きっぷ」という名称に。自転車は輪行袋に入れれば手荷物料金なし。片道1500円で自転車をそのまま持ち込めるサービスもある。

波浮港の家並みを行く

伊豆大島往復の大型客船は毎日出港。東京の竹芝客船ターミナルを、この時期は夏場よりも1時間早い22時に出航し、大島には夏よりも1時間早い翌日午前6時に到着。午後2時30分に帰路の便が大島を出航し、平日午後7時・土日午後7時45分に竹芝に到着。土日は途中で横浜港の大桟橋にも着岸するので、ここで下船することも可能。伊豆大島の滞在時間は8時間ほどで、大島一周46.6kmを走っても、温泉で汗を流し、食事をする余裕がある。

伊豆大島の最北端に近い野田浜

往路は夜行、復路は午後から夜にかけての大型客船となるが、2等リクライニングシート限定となる。夜行となる往路は貸し毛布無料の特典付き。要予約で電話で簡単に申し込める。また宿泊希望者は大島温泉ホテルを1泊2食付き1万円=2名以上の場合=で利用できる。

クルマに自転車を積んで竹芝桟橋に行く場合、これまでは隣接駐車場の料金割り引きがあったが、その提携が終了してしまったので要注意。東海汽船ホームページを参照のこと。

2等リクライニングシート限定だが、土曜日夜発でもごらんのように空いていた

日本で一番早いお花見ライド…西伊豆をeバイクで走る

MERIDA CYCLING ACADMY(メリダ・サイクリング・アカデミー)が常時開催しているe-bikeガイドツアーは、1月19日から2月2日までの期間限定ツアーを開催する。ツアーは日本で1番早咲きの桜との声もある土肥(とい)桜を巡る。

日本で一番早咲きといわれる土肥桜

1月中旬から2月中旬にかけて、伊豆市の西海岸である土肥でしか開花しない、まれで貴重な桜の花を見るお花見 e-bike ライド。スタート地点は3カ所設定しているため、普段自転車に乗らない人から上級者まで楽しめるコースが用意されているという。MERIDA X BASEからスタートまではスタッフが車で送迎。MERIDA X BASEから最寄り駅の伊豆箱根鉄道駿豆線田京駅までは徒歩10分。電車旅も可能になるプランとなっている。

ミヤタサイクルは、日本国内での独占販売権を有するMERIDA(メリダ)の試乗・展示施設 『MERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース)』(静岡県伊豆の国市)でMERIDA CYCLING ACADMYを開設。地域へのスポーツ自転車文化の浸透と発展を促進するプログラムを定期的に開催している。

参加予約は1月6日(月)より MERIDA X BASE公式HPの予約ページで。

駿河湾の向こうに富士山が見える

土肥桜とは

伊豆の河津桜は早咲きで有名だが、河津桜よりも開花が早く12月中旬からつぼみがほころびはじめ、1月中旬より開花し、2月中旬までの約2カ月間咲き続ける。花弁の色が濃いピンク色、花梗(かこう)が長く、一枝に6~7個花をつけ、桜の木全体が華やかに紅く染まる。木によって花の色は紅種(濃いピンク)、白種(薄い紅色がかった色)の2種類がある

講座概要
2020年1月19日(日) ~2月2日(日)
(MERIDA X BASE 集合)
受講料
2名1万7000円/人 (税別) 昼食代、レンタルバイク代込み
3名1万5000円/人 (税別) 昼食代、レンタルバイク代込み
定員2名1組もしくは3名1組 (1日最大2組まで)
4名以上での参加を希望する場合は個別対応。MERIDA X BASEまで連絡
メールアドレス xbase@gear-m.co.jp

講座の詳細・申し込みは、MERIDA X BASE 公式サイト

ベルナルのツール・ド・フランス参戦にフルームは焦る?

2020年のツール・ド・フランスで大会最多タイの5勝目に挑むイネオスのクリストファー・フルーム(英国)が、順調ではないリハビリ効果を押し隠して、「1月7日にはスペイン・マジョルカ島でのトレーニングキャンプに参加する」とコメントした。

クリテリウム・デュ・ドーフィネを走るクリストファー・フルーム ©ASO/Alex Broadway

2013、2015〜2017年のツール・ド・フランスで総合優勝しているフルームも34歳。2019年はツール・ド・フランスの調整レース試走中に落車し、複数カ所の骨折を負った。手術とリハビリを経てトレーニングを再開したが、本人が予定していたよりもパフォーマンス回復には長い時間を要しているようだ。

2018年にはチームメートのゲラント・トーマス(英国)が総合優勝。2019年にも同じチームのエガン・ベルナル(コロンビア)が総合優勝した。3選手は今季もイネオスに所属し、役割分担をすることになる。

クリストファー・フルーム(左)とエガン・ベルナル ©A.S.O. Thomas Colpaert

オフシーズンにベルナルはジロ・デ・イタリアに出場する予定であることをコメントしていたが、年を明けて一転。ジロ・デ・イタリアを回避して、ツール・ド・フランスで連覇に挑むことを明かした。フルームにとってこの発言はおだやかではないはずだ。

「コンディションの向上具合はまずまずで、トレーニングキャンプでさらに磨きをかけたい」とフルームは楽観的にツイートしているが、周辺を取り巻く現状は厳しい。6月27日に開幕するツール・ド・フランスまでにフルームのパフォーマンスが100%戻るのかも焦点だが、ベルナルやトーマスとどんな立ち位置になるのかも不透明。

●イネオスのホームページ