キンタナが首位、区間Vはポガチャル…ブエルタ・ア・エスパーニャ第9S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月1日(日)、アンドラのラベリャ〜コルタルスデンカンプス間の94.4kmで第9ステージが行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が有力選手の集団から抜け出して初優勝。同選手は今大会最年少の20歳で三大ステージレース初優勝。

マイヨロホを獲得したナイロ・キンタナ ©Photogómez Sport

ピレネー山中の小国アンドラで開催されたレースは雷雨に見舞われる厳しい闘いとなったが、「天気予報で雨が降ると聞いてこのステージをねらっていた。自分にとってはそれがチャンスで、計画通りに勝利をつかむことができてうれしい」とポガチャルはゴール後に明かした。

ポガチャルがステージ初優勝 ©Photogómez Sport
23秒遅れの区間2位でゴールするキンタナ ©Photogómez Sport

総合成績争いでは首位のミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)がライバル選手を置き去りにする走りを見せたが、未舗装区間で落車。最終的に1分01秒も遅れを取り、首位を陥落。23秒遅れの区間2位に入ったモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)が首位に立った。

翌日は最初の休息日で、第10ステージはフランスからスタートする。

トップから48秒遅れでゴールするログリッチェとバルベルデ ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
マイヨベルデ(ポイント賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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ナイロ・キンタナがアルケア・サムシックと3年契約で移籍へ

コロンビアのナイロ・キンタナがスペインのモビスターからフランスのアルケア・サムシックに移籍することが決まった。3年契約。モビスターのウィネル・アナコナ、ネーリ・ソットーリのダイエ・キンタナ(以上コロンビア)、イネオスのディエゴ・ローザ(イタリア)もアルケア・サムシックに移籍する。

2014ジロ・デ・イタリア、2016ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝のナイロ・キンタナ

「アルケア・サムシックは年々進歩している。チームのプロジェクトに興味を持ったことと、そのイデオロギーに好感を持った。人間の価値観うぃ重視してくれる組織だと思う。満足できるチームを探していた」とナイロ・キンタナ。

「私の野心は変わらない。個人的にもチームメンバーとしても、目標はツール・ド・フランスで勝つために戦うこと。キャリアの転換点となるが、ポジティブな気持ちだ。フランス語を修得する必要があるが、なによりも好きなことをし続ける。自転車に乗っているときは幸せで、心が和らぐ。アルケア・サムシックのジャージで最善を尽くしたい」

移籍に際してはチームメートとしてウィネル・アナコナ、ダイエ・キンタナ、ディエゴ・ローザとの移籍を希望したという。

チームはグランツールで勝てる逸材を模索

アルケア・サムシックはフランス北西部のブルターニュ地方を拠点とする第2ディビジョンのプロコンチネンタルチーム。同地で生まれたワレン・バルギル(フランス)と実績のあるスプリンター、アンドレ・グライペル(ドイツ)の2枚看板を掲げ、ツール・ド・フランスにワイルドカードで出場する。

「私はまだブルターニュ文化に精通していないが、類似点があると言われた。この冬にブルターニュに足を運んでそれを見つけてみたい」

ウィネル・アナコナはアルケア・サムシックと2年契約

「ナイロがシーズン中にアルケア・サムシックに移籍して、チームを強くしたいと打ち明けてくれた。その話に共感を覚えた。ボクの役割はナイロや他の山岳エースをサポートすること。個人的にも野心を持っているので、チャンスを与えられたら優勝するために全力で走りたい」(アナコナ)

ダイエ・キンタナはアルケア・サムシックと3年契約

「アルケア・サムシックに移籍できてうれしい。イタリアチームからの移籍となるので環境に順応する必要があるけど、そんなに時間はかからないと思う。チームのプロジェクトを信じて、成功させる一翼となりたい」(ダイエ・キンタナ)

2015ミラノ〜トリノ優勝のディエゴ・ローザ

「世界最強のイネオスで3年間走ったが、そこではチームの構成選手の1人に過ぎなかった。だから新たなチャレンジをするために移籍を決意した。グランツールではエースのために走るが、クラシックレースでは勝利を目指していきたい」(ローザ)

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アルント初V、首位はエデ…ブエルタ・ア・エスパーニャ第8S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月31日(土)、バルス〜イガラダ間の166.9kmで第8ステージが行われ、雨中の平たん区間は21選手が先行し、少人数のゴール勝負をサンウェブのニキアス・アルント(ドイツ)が制して初優勝した。

マイヨロホを着るゴメスを援護するアスタナチーム ©Photogómez Sport

この第1集団が首位のミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)らの第2集団に9分24秒差をつけたことで、前日まで6分24秒遅れの総合16位につけていたコフィディスのニコラ・エデ(フランス)が一気に首位に立った。

平たん区間は21選手が先行 ©Photogómez Sport
ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©Photogómez Sport
少人数のゴール勝負をサンウェブのニキアス・アルントが制した ©Photogómez Sport

ゴールのイガラダは1978年に同じフランスのベルナール・イノーがリーダージャージを獲得した町。イノーはそのまま初の総合優勝を決めている。

「プロ選手はときに家族を犠牲にして走り続ける。娘はツール・ド・フランス総合1位選手がもらうライオンのぬいぐるみを欲しがっていた。この大会は赤い牛だけど娘に持っていきたい」とエデ。

首位に立ったニコラ・エデ ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ニコラ・エデ(フランス、コフィディス)
マイヨベルデ(ポイント賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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バルベルデ12勝目、ロペス首位奪還…ブエルタ・ア・エスパーニャ第7S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月30日(金)、オンダ〜マスデラコスタ間の183.2kmで第7ステージが行われ、世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)を制して今大会初、大会通算12回目の区間勝利を飾った。

バルベルデがログリッチェを抑えて第7ステージ優勝 ©Photogómez Sport

総合成績では6秒遅れの区間3位になったアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が、2日ぶり3度目となる首位に立った。

後半に厳しい山岳が待ち構えるこの日、序盤から激しい闘いが展開し、ドゥクーニンク・クイックステップのフィリップ・ジルベール(ベルギー)、UAEエミレーツのセルジオ・エナオ(コロンビア)ら8選手が第1集団を形成。前日に首位に立ったディラン・トゥーンス(ベルギー)を擁するバーレーン・メリダ勢がメイン集団をコントロール。さらにモビスターが追走を始めた。

先頭集団は最後の山岳でジルベールとエナオだけになり、残り4kmでついに捕らえられる。メイン集団はモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)とバルベルデ、ログリッチェ、ロペスの4人に絞り込まれた。

ここからキンタナが何度もアタックし、ログリッチェとロペスの体力を奪っていく。それでも2選手は必死に食らいついた。最後の300mでバルベルデがアタックするとロペスが脱落。ログリッチェだけが抵抗したが、バルベルデには勝てなかった。

「チームメートのキンタナが素晴らしいアシストをしてくれた。ログリッチェとロペスに差をつけたかったが、彼らも強かった。現時点で強いのはこの4人だね。ハードな闘いはまだ続くだろう」とバルベルデ。

マイヨロホを着用するトゥーンス ©Photogómez Sport
第7ステージで3位に入ったロペスが首位に返り咲いた ©Photogómez Sport

日本から唯一出場するバーレーン・メリダの新城幸也は、トゥーンスのアシスト役として意欲的な走りを見せた。しかしトゥーンスは終盤にハイペースとなるとたまらず脱落。トゥーンスは1日でリーダージャージーを失った。

積極的な走りを見せたナイロ・キンタナ ©Photogómez Sport
アルカンシエルを着用するアレハンドロ・バルベルデ ©Photogómez Sport

「最後の上りはとても急でパワーが求められたのでボクに向いているとは思えなかった。でもベストを尽くして走り、いい走りができてハッピーだ」とロペス。
「スタート直後からハイペースで、勝負どころの上りの入口に着いたころにはみんな疲れていた。チームはいい働きをしてくれ、ボクはベストなポジションで最後の闘いに向かうことができた。最後に4人になって、みんななにかを仕掛けようとしたけど、タイム差をつけるには坂がキツすぎた。今日のステージはベルデルデ向きだった。
それでもとにかくマイヨロホを取り戻すことができた。日曜日はもっとツラい闘いになるだろうけど、アンドラはボクに向いている。1日1日とブエルタ・ア・エスパーニャを戦っていきたい」

マイヨロホを奪還したロペス ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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第6ステージにもどる≪≪   ≫≫第8ステージにすすむ

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冨田千愛が日本女子初の銀…ボート世界選手権

冨田千愛(福井県スポーツ協会)が8月30日にオーストリアのリンツで開催されたボートの世界選手権、軽量級女子シングルスカルで銀メダルを獲得した。日本の女子選手が世界選手権でメダルを獲得したのは初めて。

女子軽量級シングルスカル決勝で2着になった冨田千愛

これまでの最高位は、1996年英国での森ゆかり(インテック)・越智由紀子(インテック)・松岡美季(滋賀銀行)・森下実千代(関西電力小浜)らによる女子軽量級舵手なしフォアと、2000年クロアチアでの岩本亜希子(早稲田大)・内山佳保里(デンソー)・魚下裕美(明治生命)・吉田理子(明治生命)らによる女子軽量級クオドルプルの4位。

8月25日から開催されている大会は2020東京五輪・パラリンピックの国別出場枠がかかる重要な大会。1人乗り・両手こぎのシングルスカルは五輪競技ではないため日本に五輪枠は与えられなかったが、冨田は個人種目としてこれまでにない成績を日本にもたらした。

優勝はドイツのマリールイーズ・ドレーゲル。

冨田千愛が女子軽量級シングルスカル決勝で銀メダル

冨田千愛(とみたちあき)
1993年10月18日生まれ。鳥取県出身。明大大学院卒。リオ五輪では軽量級ダブルスカルに出場。福井県スポーツ協会所属。

冨田千愛(福井県スポーツ協会)

●日本代表選手リスト
Crew Japan(ボート日本代表)のfacebook
日本ボート協会のfacebook
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杏寿沙さんと行くカメラに収めたくなる下田の絶景スポット巡り

元宇都宮ブリッツェンフェアリーの杏寿沙さんといっしょに伊豆の名所を巡るeバイクファンライドを2019年9月23日(月)にミヤタサイクルが開催する。同社が日本国内での独占販売権を有する MERIDA(メリダ)の試乗・展示施設 『MERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース)』(静岡県伊豆の国市)がベース。『MERIDA CYCLING ACADMY(メリダ・サイクリング・アカデミー)』を開設し、地域へのスポーツ自転車文化の浸透と発展を促進するプログラムを定期的に開催している。

しだれ柳の並木

前回も好評だった杏寿沙さんとのサイクリング。今回はコースを南伊豆に移し、下田駅をスタートして弓ヶ浜海岸、竜宮窟、ペリーロードを巡る約25kmコース。日本の渚百選に選定されている白い砂浜がとても綺麗な弓ヶ浜海岸。お昼ご飯は、弓ヶ浜海岸の目の前 にある青木さざえ店で貴重な下田S級を味わえるS級さざえ定食、南伊豆の特産品の伊勢海老がついた弓ヶ浜定食から選べる。その後、伊豆半島ジオパークに認定されている竜宮窟へ立ち寄り、しだれ柳の並木と石畳、なまこ壁が美しい風情漂う小路「ペリーロード」を巡る。

参加予約は8月29日(木)よりMERIDA X BASE公式サイトの予約ページで受付開始

伊豆半島ジオパークに認定されている竜宮窟

【立ち寄り所】
弓ヶ浜海岸

弓ヶ浜の名前は弓のように海岸線が1.2kmにわたり婉曲していることが由来とされています。「日本快水浴場100選」や「日本渚100選」や「日本の白砂青松100選」に選ばれていることで、水質のきれいさ、浜辺の環 境、太陽な海の生物などが保証されています。初夏にかけては、ウミガメが産卵しにくるほどの美しい 砂浜です。

青木サザエ店「下田S級さざえ」
下田の沖合い11kmに浮かぶ神子元島で潜水漁によって獲れる400g以上のさざえのことです。
南から注ぐ栄養分たっぷりの激しい流れの黒潮がこの神子元島にぶつかり、この島の根に元気で豊富な海 藻を育てます。この海藻、サザエにとっては大のご馳走。栄養たっぷりのご飯を食べて、激しい潮の流れに 鍛えられればカラダはおのずと大きくなります。
S級サザエがなぜ美味しいかといいますと、カラダは大きいのに歳はとっていないからだと言われています。
神子元島の特殊な環境で育ったが故に成長が早いということです。これが下田 S 級サザエ出生の秘密。
昼食は下田S級さざえ定食、南伊豆の特産品の伊勢海老がついた弓ヶ浜定食の2種から選べます。

海の幸を堪能

竜宮窟
直径50mの天窓が開いた波の浸食作用によって形成された洞窟です。龍宮窟の天窓は伊豆の各地にある ものの中でも最大級であり、道路沿いの入口から洞窟を通って天窓の下に立つこともできます。洞窟の壁には、海底火山から噴出した黄褐色の火山れきが美しく層をなし、天窓の底を満たす青い海水とのコントラストが神秘的な場所です。上からのぞいて見ると、ハートの形に見えることから愛のパワースポットとしても有名です。最近はCMやドラマの撮影地にもなり、観光名所として大変人気のスポットです。

ペリーロード
幕末、黒船にのってやってきたペリー提督が歩いたとされるペリーロードは、平滑川沿いに700mほど続い ていて、柳並木と石畳が美しい小径です。この一角は明治、大正時代に作られた石造りの洋館や古民家が数多く残っていて、どこか異国情緒あふれるレトロな雰囲気を醸し出しています。1年を通して観光客が訪れ る人気スポットです。

【講座概要】
2019年9月23日(月) 10:00~16:45 (伊豆急下田駅集合)
受講料 1万3000円 (昼食、バイクレンタル込み)
定員 10名 (最少催行人員 5名)

【ゲストライダー:杏寿沙さん】
2015年~2016年 宇都宮ブリッツェンフェアリー自転車競技部所属。現在はラジオパーソ ナリティ、栃木県内のイベント MC、スポーツジムでのインドアバイクトレーナー、J プロツアー イベント MC、自転車イベントのゲストライダー、宇都宮ブリッツェンコラムを担当するなど自 転車を中心に幅広く活動中。心拍計 POLAR アンバサダー、サイクルアパレルブランド ASSOS アンバサダー。

ゲストライダー杏寿沙さん

※当日は e-bike の無料お貸し出しをご利用いただけます。※駅にロッカーがございます。(有料)
※下記の備品を無料でご使用いただけます。
ヘルメット/グローブ/フロントライト/テールライト/ボトルケージ
※e-bike はフラットペダルとなります。
※昼食代はプランに含まれておりますが、小銭などを携帯されることを推奨いたします。※中学生以下の方は必ず保護者の同伴が必要です。