クーペとタルガ…ドットアウトの最新ヘルメットが1月発売開始

DOTOUT(ドットアウト)ヘルメットが2019年1月中旬よりデリバリーを開始。エアロダイナミクスを追求したフラッグシップモデル「COUPÉ(クーペ)」と、クーリング性能に優れた軽量ヘルメット「TARGA(タルガ)」の2モデル。

クーペの頭頂部にデザインされたNACAダクトと呼ばれるエアスクープは、NASAの前身であるアメリカ航空設問員会(NACA)により開発された

COUPÉはクーリング性能を向上させたコンパクトなエアロヘルメット

COUPÉの頭頂部にデザインされた「NACAダクト」と呼ばれるエアスクープは、NASAの前身であるアメリカ航空設問員会(NACA)により開発されたエアインテーク形状。入口で空気を加速させ、後部の抜き孔を通して排出することによって空気を流出させ冷却効率を高めていて、ヘルメットのエアロダイナミクス特性とヘルメット内部の空気循環の向上だけでなく、頭上でのヘルメットの安定性を高めるデザインになっている。

デンマークスタイルに代表されるモダンでクラシックな北欧インテリアにインスパイアされたデザインと、最新テクノロジーの融合は、エアロダイナミクスとクーリング性能に優れたヘルメットを生み出した。

特殊な複合密度フォームで作られたパッドは柔らかで快適なフィット感を提供し、細かく調整可能な「DOT MICRO GEAR(ドット・マイクロギア)」システムにより、どのような頭の形状にもカスタムメイドのようにフィットさせることが可能。「DOT ERGO NAPE(ドット・エルゴネイプ)」は、高密度フォームから作られたリア・エルゴノミック・サポートを内蔵。首すじに段階的で適度な圧力を加えて最大限のグリップを確保する。フォームに結合されたカーボン繊維のファインフィルムは、効果的に汗を蒸発させ快適さの維持と最適な温度管理に役立つ。

特徴的なインナーフレーム構造により、国際型式承認基準に適合する大きなエアダクトを設計することができた
DOTOUTの最新ヘルメット、COUPÉ(クーペ)
COUPÉ(クーペ)
ポリカーボネイト/EPS インモールディングシェル、インモールド・ロア・リングプロテクション、マイクロアジャスト、インナーフレーム構造、3Dサーモフォームド・パッド/SUPREME、JCF/日本自転車競技連盟公認 サイズ:XS/M、L/XL 重量:241g(XS/M)
価格:1万8800円(税別)

Targaはハイパフォーマンスな超軽量ヘルメット

ロードバイクに適したコンパクトでエアロダイナミックなデザインが特徴。開口部と内部のチャンネル構造が最適なエアベンチレーションを実現する。後頭部の「DOT MICRO GEAR(ドット・マイクロギア)」フィッティング・システムは、あらゆる形の頭にカスタムフィットのようにヘルメットを合わせることができる。

タルガはハイパフォーマンスな超軽量ヘルメット

TARGAの重量はたった203g(XS/Mサイズ)と超軽量で、優れたベンチレーション効果を備えている。アジアンフィットではないが日本人にもフィットしやすいサイズ感で、レーシングユースにおすすめできるハイパフォーマンス・ヘルメット。

TARGA(タルガ)
ポリカーボネイト/EPS インモールディングシェル、インモールド・ロア・リングプロテクション、マイクロアジャスト、インナーフレーム構造、3Dオープンセル・パッド/SOFT、JCF/日本自転車競技連盟公認 サイズ:XS/M(54-58)、L/XL(59-62) 重量:203g(XS/M)
価格:1万4500円(税別)

ドットアウトは「目まぐるしい日常にいったん終止符を打ち、外に飛び出そう!」というブランドモットーを掲げて2015年にイタリアで創業されたアパレル。「BACK IN TWO HOURS=2時間で戻る」という主旨を打ち出し、ポップでシンプル、ストレスフリーなデザインの中に最高品質素材を使用して機能性の高いアイテムをリリース。

第41回ダカールラリー開幕…10区間、5000kmの激闘

第41回ダカールラリーが2019年1月6日にペルーで開幕した。10ステージで走行距離は5000km。これまではボリビア、アルゼンチンを駆けめぐったが、今回はペルーのみでの開催。自動車130台、二輪137台、クアッド26台、カミオン41台が果てしなき戦いに挑む。レースは17日に最終日を迎える。

2019ダカールラリー ©Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

2009年に南米大陸に舞台を移したレースは、2019年にペルー1カ国での開催となった。走行距離は2018年の9000kmから大幅に短縮された。クラスは自動車のほか、カミオン(トラック)、モト(二輪)、クワッド(四輪バギー)がある。

2019ダカールラリー ©Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

トラックアジア選手権開幕…2020東京五輪を目指す日本代表がワールドカップ、世界選手権と転戦

2019年トラックアジア選手権が1月8日(火)から13日(土)までインドネシアのジャカルタで開催され、2020東京五輪をにらんだ日本代表が戦いに挑む。

トラック世界選手権の女子オムニアムで総合8位になった梶原悠未 ©Takenori WAKO/JCF

短距離ヘッドコーチはブノア・ベトゥ、中距離ヘッドコーチはイアン・メルビンで、日本選手らは着実に実績を残しているだけに注目だ。

UCIトラックワールドカップは2018年10月に開幕し、全6戦が行われていて、今シーズンは残り2戦。世界選手権はポーランドで2月27日から3月3日まで開催される。

ロード、MTB、BMXは2020東京五輪の開催国枠を持つが、トラック競技のみ開催国枠はなし。2018〜2020オリンピックランキングで各種目に出場枠が割り振られるだけに、国際大会での成績は重要。

2019年トラックアジア選手権
<短距離ナショナルチーム>
脇本雄太 (JPCA JPCU福井)
河端朋之 (JPCA JPCU岡山)
渡辺一成 (JPCA JPCU福島)
新田祐大 (JPCA JPCU福島)
深谷知広 (JPCA JPCU愛知)
雨谷一樹 (JPCA JPCU栃木)
小林優香 (JPCA JPCU福岡)
太田りゆ (JPCA JPCU埼玉)
<中距離ナショナルチーム>
近谷涼 (ブリヂストンサイクリング)
一丸尚伍 (シマノレーシング)
橋本英也 (JPCU岐阜/ブリヂストンサイクリング)
沢田桂太郎 (日本大/ブリヂストンサイクリング)
窪木一茂 (ブリヂストンサイクリング)
中村妃智 (日本写真判定)
古山稀絵 (日本体育大)
橋本優弥 (鹿屋体育大)
梶原悠未 (筑波大)
吉川美穂 (Live GARDEN Bici Stelle)
鈴木奈央 (JPCA JPCU静岡)

トラック世界選手権の男子ケイリンで2位になった河端朋之(左) ©Takenori WAKO/JCF

2018-2019トラックワールドカップ第5戦
大会期間: 2019年1月18日(金)~1月20日(日)
開催場所: ニュージーランド・ケンブリッジ
<短距離ナショナルチーム>
新田祐大 (JPCA JPCU福島)
深谷知広 (JPCA JPCU愛知)
雨谷一樹 (JPCA JPCU栃木)
<ジャパンプロサイクリング>
渡辺一成 (JPCA JPCU福島)
<中距離ナショナルチーム>
近谷涼 (ブリヂストンサイクリング)
一丸尚伍 (シマノレーシング)
橋本英也 (JPCU岐阜/ブリヂストンサイクリング)
今村駿介 (中央大/ブリヂストンサイクリング)
沢田桂太郎 (日本大/ブリヂストンサイクリング)
中村妃智 (日本写真判定)
鈴木奈央 (JPCA JPCU静岡)
古山稀絵 (日本体育大)
橋本優弥 (鹿屋体育大)
梶原悠未 (筑波大)
吉川美穂 (Live GARDEN Bici Stelle)

2018-2019トラックワールドカップ第6戦
大会期間: 2019年1月25日(金)~1月27日(日)
開催場所: 香港
<短距離ナショナルチーム>
新田祐大 (JPCA JPCU福島)
深谷知広 (JPCA JPCU愛知)
雨谷一樹 (JPCA JPCU栃木)
太田りゆ (JPCA JPCU埼玉)
<ジャパンプロサイクリングチーム>
河端朋之 (JPCA JPCU岡山)
<ドリームシーカー>
小林優香 (JPCA JPCU福岡)
<中距離ナショナルチーム>
近谷涼 (ブリヂストンサイクリング)
一丸尚伍 (シマノレーシング)
今村駿介 (中央大/ブリヂストンサイクリング)
沢田桂太郎 (日本大/ブリヂストンサイクリング)
窪木一茂 (ブリヂストンサイクリング)
中村妃智 (日本写真判定)
鈴木奈央 (JPCA JPCU静岡)
古山稀絵 (日本体育大)
橋本優弥 (鹿屋体育大)
吉川美穂 (Live GARDEN Bici Stelle)
中村愛花 (日本体育大)

しまなみ海道と富士山周遊コースで今春にサイクリングバスツアー実施へ

観光バスのトランクルームに専用キャリアでスポーツバイクを収納し、気持ちのいいサイクリングルートまでバス移動して楽しむという国際興業のサイクリングバスツアーが2019年春に催行を予定している。

前回実施で好評だった「しまなみ海道」と、2020東京五輪ロードレースの舞台として盛り上がる「富士山周遊」の2コースを4月と5月に実施する計画で、現在はそれぞれの地域で支援をしてもらう関係団体と日程や細部の打ち合わせ中。

しまなみ海道は往復夜行の弾丸ツアー。金曜夜に東京駅と新宿駅を出発し、土曜日に広島県尾道市から愛媛県松山市まで走り、土曜夕方に帰路へ。日曜早朝に新宿と東京に戻ってくる。

2コースの実施日は近日中に発表の予定。

⚫前回のしまなみ海道サイクリングバスツアー詳細

前回の富士山周回サイクリングバスツアー詳細

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しまなみ海道 日本で一番人気のサイクリングコースはだれでも楽しめる!

キナンの2019緒戦はニュージーランドサイクルクラシック…オセアニアツアー初参戦

キナンサイクリングが1月23日から27日まで開催されるニュージーランドサイクルクラシック(New Zealand Cycle Classic、UCIオセアニアツアー2.2)に出場することが決まった。
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ニュージーランドでは唯一のUCI(国際自転車競技連合)公認のステージレースとして行われ、2019年で32回目を迎える大会。過去の個人総合優勝者にはロビー・マキュアン(オーストラリア、1995年優勝)、ジュリアン・ディーン(ニュージーランド、1999年優勝)といった、世界のトップを駆けた選手も名を連ねる。現役のトップライダーとしては、ジョージ・ベネット(ニュージーランド、現ユンボ・ヴィスマ所属)が2011年、ベン・オコーナー(オーストラリア、ディメンションデータ所属)が2016年にそれぞれ個人総合優勝。この伝統と格式ある大会にキナンが初出場を果たした。

大会は、同国北島中西部のワイカト地方が舞台。同国最大の都市オークランドから約150km南に位置するケンブリッジが拠点になる。

例年スピードに富んだレースが展開されていて、2019年も全5ステージ中4つが平坦ルート。いずれもスプリント勝負となる可能性が高いと見られている。一方、総合優勝争いにおいては、マウンガカワヒルの頂上フィニッシュが待つ第4ステージが大きなウエイトを占めると予想される。

キナンにとって初となるUCIオセアニアツアー参戦、さらにはニュージーランドでのレース出場にあたり、大会の公式ウェブサイトでも1月7日に告知された。レースディレクターを務めるジョージ・サンドヴァル氏はその中で、「キナンにとってニュージーランドでのシーズンインは素晴らしいこと。彼らは非常にプロフェッショナルなチームである」とチームを高く評価。2018年のUCIアジアツアーチームランキング1位であることにもふれ、「ツアー全体の価値が高まる」とも述べている。

チームも、ニュージーランドでのシーズンインが待ち遠しく、ハイレベルの戦いでその存在をアピールする意欲に満ちているという。このレースで勢いに乗せ、長いシーズンを戦い抜く手ごたえを確実につかみたいという。

ニュージーランドサイクルクラシック(New Zealand Cycle Classic)
カテゴリー:UCIオセアニアツアー2.2
期日:1月23~27日

第1ステージ 1月23日
ケンブリッジ-カイパキ-ロトオランギ-レミントン 134.5km

第2ステージ 1月24日
ケンブリッジ-ロトオランギ-プケアトゥア-レイク・カラピロ 129km

第3ステージ 1月25日
テ・アワムトゥ-パラウェラ-ファレパパ・サウス-コラコヌイ-ファレパパ・サウス-コラコヌイ-ワイケリア-テ・カワ-ポクル-テ・アワムトゥ 157km

第4ステージ 1月26日
ケンブリッジ-プケモレモレ-リッチモンド・ダウンズ-ホビントン・ムービーセット-カラピロ・ロード-マウンガカワ・ヒル-テ・ミロ-マウンガカワ・ヒル 143.8km

第5ステージ 1月27日
ケンブリッジ・サーキット 134km

●大会公式ウェブサイト

伊豆半島を走る…初・中・上級別のおすすめサイクリングコース

サイクリングパラダイス伊豆半島。海と山がこれほど近いところもなく、温泉や特産物も思う存分楽しめる。ただし半島を一周すると200km超なので、東西南北どこかのエリアに定めて走るのがいい。今回は「伊豆のへそ」と呼ばれるど真ん中。結構見落とされがちな穴場である修善寺や狩野川(かのがわ)をのんびり走ってみた。

狩野川沿いの道で1人ひとりファンと併走しながら会話を楽しむ新城幸也(前から4番目)

●初級者コース
狩野川沿いサイクリングコース
距離:往復16km
獲得標高:26m
所要時間:1時間(休憩除く)
発着地:道の駅「伊豆のへそ」 メリダXベース
ルート:伊豆のへそ〜狩野川〜道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」〜狩野川〜伊豆のへそ

ツール・ド・フランス7回完走の実績を持つ新城幸也(バーレーン・メリダ)がつかの間の日本滞在期間を使って、12月2日にファンとサイクリングするという企画があった。チームに自転車を提供するメリダが主催。熱狂的ファン8人の限定ライドで、メリダ製の最新モデルを貸してもらい、憧れのプロ選手と狩野川沿いをおしゃべりしながらのんびり走るというものだ。

発着は修善寺道路・大仁(おおひと)中央IC近くの道の駅「伊豆のへそ」。施設内に「メリダXベース」という巨大なサイクリング拠点があり、eバイクを含む最新モデルがレンタルでき、割引料金で温泉に入ることもできる。参加したファンは狩野川沿いの平たんなサイクリングコースを8kmほど北上し、伊豆縦貫自動車道近くの道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」まで走った。ここにもメリダが経営するサイクリングカフェがあって、店内でドリンクを飲みながら日本のスーパースターを囲んで話を聞く。

道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」で

狩野川は伊豆半島中央部の山々から駿河湾のある北に向かって流れる。川沿いのサイクリングコースは初級者向きで、安全なので家族連れやデートに最適。都内からのアクセスもよく、自動車道を降りたところにサイクリング拠点があることからとても便利。しかも飲食店や日帰り温泉も併設されているので至れり尽くせりだ。

●中級者コース
修善寺奥の院
距離:往復20km
獲得標高:283m
所要時間:1時間20分
発着地:修善寺・大仁
ルート:大仁〜狩野川〜下田街道〜修禅寺(温泉街)〜北又川〜奥の院〜北又川〜修禅寺(温泉街)〜下田街道〜狩野川〜大仁

中級コースは修善寺の温泉街から北又川という支流をさかのぼって奥の院を目指すルートがいい。弘法大師が見つけたという独鈷(とっこ)の湯が観光スポットの中心エリア。ここから西に進むルートは最初こそ勾配がキツいものの、すぐに美しい田園風景を楽しみながらのゆるやかな上りになる。奥の院まで10kmほど。さらに道は続くが、その先は急になり、舗装状態も悪くなるので無理しないほうがいい。帰路の下り坂もスピードはそれほど出ないので、ダウンヒルが苦手な人でも安心だ。

自転車愛好家にとって「修善寺」という地名は親近感がある。東京五輪MTB競技会場の日本サイクルスポーツセンターがあり、隣接する伊豆ベロドロームでは同トラック競技が開催される。ただし本来の「修善寺」である温泉街まで足を伸ばすサイクリストはそれほど多くはない。近いけれど意外と知らない存在なのだ。

道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」のサイクリングカフェで

●上級者コース
だるま山
距離:往復40km
獲得標高:800m
所要時間:3時間30分
発着地:道の駅「伊豆のへそ」 メリダXベース
ルート:伊豆のへそ〜狩野川〜下田街道〜修善寺虹の郷〜県道18号〜だるま山〜県道18号〜修善寺虹の郷〜下田街道〜狩野川〜伊豆のへそ

上級者は修善寺温泉街から県道を西に向かってだるま山を目指す。展望台からは駿河湾の向こうに富士山が望める。さらに健脚派は西伊豆スカイラインなどを使って周回コースを取ると50kmから80kmの山岳ルートを走ることができる。自動販売機などが少ないので携行品は十分に。またこれからの時期は路面凍結しやすく、天気が崩れれば冠雪に見舞われることも。海岸沿いの西伊豆ほど季節風は強くないが、日が傾くと気温も一気に低下する。日没時間や天気予報を確認しながら実施したい。

弘法大師が見つけたという独鈷(とっこ)の湯が観光スポットの中心エリア
新城幸也と一緒に走ったファンが道の駅「伊豆のへそ」で記念撮影