フェイクニュースを一蹴…ブアニがブエルタ・ア・エスパーニャ初V

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月30日(木)、ウエルカル・オベラ~サンハビエル間の155.7kmで第6ステージが行われ、コフィディスのナセル・ブアニ(フランス)が集団スプリントを制し、4年ぶり3度目の区間勝利を挙げた。

ナセル・ブアニ(赤いジャージ)がブエルタ・ア・エスパーニャ初勝利 © Luis Ángel Gómez

2014年はジロ・デ・イタリア3勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ2勝で脚光を浴びたが、すぐに頭に血が上るタイプで監督やチームメートとのいさかいが多く、危険走行で失格になったこともある。オフトレにボクシングを取り入れ、プロボクサーになると宣言したことも。

「昨日は地元紙に監督とケンカしたなんてフェイクニュースを書かれただけに、今日は勝ちたかった」とブアニ。「落車後遺症で視力の低下に苦しみ、ねらっていたツール・ド・フランスに出場できなかった。この勝利でウサが晴れた」

ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ © Luis Ángel Gómez

総合成績では前日に首位に立ったグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)がその座を守った。

マイヨロホを着用するモラール © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)

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深谷知広は男子スプリントで五輪ケイリン金のアワンに敗北…アジア大会

ジャカルタ・アジア大会は13日目となる8月30日、自転車トラック競技・男子スプリントの準決勝と決勝が行われ、深谷知広(日本競輪選手会愛知支部)が2位になった。準決勝を勝ち上がった深谷は、決勝でリオ五輪ケイリンの金メダリストであるアワン(マレーシア)と対戦したが、2本先取されて2位になった。

リオ五輪ケイリン金メダリストのアワン(右)に敗北した深谷知広 ©2018 JCF

スプリントはタイムトライアル方式の予選を経て、本戦ではトーナメント方式で2選手がトラックを3周走り、フィニッシュの着順を競い合う競技。準々決勝からは同じ相手と最大3回対戦し、先に2回勝利した選手が勝ち上がる。

アジア競技大会男子スプリントの表彰式。写真左が2位の深谷知広 ©2018 JCF

深谷知広のコメント
決勝の1本目は手ごたえがあったけど負けてしまった。2本目は何度かチャンスがあったものの、それをつかむことはできなかった。アワン選手との力の差はあまり感じていないが、経験の差だと思う。今回は自分の成長を実感する大会になった。(本業の競輪ではない)競技を始めて1年でここまで来れるとは思っていなかった。しかし、金メダルが取れる位置にあったのでやはり悔しい気持ち。短距離種目のうちどの種目が向いているか、自分の特性はまだわからないので、今後競技をやりながら、全ての底上げを図っていきたい。

アジア競技大会男子スプリント2位の深谷知広 ©2018 JCF

女子3km個人パシュートに出場した中村妃智(日本写真判定)は6位。優勝は韓国の李珠美。

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橋本英也が男子オムニアムで金メダル…アジア競技大会

ジャカルタ・アジア大会は13日目となる8月30日、自転車トラック競技・男子オムニアムが行われ、橋本英也(ブリヂストンサイクリング)が金メダルを獲得。2014年仁川大会に続く2連覇を達成した。オムニアムは1日に4種類のレース(スクラッチ、テンポレース、エリミネイション、ポイントレース)を走り、最終的な獲得ポイントで争う競技。橋本はスクラッチ8位、テンポレース2位、エリミネイション1位の暫定1位で最終種目のポイントレースに挑み、ポイントレースでは終盤に香港に逆転されながらも落ち着いたレース運びでポイント獲得を重ね、再び首位に立ち、2位の梁峻栄(香港)に5ポイント差で優勝した。

アジア競技大会男子オムニアムのスクラッチを走る橋本英也 ©2018 JCF

アジア競技大会男子オムニアムのエリ身ネーションを走る橋本英也 ©2018 JCF

橋本は男子チームパシュートの銅に続く2つ目のメダル獲得。今大会の女子チームパシュートで3位になった橋本優弥(鹿屋体育大)は妹。

アジア競技大会男子オムニアムの表彰式 ©2018 JCF

橋本英也のコメント
最初のスクラッチは8位とよくないスタートだったが、スクラッチでは強い選手がわかっているので、彼らに先行されないよう気をつけていた。その後のテンポレース、エリミネイション、ポイントレースと自分らしく走ることができ、優勝することができた。最後のポイントレースでは、2位と4ポイント差、思っていたより少ないポイント差からのスタートで、途中逆転される場面もあったが、上位の選手をマークしながら、他の選手が疲れたところでポイント獲得を重ねた。前大会は運がよくて勝ったが、今大会では実力で勝つことができた。強さを証明できたと思うし、手応えがある。次はワールドカップや世界選手権での優勝をめざしたい。

アジア競技大会男子オムニアムで橋本英也が金メダル ©2018 JCF

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クラークが6年ぶり勝利…首位はモラールへ。ブエルタ・ア・エスパーニャ第5S

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月29日(水)、グラナダ~ロケタスデマル間の188.7kmで第5ステージが行われ、EFエデュケーションファースト・ドラパックのサイモン・クラーク(オーストラリア)が3人のゴール勝負を制し、6年ぶりとなる大会2勝目を挙げた。32歳のベテランが下り基調の高速レースで持ち味を発揮した。

サイモン・クラークが久々のブエルタ・ア・エスパーニャ勝利 © Luis Ángel Gómez

この日は、前日まで3分46秒遅れの総合28位にいたグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)が第1集団に加わり、首位のミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)を含むメイン集団に5分近い差をつけてゴール。モラールが初めて首位に立った。

グルパマFDJのルディ・モラールがマイヨロホを獲得 © Luis Ángel Gómez

エースのティボー・ピノをアシストするために走るモラールだが、思わぬ展開に驚きを隠せない。
「ボクの役割は変わらないが、このあと3日間は簡単なステージが続くので、その間はこの赤いリーダージャージーを守りたい」とモラール。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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近谷涼が男子4km個人パシュートで2位…ジャカルタ・アジア競技大会

ジャカルタ・アジア競技大会は12日目となる8月29日、自転車トラック競技・男子4km個人パシュートが行われ、近谷涼(ブリヂストンサイクリング)が2位になった。

アジア競技大会男子個人パシュートを走る近谷涼 ©2018 JCF

近谷は予選2位(4分26秒503)で決勝に進み、アジア新記録(4分19秒672)を出して予選を首位通過した朴相訓(韓国)と対戦したが敗れた。

近谷涼のコメント
仕上がりについては満足できるものではなかったが、今できることはできたと思う。今回出場した全ての種目でメダルが取れてよかった。今年のアジア選手権で優勝していて、同じ年に開催されるアジア大会だったため、金メダルを取りたかった。しかし韓国はすごく強く、今回の相手も今まで勝ったことがない相手。いいレースをして勝てたらよかったが力負けしてしまった。東京五輪でメダルを取ることを目標にやっており、そのためにはアジアのトップになることが必要。次は負けたくない。

アジア競技大会男子個人パシュートで銀メダルを獲得した近谷涼 ©2018 JCF

近谷涼がアジア競技大会男子個人パシュートで銀メダル ©2018 JCF

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梶原悠未がアジア競技大会女子オムニアムで金メダル

アジア競技大会女子オムニアム、スクラッチを走る梶原悠未 ©2018 JCF

ジャカルタ・アジア競技大会は12日目となる8月29日、自転車トラック競技・女子オムニアムが行われ、梶原悠未(筑波大)が金メダルを獲得した。

アジア競技大会女子オムニアムの表彰式。中央が金メダルの梶原悠未 ©2018 JCF

オムニアムは1日に4種類のレース(スクラッチ、テンポレース、エリミネイション、ポイントレース)を走り、最終的な獲得ポイントで争う競技。昨シーズンのワールドカップ3戦、4戦の同種目で優勝している梶原は、スクラッチ3位、テンポレース1位、エリミネイション1位の暫定1位で最終種目のポイントレースに挑み、ポイントレースでは暫定2位の台湾の黃亭茵と競合いながらも順調にポイントを重ね暫定首位をキープ、合計獲得ポイントを138とし、黃に8ポイント差で優勝した。

アジア競技大会女子オムニアム、ポイントレースの梶原悠未 ©2018 JCF

梶原悠未のコメント
アジア選手権で2連覇しているので、今回は金メダルだけをねらってきた。金メダルを獲得し、表彰台に立ったときはすごくうれしかった。たくさんの方々に応援してもらったこと、会場に来てくれた母、サポートしてくれたチームに感謝の気持ちを伝えたい。スタッフのみなさんが全力でサポートしてくれたので、今日は自信をもって走ることができた。最初のスクラッチでは、1選手先行を許し、スプリントでも負けて3位だったが、次のテンポレースは得意なレースだったので、自分が一番強いという強い気持ちをもって走り、ここからは落ち着いて走ることができた。最後のポイントレースでも冷静にライバルたちのポイントを計算しながら走ることができた。

アジア競技大会女子オムニアムで梶原悠未(筑波大)が金メダル ©2018 JCF

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