NIPPO・ヴィーニファンティーニはデローザ「PROTOS」とサンティーニでシーズンを戦う

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが2018シーズンを戦うチームバイクとチームウエアを発表した。バイクは2014年のチーム発足時からパートナシップを組むイタリアのコンペティションバイクメーカー、デローザの「PROTOS(プロトス)」。前シーズンよりチームに供給される「新型PROTOS」の実力はジャパンカップなど数々の勝利に裏付けられている。

NIPPOチームが駆るデローザのフラグシップモデル「PROTOS チームエディション」

「PROTOS」は4種類のカーボンファイバーを組み合わせ、強度を維持しながらも軽量化に成功。エアロダイナミズムにも優れるフレーム設計が施されていて、チームカラーのビビッドなオレンジ色を基調にバーミリオンレッド、ミッドナイトブルーがアッセンブルされ、レーシーな印象を与えるとともにプロトンのなかで一層引き立ち、大きな存在感を発揮する。

2017年同様にメインコンポーネントはパワーメーターの「パワー2マックス」がチェーンホイールに組み込まれたカンパニョーロ・スーパーレコードEPSとスーパーレコード。コンポーネントで前シーズンからの変更点となるのはリヤディレイラー。ワイドレシオへの余裕ある対応をするため、ロングケージ仕様のモデルを状況によって使用していく予定。レーシングホイールはクリンチャー仕様の「ボーラ35」「ボーラ50」「シャマル」でシーズンを通して戦う。

ハンドルとステムはFSAとヴィジョン。サドルはセライタリアのラインナップから選手の好みに合わせてセレクト。そしてレーシングタイヤも引き続き日本のトップブランドであるIRCタイヤがスポンサー。2018シーズンはクリンチャーとチューブレスで戦い、タイムトライアルバイクのディスクホイールのみチューブラータイヤのサポートを受ける予定。

クネゴ仕様シルバーの「PROTOS」(左手前)と、カノラ仕様ブルーの「PROTOS」(右奥)

2018シーズンは19選手に対し、レースバイク、レーススペアバイク、トレーニングバイク、タイムトライアルバイクの計4台でシーズンに挑む。またチームキャプテン、ダミアーノ・クネゴとマルコ・カノラにはそれぞれスペシャルカラーの「PROTOS」が用意された。クネゴのバイクはツヤ消しのシルバーを基調とし、鏡面仕上げのロゴが入るモデル、カノラには美しい光沢を放つブルーの特別バイクが用意された。

サンティーニ製正式チームウエアが完成
2017年11月3日のサイクルモードで発表されたイタリアンブランド、サンティーニ製2018シーズンチームウエアだが、一部スポンサーロゴの追加や修正が加わり、最終的なウエアとなった。ミッドナイトブルーに一新されたウエア全面には、近代的なグラフィックがあしらわれている。襟元には伊日共同チームのシンボルとして両国のナショナルフラッグが入る。

イタリアでのチームプレゼンテーションからシーズン開幕
2018シーズン、最初のチームイベントは1月13日にイタリア・アブルッツォ州キエーティで開催されるチームプレゼンテーション。イタリアのスポーツ界、自転車競技界からのVIP、地元の政治家らも招待される華やかな劇場で、所属全選手が壇上にて紹介される。その後、チームはスペイン・カルペへと移動し、28日まで第二次トレーニングキャンプを実施。そして2018シーズンの初戦は1月31日〜2月4日までのヴォルタ・ア・ラ・コムニタート・ヴァレンシアーナになる。

てっとりばやく体脂肪率を下げるなら有酸素運動じゃなくて筋トレ

体脂肪を燃やすなら有酸素運動だ。なかでもサイクリングは運動の強さが管理しやすいので効率的にフィットネスできる。ボク自身も30年近くこう書いて紹介したりしてきたが、じつはてっとりばやく体脂肪率を下げたいならジムなどでマシントレーニングをするに限ると、わが身をもって教えられた。

foto Fabio Ferrari – LaPresse

ジムでウエイトトレーニングをしていた時期は体重減が止まらなかった。月に1kg減が4カ月連続した。医薬系の長女が糖尿病なのではと心配して血糖値を調べるようにと言われたが、それが原因ではないようだ。体成分分析をしてもらったが、骨格筋量が増えて体脂肪が1カ月で1.3kgも落ちた。その結果、体脂肪率が劇的に改善していた。

当時はアジア選手権を開催中で、運動らしいことはまったくやっていない。脂肪が燃焼した要因を考えてみると、風邪気味だったことで「ごはん」をあまり食べなかったことや、薬を飲んでいたのでアルコールを口にしなかったこともあるが、それが主因とは考えられない。そこで思いついたのが、4カ月から始めたパーソナルトレーニングコーチの指導を受けた筋トレだ。

サイクリングが体脂肪を燃やすフィットネススポーツとして有効なのは変わらない。呼吸によって肺の中に取り込まれた酸素は血液と一緒に身体じゅうに運ばれ、毛細血管のすみずみまで行き渡る。このときに皮下脂肪を燃焼させて身体を動かすエネルギーに置換させるという。あまり激しい運動では太い血管ばかりを血液が循環してしまうので、比較的運動強度を抑えたスポーツのほうが効率的だ。サイクリングならペダルを踏む力を加減して運動強度をコントロールできるのでうってつけというわけ。

でも継続的に、そして脂肪燃焼する心拍ゾーンを守って自転車をこぐのはそれほど簡単なことじゃない。下り坂もあるし赤信号も多いからだ。加えてせっかくの休みの日に雨になる確率は意外と高いような気がするし、ロードバイクに乗るときはスネ毛を剃ったりコンタクトレンズを装用したりして気軽にできるものじゃない。

パーソナルトレーニングを始めてからの体重減がハンパない

もちろん筋トレのような無酸素運動では、糖質は燃えるものの脂肪はほとんど燃えない。だけど有酸素運動をいくらしたからといっても、筋量が多くないと脂肪が燃える量も少ない。だからいったん、筋量を増やすためにウエイトトレーニングをする。鍛えるところは体幹の筋肉なのでフリーウエイトを使ったスクワットなど本格的なものだ。そのため専門のトレーニングコーチの指導を受けることは有効で、ボクの場合は体のゆがみや硬いところ、筋量の少ないところをトータルで見てもらい、バランスを取ることをメインとして指導してもらって、これが効果を発揮しているんだと思う。「筋肉本来の使い方ができるようになったのが体重減を実現したんでしょうね」とコーチも分析している。

大きな筋肉が強化されると基礎代謝が高まるので、歩いたり息をしたりなど日常生活をしているだけで大きな筋肉が動くためにカロリーが使われ、そのためフィットネスできる。話題の「ライザップ」もベースとしてはこの方法を採っているようだ。だからてっとりばやく脂肪燃焼させるなら筋トレがいい。

こうして体幹の筋肉を強くして、それと同時に有酸素トレーニングの王道であるサイクリングを平行してこなすと効果倍増。大臀筋や太ももの裏にあるハムストリングスといった大きな筋肉を有効に使うためにはサドルに座ったときに骨盤を前傾させ、背中が極端に丸くならないようなフォームで乗る。骨盤が立っていると太ももの前の筋肉だけを動かし続けるのですぐにパンパンになって疲れてしまうのだ。これをマスターできれば疲れ知らずで長い距離を乗りこなせるようになり、そのため脂肪燃焼に効果を発揮する。

あくまでも個人の感じた意見です。なんてよくある常套句ではなく、著名なトレーニングコーチにも確認した上でのお話。ボクは週1回のパーソナルトレーニング、2日間の週末にはトレール歩きをそれぞれ20kmほどしている。このままの体調を維持して6月まで体を動かし、7月のツール・ド・フランス取材に乗り込めたらうれしい。みなさんもこの春、筋トレしてから自転車に乗ってみない?

バルギルが移籍するフォルテュネオ・サムシックが2018チームジャージ公開

フランスのプロロードチーム、フォルテュネオ・サムシックが2018シーズンのチームジャージを発表した。アマチュアチームとして1994年に結成されたチームは、徐々に実力を伸ばしてきて、4年連続でツール・ド・フランスに出場するプロチームに成長。2018年はワレン・バルギルを獲得してステージ優勝や総合成績の上位をねらっていく。

2014年にブルターニュ・セシェアンビロヌモンというチーム名でツール・ド・フランスに初参加したチーム。フランス西部のブルターニュ半島が拠点となり、バルギルも同エリアの出身だ。2016年にフォルテュネオ・ビタルコンセプト、2017年にはフォルテュネオ・オスカロと名称変更し、来季はブルターニュ地方の人材派遣会社サムシックがサブスポンサーになった。同社はこれまでサッカーのリーグアンに出資していた。フォルテュネオはブルターニュ地方を基盤とする銀行。

●関連ニュース
ツール・ド・フランス出場22チーム発表…主催者推薦でフォルテュネオなど4チーム
http://pressports.com/2018/01/08/ツール・ド・フランス出場22チーム発表主催者推/

日本勢が大活躍したトラックW杯第3戦、第4戦をNHK BS1で放送

メダル量産のトラックW杯第3戦、第4戦の模様をNHKのBS1で放送。番組は日本人選手がメダルを獲得した種目を中心に構成。ハイライトで放送される世界最高峰の戦い。

第3戦【BS1】1月10日(水)午前9:00~9:50
第4戦【BS1】1月10日(水)午前10:00~10:50
緊急ニュースなどで放送予定が変わる場合も

NHKホームページ
http://www1.nhk.or.jp/sports2/etc/index.html

「のん」が愛用する最新eバイク、ベスビーPSA1がカッコいい

女優「のん」が欧州市場で高い評価を得ているeバイクブランド、BESV(ベスビー)のアンバサダーを務めることになった。シリーズ最新モデルの「PSA1」を手に入れて、映画「この世界の片隅に」の舞台となった広島県呉市も走ってみたいとゴキゲンだ。

「のん」が愛用する最新eバイク、ベスビーPSA1

BESVは世界最大の電動アシスト自転車市場であるヨーロッパで、そのデザインと性能で高い評価を受けているダーフォンイノベーション社が開発・製造を行っている注目ブランド。革新的なデザイン、独自アルゴリズムを組み込んだオリジナルの駆動システムによって高い走行性能、直感的でシンプルな操作性が特徴となる。

デザイン性に加えて、比較的軽量で取り回しがいいので、都市部での利用に最適だ。モーターはノイズ検出システムによって高いレベルの静音性能を発揮。電池の耐久性と性能を確認するために、振動試験や天候・気温による膨張試験を含め、常に厳しいテストを実施している。

PSA1はBESVブランドの最注目モデルとなる。2014年度グッドデザイン賞ベスト100を受賞したPS1の美しいデザインと上質なパワーフィーリングを維持しながら、価格設定を抑えたもの。高性能バッテリーを搭載し、フル充電で90kmのアシスト走行が可能になった。

小型大容量バッテリーを搭載した軽量アルミフレーム仕様。アシスト機能は直感的なスマートモード機能を含む4つのモード(パワー/ノーマル/エコ/スマート)があり、ハンドルバーに取りつけた大型インターフェイスで操作や状況確認ができる。より快適なライドを実現するデュアルショックサスペンション、そして降雨時でも制動力が低下しないディスクブレーキを搭載する。

重量は17.8kgと多少重さを感じるが、シマノ製の7段変速によってスピードを調整できることから、「自分の足でペダルを踏むとグッ!と進んでパワーが発揮されるのを感じました。ペダルをこぐ足が軽やかで、風を切る感じが楽しかったです」と、のんが乗車感を語っている。価格は税込みで19万9800円。

カチューシャ・アルペシンは米国ワフー社製サイクルコンピューターを採用

プロロードチームのカチューシャ・アルペシンは米国アトランタに拠点を構えるワフー社製サイクルコンピューター、エレメントボルトGPSを採用して、2018シーズンを走ると発表した。

すでに欧米では最新サイクルコンピューターとして人気のあるモデル。画面表示が大ぶりで操作しやすいこと、価格設定が低いことから急速にシェアを伸ばしている。ハンドル前面に装着する機材だけに、空気抵抗の低減も考慮し、測定値では市販モデルの中で最も抵抗が少ないと紹介されている。日本での取り扱い商社もあり、日本語表示も対応しているようだ。

チームはトップモデルのエレメントボルトGPSを駆使して、ハートレートモニターを連動。心拍トレーニングに有効活用していく。