2018年はどんな絶景を訪ねようか?…ただし体力のある人限定

2018年はアクセティブな世界トリップをしよう。ツアーで観光名所を訪ねることはやめて、ぜひ体力勝負で残された絶景を目撃・体感してみたい。

インド奥地。パラグライダーを担いでクロスカントリーして、絶景を展望するスカイトリップ

Alessandro D’Emilia / Red Bull Content Pool

チリ。落差21mの滝つぼにクリフダイビング

Samo Vidic/Red Bull Content Pool

ニュージーランドのワナカでアドベンチャーカヌー

Miles Holden / Red Bull Content Pool

グリーンランドのアイスキャップを歩く

Mads Pihl/Red Bull Content Pool

南アフリカでカヌーマラソン

Kelvin Trautman / Red Bull Content Pool

カナダのアクセルヘイベルク島でMTBダウンヒル

Blake Jorgenson/Red Bull Content Pool

ユカタン半島でウェイクボード

Mauricio Ramos/Red Bull Content Pool

アブダビをモーターサイクルでデザートチャレンジ

Kin Marcin/Red Bull Content Pool

世界陸上ロンドン大会が2017年の最優秀スポーツイベントに

世界陸上ロンドン大会が2017年の最優秀スポーツイベントに選出された。AIPS・国際スポーツプレス協会に所属する世界各国のスポーツ記者が選出するアスリートオブザイヤーの大会部門で1位になった。同賞はその年に最も活躍したスポーツ選手・大会を112カ国・517人の所属記者の投票によって選出したもの。

Association Internationale de la Presse Sportive(AIPS)

世界陸上ロンドン大会は666票、得票率14.31%を集めた。2位はサッカーのUEFAチャンピオンズリーグ決勝、3位は競泳の世界選手権。4位ウィンブルドン選手権(テニス)。5位コンフェデレーションズカップ・ロシア大会(サッカー)。6位ツール・ド・フランス(自転車ロードレース)。

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【アスリートオブザイヤー】2017年の最優秀選手はフェデラーとS・ウィリアムス
http://pressports.com/2017/12/29/【アスリートオブザイヤー】2017年の最優秀選手は-2/

【アスリートオブザイヤー】2017年の最優秀選手はフェデラーとS・ウィリアムス

AIPS・国際スポーツプレス協会に所属する世界各国のスポーツ記者が選出するアスリートオブザイヤーは、女子がセレーナ・ウィリアムス(米国)、男子がロジャー・フェデラー(スイス)を選出した。ともにテニス選手。同賞はその年に最も活躍したスポーツ選手を112カ国・517人の所属記者の投票によって選出した。

Association Internationale de la Presse Sportive(AIPS)

フェデラーは928票(得票率19.94%)でサッカーのクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)とリオネル・メッシ(アルゼンチン)を押さえて1位に。通算4度目の受賞で、最多6度のウサイン・ボルト(陸上競技)に近づいた。

セレーナ・ウィリアムスは651票(得票率13.99%)で5度目の受賞。競泳のカティンカ・ホッスー(ハンガリー)、陸上競技のアリソン・フェリックス(米国)を制した。

日本選手は体操の白井健三が唯一のみネートされたが、トップテン入りは果たせなかった。

てっとりばやく体脂肪率を下げるなら有酸素運動じゃなくて筋トレ

体脂肪を燃やすなら有酸素運動だ。なかでもサイクリングは運動の強さが管理しやすいので効率的にフィットネスできる。ボク自身も30年近くこう書いて紹介したりしてきたが、じつはてっとりばやく体脂肪率を下げたいならジムなどでマシントレーニングをするに限ると、わが身をもって教えられた。

foto Fabio Ferrari – LaPresse

ジムでウエイトトレーニングをしていた時期は体重減が止まらなかった。月に1kg減が4カ月連続した。医薬系の長女が糖尿病なのではと心配して血糖値を調べるようにと言われたが、それが原因ではないようだ。体成分分析をしてもらったが、骨格筋量が増えて体脂肪が1カ月で1.3kgも落ちた。その結果、体脂肪率が劇的に改善していた。

当時はアジア選手権を開催中で、運動らしいことはまったくやっていない。脂肪が燃焼した要因を考えてみると、風邪気味だったことで「ごはん」をあまり食べなかったことや、薬を飲んでいたのでアルコールを口にしなかったこともあるが、それが主因とは考えられない。そこで思いついたのが、4カ月から始めたパーソナルトレーニングコーチの指導を受けた筋トレだ。

サイクリングが体脂肪を燃やすフィットネススポーツとして有効なのは変わらない。呼吸によって肺の中に取り込まれた酸素は血液と一緒に身体じゅうに運ばれ、毛細血管のすみずみまで行き渡る。このときに皮下脂肪を燃焼させて身体を動かすエネルギーに置換させるという。あまり激しい運動では太い血管ばかりを血液が循環してしまうので、比較的運動強度を抑えたスポーツのほうが効率的だ。サイクリングならペダルを踏む力を加減して運動強度をコントロールできるのでうってつけというわけ。

でも継続的に、そして脂肪燃焼する心拍ゾーンを守って自転車をこぐのはそれほど簡単なことじゃない。下り坂もあるし赤信号も多いからだ。加えてせっかくの休みの日に雨になる確率は意外と高いような気がするし、ロードバイクに乗るときはスネ毛を剃ったりコンタクトレンズを装用したりして気軽にできるものじゃない。

パーソナルトレーニングを始めてからの体重減がハンパない

もちろん筋トレのような無酸素運動では、糖質は燃えるものの脂肪はほとんど燃えない。だけど有酸素運動をいくらしたからといっても、筋量が多くないと脂肪が燃える量も少ない。だからいったん、筋量を増やすためにウエイトトレーニングをする。鍛えるところは体幹の筋肉なのでフリーウエイトを使ったスクワットなど本格的なものだ。そのため専門のトレーニングコーチの指導を受けることは有効で、ボクの場合は体のゆがみや硬いところ、筋量の少ないところをトータルで見てもらい、バランスを取ることをメインとして指導してもらって、これが効果を発揮しているんだと思う。「筋肉本来の使い方ができるようになったのが体重減を実現したんでしょうね」とコーチも分析している。

大きな筋肉が強化されると基礎代謝が高まるので、歩いたり息をしたりなど日常生活をしているだけで大きな筋肉が動くためにカロリーが使われ、そのためフィットネスできる。話題の「ライザップ」もベースとしてはこの方法を採っているようだ。だからてっとりばやく脂肪燃焼させるなら筋トレがいい。

こうして体幹の筋肉を強くして、それと同時に有酸素トレーニングの王道であるサイクリングを平行してこなすと効果倍増。大臀筋や太ももの裏にあるハムストリングスといった大きな筋肉を有効に使うためにはサドルに座ったときに骨盤を前傾させ、背中が極端に丸くならないようなフォームで乗る。骨盤が立っていると太ももの前の筋肉だけを動かし続けるのですぐにパンパンになって疲れてしまうのだ。これをマスターできれば疲れ知らずで長い距離を乗りこなせるようになり、そのため脂肪燃焼に効果を発揮する。

あくまでも個人の感じた意見です。なんてよくある常套句ではなく、著名なトレーニングコーチにも確認した上でのお話。ボクは週1回のパーソナルトレーニング、2日間の週末にはトレール歩きをそれぞれ20kmほどしている。このままの体調を維持して6月まで体を動かし、7月のツール・ド・フランス取材に乗り込めたらうれしい。みなさんもこの春、筋トレしてから自転車に乗ってみない?

世界各国の軍隊や消防隊で愛用される特殊アイウエアがスポーツ界でも人気

日本を含む世界120カ国以上の軍隊、警察、消防、特殊部隊やレスキュー隊で使用されているアイウエアがある。そのスペックの高さから、自転車やマリンスポーツなど強い日差しのもとで長時間過ごすアウトドアアクティビティでも日本では浸透しつつあるようだ。

ビーチバレーの坂口佳穗(マイナビ)もプレーでESSアイウエアを使用する

米国のESS(Eye Safety Systems)社は米軍などが愛用するサングラスメーカーだ。主力商品はクロスボウ。あれ? オークリーにそんな名前のモデルがあったような気がしたなあ、と調べてみたらやはり関係があった。ESSは2007年1月にアイウエアのトップブランドであるオークリーと合併し、オークリーのミリタリー部門として技術提供を受けているという。手元にあるクロスボウをチェックすると、ノーズピースなどはオークリーと同じもので、鼻の低いボクたち日本人が着用してもレンズがほほに当たらないようにした「アジアンフィット」が用意されているのも同じである。

ESSは1998年に設立された。2003年のイラク戦争では、IED(即席爆弾)や地雷による爆発、破片飛散、閃光による被害などで目に障害を負って帰還した兵士が多かったようで、同社はそれをきっかけに兵士の眼を守る製品の開発を本格化。警察で使われる防護盾や、航空機、防弾窓などのポリカーボネート素材をさらに強化したバリスティックレンズ(弾道安全基準をクリアした素材)技術でアイウエア製造に特化。現在では120カ国以上で製品の品質と価値が認められて採用され、米国防総省からは戦闘用アイプロテクション(バリスティックアイウエア)として認定されている。

日本での輸入代理店は2016年11月のサイクルモードインターナショナルにも出展していたノーベルアームズ社だ。サバイバルゲームのトイガン用スコープのメーカーとして富永真也社長が2006年に設立。同年に自衛隊の装備品として納入する目的でESSを輸入開始した。しかし国産品を重視する風潮のある自衛隊へのアプローチが苦戦。打開策として本来は軍隊などプロ仕様であるアイウエアを一般販売してみると、サバイバルゲーム、オートバイ、自転車、登山、スポーツ一般などに売り上げを伸ばしていくことに。最近では少年野球で紫外線予防として使われ始めている。国内ではESS製品の売り上げの2~3割は自衛隊で、残りがスポーツ需要だという。

ビーチバレーの坂口佳穗(マイナビ)もプレーでESSアイウエアを使用する

一般向けをアピールするためにスポーツ選手のサポートにも力を入れている。ビーチバレーの坂口佳穗(マイナビ所属)にスポンサード、商品サポートをしている。「私が使っているのはESSクロスボウ。曇りにくく、傷がつきにくく、プレーに集中することができ、本当に助かっています」と2017年12月にオフィシャルブログにつづっている。

人気モデルのクロスボウは米軍基準採用の塗料コーティング「セラコート」を施すことで耐摩耗性、耐溶剤・薬品性、フレームを曲げても塗装が割れず、はがれないなどのメリットがあるという。ワイドで疲れにくいレンズは厳格な米軍規格「ミルスペック」をクリアした高い衝撃耐性を持つ。ミルスペックの規格に基づき行われるテストにより、10mの距離から撃つショットガンでも割れないバリスティックレンズは「目を守る」絶対的な安心感がある。

究極に曇りづらいレンズ内側のコーティングも魅力だ。レンズの内側に曇り防止加工が施されているので、どんな条件でも曇りづらく最高レベルのクリアな視界を提供する。じつは海外有名ブランドのアイウエアの場合、高温多湿な日本で使用する際にちょっと困った問題となるのがレンズ内側の曇りだ。欧米人と比べると彫りの浅い日本人が着用すると、どうしても設計された眼球や皮膚との距離が確保できず、効果的な通気性能が発揮されない。

もちろん巡航速度の速いレーサーならある程度の通気性は発揮されるのだが、ボクのようなサイクリストは夏場になると上り坂では止まるようなスピードながら大汗をかいて、レンズ内側が曇ってしまう。速度が遅めながら運動量は高いスポーツでよく発生する現象だ。キャップをまぶかにかぶってトレイルランをしているときや、MTBなどに乗っているときもよく曇る。日本人が日本で着用するアイウエアに高い妨曇性能は不可欠だ。暑くなったら実際のモデルをインプレッションしてみたい。

ESSホームページ
http://esseyepro.jp

モータースポーツ界の箱根駅伝、ダカールラリーに注目してみた

日本の正月の風物詩「箱根駅伝」ももうすぐだが、区間を設定してタスキをつなぐかのようにゴールを目指すという意味ではとても似ている競技がある。自転車レースのツール・ド・フランスであり、モータースポーツのダカールラリーだ。第40回大会は2018年1月6日に開幕する。14ステージでペルー、ボリビア、アルゼンチンを駆けめぐり、走行距離は9000km近くになる。

Kin Marcin/Red Bull Content Pool

1日ごとに「エタップ」と呼ばれる区間を設定し、スタートからゴールまでの所要時間を計測。全日程を終えてその所要時間が最も少なかった選手が総合優勝となる。世界最大のレース、ツール・ド・フランスのルールを知っている人は多いと思う。そのエンジン付きバージョンがダカールラリーだ。フランス語で「つなぐ」という意味のリエゾンという移動区間を含めて、未開地の町から町へと走り抜けていく。

実は、主催社はおなじ。ASO(アモリー・スポール・オルガニザシオン)だ。フランスのパリ郊外に拠点を置くメディアグループで、一般紙の「パリジャン」、スポーツ紙の「レキップ」、サッカーマガジンやヴェロマガジンを発行している。パリ〜ルーベなど伝統ある自転車レースのほかにダカールラリーやパリマラソン、ゴルフのフランスオープン、乗馬の世界選手権などの国際的なスポーツイベントを運営している。毎年10月に開催される「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」も主催する。

Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

かつてはスポーツ新聞社。ツール・ド・フランスは1903年、スポーツ新聞の「ロト」が新聞拡販キャンペーンとして始めた。その後「ロト」は「レキップ」と名前を変え、大会の運営会社を別に設立。ツール・ド・フランス株式会社という名称を経て、実業家のアモリー氏が運営を担うようになった。

ご存知のように発足時はパリ〜ダカールラリーと呼ばれた。フランスの首都パリからセネガルの首都セネガルまで、アフリカ大陸を走るモータースポーツだった。もちろんアフリカには多くのフランスの植民地があったが、この大会は敵対する勢力のテロ攻撃などにさらされたり、貧困国だけに強盗の被害が多発。パリを出発することを取りやめ、さらには舞台を反米に移すことになった。

2018年のダカールラリーはもうすぐ開幕。2009年に南米大陸に舞台を移したレースはペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国を駆けめぐる。レースは1月6日にペルーのリマをスタート。20日にアルゼンチンのコルドバにゴールする。クラスは自動車のほか、カミオン(トラック)、モト(二輪)、クワッド(四輪バギー)がある。

Andrey Pronin/Red Bull Content Pool

こうしたステージレースは駅伝好きな日本の人たちの興味を引く部分がある。ツール・ド・フランスでは全日程をBSチャンネルが生中継し、出場選手を輩出するような実績も残すようになった。かつては「パリダカ」という愛称で親しまれたダカールラリーも日本の一般の人にまで知られるようになり、日本人参加者も多くなった。

未開地を走るだけに取材は困難を極めるが、近年は超小型カメラを駆使してインターネット中継を敢行。参戦チームにスポンサーするレッドブルなどがレース展開をリアルタイムで届けてくれる環境が整ってきた。ダカールラリー、どんなレースなのかちょっとのぞいてみよう。