アスタナが2018シーズンをフィニッシュ…33勝、表彰壇上に62回

アスタナチームが10月21日に開催されたツアー・オブ・広西の最終日をもって2018シーズンを終えた。シーズン通算で33勝。そして表彰台に合計62回登壇することになり、まずまずのシーズンとなった。

ツアー・オブ・オマーンではアレクセイ・ルツェンコが総合優勝 © Luca Bettini/BettiniPhoto

アスタナチームとしての優勝は30。アジア競技大会にカザフスタンのナショナルチームとして出場し、優勝したアレクセイ・ルツェンコらの3勝を加える。

最も輝かしい優勝は7月のツール・ド・フランス。第14ステージをオマル・フライレ(スペイン)が、第15ステージをマグヌス・ニールセン(デンマーク)が連勝したこと。ツール・ド・ロマンディではヤコブ・フルサング(デンマーク)とフライレがステージ優勝した。またコロンビアのミゲルアンヘル・ロペスがジロ・デ・イタリアで総合3位、ブエルタ・ア・エスパーニャで総合3位と躍進した。

UCIワールドツアーではチームランキング6位。またUCIアジアツアーランキングでもカザフスタンの1位を後押しした。

ミゲールアンヘル・ロペスがブエルタ・ア・ブルゴス第3ステージ優勝

8月7日に開幕した5日間のステージレース、ブエルタ・ア・ブルゴスは9日の第3ステージでアスタナのミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア)が優勝した。

ブエルタ・ア・ブルゴス第3ステージを制したミゲールアンヘル・ロペス © Luis Angel Gomez/BettiniPhoto

特別カテゴリーのピコンブランコ峠で、残り3km地点から先頭集団からアタックしたロペスは、コロンビアのイバンラミロ・ソーサに追いつかれるものの、ゴール勝負を制して優勝した。

「最後の峠は強烈な向かい風だった。風が弱まったときにアタックした。それでで単独で逃げ切るには風が強すぎて、ソーサに追いつかれることになった。最後は力の限りを尽くしてスプリントした」とロペス。

「絶好調ではないけど、25日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャに向けてコンディションは向上している」

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アレクセイ・ルツェンコがアスタナと2020年まで契約延長

カザフスタンのロードチャンピオン、アレクセイ・ルツェンコがアスタナと2年間の契約延長した。これによりルツェンコは2020年のシーズン終わりまで母国のUCIワールドチームで走ることになった。

アスタナのアレクセイ・ルツェンコ © Luca Bettini/BettiniPhoto

ルツェンコは25歳。2012年のU23世界選手権で優勝し、アスタナチームとただちに契約。以来6シーズンを同チームで走り、2018年のジロ・デ・イタリアでは総合3位になったミゲールアンヘル・ロペスをサポートした。2018ツアー・オブ・オマーン総合優勝。アスタナチームの中核を担う選手に。

「このところ満足な結果が残せいていないが、プロとして継続して努力することが次の成果につながると思う。だから2年の契約延長はとても意義のあること」とルツェンコ。
「このチームで6年間走っているが、ナショナルプロジェクトのもとで走ることはボクにとって非常に大切。居心地のよさも感じている。今後の2年は高い目標に向かって頑張らなければいけないが、それをチームとともに達成できればうれしい」

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リッチー・ポートがツール・ド・スイス優勝…2位フルサングも次戦に手応え

BMCのリッチー・ポート(オーストラリア)が6月17日に終幕した9日間のステージレース、ツール・ド・スイスで総合優勝した。ポートは第5ステージでチームメートのシュテファン・キュンクから首位のリーダージャージを譲り受けると、最終日の個人タイムトライアルでもその座を守って初優勝した。

ツール・ド・スイスで総合優勝したリッチー・ポート(中央)。左は2位ヤコブ・フルサング、右は3位ナイロ・キンタナ © Vincent Kalut/PN/BettiniPhoto

「これまでで最高の勝利だ。ボクはこれまでパリ〜ニース、ボルタカタローニャ、ツール・ド・ロマンディに勝っているが、このレースはスペシャルだ。この勝利がツール・ド・フランスに向けてさい先のいいものになってくれる」とポート。

1分02秒遅れの総合2位にアスタナのヤコブ・フルサング(デンマーク)、1分12秒遅れの総合3位は第7ステージで優勝したモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)。世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラハンスグローエ)はステージ1勝とポイント賞を獲得。7月7日開幕のツール・ド・フランスに向けてそれぞれが好調さを見せた。

「昨年はクリテリウム・デュ・ドーフィネで優勝し、今年はツール・ド・スイスで総合2位になった。ツール・ド・フランスに向けてまずまずの仕上がりで満足している」とフルサング。

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http://pressports.com/tourdefrance2018/

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フルサングがツール・ド・フランスで使用するトリコロールバイクを公開

アスタナのエース、ヤコブ・フルサングが第82回ツール・ド・スイスにトリコロール(3色)のカスタムペイントを施したアルゴン18・ガリウムプロを投入した。このツール・ド・スイスは7月のツール・ド・フランスの調整レースとして利用されるが、新しい自転車はメインターゲットとする大会の最新兵器だと絶賛する。

ヤコブ・フルサングがツール・ド・フランスで使用するトリコロールカラー

「新しいバイクに満足している。自分のために作られたマシンはとてもクールだ。感触もいい」とフルサング。
「ツール・ド・フランスはいつもとても意欲に燃えて出場を迎えるけど、このトリコロールバイクを手に入れてさらにやる気が増してきた。ツール・ド・スイスは次のツール・ド・フランスのための重要なステップだけど、ここで好成績を修めたい」

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ジロ・デ・イタリア新人王&総合3位のロペスがスーパーハッピーを連発

アスタナのミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア)が25歳以下で最も総合成績のいい新人賞と、総合3位の座を獲得した。「信じられない気分だ。最終日のローマで表彰台に上がれることができてとてもうれしい」と語っている。

ジロ・デ・イタリア総合3位までの表彰台。総合優勝のフルームを中央に左がデュムラン、右がロペス © Roberto Bettini/BettiniPhoto

24歳のロペスは小柄ながら上りに強く、その将来性を高く評価されている逸材だ。カザフスタンのアスタナに所属し、今回のジロ・デ・イタリアでもエースだった。

「この結果はボクにとって大きなものだけでなく、チーム全体でも素晴らしい。大会期間中を通して、それだけではなくて1年を通してアシストしてくれるチームメート、チームスタッフ、そしてマネージャーのアレクサンドル・ビノクロフに感謝したい。これはみんなの成功だ。期間中は常にハードワークで、不運な落車もあった。でも最後はポディウムに到着することができた。

ジロ・デ・イタリアでの第1目標は新人賞の獲得で、これを達成できたことに一番満足している。次の目標は総合成績のトップ5入りで、なんとポディウムに上ることができた。大会の沿道でコロンビアのファンだけでなく、カザフスタンのファンもたくさん見つけることができた。すべてのサポーターに感謝したい。みんな素晴らしいジロ・デ・イタリアになってくれたらとてもうれしい」

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