キナンAACAカップ第4戦はアイラン・フェルナンデスが優勝

キナンサイクリングがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「キナンAACAカップ」は4月21日、2018年シーズン第4戦を国営木曽三川公園長良川サービスセンター内特設コースで行った。トップカテゴリーの1-1クラスは102kmで争われ、国内プロチームが上位を独占。最後はアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)が地力を発揮して優勝した。

KINAN AACA CUP第4戦はアイラン・フェルナンデスが優勝 ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

3月31日の第3戦ではキナンの新城雄大が上りスプリントを制して優勝。中西健児が2位に続き、ワンツーフィニッシュを飾った。そのいい流れを今節も継ぎたいキナンは11-1カテゴリーに新城、中西のほか、山本元喜、塚本一樹、雨乞竜己、中島康晴の6選手を起用。国内プロチームからマトリックスパワータグ、INTERPRO STRADALLI CYCLINGも参戦。UCIレースさながらのハイレベルなレースが期待された。

迎えたレースは、序盤から落ち着かない展開。アタックの応酬となり、出入りが激しくなる。毎周回のように仕掛ける選手が現れるが、いずれも決定打にはならない。また、一時は6人が抜け出す場面もあったが、ここは佐野淳哉(マトリックスパワータグ)がブリッジを試みたことで、他選手も次々と追随。結局逃げグループの形勢には至らない。

均衡が破られたのは残り10周回を迎えたタイミング。間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)、水野恭兵(INTERPRO STRADALLI CYCLING)、そしてキナンの中島。この3人が集団からの抜け出しに成功し、逃げの態勢に入る。さらにフェルナンデスと佐野のマトリックス勢、中西と新城のキナン勢による4人の追走グループも形成される。

快調に飛ばす逃げの3人は追走グループに対し最大で45秒のリード。その形勢に変化はないまま終盤へと移り、やがて最終周回に突入。先頭3選手の逃げ切り濃厚かと思われたが、勝負がかかる局面とあり牽制状態となる。かたや、追走の4人は前に合流するべく猛追を開始。一気の追い上げで先頭3人に合流を果たした。

7人にふくらんだ優勝争い。最後はマトリックス勢とキナン勢によるスプリントとなり、加速の違いを見せたフェルナンデスがトップでフィニッシュラインを通過。優勝を決めた。2位には中島、3位には間瀬選手と続いた。(レポート:清水翠、編集:福光俊介)

キナンの選手たちが講師を務める恒例の「レーススキルアップ講座」は集団走行時のローテーションをテーマに実施。中島と、今回はレース出場のなかった椿大志がメインとなり、先頭交代の効率的な方法を参加者に向けて説いた。そのほか、選手たちと一緒にレースコースを走行する「キッズラン」も行われ、ちびっ子ライダーたちの力走に会場は和やかなムードに包まれた。

キナンAACAカップ2018 第4戦1-1クラス(102km、5.1km×20周回)結果
1 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
2 中島康晴(KINAN Cycling Team)
3 間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)
4 新城雄大(KINAN Cycling Team)
5 中西健児(KINAN Cycling Team)

KINAN AACA CUP 2018 ポイントランキング(第4戦終了時)
1 新城雄大(KINAN Cycling Team) 576pts
2 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) 512pts
2 津田悠義(EQADS) 512pts
2 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) 512pts
2 中島康晴(KINAN Cycling Team) 512pts

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課題と収穫が明確となった5日間…キナンのツール・デュ・ロワールエシェール

フランスで開催されていたステージレース、ツール・デュ・ロワールエシェールは、4月15日に行われた第5ステージをもって閉幕。最終日のキナンサイクリングは中西健児の51位がチーム最上位。総合では新城雄大の78位が最高となった。日本人選手のみで臨んだステージレースは、課題と収穫が明確となった5日間だった。

ツール・デュ・ロワールエシェール第5ステージ ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

この大会に4年連続出場を果たしたチームは第1ステージから果敢にトライを繰り返したが、めまぐるしく変化する天候や激しい位置取り合戦に悪戦苦闘。チャンスが目の前にありながら、あと一歩生かしきれない状況が続いた。だが、第4ステージではこれまでの走りが高く評価された新城がフェアプレー賞を獲得。レースに臨むたびに収穫や明るい材料も増えてきた。

5人で出走したキナンだったが、第2ステージで椿大志を、第4ステージで塚本一樹をそれぞれリタイアで失い、最終日は新城、中西、雨乞竜己の3人で出走する。大会の最後を飾るのは、恒例ともいえるブロワの市街地サーキット。7.5kmを13周回する97.5kmで争われる。ハイスピードダウンヒルに始まり、道幅の狭いポイントや上り区間が待ち受ける、変化に富んだ周回コース。終始ポジション争いが激しくなることから、終盤は常に好位置につけておくことが勝負に加わる絶対条件。キナン勢はエーススプリンターの雨乞を軸にステージ優勝を狙って臨んだ。

序盤に4選手の逃げが決まると、プロトン(集団)はリーダーチームを中心に落ち着いて展開。キナン勢3選手は集団の半ばにつけ、レース全体のペースアップに備える。周回を経るごとに新城と中西がポジションを上げていき、重要な局面で雨乞を前方へと送り出す構えを整えていく。レース後半には、3選手が隊列を組んで前方をうかがおうという姿勢も見られた。

だが、集団が粘る逃げグループを追うべくペースを一気に上げると消耗戦の様相へと変化。残り2周回に入ったところで雨乞が集団から遅れ、狙っていたスプリントでの勝負はかなわなかった。その後は3選手ともに完走を目指しての走り。それぞれメイン集団からは下がり、安全なポジションでフィニッシュラインを通過した。

これにより、個人総合では新城の78位がチーム最高位。ヨーロッパ各地の若手選手が多く集まった大会での戦いは、2017年までと比較しチーム全体の完走率こそ上がったものの、逃げでのアピールや目に見えるリザルトなどは実現できず。しかし、日本人選手だけで戦術を組み立て実行することや、レースへの心構えなどフランスでの戦いから大きな刺激を受けた。

日本人選手の強化を目的に実施した春のフランス遠征は、レースのリザルトにはとどまらない多くの収穫を得て終わりを迎える。選手・チームが本場のレースでの自らの位置を知るとともに、この経験や感触を主戦場であるアジアや日本のレースでいかにして反映させていくかがこの先のテーマとなる。個々のレベルアップによって、チーム全体の底上げがなされていることを、近く控えるレースで証明する。

ツール・デュ・ロワールエシェール第5ステージ結果(97.5km)
1 マシュー・ギブソン(イギリス、JLTコンドール) 2時間12分38秒
2 パトリック・クラウセン(デンマーク、リワルセラミックスピードサイクリングチーム) +0秒
3 アスビョルン・クラフ(デンマーク、チーム ヴィルトゥサイクリング)
4 ヤコブウィレム・アリエセン(オランダ、メテック・TKHコンチネンタルサイクリングチーム)
5 トロンハーコン・トロンセン(ノルウェー、チーム コープ)
6 トニー・ユレル(フランス、ソジャサンエスポワールACNC)
51 中西健児(KINAN Cycling Team) +13秒
90 新城雄大(KINAN Cycling Team) +1分5秒
109 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +3分10秒

個人総合時間
1 アスビョルン・クラフ(デンマーク、チーム ヴィルトゥサイクリング) 19時間44分49秒
2 エミールナイゴール・ヴィニェボ(デンマーク、チーム コロクイック) +7秒
3 ヨセフ・チェルニー(チェコ、エルコフ・アーサー サイクリングチーム) +20秒
4 トニー・ユレル(フランス、ソジャサンエスポワールACNC) +1分54秒
5 ヨナス・ヴィンデゴール(デンマーク、チーム コロクイック) +1分58秒
6 アレクサンダー・カンプ(デンマーク、チーム ヴィルトゥサイクリング) +2分0秒
78 新城雄大(KINAN Cycling Team) +16分45秒
85 中西健児(KINAN Cycling Team) +17分44秒
113 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +30分33秒

ポイント賞
1 アスビョルン・クラフ(デンマーク、チーム ヴィルトゥサイクリング) 30pts

山岳賞
1 ピエール・テラソン(フランス、CR4C ロアンヌ) 10pts

ヤングライダー賞
1 ヨナス・ヴィンデゴール(デンマーク、チーム コロクイック) 19時間46分47秒

チーム総合
1 チーム ヴィルトゥサイクリング 59時間19分29秒
24 KINAN Cycling Team +1時間0分0秒

中西健児

中西健児のコメント
(途中リタイアに終わった)昨年よりははるかによく走れるようになっていたので、この1年の成長は感じられた。リザルトにこそ結びつかなかったが、日々チームオーダーをみんなで考えてそれを実行に移した点で、日本人選手だけでも連携して走ればチャンスは膨らむことが分かった。今後のレースで必ずつなげていきたい。

雨乞竜己

雨乞竜己のコメント
明らかにパワー不足。レースの大事な局面でその差がはっきり出てしまった。個人的には、ヨーロッパでスピード域を高めてアジアや日本のレースに生かしていきたいと考えていた。あとは主戦場(アジアや日本)で結果を残すこと、それに尽きる。

新城雄大

新城雄大のコメント
久々のヨーロッパでのレースは、逃げに乗ることが目標の1つだった。毎日挑戦したが一度も逃げられず、その点では悔しい。それでも、ハイレベルのレースで自分にもできることが見つけられたし、その精度を上げて結果に結び付けていきたい。この大会だからこそできることは確実に存在していたし、チームとしてもっとチャレンジしてもよかった5日間だったとは思う。ただ、連携面では密にコミュニケーションを図ってレースにつなげることができたので、この先のレースではどんなメンバー編成になってもあらゆるアプローチができると思う。

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新城雄大がフェアプレー賞を獲得…ツール・デュ・ロワールエシェール第4ステージ

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新城雄大がフェアプレー賞を獲得…ツール・デュ・ロワールエシェール第4ステージ

キナンサイクリングが出場しているフランスのステージレース、ツール・デュ・ロワールエシェールは、4月14日に第4ステージが行われた。スタートからフィニッシュまで終始アップダウンの連続となった1日は、リザルトこそ新城雄大の76位がチーム最上位だったが、大会開幕以降続けてきた積極的な走りが実り、新城がフェアプレー賞を獲得。表彰台に登壇して祝福を受けた。

ツール・デュ・ロワールエシェール第4ステージで序盤から奮闘した新城雄大がフェアプレー賞を獲得 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

大会は後半戦へ。ここまでの3ステージでは、激しいペースの変化やめまぐるしく変わる気象コンディションなどに苦しめられる選手が続出。キナンは第3ステージで新城や中西健児が集団内の好位置をキープしながら、バイクトラブルや他選手の落車に起因する足止めで後退。狙って臨んだステージで悔しい結果に終わった。

ここから残る2ステージは雪辱戦。特にこの日行われる第4ステージは、スタート直後から山岳カテゴリーに含まれない急坂をこなすなど、アップダウンの繰り返し。前半には最大勾配18%の山岳ポイントを2回通過するほか、後半にも2カ所の山岳ポイントが控えている。今大会のクイーンステージ(最難関区間)と目され、総合争いからは遅れをとっているキナン勢は、サバイバルが予想される中でどれだけレースを動かせるがポイントになる。

選手、そしてチームとしてアピールを期して迎えた1日は、これまで同様にスタートからアタックの応酬。新城や中西もこの中に加わるが、簡単にはプロトン(メイン集団)の容認が得られず、完全に抜け出すまでには至らない。新城が数秒のリードを奪いかけながらも集団のチェックにあった直後に8人の逃げが決まる。キナン勢はあと一歩のところでレースを先行することができず、メイン集団に待機することとなった。

やがて勾配18%の区間へと突入。このところの雨で路面はウェットで、さらにはコケが生い茂り滑りやすいコンディション。1回目の上りでメイン集団は前方に位置していた選手がバランスを崩したことをきっかけに大渋滞。ほとんどの選手がバイクを降り、走って上ることを強いられた。これにより一度は後方へと下がったキナン勢だったが、2回目の上りを終えてから新城、中西、雨乞竜己はメイン集団へと復帰。勝負どころに向けて、立て直しを図った。

しばらくは逃げとの差をコントロールしていたメイン集団だったが、丘陵地帯をめぐるコース設定も関係してか、後半に入っても思うようにタイム差が縮まらない。終盤2カ所の山岳ポイントでさらにペースを上げて、逃げる選手たちの吸収を目指す。スピードアップする集団にあって、前が見える位置を走ってきた新城ら3選手だったが、この日最後の山岳ポイントでメイン集団が分断し、後方に取り残される。周回コースに入るまでに前方へ戻りたいところだったが、そのままグルペット状態になった後続グループでフィニッシュを目指す形になった。

4選手の逃げ切りが決まってから約12分で新城と中西が、さらに約7分後に雨乞がそれぞれフィニッシュラインを通過。この3選手が最終ステージへと駒を進めることとなった。なお、塚本一樹はレース序盤の急坂で遅れを喫し、中盤までにリタイア。チームはこれで2選手を失った。

存在感を示すべく集中して臨んだステージでのビッグリザルトこそ生まれなかったが、レース後に新城がオーガナイザー(主催者)選定のフェアプレー賞に選出されたことが発表された。大会開幕から逃げ狙いのアタックなどの果敢な走りを繰り返してきたことが、ヨーロッパでも一定の評価を得た。各賞ジャージの選手たちと同様に表彰台に登壇し、フィニッシュエリアに集まった多くのファンから万雷の拍手を受けた。

ハイレベルのレースが繰り広げられた大会は、15日に行われる第5ステージでクライマックスを迎える。最後を飾るのはロワールエシェール県の県庁所在地・ブロワの市街地サーキット。7.5kmを13周回する97.5kmで争われる。距離が短いこともあり、スピード感あふれるレースとなることは必至。キナンはエーススプリンターの雨乞を軸に最後のチャンスに挑む。雨乞にとっても、スプリントを狙った第1、第2ステージで悔いの残る結果に終わっており、3度目の正直とばかりに自慢の爆発力を見せたいところだ。

ツール・デュ・ロワールエシェール第4ステージ結果(183km)
1 エミールナイゴール・ヴィニェボ(デンマーク、チームコロクイック) 4時間26分27秒
2 アスビョルン・クラフ(デンマーク、チームヴィルトゥサイクリング) +0秒
3 クリスアンケル・セレンセン(デンマーク、リワルセラミックスピードサイクリング) +1秒
4 ヨセフ・チェルニー(チェコ、エルコフ・アーサーサイクリングチーム)
5 トロンハーコン・トロンセン(ノルウェー、チームコープ) +1分33秒
6 アリステア・スレイター(イギリス、JLTコンドール) +1分35秒
76 新城雄大(KINAN Cycling Team) +12分4秒
90 中西健児(KINAN Cycling Team)
118 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +19分9秒
DNF 塚本一樹(KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 アスビョルン・クラフ(デンマーク、チームヴィルトゥサイクリング) 17時間32分18秒
2 エミールナイゴール・ヴィニェボ(デンマーク、チームコロクイック) +1秒
3 ヨセフ・チェルニー(チェコ、エルコフ・アーサーサイクリングチーム) +13秒
4 トニー・ユレル(フランス、ソジャサンエスポワールACNC) +1分47秒
5 ヨナス・ヴィンデゴール(デンマーク、チームコロクイック) +1分51秒
6 アレクサンダー・カンプ(デンマーク、チームヴィルトゥサイクリング) +1分55秒
80 新城雄大(KINAN Cycling Team) +15分33秒
95 中西健児(KINAN Cycling Team) +17分24秒
118 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +27分16秒

ポイント賞
1 エミールナイゴール・ヴィニェボ(デンマーク、チームコロクイック) 21pts

山岳賞
1 ピエール・テラソン(フランス、CR4C ロアンヌ) 10pts

ヤングライダー賞
1 ヨナス・ヴィンデゴール(デンマーク、チームコロクイック) 17時間34分9秒

チーム総合
1 チームヴィルトゥサイクリング 52時間41分25秒
24 KINAN Cycling Team +55分42秒

フェアプレー賞
新城雄大(KINAN Cycling Team)

塚本一樹
のコメント
ステージを追うごとに技術面、走りのレベルともに上がっている実感がある。日本のレースとは違う経験ができて、今後のキャリアにも必ず生かせると思う。それができれば、もっとチームに貢献ができるだろうし、これからのレースでより精度を高めていきたい。序盤の急坂で対応ができず、それが結果的にリタイアにつながっていることも理解している。日本のレースでは走ることのないようなコースで、バイクを降りて走るなんて経験も初めて。他国の選手との力量がはっきりと分かった瞬間だった。

中西健児
のコメント
第3ステージはバイクトラブルがあり勝負ができずに終わったが、このステージでは個々の力量が試されるレースで、それに挑むことができた。(好リザルトとはならず)自分に足りないものが何かを思い知る、このレースに出場してこそ得られる収穫の1日だった。シビアな位置取りの中で、前の見えるポジションから急坂に入るなど、日本人メンバーでも展開を組み立てることができている。こうした動きは、UCIアジアツアーや日本国内のレースでも、重要な場面で局面を大きく動かすスキルとして生かせると思う。

新城雄大

新城雄大のコメント
(開幕以降)ここまでチームとしてアピールができていなかったので、フェアプレー賞という形で存在を示すことができてよかった。残り1ステージは、より高いレベルで戦ったことで得られる賞を獲得して再び表彰台に上がりたい。

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キナン勢は難コースに苦戦…ツール・デュ・ロワールエシェール第3ステージ

フランスのステージレース、ツール・デュ・ロワールエシェールは4月13日、第3ステージが行われた。急坂や未舗装区間が含まれる難コースでキナンサイクリングは新城雄大の73位が最上位。レース終盤に苦戦を強いられ、トップから3分以上の差をつけられた。出走4選手はいずれもフィニッシュして次のステージへと駒を進めていて、残り2日間での雪辱を誓う。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

冷雨の中でのレースとなった前日の第2ステージ。雨乞竜己がスプリントを狙って臨んだが、寒さと序盤からのハイスピードの影響もあり上位進出は果たず。とはいえ各選手がステージを終えるごとにコンディションを上げていて、大会中盤以降のステージに期待をふくらませる1日でもあった。また、このステージで椿大志がリタイア。残るステージを4選手で戦う。

第3ステージは、ドゥルエ(Droué)からバンドーム(Vendôme)までの178km。前半と後半にそれぞれ1カ所ずつ山岳ポイントが設定され、終盤はバンドームの周回を約2周走ってフィニッシュ。周回コースは途中、短いながらも勾配8%の上りがあるほか、未舗装区間も登場。例年このコースでプロトン(メイン集団)全体が活性化していて、今回も個人総合成績を視野に入れたレースが展開されると予想された。キナンチームとしては、これまでのステージ同様逃げのチャンスをうかがうほか、周回コースでは好位置から勝負できる状況を作り出せるよう意識して臨む。

そして迎えたスタート。序盤に2選手の逃げが決まり、キナン勢はいずれもメイン集団に待機。次なる展開へと備える。山岳ポイントの上りなど、要所ではしっかりと前方を確保し、大きな変化にも対応できる態勢を整えていく。逃げとメイン集団とは最大で約7分30秒の開きとなるが、有力チームを中心にペースをコントロール。キナン勢もそれに合わせる形で淡々とレースを進行させた。

後半に入ると、メイン集団は逃げを本格的に追い始めたほか、終盤の周回コースを意識してペースが少しずつ上がっていく。キナン勢も集団内でのポジションを上げ、好位置で勝負できる状況が見えてくる。しかし、残り30kmから立て続けにトラブルが発生。中西健児がホイールトラブルでバイク交換し、後方からの追い上げを余儀なくされる。さらには、位置取りが激しくなった集団内の各所で落車が次々と発生。これでスピードダウンを強いられ、クラッシュを免れた選手たちとの差が広がっていく。強い横風も相まって、キナン勢の前方復帰は厳しい展開となってしまった。

新城が第2集団で、中西、雨乞、塚本一樹の3人は第3集団でバンドームの周回コースへ。先行する選手たちへの合流はかなわなかったが、4人ともフィニッシュを通過して次のステージへとつなげた。総合争いを含め、プロトン全体が激しい動きとなることを見越し、このステージに集中力を高めていたキナン勢だったが、この大会の厳しさや難しさを痛感する1日となった。それでも、ステージを追うごとに集団内でのポジショニングや、勝負を意識した動きに手ごたえをつかむなど、選手たちは徐々にヨーロッパレースに適応しつつある。あとは、限られた機会の中でチャンスを作り、それを生かせるかにかかってきている。

14日に行われる第4ステージは、ブレ(Bourré)を発着する183km。スタート直後から山岳カテゴリーに含まれない急坂をこなすなど、終始アップダウンが繰り返されるコース設定。前半には最大勾配18%の山岳ポイントを2回通過するほか、後半にも2カ所の山岳ポイントが控えていて、今大会のクイーンステージ(最難関区間)と目される。キナン勢はいずれも総合争いからは遅れてしまったが、サバイバルが予想される中でどれだけレースを動かせるがポイントになる。

ツール・デュ・ロワールエシェール第3ステージ結果(178km)
1 トニー・ユレル(フランス、ソジャサンエスポワールACNC) 4時間16分54秒
2 ヨナス・ヴィンデゴール(デンマーク、チームコロクイック) +0秒
3 アスビョルン・クラフ(デンマーク、チームヴィルトゥサイクリング)
4 ヨセフ・チェルニー(チェコ、エルコフ・アーサーサイクリングチーム)
5 エミールナイゴール・ヴィニェボ(デンマーク、チームコロクイック)
6 アレクサンダー・カンプ(デンマーク、チームヴィルトゥサイクリング)
73 新城雄大(KINAN Cycling Team) +3分15秒
94 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +5分6秒
95 雨乞竜己(KINAN Cycling Team)
117 中西健児(KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 トニー・ユレル(フランス、ソジャサンエスポワールACNC) 13時間5分55秒
2 ヨナス・ヴィンデゴール(デンマーク、チームコロクイック) +4秒
3 アスビョルン・クラフ(デンマーク、チームヴィルトゥサイクリング) +5秒
4 エミールナイゴール・ヴィニェボ(デンマーク、チームコロクイック) +8秒
5 アレクサンダー・カンプ(デンマーク、チームヴィルトゥサイクリング)
6 ヨセフ・チェルニー(チェコ、エルコフ・アーサーサイクリングチーム) +10秒
77 新城雄大(KINAN Cycling Team) +3分25秒
105 中西健児(KINAN Cycling Team) +5分16秒
120 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +8分3秒
125 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +8分53秒

ポイント賞
1 ヨヒム・アリエセン(オランダ、メテック・TKH コンチネンタルサイクリングチーム) 21pts

山岳賞
1 ピエール・テラソン(フランス、CR4C ロアンヌ) 10pts

ヤングライダー賞
1 ヨナス・ヴィンデゴール(デンマーク、チームコロクイック) 13時間5分59秒
52 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +8分49秒

チーム総合
1 チームコロクイック 39時間18分34秒
25 KINAN Cycling Team +15分55秒

塚本一樹

塚本一樹のコメント
必要に応じてチームカーへ下がることや、集団の前の方で動くことなど、高いレベルのレースで必要な技術を学びながら走ることができている。今後はこうした動きからチームに貢献できるよう精度を上げていきたい。勝負に加われるようになるためには、瞬発的な動きを鍛えていく必要があると感じている。第4ステージでは集団の前方を確実に押さえて周回コースに入りたい。それができれば上位争いも見えてくると思う。

新城雄大

新城雄大のコメント
前半から常に前が見える位置をキープして、重要な局面での動きに備えていた。ペースの上がった後半も(中西)健児さんと連携できていたが、周囲で落車が続いたことでポジションを下げてしまったのと横風の影響で、集団復帰ができないまま周回コースに入ることになった。終盤まではよい動きができていただけに、悔しいレースになってしまった。前の方で走り続けられればどんなレースができるのか、というのは個人的にも興味がある。第4ステージは逃げへのトライも含めて、ステージ優勝を狙って走りたい。チームとしてもこの大会で存在感を示すことができていない。残るステージで何としてもアピールしたい。

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冷雨に苦しみながらも4選手がメイン集団…ロワールエシェールのキナン

フランスで開催されているツール・デュ・ロワールエシェールは4月12日に第2ステージが行われた。今大会唯一の200km超えのステージは冷雨による過酷な条件下でのレースとなった。そんな中、キナンサイクリングは4選手がメイン集団でフィニッシュ。最上位は雨乞竜己の27位だった。椿大志はレース前半にリタイア。第3ステージ以降は4選手で臨むことになった。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

スプリントによる勝負となった前日の第1ステージ。キナンも雨乞で勝負に出たが、最終盤で集団のいたるところで発生した落車により足止めを余儀なくされ、上位進出はかなわなかった。第2ステージは、そのリベンジに賭ける1日となる。コースはスタートからしばらくは平坦基調が続き、140km過ぎと150km過ぎにそれぞれ山岳ポイントが設定。最後はラ・フェルテアンボーの周回を約3周走ってフィニッシュする。第1ステージ同様にスプリント勝負となることが予想されていたが、天候やレース展開次第では定石通りとはならないことも大いに考えられる。キナン勢は引き続き逃げにトライしつつ、スプリント態勢となれば再度雨乞で勝負することを前夜のミーティングで確認した。

この日は早朝から雨が降り、スタート直後からは強さが増していった。また、気温が10度を下回る過酷なレースコンディション。その中でキナン勢は予定通り逃げにトライを繰り返した。しかしスタートから1時間は平均時速49kmとハイペース。集団全体が簡単に逃げを容認するムードではなかったこともあり、50km地点を目前にしてようやく9人の先行が許される。キナン勢はここに加わることができず、メイン集団内で次なる展開に備えることとなった。

スプリントを狙うチームを中心にコントロールされる集団は、逃げる選手たちを常に射程圏内にとらえながら走行。レースそのものは淡々と進行した。だが、キナン勢にとって痛手となる事態が発生。早いペースに対応できなかった椿がリタイアを決断。フランスのレースでの戦い方を知る選手を失うこととなった。4人になったキナン勢は、その後もメイン集団で走行。逃げグループは人数を減らしながら終盤の周回コースへ。ほどなくして集団も続いた。

キナン勢はここから雨乞のスプリントを狙い、ポジションを上げていきたいところだが、集団全体のペースアップと寒さとがたたり、集団中ほどに位置。集団は逃げを最終周回までに捕まえてスプリント態勢へと移る。雨乞もそれに合わせる形でポジションを前へと動かしていった。

雨乞は狙っていたスプリントに加わることはできなかったものの、集団前方を確保してフィニッシュラインを通過。チーム最上位となる27位。新城雄大が84位、中西健児が99位、塚本一樹が106位。いずれもメイン集団内でのステージを終えた。2日間を終えての総合では、84位の新城と108位の中西が主要選手と同タイム。翌日からの攻勢をうかがう。

翌13日に行われる第3ステージは、ドゥルエ(Droué)からバンドーム(Vendôme)までの178kmで争われる。前半と後半にそれぞれ1カ所ずつ山岳ポイントが設定され、終盤はバンドームの周回を約2周走ってフィニッシュ。周回コースは途中、短いながらも勾配8%の上りがあるほか、未舗装区間も登場。集団全体が活性化することは必至で、個人総合成績を視野に入れたレースが展開されるはずだ。今後4人でのレースとなるキナンとしては、逃げに加わるほか、集団内で好ポジションを確保し、レース全体の動きを見ながら勝負どころに備えることになる。

ツール・デュ・ロワールエシェール第2ステージ結果(200km)
1 アロイス・カンコフスキー(チェコ、エルコフ・アーサー サイクリングチーム) 4時間26分9秒
2 マシュー・ギブソン(イギリス、JLT・コンドール) +0秒
3 ヨヒム・アリエセン(オランダ、メテック・TKH コンチネンタルサイクリングチーム)
4 アルフダン・デデッケル(ベルギー、ロット・スーダルU23)
5 キャスパー・フォンフォルサク(デンマーク、チーム コロクイック)
6 パトリック・クラウセン(デンマーク、リワルセラミックスピードサイクリングチーム)
27 雨乞竜己(KINAN Cycling Team)
84 新城雄大(KINAN Cycling Team)
99 中西健児(KINAN Cycling Team)
106 塚本一樹(KINAN Cycling Team)
DNF 椿大志(KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 ヨヒム・アリエセン(オランダ、メテック・TKH コンチネンタルサイクリングチーム) 8時間49分1秒
2 アロイス・カンコフスキー(チェコ、エルコフ・アーサー サイクリングチーム) +0秒
3 レオナルド・ボニファツィオ(イタリア、AVC エクサンプロヴァンス)
4 マシュー・ギブソン(イギリス、JLT・コンドール) +4秒
5 レト・ミューラー(スイス、シャンベリーシクリズムフォルマシオン) +7秒
6 シーン・レイク(オーストラリア、ベネロン・スイスウェルネス サイクリングチーム)
84 新城雄大(KINAN Cycling Team)
108 中西健児(KINAN Cycling Team)
124 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +2分57秒
127 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +3分47秒

ポイント賞
1 ヨヒム・アリエセン(オランダ、メテック・TKH コンチネンタルサイクリングチーム) 21pts

山岳賞
1 ニコラ・プロドーム(フランス、シャンベリーシクリズムフォルマシオン) 8pts

ヤングライダー賞
1 マシュー・ギブソン(イギリス、JLT・コンドール) 8時間49分5秒
51 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +3分43秒

チーム総合
1 ロット・スーダルU23 26時間27分33秒
25 KINAN Cycling Team +2分47秒

椿大志

椿大志のコメント
(3月の)ツール・ド・ランカウイ以降調子が下がる一方で、立て直せないままこの大会を迎えてしまった。とてもではないがレースに参加できるコンディションではなかったということ。前日第1ステージを走った時に、位置取りやスピードといったヨーロッパのレース特有の雰囲気を体が覚えていて、レースの空気を感じ取るといった部分を今後に向けた収穫にしたい。レースを通して若い選手によし悪しを都度伝えられなくなってしまったことは悔しいし、もどかしい。それでも、知りたいことや困っていることがあれば相談に乗りたいし、自分からも積極的に発言することでこの遠征の意義を見出していきたい。

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フランス北中部のロワールエシェール県を舞台に行われるステージレース、ツール・デュ・ロワールエシェールが4月11日に開幕。4年連続の出場となったキナンサイクリングは5選手がスタートラインに並んだ。183.5kmで争われた第1ステージではスプリントを狙うも、フィニッシュ直前に複数の落車が発生。これに影響されて上位進出はならず。翌日以降のステージで再挑戦することとなった。

ツール・デュ・ロワールエシェールに参戦するキナンチーム ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

4月6日にフランス入りし、県庁所在地であるブロワを拠点に活動を行っているキナン。トレーニングや調整を進め、遠征終盤に入りここまでの成果を試す場として今大会へと臨んでいる。今回のメンバーは椿大志、塚本一樹、中西健児、雨乞竜己、新城雄大。チームは2017年以降、この遠征におけるメンバー選出を若手から中堅年代の日本人選手に限定していて、2018年も平均年齢23歳の5人で編成。サイクルロードレースの本場であるヨーロッパでのレースを通じて、チームの底上げを目指す。

59回目を迎えるこの大会はレースカテゴリーこそUCI2.2クラスだが、活躍した選手が数年後にトッププロチーム入りするなど、将来を有望視される選手たちの登竜門的な位置づけとも言われている。キナンとしてもこれまで以上に戦力を整えて参戦しているだけに、存在感を示すことが求められる。

迎えた第1ステージはブロワからフジェールシュルビエーブルまでの183.5km。スタートから21kmと28.4kmに山岳ポイントが設けられる。そのうち1つ目の山岳ポイントは最大勾配20%の急坂。2つ目の山岳ポイント以降は平坦基調。しかし、コースレイアウトには記されないアップダウンが潜んでいるほか、この土地特有の強風やテクニカルなコーナーが集団をふるいにかける。そして最終盤はフジェールシュルビエーブルに設けられた10.5kmの周回コースを約3周半めぐってフィニッシュする。

スタートから発生した逃げ狙いのアタックにキナン勢も応戦。リードを奪うチャンスも見られたが実らず、他チームの3選手が飛び出すとプロトン(メイン集団)はそれを容認。キナン勢5人はメイン集団でレースを進めることとなった。逃げる3人とメイン集団との差は約5分程度にまで広がったが、スプリントを狙うチームを中心にタイム差をコントロール。キナン勢も集団内でポジションを確保しながら、残り50kmを過ぎてから本格化したペースアップに対応した。

やがてプロトンは終盤の周回コースへ。最終周回には逃げていた選手を吸収し、スプリントの態勢へと移ってゆく。キナンは雨乞が集団前方を押さえながら勝負に備える。しかし、残り3km手前から断続的に落車が発生。集団の前方、後方問わず次々と複数の選手によるクラッシュが起き、キナン勢も足止めを余儀なくされてしまった。このステージに集中していた雨乞も目の前で起きた落車によって止まらざるを得ず、勝負に絡むことはできなかった。

フィニッシュから3km以内でのトラブルであれば、発生時に属していた集団と同タイム扱いとなるが、これが適用されたのは新城と中西の2人。ともにステージ優勝者と同じタイムとなっている。

翌12日の第2ステージはベルヌアンソローニュ(Vernou-en-Sologne)からラ・フェルテアンボー(La Ferté-Imbault)までの200km。スタートからしばらくは平坦基調が続き、140km過ぎと150km過ぎにそれぞれ山岳ポイントが設定される。最後はラ・フェルテアンボーの周回を約3周走ってフィニッシュ。第1ステージ同様、スプリント勝負となることが予想されているが、天候やレース展開次第では定石通りとはならないことも大いに考えられる。第1ステージで悔しい結果となったキナンとしては、挽回を狙って臨むことになる。

ツール・ドゥ・ロワール・エ・シェール第1ステージ結果(183.5km)
1 レオナルド・ボニファツィオ(イタリア、AVC エクサンプロヴァンス) 4時間23分2秒
2 ヨヒム・アリエセン(オランダ、メテック・TKH コンチネンタルサイクリングチーム) +0秒
3 ディラン・マルドナード(フランス、AVC エクサンプロヴァンス)
4 アリダン・デデッケル(ベルギー、ロット・スーダルU23)
5 キャスパー・フォンフォルサク(デンマーク、チームコロクイック)
6 ケヴィン・ボイエ(フランス、S.C.オリンピック・デ・ディジョン)
78 新城雄大(KINAN Cycling Team)
108 中西健児(KINAN Cycling Team)
122 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +2分47秒
137 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +3分37秒
147 椿大志(KINAN Cycling Team) +9分6秒

個人総合時間
1 レオナルド・ボニファツィオ(イタリア、AVC エクサンプロヴァンス) 4時間22分52秒
2 ヨヒム・アリエセン(オランダ、メテック・TKH コンチネンタルサイクリングチーム) +4秒
3 ディラン・マルドナード(フランス、AVC エクサンプロヴァンス) +6秒
4 シーン・レイク(オーストラリア、ベネロン・スイスウェルネスサイクリングチーム) +7秒
5 ニコラ・プロドーム(フランス、シャンベリーシクリズムフォルマシオン)
6 アリダン・デデッケル(ベルギー、ロット・スーダルU23) +10秒
80 新城雄大(KINAN Cycling Team)
108 中西健児(KINAN Cycling Team)
136 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +2分57秒
144 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +3分47秒
147 椿大志(KINAN Cycling Team) +9分16秒

ポイント賞
1 レオナルド・ボニファツィオ(イタリア、AVC エクサンプロヴァンス) 15pts

山岳賞
1 ニコラ・プロドーム(フランス、シャンベリーシクリズムフォルマシオン) 8pts

ヤングライダー賞
1 ディラン・マルドナード(フランス、AVC エクサンプロヴァンス) 4時間22分58秒
60 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +3分41秒

チーム総合
1 AVC エクサンプロヴァンス 13時間9分6秒
25 KINAN Cycling Team +2分47秒

雨乞竜己

雨乞竜己のコメント
しばらくは集団内で椿や(新城)雄大と一緒に動いていて、周回コースに入ってからは単独でポジション確保していた。(足止めとなった場面は)周囲の選手に挟まれるような感じになってしまい、足をついて踏ん張るのがやっとだった。1ステージ走って、感触はすごくよい。距離を進むごとに体の動きもよくなってきて、調子は悪くないと感じている。第2ステージも混戦となりそうだが、もう1度挑戦する。

新城雄大

新城雄大のコメント
逃げにトライしたが、全体のペースが速かったことと、細かなアップダウンやワインディングで脚を使ってしまい、他選手のアタックに反応できないまま逃げの3人を行かせてしまった。その後は気持ちを切り替えて、集団内でリラックスして走った。周回コースに入ってからは、雨乞さんのスプリントのアシストができればと思っていたが、落車が起きたこともあり、ひとまずはフィニッシュすることに専念した。調子は悪くないので、第2ステージでは逃げにトライしつつも、第3ステージ以降で勝負できるよう準備をしていきたい。

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