最も速く最も高性能のハードテイルMTB、キャノンデール新型F-SiがW杯投入へ

キャノンデール・ジャパンがMTBクロスカントリーレースにおけるスピードへの要求をこれまで以上に高いレベルまで押し上げた。キャノンデールファクトリーレーシング(通称CFR)チームは、5月19・20日にドイツのアルプシュタットで開催されるUCI MTBワールドカップ(XCO)に向けて、キャノンデールがこれまでに作ったなかで最も速く最も高性能のハードテイルである新型F-Siを投入すると発表した。

最も速く最も高性能のハードテイルである新型F-Si

新しく生まれ変わったF-Si
2015年に導入された初代F-Siは、XCハードテイルにとても大きな革新をもたらした。それは年々厳しさを増しているワールドカップのコースレイアウトに対応するようデザインを見直した画期的なハードテイルだった。新型F-Siは、ライダーのパフォーマンスを最大限発揮させるアウトフロントジオメトリーと切れ味鋭い走りを実現する左右非対称のAi(Asymmetric Integration)リヤトライアングルなど、初代モデルから取り入れられているキーテクノロジーをよりブラッシュアップすることにより、さらにハイレベルなバイクへと進化させた。新型F-Siは、多くのXCレースハードテイルよりも軽く、スムーズさを持ち合わせ、より機能的でハイスピードな走行を手助けしてくれるという。エンスーなXCファンのための究極のレースマシンだ。

キャノンデールファクトリーレーシング(CFR)による実走チェック

クライミングを制す
わずか900gのF-Si Hi-MODフレームは、その先代モデルよりも80g軽くなり、ブランド史上最軽量のマウンテンバイクとなる。さらに、アップデートされたAiオフセットドライブトレインにより、427mmというスーパーショートチェーンステーを実現し、さらなる登坂力と俊敏性を発揮する。そして大きな2.35インチ(実測値58㎜)のタイヤをも飲みこむ十分なクリアランスが確保されている。

スプリントを制す
厳しく、激しい、そして高速化したレースを制すべく剛性を見直し、爆発的なスピードを生み出す剛性を持たせながらも、フレーム全体を通して衝撃を軽減し、バイクコントロールを向上させるよう改善を重ねた。

ダウンヒルを制す
LEFTY OCHOのユニークなフォークオフセットと、先代モデルよりもさらに寝かせた69度のヘッドアングルの組み合わせは、最先端のXCレースで必要なダウンヒルスピードを後押ししてくれる。そして言うまでもなく、その高速走行を実現させているのは新型LEFTY OCHOの比類なき性能だ。

レースを制するために必要な全ての要素を備えた新型F-Siは、XCライダーのニーズにぴったりと応えるように作られているという。

切れ味鋭い走りを実現する左右非対称のAiリヤトライアングル

キャノンデール・F-Si

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EFエデュケーションファースト・ドラパックpowered byキャノンデールってどんなチーム?

EFエデュケーションファースト・ドラパックpowered byキャノンデール。2017年はキャノンデール・ドラパックというチーム名で活躍していた米国チーム。リゴベルト・ウラン(コロンビア)らの主力選手をそのままに、2018年は新スポンサーを獲得してシーズンインした。昨シーズン後半はチーム運営上の財政難から一時はクラウドファンディングにより一般から資金を募ったが、無事にメインのスポンサーが決まったというわけだ。

左からダグ・エリス(共同創業者)、リゴベルト・ウラン、エディ・ハルト(EF北米CEO)、セプ・バンマルク、ジョナサン・ボーターズ(共同創業者)

ところでこの「EFエデュケーションファースト・ドラパックpowered byキャノンデール」という長いチーム名。どんな企業が名乗りを挙げたのだろうか?

EF Education First(以下EF)は留学・語学教育事業を展開する世界最大規模の私立教育機関で、日本法人イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパンもある。ドラパックは投資会社。キャノンデールは米国の自転車ブランドだ。チームを実際に運営するのは元プロロード選手だったジョナサン・ボーターズが持つスリップストリームという会社。これが母体となって新スポンサーを獲得し、チーム名にしたという流れである。

旧キャノンデール・ドラパックは、2017年8月に来季のチーム存続が困難であることを表明。その後、「#SaveArgyle」を合言葉にクラウドファンディングを実施し、56万米ドルを超える一般サポーターの支援を集めていたが、チームのミッションとEFが掲げるミッションが共通であるとの判断から、2017年9月にEFが2018年から数年間の契約でタイトルスポンサーになることを発表した。

1965年にスウェーデンで創業されたEFは、世界53カ国、500カ所を超える直営語学学校と事業拠点をベースに語学留学・語学学習支援事業を展開するほか、ボーディングスクールやMBAスクールを有する私立教育機関。50年以上にわたる教育支援分野のノウハウを生かし、ネパールでの教育復興支援事業やさまざまな教育機関、官公庁、自治体、企業に対するグローバル教育、人材育成、語学トレーニング支援事業、さらには「教育によって世界をひらく」というミッションのもと世界に挑戦するアスリートへの支援も行っている。

今回のチームへのスポンサー契約締結について、EFでは以下を主な理由として説明している。
 They’re international. (国際色豊かなチームであること)
 They’re globetrotter. (チームは世界中を旅するグローブトロッターであること)
 They’re starts. (勝者だけではなくチーム全員がスターであること)
 They’re loved. (世界中のファンに愛されるチームであること)
 They’re good company. (可能性を信じて最良を目指す良き会社、スポンサー企業に支えられていること)

また、EFエデュケーション・ファースト北米地域CEOのエドワード・ハルトは「サイクリングがさまざまなバックグラウンドを持つ人々を平和的に結び付けている事実は、”教育を通じて世界を広げ、文化的多様性が人々を結びつける“というEFの信念と深く共鳴します。また、#SaveArgyleキャンペーンを通じてチームが世界中のファンに支えられていることを知り、これほど人々に愛されているチームをサポートできることは大変名誉なこと」 とコメントした。

チームの所属選手は25人。ウランをはじめ、フランスのピエール・ローラン、ベルギーのセプ・バンマルクらが所属する。ツール・ド・フランスをはじめとした主要レースの出場権を持っていることから、2018年も注目すべきチームだ。

イー・エフ・エデュケーション・ファースト

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