【ジロ・デ・イタリア】トラックレーサーのトマがロードでメジャー初勝利

第107回ジロ・デ・イタリアは5月8日、ジェノバ〜ルッカ間の178kmで第5ステージが行われ、コフィディスのバンジャマン・トマ(フランス)が初優勝した。4選手で抜け出したトマはゴール勝負で先着した。

バンジャマン・トマがジロ・デ・イタリア第5ステージ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

トラック競技では複数回の世界タイトルを持つ選手で、ロードレースではこれまでで最も価値のある勝利となった。パリ五輪ではトラック種目にエントリーしてメダル獲得を目指す。

2024ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

「私はいくつかのステージをブックマークしていたが、正直なところこのステージはブックマークしていなかった」とトマ。

「自分の直感に従い、誰か一緒に来ないかと周りに尋ねた。ミケル・ヴァルグレンはその気になっていた。グルパマFDJで4年間を過ごしたので、オリヴィエ・ルガックに尋ねたところ、エンゾ・パレニが適任だと答えた。4選手がうまくローテーションしたのでチームパシュートのよううだった。でも、まさかうまくいくとは思っていなかった。それは私に起こったクレイジーなこと。残り3kmで石畳の区間に入ったとき、優勝を狙えると思った」

2024ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

「自転車競技で遊ぶのが好きで、そうでなければ今ごろ辞めていただろうから、標高差が5000mあるステージよりもトラックサイクリングの方がずっと楽しい。イタリアのZitti e Buoni(黙って善良であれ)が信条。イタリアに住んで7年になるけど、ここで初めての大きな勝利をつかむことができてうれしい」

バンジャマン・トマらが第5ステージで逃げる ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

総合成績ではタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が首位を守った。

2024ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

【ジロ・デ・イタリア】ミランが第4S優勝でポイント賞トップに

第107回ジロ・デ・イタリアは5月7日、アックイテルメ〜アンドラ間の190kmで第4ステージが行われ、リドル・トレックのジョナサン・ミラン(イタリア)がゴール勝負を制して、2023年の第2ステージ以来の大会通算2勝目を挙げた。

リドル・トレックのミランがゴール勝負を制した ©Massimo Paolone/Lapresse

2023年は第2ステージでポイント賞のマリアチクラミーノを獲得し、ミランは最終日までその座を守り続けた。2024年もここでポイント賞のトップに躍り出た。

春の伝統レース、ミラノ〜サンレモと同じカメラポジション ©Fabio Ferrari/LaPresse

総合成績ではタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が首位を守った。

地中海に面したアンドラにフィニッシュ ©Marco Alpozzi/Lapresse
ミランが2024大会初勝利 ©Marco Alpozzi/Lapresse
マリアローザを守ったポガチャルを妻が祝福 ©Marco Alpozzi/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

【ジロ・デ・イタリア】メルリールが3年ぶり区間2勝目、ポガチャル首位堅持

第107回ジロ・デ・イタリアは5月6日、ノバーラ〜フォッサーノ間の166kmで第3ステージが行われ、ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がゴール勝負を制して、2021年の第2ステージ以来の区間優勝。

ティム・メルリールが2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ優勝 ©Massimo Paolone/Lapresse

前日に総合成績で首位に立ったUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)は他の有力選手らとゴールしてその座を守った。

2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「私は他のスプリンターよりも優れているわけではない。自分のスプリントをやるだけだ。今日は右側のラインを選択したことが鍵だった。あとは最後の上りを生き延びられるかどうかが問題だった」とメルリール。

2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©LaPresse
ティム・メルリールが2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ優勝 ©LaPresse
ポガチャルが第3ステージでマリアローザを守る ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

ポガチャルがジロ・デ・イタリア第2Sで独走して早くも首位に

第107回ジロ・デ・イタリアは5月5日、サンフランチェスコ・アルカンポ〜サンチュアリオディオローパ間の161kmで第2ステージが行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が独走で優勝。総合成績で首位に立った。

ジロ・デ・イタリア第2ステージで優勝したポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

ポガチャルはグランツール全てでステージ優勝した108人目の選手。ツール・ド・フランス11勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ3勝、ジロ・デ・イタリア1勝。

またポガチャルは今季の勝利数で8勝となり、単独トップに。スロベニア勢の大会勝利数はこれで10勝目。

ジロ・デ・イタリア第2ステージ ©Lapresse
ジロ・デ・イタリア第2ステージ独走するポガチャル ©Lapresse
ジロ・デ・イタリア第2ステージでアタックするポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/LapresseLuca Bettini/SprintCyclingAgency©2024
ジロ・デ・イタリア第2ステージでマリアローザを獲得したポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)フィリッポ・フィオレッリ(イタリア、VFグルップ・バルディアーニCSFファイザネ)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

ナルバエスがポガチャルを制して初日優勝でマリアローザ…ジロ・デ・イタリア開幕

第107回ジロ・デ・イタリアは5月4日、ベナリアレアーレ〜トリノ間の140kmで第1ステージが行われ、イネオスグレナディアーズのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)がボーラ・ハンスグローエのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ)、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)とのゴール勝負を制して優勝した。

ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)がジロ・デ・イタリア第1ステージ優勝 ©LaPresse

ナルバエスは2020年の第12ステージに続く大会通算2勝目。エクアドル勢としては通算6勝目。ナルバエスはそのまま首位に立ったことで、エクアドル勢として2人目のマリアローザを獲得。リチャル・カラパスが2019年と2022年に合計14日間マリアローザを着用している。

ジロ・デ・イタリア第1ステージ ©LaPresse

「ジロ・デ・イタリアでの2つの優勝を比べることは不可能。全然違うからだ。異なる大会期間中に、異なるステージで起こった。今日は最初のチャンスだったし、タデイ・ポガチャルのような強い選手に勝ててうれしい」とナルバエス。

ジロ・デ・イタリア第1ステージでUAEエミレーツがコントロール ©LaPresse

「ポガチャルが世界最強の男であることは分かっている。ポガチャルをマークしていたけど、ついていくのは大変だった。自分の戦いに持ち込む必要があった。

ゲント〜ベベルヘムでのクラッシュの後、チームは僕の面倒をよく見てくれて、エクアドルでの高地トレーニングのために帰国させてくれた。僕はキャリアの中で最高のコンディションで最高の年を過ごしているが、大きな上り坂でポガチャルと戦うことはできないから、明日のマリアローザをキープするのは難しいかもしれない。妻と息子のルーカスは僕が今日勝つチャンスがあることを知っていたから、マリアローザを目指していた。明日もそうするつもりだ」(ナルバエス)

ポガチャルがアタック ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)リリアン・カルメジャーヌ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ)
マリアビアンカ(新人賞)アレックス・ボーダン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)

第1ステージを制してマリアローザを獲得したジョナタン・ナルバエス(エクアドル) ©Massimo Paolone/LaPresse

JSPORTSが5月限定販売するサイクルロードレース年間パック

ジロ・デ・イタリアが5月4日に開幕し、JSPORTSが全21ステージを独占生中継する。オンデマンドではスタートからフィニッシュまで完全LIVE配信。

2023ジロ・デ・イタリア第19ステージ ©Marco Alpozzi/LaPresse

5月には期間限定1カ月間の販売として「サイクルロードレース年間契約パック」を販売する。9カ月分の料金で、12カ月間サイクルロードレースや、特別番組を楽しむことができる。ジロ・デ・イタリアだけでなく、ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャといったグランツールのほか、国外主要レースを放送する。

アルメイダ、トーマス、ログリッチが最後の山岳で勝負 ©Fabio Ferrari/LaPresse

JSPORTSオンデマンド サイクルロードレース年間パックの料金は17,820円(税込)で、25割は適用されない。販売期間は2024年5月1日(水) ~2024年5月31日(金)、視聴期間は購入時~2025年4月30日(水)。

●J SPORTSの詳細ページ