1992年と1993年のジロ・デ・イタリアで総合優勝したスペインのミゲール・インデュラインがジロ・デ・イタリア殿堂入りを果たし、4月5日に授賞式が行われた。ベルギーのエディ・メルクス、イタリアのフェリーチェ・ジモンディとフランチェスコ・モゼール、アイルランドのステファン・ロッシュ、フランスのベルナール・イノーらの英雄に並んだ。
大型選手のインデュラインは個人タイムトライアルを得意としつつ、山岳ステージでも上りが得意な選手と互角に走るすべを知っていた。1991年7月のツール・ド・フランスからジロ・デ・イタリアと合わせた二大大会を5連勝するという快挙。1995年には個人タイムトライアルの世界チャンピオンに。1996年のアトランタ五輪でもその種目で金メダル。1994年にはアワーレコードの世界記録を樹立した。
授賞式はミラノ大聖堂から石を投げたら届く近さというジェロラモ劇場。
「最も思い出深いのは1994年のメラーノ〜アプリカ間でマルコ・パンターニと一緒にアタックしたこと。ステルビオとモルティローロを上ってパンターニとゴールを目指した。そのときにマリアローザを着用していたのはロシアのエフゲニー・ベルツィンで、彼を逆転しようと試みた。結局それは果たせずベルツィンが優勝したが、ボクにとっては強烈な思い出だ」とインデュライン。
インデュラインはジロ・デ・イタリアで総合優勝した初めてのスペイン選手。その後はアルベルト・コンタドールが2008年と2015年に総合優勝した。ジロ・デ・イタリアでの個人タイムトライアルは通算4勝。モゼールの12勝、メルクスの7勝などに続き、歴代6位の記録だ。
●関連ニュース
コメントを投稿するにはログインしてください。