ピノ優勝、首位はイェーツが死守…ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月14日(金)、レイダからアンドラのナトルランディアまでの154.4kmで第19ステージが行われ、首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)とグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)がゴールまでの最後の上りで抜け出した。ゴール手前でピノがスパートして、第15ステージに続く優勝を飾った。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージでゴールを目指すサイモン・イェーツ、ピノ © Luis Ángel Gómez

イェーツは5秒遅れの区間2位でゴールし、ボーナスタイムの6秒を獲得。
「ボクを助けてくれたピノにお礼を言いたい」とイェーツは皮肉。
「ピノは後ろについているだけでなにもしてくれなかったよ」

それでもイェーツは、総合2位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)に1分07秒差をつけ、総合のタイム差を前日の25秒から1分38秒に広げて首位を堅持。最後の山岳区間となる第20ステージに初優勝をかける。

第19ステージを制したティボー・ピノ © Luis Ángel Gómez
第19ステージで首位を死守し、笑みを浮かべてゴールするサイモン・イェーツ  © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)トマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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ティボー・ピノがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…グランツールすべてで勝利

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月9日(日)、リベラデアリバ~ラゴスデコバドンガ間の178.2kmで第15ステージが行われ、グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)が独走で初勝利。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスと合わせて、グランツールと呼ばれる三大大会すべてで区間勝利した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージで独走するティボー・ピノ © Luis Ángel Gómez

スペイン北部のラゴスデコバドンガ頂上にゴールする大会中盤の勝負どころ。
「すでに総合成績で遅れていたので、有力選手は追ってこないと確信していた」というピノが最後の上り坂、ゴールまで6kmの地点でアタックした。
「グランツールのすべてで勝つというモチベーションをもってゴールを目指した」とピノ。「追走選手に15秒の差をつければ今のコンディションなら逃げ切れると信じていた」

総合成績の上位選手の中からアスタナのミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア)が抜け出すが、ピノは28秒の差で逃げ切って大会初優勝。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスでも区間勝利しているピノはグランツールのすべてで勝利した選手の仲間入りを果たした。
「ついになし遂げたよ。これはボクのキャリアの中でも意味があるものだ。レースはまだまだ厳しいステージが残るが、明日は休息日なので楽しみたい」(ピノ)

ゴールを目指してペースアップする有力選手ら。第15ステージ © Luis Ángel Gómez

区間2位はロペス。首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)は2秒後にゴール。総合2位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)はさらに2秒遅れた。総合成績では区間3位のボーナスタイム4秒を稼いだサイモン・イェーツがバルベルデとの差を20秒から26秒に広げた。

「明日の休息日はその次に控えたタイムトライアルのことを考えたい。今年の総合優勝争いのキーとなるステージだと思う」とサイモン・イェーツ。

ティボー・ピノがブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージで優勝 © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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サガン、ポート、ピノが8月25日開幕のブエルタ・ア・エスパーニャ参戦へ

3年連続の世界チャンピオン、ツール・ド・フランスで大会最多タイとなる6度目のポイント賞を獲得したボーラ・ハンスグローエのペテル・サガン(スロバキア)が8月25日にスペインのマラガで開幕するブエルタ・ア・エスパーニャに出場する。7月のツール・ド・フランスで負傷リタイアしたBMCのリッチー・ポート(オーストラリア)、体調不良で欠場したグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)も参戦する。

世界チャンピオンのアルカンシエルで表彰式を待つペテル・サガン © ASO

優勝候補のリッチー・ポートが鎖骨骨折でリタイア © ASO
ティボー・ピノ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

2018ブエルタ・ア・エスパーニャ全日程
8月25日(土) 第1ステージ マラガ(個人TT) 8km
8月26日(日) 第2ステージ マルベリャ~カミニートデルレイ 163.5km▲▲
8月27日(月) 第3ステージ ミハス~アラウリンデラトレ 178.2km▲
8月28日(火) 第4ステージ ベレス・マラガ~アルファカル 161.4km▲▲
8月29日(水) 第5ステージ グラナダ~ロケタスデマル 188.7km▲
8月30日(木) 第6ステージ ウエルカル・オベラ~サンハビエル 155.7km
8月31日(金) 第7ステージ プエルト・ルンブレラス~ポソアルコン 185.7km
9月1日(土) 第8ステージ リナレス~アルマデン 195.1km
9月2日(日) 第9ステージ タラベラデラレイナ~ラコバティリャ 200.8km▲▲
9月3日(月) 休養日
9月4日(火) 第10ステージ サラマンカ~フェルモセリェ 177km
9月5日(水) 第11ステージ モンブエイ~リベイラサクラ 207.8km▲
9月6日(木) 第12ステージ モンドニェド~ファロデエスタカデバレス 181.1km
9月7日(金) 第13ステージ カンダス~バリェデサベロ 174.8km▲▲
9月8日(土) 第14ステージ システィエルナ~レスプラエレス 171km▲▲
9月9日(日) 第15ステージ リベラデアリバ~ラゴスデコバドンガ 178.2km▲▲▲
9月10日(月) 休養日
9月11日(火) 第16ステージ サンティリャナデルマル~トレラベガ(個人TT) 32km
9月12日(水) 第17ステージ ゲチョ~バルコンデビスカヤ 157km▲▲▲
9月13日(木) 第18ステージ エヘアデロスカバジェロス~レイダ 186.1km
9月14日(金) 第19ステージ レイダ~ナトルランディア(アンドラ) 154.4km▲▲▲
9月15日(土) 第20ステージ エスカルデス・エンゴルダニ(アンドラ)~コルデラガリナ 97.3km▲▲▲
9月16日(日) 第21ステージ アルコルコン~マドリード 100.9km

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エルサレム旧市街を普段着で走った…ジロ・デ・イタリア連覇をねらうデュムラン

第101回ジロ・デ・イタリアは開幕地となるイスラエルのエルサレムで5月2日、有力選手が記者会見に出席し、それぞれの抱負を語った。大会は4日に第1ステージが行われ、24日間の戦いが始まる。

サンウェブのトム・デュムラン(オランダ) © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「エルサレムには前夜、かなり遅い時間に到着したが、歴史ある旧市街を見にいきたいという衝撃に駆られた。市民はボクがレースバイクに乗って街中を走っているのをちょっと奇妙な感じで見ていただろう。だって普段着だったからね」と、大会2連覇に挑むサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)。
「第1ステージの個人タイムトライアルを試走していないが、ロードブックを見るととても起伏がある。トレがボクにとってはちょうどいい」

スカイのクリストファー・フルーム(英国) © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「ジロ・デ・イタリアへの出場はシーズン前の冬にチームと話し合って決めた。プロ1年目のバルロワールド時代にこの大会はボクを迎えてくれたが、今回は優勝しに戻ってきた」とスカイのクリストファー・フルーム(英国)。
「グランツールを3連勝するというモチベーションはとても強い。直前のツール・ド・アルプスでの感触は悪くないが、3週間のレースでどんな結果が待っているのかは走ってみないと判断できない」

UAEエミレーツのファビオ・アルー(イタリア) © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「前日にイスラエルにやって来たが、気温が高いので給水に気をつけたほうがいいと感じた。第2ステージと第3ステージは強い風にも注意すべきだと思う」とUAEエミレーツのファビオ・アルー(イタリア)。

グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス) © Massimo Paolone – LaPresse

「昨年はデュムランから1分20秒遅れだったが、タイムトライアルでロスしたことと、大会2週間目に体調を崩したことが原因だった。この暑さはボクには不利だが、タイムをどこでも失わないようにして最終的な表彰台を目指したい」とグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)。

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http://pressports.com/giro-ditalia/

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想像以上に厳しい…ティボー・ピノが世界選手権ロードの激坂をコメント


ツアー・オブ・アルプスは最終日となる4月20日にオーストリア・チロル地方のインスブルックで2018世界選手権ロードコースの一部を使った第5ステージが行われ、総合優勝を果たしたグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)が「本当にタフなコースだ」と感想を語った。

ツアー・オブ・アルプス第5ステージは世界選手権コースを走った。2人目はリーダージャージを着るティボー・ピノ © Luca Bettini/BettiniPhoto

山岳レースとして知られるツアー・オブ・アルプスの最終ステージは2018年9月に開催される世界選手権ロードの舞台だった。この日は距離23.9kmのショートラップを3周した。世界選手権ロードでは全カテゴリーがクーフシュタインをスタートして90.6kmを走ってインスブルックのショートラップに突入する。ジュニア男子は2周、U23は4周、エリート女子は3周してゴールとなる。エリート男子はショートラップを6周したのちに、このショートラップを含む距離31.0kmのロングラップを1周する。このロングラップに勾配値28%のグラマルトボーデンが待ち構えている。

世界選手権ロードの周回コース部分。ジュニア男子はショートラップ2周、U23は4周、女子は3周、エリート男子はショートラップを6周し、最後にロングラップを1周する

世界選手権ロードコースはすでに発表されていて、ビンチェンツォ・ニーバリ(バーレーン・メリダ)を含むイタリアナショナルチームが試走しているが、この日が公式のテストレースとしては初めてとなった。ツアー・オブ・アルプスで使われたのはショートコースで、この日は3周。9月にはここを7回上ることになる。

「世界選手権のコースは想像以上に厳しかった。最初の峠を上り切るとすぐに高速ダウンヒルが待ち構える。そしてすぐに次の峠に突入するという。過酷な上りのハイスピードの下りが何度も連続する。本当にタフだ」とピノ。

この日のゴール後に、イタリアのファビオ・アルー(UAEエミレーツ)など有力選手は、ツアー・オブ・アルプスで使用されなかったロングラップの試走に出かけている。「地獄」と呼ばれるグラマルトボーデンの対策を練るためだ。

世界選手権エリート男子ロードの周回コース部分

世界選手権ロードの周回コース高低表。エリート男子はショートラップを6周し、最後にロングラップを1周する

全カテゴリーで使用するショートラップと、エリート男子のみ使用するロングラップの高低表

男子エリート・U23・ジュニア、女子エリートの全カテゴリーはクーフシュタインをスタートして90.6kmを走り、インスブルックの周回コースへ

インスブルックの周回コース。下がショートラップ、上の部分を含めたものがロングラップとなる

エリート男子が最後に走るロングラップに待ち構える勾配値28%の激坂グラマルトボーデン

世界選手権エリート男子個人タイムトライアルのコース

世界選手権エリート男子個人タイムトライアルの高低表

世界選手権男子チームタイムトライアルのコース

世界選手権男子チームタイムトライアルの高低表

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