トム・デュムランが活動休止…苦悩の末に幸せを求めて

2017ジロ・デ・イタリア総合優勝者、30歳のトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ビスマ)がレース活動を休止すると1月22日夜に決意。チームは本人が活動休止をコメントする動画を23日に収録し、即日発表した。

トム・デュムラン ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

デュムランが決断したのはスペインのアリカンテで行われていたチームキャンプのまっただ中。ここ1年間、自転車選手として活動することが苦しくなってきた。それはここ3カ月でさらに強くなっていった」とデュムラン。

「チームにいい成果をもたらしたい。チームメートが活躍してほしい。自分自身の妻や家族にも幸せを感じてもらいたい。だったらなにをすればいいのか? いつも自問自答してきたが、明らかな答えを見つけるにはレースばかりに忙殺されて、しっかりと道を見つけることができなかった。

「もう私はなにをするべきかが分からなくなってしまった。それは幸せとはかけ離れた生活だと感じた。そんな状況をリセットしたいから、私はしばらくレースを離れようと思った」

活動休止期間は未定だが、苦悩の末に決断したデュムランは「次の朝はとても気持ちよく目を覚ますことができた」とコメントしている。

●ユンボ・ビスマのホームページ

トム・デュムランがユンボ・ビスマへ…ログリッチェとタッグ

オランダのトム・デュムランが2020シーズンから母国オランダのユンボ・ビスマに所属することが8月20日に同チームから発表された。3年契約。チームサンウェブとの契約が終了することは8月19日にチームが発表していた。

トム・デュムラン ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

デュムランは2017ジロ・デ・イタリアの総合優勝者。さらに同年、ベルゲンで開催された世界選手権では個人タイムトライアルで世界チャンピオンになった。ユンボ・ビスマには2018ツール・ド・フランスで総合4位になったプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)がいるが、デュムランとともにツートップとして走ることになる。

ログリッチェがデュムランを制してUAEツアー第6ステージ優勝 ©LaPresse – Fabio Ferrari

デュムランとログリッチェは個人タイムトライアルに強く、上りもスペシャリストに負けない実力を備えたオールラウンダーとして、2018ツール・ド・フランス、2019ジロ・デ・イタリアなどで常にライバルとしてつばぜり合いを展開してきた。

●ユンボ・ビスマのホームページ

トム・デュムランはサンウェブと今季限りで移籍へ

オランダのトム・デュムランは2019シーズン終了をもってチームサンウェブと契約を終える。2019年8月19日にチームが発表した。前身のアルゴス・シマノから同チームに所属したのは8年間となった。

トム・デュムラン ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

2012年にアルゴス・シマノに入団した21歳のデュムランは、ステージレースの総合優勝をねらう選手としての成長の道を歩み始めた。2014年はタイムトライアルのスペシャリストとして画期的な年となり、初の国内タイトルと世界選手権で銅メダルを獲得。4勝を挙げた。

2015年、デュムランはブエルタ・ア・エスパーニャで深紅のリーダージャージを一時着用。最終的に総合6位でレースを終えた。2016年にはリオ五輪で個人タイムトライアル銀メダルを獲得した。

2017年にはジロ・デ・イタリアで総合優勝を果たした。さらにベルゲンで開催された世界選手権では個人タイムトライアルとチームタイムトライアルのダブルタイトルを獲得。2018年はジロ・デ・イタリアの連覇に挑んだが、2位になった。

デュムランは8月24日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャの出場を希望していたが、チームは「復調は見られない」と8選手のメンバーに選出せず。ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)を総合成績の上位をねらうエースに起用し、経験豊富なニコラス・ロッシュ(アイルランド)をアシストに、ニキアス・アルント(ドイツ)がキャプテンを務める布陣となった。

エルサレムで行われたジロ・デ・イタリア第1ステージでマリアローザを獲得したトム・デュムラン © LB/RB/Cor Vos

「選手として常に最高の達成可能なものを探している。自分が正しい場所にいるかどうか、自分にとって最高のチームとはなにか、そして最良のオプションと機会がどこにあるかを常に自問している。他のチームからは常にオファーがあったが、この環境では他のチームと話をしないようにしていた」とデュムラン。

「ツール・ド・フランスを欠場し、家に座っている自分を見つけてがっかりした後、新しい環境ならリフレッシュできると考え始めた。だから、他チームの要請に耳を傾けることにした。素晴らしいオファーがあり、キャリアとして次のステップに進むのは最適な機会であると思った」

トム・デュムラン © LaPresse -Gian Mattia D’Alberto

デュムランはさらに続けた。
「出て行くのは本当に痛い。ボクの心はここにあり、このチームと一緒に非常に誇りに思っている偉大なことを達成した。サンウェブでグランツール優勝が可能であることを証明した。見ている草が常に緑になるとは限らないことを知っているし、サンウェブなしで今日の場所に到達することはなかったと強調したい。与えられたチャンスに、チームが新しいオプションを探求する機会を与えてくれたことに感謝したい」

サーベロとの契約を報じたプロモーションビデオ。トム・デュムランがどんな役どころで登場するのか見どころ

●サンウェブのホームページ

トム・デュムランがツール・ド・フランス出場を断念

サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)が7月6日に開幕するツール・ド・フランスを欠場することを6月20日にチームが発表。フランスでの長い3週間にわたって身体面でいいコンディションを保てないと判断したため。

ドーフィネ・リベレ第2ステージを走るトム・デュムラン ©VK/PN/Cor Vos © 2019

多くの紆余曲折があり、参戦への道もあったが、28歳のデュラムランにとって今はこの困難な時期から回復するための時間が必要だと判断されたという。

「膝の回復が思わしくなく、先月は全体的につてもツラかった。ジロ・デ・イタリアで膝を負傷した後、ツール・ド・フランスで果たせなかったことをやりたいと希望したが、今週それが残された時間を使ってベストコンディションを作るには現実的ではないことに気づいた。一生懸命やってきたけど、自分の体に耳を傾け、非現実的なゴールを追いかけるのをやめなくてはならない」とデュムラン。

●家に帰る準備はできていない…デュムラン失意のジロ・デ・イタリア棄権

ジロ・デ・イタリア第5ステージ。左ヒザから流血する状態で4分04秒遅れでゴールしたデュムランとそのチームメート ©Massimo Paolone/LaPresse

「トムはツール・ド・フランスに間に合うことを本当に熱望していたし、彼はできる限り努力したが、結論としてはそれは単に不可能ということ。私たちは休息、回復、徐々にレースに戻るプロセスを計画したが、回復が思わしくなく挫折せざるを得なかった」とサンウェブのアンコ・ボーレンス医師。
「トムが完全なフィットネスレベルに戻るために必要な時間はすでにない。彼の強い意志とツール・ド・フランスでレースする野心にもかかわらず、目標を修正。今回は回復を心がけるのが最善の方法だと結論した」

●ツール・ド・フランスのホームページ

家に帰る準備はできていない…デュムラン失意のジロ・デ・イタリア棄権

2017年のジロ・デ・イタリア総合優勝者トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)が5月15日に開催されたジロ・デ・イタリア第5ステージでリタイアした。前日に落車し、左膝を負傷していた。

© 2019 Team Sunweb

「私は3週間の冒険をするためにここに来て、最後まで戦いたいと思っていた。まだ家に帰る準備ができていないよ」と、チームを通してデュムランはコメント。

「今朝はチームトレーナーが私の部屋に来てくれて、ゴーサインが出た。ところがペダルの上で立ちこぎをすると膝が痛かった。シッティングをしてもダメだった。なんとかペダリングするものの、もはやレースレベルじゃなかった」

ジロ・デ・イタリア第4ステージで落車負傷し、チームメートに守られてゴールを目指すデュムラン © IB/RB/Cor Vos

「怖ろしいことだ。数週間も何カ月も準備と努力をしてきたが、ジロ・デ・イタリアが開幕して1週間で終わってしまった。もちろんそんなことは望んでいなかった。傷がどれほど悪いかわからないが、骨折していないことは確かだ。おそらく数日間腫れているだろうが、経過を見る必要がある。しばらくは休んで、これからどうするかを考えていきたい」

© IB/RB/Cor Vos