第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月1日(土)、リナレス~アルマデン間の195.1kmで第8ステージが行われ、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)が世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を制して、今大会2勝目、大会通算11勝目を飾った。
総合成績ではグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)が首位を守った。37秒差の総合2位にはバルベルデが浮上して、今大会最初の本格的山岳区間となる第9ステージに挑むことになった。
気温40度という灼熱の暑さのなか、カチューシャ・アルペシンのティアゴ・マシャド(ポルトガル)ら3選手がアタックして、後続集団に10分以上の差をつけた。ただし総合成績では大きく遅れている選手たちだけにメイン集団は終盤まで追撃することなく、残り6kmでこの逃げを吸収。最後の500mは上りとなり、こういったコースを得意とするサガンがスパートしたが、バルベルデが追走してフィニッシュライン手前で逆転した。
「ボクもアップヒルフィニッシュは得意だから、チームが完ぺきに引っ張ってくれた。強敵のサガンの後ろにつけてスパートのタイミングをうかがっていて、唯一心配だったのは前方をふさがれて抜け出せなくなることだった。右から抜こうとしたが、左の他選手が加速したので、ちょっとこれは賭けだったけどそれに反応したら前が開けた」とバルベルデ。
「こんなフィニッシュでサガンに勝ったことはとてもモチベーションになる。調子がいい証拠だ。明日の山岳ステージでボクやチームメートのナイロ・キンタナにどんなことが起こるか見てみたい。ボクは絶好調で、しかもなんのプレッシャーもない」
「昨日までの2日間より楽だったけど、最後はとてもキツかった。でもいいポジションにいたので、タイムを失うことなくゴールできた」とリーダージャージのマイヨロホを守ったモラール。
「バルベルデの走りはとてもよく、明日の山岳でこのポジションを守るのはとても難しい。ゴールまで続く峠をボクは一度も走ったことがないし、4000mもの獲得標高があるコースだから、そのふもとまでに疲労してしまうだろう。どんな結末になるのかな」
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
■マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
●マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャの特集サイト
⚫最新ニュースへ
コメントを投稿するにはログインしてください。