【ブエルタ・ア・エスパーニャ第6S】オコーナー独走で総合1位に

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月22日、カルフールヘレス・デ・ラ・フロンテーラ〜ユンケラ間の181kmで第6ステージが行われ、ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)が独走で優勝。ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスに続いてグランツール区間勝利を果たした。

オコーナーが独走勝利して総合でもトップに ©Unipublic Sprint Cycling Agency

オコーナーは総合成績の上位陣に大差をつけてゴールしたため、総合成績でも1分56秒遅れの23位から一気にトップに。真紅のリーダージャージ、マイヨロホを獲得した。総合2位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)との差は4分51秒。

4賞ジャージを先頭にして第6ステージが始まる ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
序盤から積極的に飛び出す選手らが先頭集団を形成 ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
ポイント賞1位のファンアールト ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
総合1位のオコーナー ©Unipublic Sprint Cycling Agency

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)
マイヨルナレス(山岳賞)シルバン・モニケ(ベルギー、ロット・デスティニー)
□マイヨブランコ(新人賞)フロリアン・リポビッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第5S】ビットネルがグランツール初優勝

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月21日、フエンテ・デル・マエストレ〜セビリア間の170kmで第5ステージが行われ、DSMフィルメニッヒポストNLのパベル・ビットネル(チェコ)が優勝。大会初出場の21歳で、グランツール初優勝。

パベル・ビットネルがファンアールト(右)を制して優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

総合成績ではプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が首位を守った。

ビスマ・リースアバイクが先頭を引く ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

チェコの自転車競技が再びトップに返り咲くきっかけになれば(ビットネル)

「信じられない。ほんの数週間前にブエルタ・ア・ブルゴスでプロとして初めて勝利を収めたばかりなのに、初めてのブエルタで勝てたなんて」とビットネル。

「シーズンを通して、そしてここ数年を振り返ると、DSMではたくさんの人たちと多くの開発作業を行ってきた。今日のフィニッシュでは、みんな本当によくやっていた。そして、長距離スプリントでワウト・ファンアールトに勝つなんて。彼は世界最高の長距離スプリンターの一人だから信じられない。みんなに『今日はできる。自分を本当に信じている』と言った。チャンスが訪れたとき、ゴールまで全力で走り、なんとかうまくいった。これがチェコの自転車競技が再びトップに返り咲く第一歩であることを願う」

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
猛暑のブエルタ・ア・エスパーニャだけに沿道のファンの放水がうれしい ©nipublic Cxcling Naike Ereñozaga

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)
マイヨルナレス(山岳賞)シルバン・モニケ(ベルギー、ロット・デスティニー)
□マイヨブランコ(新人賞)アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーンビクトリアス)

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第4S】ログリッチが優勝し、総合成績でも首位に

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月20日、プラセンシア〜ピコ・ビリュエルカス間の167kmで第4ステージが行われ、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が優勝。総合成績でも首位に立った。

ログリッチ(右)がファンイートベルトを制して優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

2日間首位を守ったビスマ・リースアバイクのワウト・ファンアールト(ベルギー)は16分44秒遅れの149位。チームエースで大会連覇を目指すセップ・クス(米国)はログリッチから28秒遅れ。総合成績で1分14秒遅れの13位。

マイヨロホを着るファンアールトとそれを援護するアシスト陣 ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

いつが最後の勝利になるか分からないので楽しもうと心がけている(ログリッチ)

「ステージ優勝は今日の主な目的ではなかったけどうれしい。この暑さの中、チームメートが懸命に走ってくれた。私は彼らにアシストするように頼んだわけではないし、誰も私に勝ってくれと頼んではいない。もし頼まれていたら、私はおそらく彼らにそんなに頑張らずに、勝利のためにコントロールするように言っただろう。私には他に選択肢がなかった」とログリッチ。

「厳しく、急勾配なゴールで、数時間後には背中が少し痛くなった。うまくすれば疲労はそれほど残らないはず。考え方は同じで、毎日続けること。いつが最後の勝利になるか分からないので、私はただ楽しもうと心がけている。人生には困難がつきものだけど、私は本当に幸せだ。特にチームの働きぶりには感謝している」

4日目にスペインに戻ってきた ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第4ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
メイン集団で走るファンアールト ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
ログリッチ、マス、ファンイートベルト。2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第4ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
大会4日目に首位に立ったログリッチ ©Unipublic Sprint Cycling Agency

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)
マイヨルナレス(山岳賞)シルバン・モニケ(ベルギー、ロット・デスティニー)
□マイヨブランコ(新人賞)アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーンビクトリアス)

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第3S】マイヨロホのファンアールト初勝利

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月19日、ポルトガルのウザンからカシュテロ・ブランコまでの182kmで第3ステージが行われ、前日に首位に立ったビスマ・リースアバイクのワウト・ファンアールト(ベルギー)が優勝。同選手は大会初出場で初勝利を挙げた。

首位ファンアールトが2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージ優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

明日のハードな山岳はリーダーの役割をクスに譲りたい

「10回目のグランツール優勝を飾れてうれしい。両手を挙げられたのは久しぶりで、本当にうれしい」とファンアールト。

「明日からは、チームリーダーの役割をセップ・クスとキアン・アイデブルックスに譲りたい。彼らは超強いし、コースは超ハードな上りだ。総合優勝候補の選手たちにとって最初の試練になるだろうし、ボクがリーダージャージを維持するのは難しい。もう一度ステージ勝利が楽しめるように努力したい」

ポルトガルを走るブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
プリモシュ・ログリッチ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
□マイヨブランコ(新人賞)マティアス・バチェク(チェコ、リドル・トレック)

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージ ©Unipublic Sprint Cycling Agency

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第2S】グローブス優勝…首位はファンアールト

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月18日、ポルトガルのカスカイスからオウレンまでの191kmで第2ステージが行われ、アルペシン・ドゥクーニンクのカーデン・グローブス(オーストラリア)がゴール勝負を制して優勝。2023年の最終ステージに続く大会通算5勝目を挙げた。

カーデン・グローブスがファンアールトらを制してスプリント勝利 ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

前日の個人タイムトライアルで3秒遅れの3位だったビスマ・リースアバイクのワウト・ファンアールト(ベルギー)が、この日同タイムの2位となってボーナスタイム6秒を獲得。UAEエミレーツのブランドン・マクナルティ(米国)を逆転して首位に立った。

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第2ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第2ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第2ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)
□マイヨブランコ(新人賞)マティアス・バチェク(チェコ、リドル・トレック)

ファンアールトが第2ステージで首位に ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

【ブエルタ・ア・エスパーニャ開幕】マクナルティがTTを制して首位に

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャが8月17日にイベリア半島のポルトガルで開幕。第1ステージは首都リスボンからオエイラスまでの12km個人タイムトライアルで、UAEエミレーツのブランドン・マクナルティ(米国)がトップタイムで優勝。総合成績でも首位に立った。

米国タイムトライアルチャンピオンのブランドン・マクナルティがトップタイム ©Unipublic Sprint Cycling Agency

マクナルティは米国のタイムトライアルチャンピオンで、2023ジロ・デ・イタリア区間勝利に続くグランツール勝利。パリ五輪のタイムトライアルでは5位だった。

「パリ五輪からとてもいいコンディションで、この日も好調だった。12分間を全力で走った。チームには2人のスーパーエース、アルメイダとイェーツがいるので、この大会では彼らをサポートすることに徹する」とマクナルティ。

ワウト・ファンアールト ©Unipublic Cxcling Naike Erenozaga

大会は23日間、21ステージで、9月8日にスペインの首都マドリードにゴールする。

Tレックス・クイックステップのミケル・ランダ ©Unipublic Cxcling Beatriz Martinez
エドアルド・アッフィニ ©Unipublic Cxcling Beatriz Martinez
オスカル・ロドリゲス ©Unipublic Cxcling Angel Camarena
クサンドロ・ムーリッセ ©Angel Camarena

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ブランドン・マクナルティ(米国、UAEエミレーツ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ブランドン・マクナルティ(米国、UAEエミレーツ)
マイヨルナレス(山岳賞)シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)
□マイヨブランコ(新人賞)マティアス・バチェク(チェコ、リドル・トレック)

首位に立ったブランドン・マクナルティ ©Unipublic Sprint Cycling Agency