第102回ジロ・デ・イタリアは6月1日、フェルトレ〜クローチェダウーネ・モンテアベーナ間の194kmで第20ステージが行われ、総合1位のマリアローザを着用するリカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)が同2位ビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)を封じ込め、タイム差なしでゴール。初優勝に大きく前進した。
この日カラパスは総合4位の位置にいて、アシストとして貢献してくれている本来のエース、ミケル・ランダ(スペイン)の区間優勝をために最後の上り坂で見事な走りを見せた。ライバルのニーバリを抑えるとともに、総合3位の位置にいたプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)を脱落させた。
ステージ優勝はアスタナのペリョ・ビルバオ(スペイン)が第7ステージに続く2勝目を挙げ、ランダは2着に終わったが、総合成績ではログリッチェを逆転して3位に浮上。モビスターチームは最終日の表彰台で2選手が登壇する位置につけた。
「ランダを優勝させるのはわずかの差だったが、今日の結果には満足している。ゴール後にニーバリが祝福のハグをしてくれた。彼はとても強かったが、アシストをしてくれたボクのチームも、ボク自身だって強い。このタイム差は十分だと思うが、個人タイムトライアルではなにがあるか分からない」とカラパス。
最終日は距離17kmの個人タイムトライアルで、カラパスはニーバリに対して1分54秒の貯金をもって、エクアドル選手として初めての総合優勝を目指す。
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
■マリアアッズーラ(山岳賞)ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
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