2024年の追いつかれるまで逃げ続けるラン大会は5月5日、世界同時スタート

全世界で一斉にスタートするランニングイベント「Wings for Life World Run(ウィングスフォーライフ・ワールドラン)」がパリ五輪イヤーとなる2024年も開催される。日本時間の5月5日(日)20時スタート。追いつかれるまで逃げ続けるラン大会で、地球上で最後まで捕まらなかった選手がチャンピオンとなる。

レッドブルアスリートでモータードライバーの笹原右京とMTBライダーの西窪友海も ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

日本だけでなく、オーストリア、ブラジル、ス ロバキアなど脊髄損傷の治療方法発見に取り組む研究の資金助成を目的に全世界で一斉にスタ ートするランニングイベント。2023年11月8日20時からエントリーが始まった。

参加費は3900円。アディダスが協賛メーカーとなり、参加者にはTシャツが提供される。

アプリの中でキャッチャーカーに追われる ©Suguru Saito for Wings for Life World Run
女優でマラソンランナーとしても知られる福島和可菜がアプリ内の日本語ナレーションを務めた ©Jason Halayko for Wings for Life World Run
紀平梨花らレッドブルアスリートも2022年大会に参加

日本では、スマホアプリを使って自身が好きな場所自由を走るアプリランと、アプリランの 参加者が集まって走るアプリランイベントを開催予定。アプリランイベントは現在のところ、岩手県盛岡市郊外の矢巾町。

2023年は東京の明治神宮外苑でも開催され、日本の福田穣が2022年に続き男子の世界チャンピオンに輝いた。

福田穣が2年連続で世界チャンピオンに ©Suguru Saito for Wings for Life World Run
東京の明治神宮外苑大会 ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

●Wings for Life World Runのホームページ

AMIがパリ開催のブレイキンで2度目の世界チャンピオンに

世界最高峰の1on1ブレイキンバトル世界大会、Red Bull BC One World Final 2023(レッドブル・ビーシーワ ン・ワールドファイナル)が10月22日にフランス・パリで開催され、 AMI(24歳/埼玉県)が優勝した。

Amiが2度目のワールドチャンピオンに ©Dean Treml / Red Bull Content Pool

AMIは、「高いテクニックを持った選手が多くいましたが、自分がやりたい踊りを行う、 自分の踊りを行って負けても後悔はしないという想いでやってきました」とコメント。

パリのローランギャロで踊るAmi ©Red Bull Content Pool

「これまでに出場した Red Bull BC One は勝手にプレッシャーを感じ緊張していましたが、今回は、ベルトを獲れたこともうれしいですが、このRed Bull BC Oneというステージで自分らしく楽しんで踊れたことがとにかくうれしいです」

「今日の優勝は家族と、一緒に頑張ってきた仲間たちに捧げます」

世界最⾼峰の 1on1 ブレイキンバトルRed Bull BC Oneに出る?

Red Bull BC One Cypher Japan 2023(レッドブル・ビーシーワン・サイファ ー・ジャパン)の予選エントリーが6⽉9⽇に始まる。2023年8⽉に全国5カ所で予選を実施し、予選を勝ち抜いたダンサーが9⽉10⽇に⼤阪府⼤阪市で開催される決勝で⽇本代表の座をかけて戦う。

Red Bull BC One

勝者は10⽉19⽇にフランス・パリで⾏われる 「Last Chance Cypher」への出場権を獲得し、世界最⾼峰のダンサーたちと、Red Bull BC One World Final 2023(レッドブル・ビーシーワン・ワールドファイナル)の出場権をかけて戦y。

B-Girl YURIE and B-Girl AYU ©Suguru Saito / Red Bull Content Pool

Red Bull BC One とは

Red Bull BC One はレッドブルが開催する世界最⾼峰の 1on1 ブレイキンバトルイベント。2023年で開催20回⽬を迎え、世界30カ所以上で60を超える予選とプログラムを開催している。

B-boysとB-girlsが16⼈ずつRed Bull BC Oneのステージで総⼒戦を⾏う権利を得るが、チャンピオンに輝くのは各1名のみ。Red Bull BC One World Final 2023は、10⽉21⽇にパリのスタッド・ローランギャロスで開催される予定。

B-Girl YURIE and B-Girl ERi  ©Suguru Saito / Red Bull Content Pool

●Red Bull BC One Cypher Japan 2023の詳細ページ

レッドブルが夏にぴったりのマンゴーパイナップルフレーバー発売

レッドブル・エナジードリンクの新フレーバーとしてレッドブル・エナジードリンク サマーエディションが6⽉6⽇に新発売される。まさに夏にぴったりのマンゴーパイナップルフレーバーで、マンゴーのふくよかな香りとちょっぴり酸味の効いた甘みのパイナップルが絶妙なバランスを奏でる。トロピカルでまぶしい夏にぴったりの新フレーバーの登場です。

内容量:250ml
価格:198円(税別)

マンゴーパイン味のレッドブル発売記念 まぶしい夏へ駆け出そう!キャンペーン

レッドブル・サマーエディションの発売を記念して、8⽉19⽇(土)、20⽇(⽇) にZOZOマリンスタジアム&幕張メッセで開催する「SUMMER SONIC 2023 TOKYO」 のペアチケットが当たるTwitterキャンペーンを開催。

応募期間: 2023年6⽉2⽇(金)〜8⽇(木)
応募方法: レッドブルTwitterアカウント【公式】(@redbulljapan)をフォローした上で、キャンペーンツイートをリツイート
賞品: SUMMER SONIC 2023 TOKYO のペアチケット(5組10名)

●レッドブルの詳細ページ

福田穣が2年連続世界チャンピオン…追いつかれるまで逃げ続けるラン

ウィングスフォーライフ財団が日本時間の5月7日20時、全世界で一斉にスタートするランニングイベント「Wings for Life World Run(ウィングスフォーライフ・ワールドラン)」を開催。日本の福田穣が2022年に続き男子の世界チャンピオンに輝いた。

東京の明治神宮外苑大会がスタート ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

脊髄損傷の治療方法発見に取り組む研究の資金助成が目的

開催10回目となる2023年は192の国籍、計20万6728人が参加。 世界158カ国で同時にスタートし、福田が4時間11分後に69.01km地点で世界で最後にキャッチャーカーに追いつかれた。今回のイベントで集まった寄付金580万ユーロ(約8億7600万円)の全額は脊髄損傷の治療法発見のために使われる。

アプリの中でキャッチャーカーに追われる ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

ランニング後、福田は「Wings for Life World Runは、自分が走ることで走れない人のためになる素晴らしいレース。自分が好きな走るっていうことで人に勇気を与えられるから自分にとってとても特別なものです」と語った。

「今大会は2カ月前に怪我をし、思うように練習できなかったのでタフなレースになることは想定できました。しかし、勝ちたい気持ちがとても強かったので前に進めました」

福田穣が2年連続で世界チャンピオンに ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

Wings for Life World Runは通常のランニングイベントとどう違うか

世界中のランナーが一斉にスタートするだけでなくゴールがない。スタート30分後にキャッチャーカーと呼ばれる追跡車がスタートから走り出し、参加者たちを追いかける。アプリではバーチャルのキャッチャーカーを表示。キャッチャーカーは最初ゆっくり走り、所定の時間ごとにスピードを上げていく。キャッチャーカーに抜かれた参加者はレース終了となり、世界で最後まで残った男女に世界チャンピオンの称号が贈られる。

レッドブルアスリートでモータードライバーの笹原右京とMTBライダーの西窪友海も ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

大会は2014年に スタートし、2015年に渡邊裕子(56.33 km)、2016年に吉田香織(65.71 km) そして、2022年に福田穣(64.43km)が世界チャンピオンとなった。今大会は2連覇の福田(69.01km)とポーランドのKasia Szkodaさん(55.07km)が世界チャンピオンに輝いた。

モータードライバーの笹原右京も参加 ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

日本からはスマホアプリを使って普段のコースを走るアプリランと、アプリラン参加者が会場に集って走るアプリラン・イベント(全国6カ所で開催)に合計3200人が参加。 アンバサダーとして、現役時代に試合で脊髄を損傷し、それが原因で引退した元プロ野 球選手の赤星憲広さんが大会に参加した。

元プロ野球選手で脊髄損傷により引退した赤星憲広さんが大会アンバサダー ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

赤星さんはイベントについて「選手時代から車椅子の寄贈活動を続けてきましたが、皆さん『自分の足でもう一度立ってみたい』 『もう一回歩いてみたい』と仰っています。脊髄損傷を負った人の多くは回復を諦めておりますので回復への期待感があるだけでも全く違います。脊髄損傷の治療方法発見を目指しているWings for Life World Runに、このように参加させてもらってることは感謝しかありません。これから僕の役割は大きいなと思っています」とコメントした。

車いすYouTuberの渋谷真子さんは明治神宮外苑会場でアスカ製の WPAL-G(ウーパル)を使って歩行しながら大会に参加した。事後、渋谷さんは「外を歩くことができてすごく楽しかったです。本当にしんどかったですけど、皆さんすれ違う度に『頑張れ頑張れ』って言ってくださったので頑張れました。普段の生活ではない頑張り、体験ができてすごくよかったと思いました」と語った。

女優でマラソンランナーとしても知られる福島和可菜がアプリ内の日本語ナレーションを務めた ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

赤星憲広が追いつかれるまで逃げ続けるラン大会アンバサダー

全世界で参加者が一斉にスタートして、追いつかれるまで逃げ続けるランニングイベント「Wings for Life World Run(ウィングス・フォー・ライフ・ワールドラン)」のイベントアンバサダーに元プロ野球選手で野球評論家、プロ野球解説者として活躍中の赤星憲広さんが就任した。

赤星憲広

脊髄損傷の治療方法発見に取り組む研究の資金助成を目的に全世界で一斉にスタートするイベント。日本時間の5月7日(日)20時スタートで、地球上で最後まで捕まらなかった選手がチャンピオンとなる。

2022年の東京でのアプリラン・イベントに参加した鬼塚雅と紀平梨花 ©Jason Halayko for Wings for Life World Run

5年連続盗塁王、脊髄損傷で引退した赤星憲広さん

赤星さんは2000年に阪神タイガース入団。1年目に盗塁王と新人王を獲得し、2005年まで5年連続盗塁王を獲得。2007年に1000本安打を達成し、ゴールデングラブ賞を6度受賞している。

俊足を生かした全力プレーでチ ームを牽引したが、2009年に試合中のダイビングキャッチで脊髄を損傷し、同年惜しまれながら現役を引退した。

豊田スタジアム ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

足に病をかかえる一人のファンとの出会いをきっかけに選手時代から盗塁数と同数の車いすを寄贈する活動をしていて、2004年には社会福祉活動に貢献したプロ野球選手に贈られるゴールデンスピリット賞を受賞。少年野球普及とともに車いす寄贈活動を目的とした「Ring of Red ~赤星憲広の輪を広げる基金~」を設立して協力の輪を広げている。

豊田スタジアム ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

脊椎損傷治療法の発見という夢の実現に貢献したい

「Wings for Life World Run日本ナショナルアンバサダーに就任させていただきました」と赤星さん。

「私自身も現役時代に脊椎を損傷し、いまだに痺れが残っている状態です。私自身の経験やこれからの活動を通し、一人でも多くの方にWings for Life World Runを知っていただき、認知していただけるよう尽力したいと思います。アンバサダーとして、そして当事者としてさまざまな取り組みを行うことで、Wings for Life財団の“脊椎損傷治療法の発見”という大きな夢の実現に少しでも貢献できれば幸いです」

追いつかれるまで逃げ続けるワールドランに出てみた

追いつかれるまで逃げ続けるランニング大会、Wings for Life World Runが2021年5月9日、UTC協定世界時午前11時、日本時間で20時にスタートした。新潟県南魚沼市の会場に集まった参加者とともに精いっぱい逃げた。今回はそのレポート。