世界スポーツ賞が2月17日発表…歌手リアム・ペインも登壇

スポーツ界で最も優れた功績を残した個人や団体を表彰するローレウス・ワールドスポーツアワード2020がドイツのベルリンで現地時間2月17日19時から21時(日本時間2月18日3時から5時)に開催される。日本から大坂なおみが年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームが年間最優秀成長部門にノミネートされている。

英国のシンガーソングライター、リアム・ペイン

セレモニー当日のステージパフォーマンスには、ワン・ダイレクションのメンバーで、
ソロとしても活躍する英国のシンガーソングライターのリアム・ペインが出演が決定。スポーツ好きとしても知られるリアムが、記念すべき20回目のセレモニーのステージに登場する。

リアム・ペインのコメント
「ベルリンでのセレモニーは特別なものになるでしょう。当日のステージを楽しみにしています。テニス、ボクシング、サッカー、サーフィンなど、スポーツは常に私の人生の大部分を占めてきました。音楽と同じように、スポーツは人々に希望を与え、社会を結び付けてくれます。今年ノミネートされている方々が持つストーリーや功績に大きな感銘を受けました。また、ローレウスが、世界中でスポーツを通じて若者のために実施してきた素晴らしい事業についても聞きました。私自身もスポーツが与えてくれるポジティブな影響を経験したことがあるので、心からローレウスを応援しています」

リアムは人気オーディション番組「Xファクター」で注目を浴び、その後ボーイズグループ、ワン・ ダイレクションのメンバーとなり、世界中で爆発的な人気を獲得した。世界のトップチャートを 席巻したワン・ダイレクションは、ビルボード・ミュージック・アワードで6つ、ブリット・アワード で7つ、アメリカン・ミュージック・アワードで7つ、ティーン・チョイス・アワードで28など、合計200以上の賞を受賞している。

2016年、リアムはレコード会社と契約を結び、2017年5月には ソロデビューシングル「Strip That Down」をリリース。ブリット・アワード2部門にノミネートされた。また、ソロでの作品に加え、エド・シーラン、ファレル・ウィリアムス、リタ・オラなどの音楽界のスターらともコラボレーションを果たしている。2019年12月、リアムはデビューアルバム「LP1」をリリースした。

© Alexander Scheuber/Getty Images

リアムは10代の頃から、音楽だけでなくアスリートとしての才能も発揮していた。地元のウォルブズ・ブリストンACの陸上選手として活躍し、1500m走では3年間、英国国内の同年代でトップ3に名を連ねていた。また、音楽やスポーツのほか、ユニセフや英国の慈善団体コミックリリーフなどの組織と協力し、慈善活動にも取り組んでいる。

ローレウス公式ウェブサイト
ローレウス・ワールドスポーツアワードのページ

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ハッシュタグは #Laureus20

女優シャロン・ストーンがスポーツ界のアカデミー賞ホストに

世界的女優シャロン・ストーンが2020年2月17日にドイツのベルリンで開催される『ローレウス・ワールドスポーツアワード2020』のセレモニーのホストに起用されて登場する。同賞はスポーツ界のアカデミー賞と言われるもので、各部門の最優秀アスリートらを表彰。日本から大坂なおみがローレウス年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームがローレウス年間最優秀成長部門にノミネートされている。

シャロン・ストーン Photo by Carter Smith

記念すべき第20回セレモニーのホストとなったシャロン・ストーンはプロデューサー、ディレクター、ライター、活動家としても活躍している。

シャロン・ストーンのコメント
「ローレウス・ワールドスポーツアワードのホストを務めることができ、とても光栄に思います。この賞は、2019年のアスリートの活躍を祝福するだけにとどまらず、暴力、差別、社会的格差をなくすことのできるスポーツの力に光を当てるものです。ローレウス創設20周年を祝うとともに、この愛情と思いやりに満ちたローレウスの努力と、その基金によって数多くの子供たちの生活が向上したことも称えましょう」

ローレウス賞はベルリンで発表される ©Alexander Scheuber/Getty Images for Laureus

同世代の俳優陣の中でも、卓越した演技力の持ち主であるシャロンは、サスペンス映画 「氷の微笑」でキャサリン・トラメル役を演じ、ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞にノミネートされ、一躍スター女優となった。マーティン・スコセッシ監督の犯罪映画 「カジノ」(1995年)での演技ではゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を受賞、またアカデミー賞にもノミネートされた。さらに「マイ・フレンド・メモリー」(1998年)、「ハリウッド・ミューズ」(1999年)でもゴールデングローブ賞にノミネートされた輝かしいキャリアを誇っている。

幅広い豊かな演技力を発揮し、ダスティン・ホフマンと共演したSF映画「スフィア」、リチャード・ギアとタッグを組んだ「わかれ路」、ミステリー映画「硝子の塔」など、さまざまなジャンルの映画に出演した。

また、主演だけでなく製作にも携わった西部劇「クイック&デッド」では敵役を演じたジーン・ハックマンと、アクション映画「スペシャリスト」ではシルベスター・スタローンと共演。監獄でのドラマを描いた「ラストダンス」では主演を務めている。スティーブン・ソダーバーグ作のセンセーショナルな殺人ミステリードラマ「モザイク」で主演し高い評価を得た。また、「カッコーの巣の上で」を原作とし、2020年にNetflixで公開予定のライアン・マーフィー作「Ratched」に主演が決まっている。

ブレークスルー部門にノミネートされたラグビー日本代表チーム

大坂なおみとラグビー日本チームは頂点に立てるか?

『ローレウス・ワールドスポーツアワード2020』には、日本から大坂なおみがローレウス 年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームがローレウス年間最優秀成長部門にノミネートされている。

アワードセレモニー当日は、ローレウス・アカデミーメンバーを含め、世界中からスポーツ界のスターやレジェンドが集結する。ボリス・ベッカー、カフー、ファビアン・カンチェラーラ、ナディア・コマネチ、ルイス・フィーゴ、ルート・フリット、トニー・ホーク、マイケル・ ジョンソン、エドウィン・モーゼス、マーク・スピッツ、カタリナ・ヴィットらが出席を予定している。

女子の最優秀選手部門にノミネートされた大坂なおみ

2000年に行われた第1回ローレウス・ワールドスポーツアワードで、ローレウス設立時の支援者の一人であるネルソン・マンデラ氏が語った言葉「スポーツには世界を変える力がある。スポーツには他のものにはない方法で人々を団結させる力がある」は、20年経った現在もローレウスの原動力となっている。スポーツ界のスター、レジェンドから、スポーツファンやローレウス・スポー ツ・フォー・グッドプログラムに参加する世界中の青少年まで“スポーツは私たちをひとつに(Sport Unites Us)”が合い言葉。

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大坂なおみとラグビー日本代表がスポーツ界のアカデミー賞にノミネート

ローレウス・ワールドスポーツ賞2020の年間最優秀女子選手部門にテニスの大坂なおみが、年間最優秀成長部門にラグビー日本代表チームがノミネートされた。世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが主催するもので、スポーツ界のアカデミー賞と言われる。最終結果は2月17日にドイツのベルリンで発表される。

ブレークスルー部門にノミネートされたラグビー日本代表チーム

同賞は7部門が設定され、1000を超える世界中のスポーツジャーナリストの投票によりそれぞれのノミネートが決定した。68人のローレウス・ワールドスポーツアカデミーメンバーによる投票が行われ、受賞者を決定。ベルリンで発表と表彰が行われる。

●ローレウス・ワールドスポーツ賞の7部門とは
ローレウス年間最優秀男子選手部門
ローレウス年間最優秀女子選手部門
ローレウス年間最優秀チーム部門
ローレウス年間最優秀成長部門
ローレウス年間最優秀復活部門
ローレウス年間最優秀障害者スポーツ選手部門
ローレウス年間最優秀アクションスポーツ選手部門

大坂と争うのは体操バイルズ、陸上フェリックスなど

大坂なおみは2019年、年間最優秀成長賞を受賞しているが、今回は女子アスリートの頂点となる年間最優秀女子選手部門にノミネートされた。また、ラグビー界のレジェンドであり、ローレウス・ワールドスポーツアカデミー会長のショーン・フィッツパトリックが称賛しているラグビー日本代表チームが年間最優秀成長部門にノミネートされた。

最優秀女子選手部門には大坂のほか、3度目の受賞をねらう体操のシモーネ・バイルズ、陸上界のスターであるアリソン・フェリックスとシェリーアン・フレーザープライス、FIFA女子ワールドカップの最優秀選手賞と得点王の二冠に輝いたミーガン・ラピノー、そして若きスーパースキーヤーとしてミカエラ・シフリンがノミネートされている。

女子の最優秀選手部門にノミネートされた大坂なおみ

羽生結弦も2019最優秀復活部門にノミネートされていた

年に一度、スポーツシーンにおいて最も優れた功績を残した個人や団体を称えるローレウス・ワールドスポーツ賞は記念すべき20回目を迎え、今日ではスポーツ界において最も名誉あるアワードの一つと称されているという。2019年はフィギュアスケートの羽生結弦がローレウス年間最優秀復活部門、大坂なおみがロ―レウス年間最優秀成長部門にノミネートされ、大坂が日本人で初めての受賞を果たした。

ラグビー日本代表チームは2019年のラグビーワールドカップでの活躍が評価され、ローレウス年間最優秀成長部門にノミネートされた。強豪スコットランドを相手に4トライをあげ、28対21で破り、決勝トーナメント出場を果たして世界を驚かせた。準々決勝では南アフリカに敗れたものの、試合後も多くのファンがスタジアムに残り、彼らの健闘を称えた。

ラグビーW杯開催中に六本木で行われたトークショー。田中史朗(中央)とフィッツパトリック会長(右から2番目)

元オールブラックスのレジェンド、フィッツパトリックも、「今回のラグビーワールドカップは衝撃的であり、興奮に満ちていた。開催国である日本の活躍は誰もが称賛するだろう。日本代表の選手たちは非常にエキサイティングで素晴らしいラグビーを見せ、日本ラグビー史上初めての決勝トーナメント進出という快挙で驚かせてくれた。フィールド外でも、運営者とファンらがこのワールドカップを忘れられないものにしてくれた」と絶賛。

「日本代表がシックスネイションズかザ・ラグビーチャンピオンシップに参戦するのでは、という話も耳にするほど盛り上がっている。スポーツの未来に興奮を抱かせてくれる話だ。彼らの素晴らしいパフォーマンスを祝福したい。彼らは個人にとっても、国にとっても、スポーツがいかに特別であるかということを具現化してくれた。ロ―レウス年間最優秀成長部門にとてもふさわしい候補だと思う」と語っている。

同部門には、今回最年少ノミネートの一人である15歳のテニスプレイヤー、ココ・ガウフ、同じくテニス界より初出場で見事全米オープン優勝を果たしたカナダの19歳ビアンカ・アンドレスク、コロンビア人として初めてツール・ド・フランスを制した22歳のエガン・ベルナルなどがノミネートされている。

エガン・ベルナルはブレークスルー賞をめぐってラグビー日本代表と争うことに

男子最優秀賞候補は F1ハミルトン、ナダル、メッシなど

ローレウス年間最優秀男子部門のノミネートには、6度目のF1世界チャン ピオンに輝いたルイス・ハミルトン、オートバイレーサーのマルク・マルケス、これまでローレウスで3度の受賞経験を持つスペインのテニス選手ラファエル・ナダル、自身6度目のFIFA年間最優秀選手賞を受賞したFCバルセロナのリオネル・メッシ、非公認ながらマラソンで史上初となる2時間の壁を破ったケニアのエリウド・キプチョゲ、そしてマスターズで15回目のメジャー制覇を果たしたゴルフ界のレジェンド、タイガー・ウッズという豪華な顔ぶ れ。

最優秀男子部門の候補となったエリウド・キプチョゲ

ローレウス年間最優秀チーム部門
ルイス・ハミルトンが所属するメルセデスAMGペトロナスF1チームがノミネート。このほか、FIFA女子ワールドカップで優勝したサッカー米国女子代表チーム、UEFAチャンピオンズリーグ優勝のリバプールFC、ラグビーワールドカップのチャンピオンとなったラグビー南アフリカ代表、カナダのチームとして初めてNBAチャンピオンとなったトロント・ラプターズ、FIBAワールドカップで2度目の優勝を果たしたバスケットボールスペイン男子代表チームがノミネートされている。

最優秀チーム部門の候補となったラグビー南アフリカ代表

ローレウス年間最優秀復活部門
さまざまなハードルを乗り越えた真の精神、固い決意と粘り強さを象徴する選手や団体が対象の部門。2020年のノミネートリストには、2018年マカオGPでの大クラッシュで重傷を負いながら、一年後の2019年11月に同レースで復帰を飾ったドイツの19歳F3ドライバー、ソフィア・フローシュ、白血病を克服しラグビーワールドカップでオーストラリア代表に復帰したクリスチャン・リアリーファノ、精巣ガンを乗り越えた米国の水泳選手ネイサン・エイドリアンの名が挙がっている。

ローレウス年間最優秀障害者スポーツ選手部門
2019年世界最速の女性パラリンピアンとなったキューバのオマーラ・ドゥランド、チェルノブイリ原発事故の影響で、生まれながらに障害を持つ米国のスキーヤー兼サイクリスト、オクサナ・マスターズなど素晴らしい活躍をみせた6名のパラアスリートがにノミネートされた。

ローレウス年間最優秀アクションスポーツ選手部門
ワールドサーフリーグ優勝のイタロ・フェレイラとカリッサ・ムーア、2019年同部門を受賞したスノーボード世界チャンピオンのクロエ・キム、そして今回最年少ノミネートとなる11歳のブラジル出身スケートボーダー、ライサ・リールが名を連ねている。また、スケートボードの世界チャンピオンナイジャ・ヒューストンと、カナダのスノーボードスターでXゲーム・スロープスタイルの金メダリスト、マーク・マクモリスもノミネート。

●ローレウス・ワールドスポーツ賞の発表サイト

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サッカー日本代表のいい話がスポーツ賞にノミネート…投票受付中

世界に最も大きなインパクトを与えたスポーツの瞬間を世界中のスポーツファンが選ぶ「ローレウス・スポーティング・モーメント賞2000-2020」に、2018年サッカー日本代表チームが敗戦後に行った素晴らしいモーメントがノミネートされた。2月16日まで特設サイトで一般投票が受け付けられている。

ローレウス・スポーティング・モーメントにノミネートされたスポーツ伝説

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが「ローレウス・スポーティング・モーメント賞2000-2020」の一般投票を特設サイト(英語表示のみ)で開始した。
●ローレウス・スポーティング・モーメント賞2000-2020特設サイト

この一般投票結果によって受賞者が決まり、2月17日にドイツ・ベルリンにて開催されるローレウス・ワールドスポーツアワード2020で発表と表彰が行われる。

ローレウス・スポーティング・モーメント賞2000-2020とは

過去20年間のスポーツシーンにおいて、これまでになかった新しい方法や他にはない素晴らしい方法で、スポーツが人々に団結力をもたらし、世界中に大きなインパクトを与えた瞬間(モーメント)を表彰する。

フェアプレーやスポーツマンシップ、ヒューマニティ、逆境の克服、献身さ、スポーツを通じた団結力など、新しい時代におけるスポーツの真の価値を象徴する20の瞬間がノミネートされている。

敗戦後に見せた日本チームの素晴らしいモーメントとは

2018年に行われたFIFAワールドカップにおいて、サッカー日本代表チームがアディショナルタイムでの逆転負けを喫した後に、ロッカールームをきれいに清掃し、さらに現地の言葉で感謝のメモを残して会場を後にするという一連の行為が『Message of Respect』としてノミネートされている。評価の対象となったモーメントは下記Twitterの動画でチェックできる。

投票は3つのラウンドに分かれ、ファイナルラウンドで最も票を集めた候補が、ローレウス・スポーティング・モーメント賞2000-2020を受賞する。

【『ローレウス・スポーティング・モーメント賞2000-2020』ノミネート一覧】
(アルファベット順)
1.『A Golden Promise』 2008年 マティアス・シュタイナー(ウエイトリフティング)
2.『Ability of the Mind』 2002年 ナタリー・デュトワ(競泳)
3.『Age is Just a Number』 2019/2020年 スカイ・ブラウン(スケートボード)
4.『Brothers in Arms』 2016年 アリステア・ブラウンリー、ジョナサン・ブラウンリー(トライアスロン)
5.『Carried on the Shoulders of a Nation』 2011年 サチン・テンドルカール(クリケット)
6.『Challenge of Fate』 2018年 シャー・ボーユー(登山家)※2019年ローレウス・スポーティング・モーメント賞受賞
7.『Equal Play, Equal Pay』 2007年 女子プロテニス選手
8.『Global Citizens』 2016年 オリンピック難民選手団
9.『Eternal Champions』 2017年 シャペコエンセ(サッカー)※2018年ローレウス・スポーティング・モーメント賞受賞
10.『The Handshake』 2005年 フレディ・フリントフ(クリケット)
11.『Hand of Fair Play』 2012年 ミロスラフ・クローゼ(サッカー)
12.『Houston Strong』 2017年 J.J.ワット(アメリカンフットボール)※2018年ローレウス・スポーツ・インスピレーション賞受賞
13.『Giving Back』 2016年 エリザベス・マークス(競泳)
14.『Like Father Like Son』 2017年 ミック・シューマッハ(モーターレース)
15.『Message of Respect』 2018年 男子サッカー日本代表チーム
16.『One Moment, One Nation』 2000年 キャシー・フリーマン(陸上)
17.『Riding the Wave』 2014年 べサニー・ハミルトン(サーフィン)
18.『Running the World』 2019年 ニック・バター(陸上)
19.『Sporting Kids』 2016年 U12バルセロナチーム(サッカー)※2017年ローレウス・スポーティング・モーメント賞受賞
20.『Zanardi at the Wheel』 2016年 アレッサンドロ・ザナルディ(ハンドサイクリスト)

スポーツ界のアカデミー賞で渋野日向子とラグビー日本代表は受賞なるか?

「スポーツ界のアカデミー賞」とも言われるローレウス・ワールドスポーツ賞の審査が始まった。男女の最優秀選手賞などが選考されるが、成長著しい期待の選手やチームを選出するスプリングボード賞には日本の渋野日向子(ゴルフ)とラグビーW杯日本大会で活躍した日本代表チームが有力候補としてあがっている。

2019年間最優秀男子選手のノバク・ジョコビッチ(テニス)

ローレウス・ワールドスポーツ賞は、2020年の受賞者発表と授賞式が2020年2月17日、ドイツ統合の象徴的都市であるベルリンで行われる。主催はローレウス・ワールドスポーツアカデミーで、スポーツを通じた社会貢献活動を推進している団体。 チェアマンはラグビー元ニュージーランド代表主将のショーン・フィッツパトリックさん。

カテゴリーは男女の最優秀選手賞など5部門

同賞は年間最優秀男子選手、年間最優秀女子選手、年間最優秀チーム、年間最優秀成長選手、年間最優秀復帰選手の5部門が設定されている。

ローレウス年間最優秀男子選手賞
アスリートとして素晴らしいパフォーマンスを発揮し、輝かしい成績をおさめた男子選手を表彰。国際または国内大会での勝利や連覇の実績、メジャーなチャンピオンシップでの優勝、世界記録樹立などを達成した選手が対象。

ローレウス年間最優秀女子選手賞
アスリートとして素晴らしいパフォーマンスを発揮し、輝かしい成績をおさめた女子選手を表彰。国際または国内大会での勝利や連覇の実績、メジャーなチャンピオンシップでの優勝、世界記録樹立などを達成した選手が対象。

ローレウス年間最優秀チーム賞
素晴らしいパフォーマンスを発揮し、国際または国内大会、メジャーなチャンピオンシップでの優勝などの輝かしい成績をおさめたチームを表彰。国や地方、州、プロスポーツ団体、フランチャイズやクラブが対象。

ローレウス年間最優秀成長選手賞
今後大きく成長するポテンシャルを感じられ、よりハイレベルな功績が期待できるような素晴らしいステップアップを遂げた選手やチームを表彰。

ローレウス年間最優秀復活選手賞
怪我や病気、不調や失敗を乗り越えて勝利を手にした選手やチームを表彰。また大会やシーズン、シリーズにおいて、歴史に残る大逆転を成し遂げた選手やチームも対象。

発表は平和の象徴ベルリンで

100カ国1200のノミネーションパネルが12月4日までに投票し、最終候補者リストを作成。その後、ローレウス・ワールドスポーツアカデミーによって、最終候補者リストへの投票が行われ、受賞者を決定する。発表会場はベルリン市内のベルティ・ミュージックホール。アカデミー賞に匹敵するきらびやかな式典となり、世界のトップスターがタキシードやドレスで参加するのが魅力。アワードセレモニーの模様はドイツの放送局RBBで放送される予定。

最終候補者リストの作成を担当するノミネーションパネルに配付された資料には、最優秀女子選手賞にテニスの大坂なおみ、スピードスケートの小平奈緒が掲載されている。スプリングボード賞(最優秀成長選手賞)では、20歳の無名選手にして全英女子オープンで初のメジャー優勝を果たした渋野日向子、ラグビーワールドカップ開催国にして決勝トーナメント出場を決た日本男子ラグビーチームがリスト掲載されている。

●ローレウス・ワールドスポーツアカデミーのfacebook

ローレウス・ワールドスポーツ賞2020はベルリンで発表

「スポーツ界のアカデミー賞」とも言われるローレウス・ワールドスポーツ賞は、2020年の発表と授賞式を2020年2月17日、ドイツ統合の象徴的都市であるベルリンで開催する。主催はローレウス・ワールドスポーツアカデミーで、スポーツを通じた社会貢献活動を推進している団体。 チェアマンはラグビー元ニュージーランド代表主将のショーン・フィッツパトリックさん。

© Alexander Scheuber/Getty Images

会場はベルリン市内のベルティ・ミュージックホール。アカデミー賞に匹敵するきらびやかな式典となり、世界のトップスターがタキシードやドレスで参加するのが魅力。アワードセレモニーの模様はドイツの放送局RBBで放送される予定。

カタリナ・ヴィットやコマネチもイベント参加

2019年10月7日にはFCウニオン・ベルリンのスタジアムで事前イベントが行われ、カタリナ・ヴィット、ナディア・コマネチ、サッカーのイェンス・レーマンやマルク・ヤンコら世界的アスリートが参加。アカデミー設立20周年を記念した新たなキャンペーン「Sport Unites Us」がスタートし、スポーツが持つ素晴らしい力を改めて啓発していく。

左から2人目がカタリナ・ヴィットさん、3人目がナディア・コマネチさん

ローレウス・アカデミーもメンバーであるカタリナ・ヴィットさんは、「20回目という記念すべきアワードセレモニーが、ドイツ統合を象徴する都市であり、スポーツの歴史的瞬が多く誕生してきたベルリンで行われることをとても光栄に思う」と語った。

ベルリンでのアワードセレモニー開催は2016年に続き2度目。これまでモナコ、リスボン、バルセロナ、サンクトペテルブルク。アブダビ、ロンドン、リオデジャネイロ、クアラルンプール、上海、ベルリンの10都市で開催されてきた。

ドイツの元フィギュアスケート選手、カタリナ・ヴィットさんも

大坂なおみが成長賞、羽生結弦がノミネート実績

ローレウス・ワールドスポーツ賞における日本選手の受賞は、2019年に女子テニス世界ランク1位に躍進した大坂なおみが、日本選手として初めて「年間最優秀成長選手賞(ブレークスルー賞)」を受賞した。

ノミネート歴としては2005年に柔道の野村忠宏、2010年にパラテニスの国枝慎吾、2011年に女子サッカーの澤穂希となでしこジャパン、2018年にパラテニスの上地結衣、2019年にフィギュアスケート選手の羽生結弦がノミネートされている。

ルーマニアの元体操選手、ナディア・コマネチさんらが参加した#SportUnitesUsイベント

●ローレウス・ワールドスポーツアカデミーのfacebook

●関連ニュース
羽生結弦と小平奈緒がアスリートオブザイヤーにノミネート