中根英登が新城幸也のアシストとして世界選手権出場

年に一度の世界王者決定戦、UCI世界選手権エリート男子ロードが9月29日に英国ヨークシャー地方で開催され、日本代表としてNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの中根英登が出場。日本のエース新城幸也のアシストとして、世界最高峰の舞台で戦う。

日本自転車競技連盟が9月19日、9月下旬に英国で開催されるUCIロード世界選手権の日本代表メンバーを発表。日本は男子エリートロードレースで出場2枠を獲得し、新城(バーレーン・メリダ)とともに、中根が日本代表に選出された。中根は2年連続で世界選手権に挑む。

現在29歳の中根は、日本を代表するクライマーとして活躍。2018年はツアー・オブ・ジャパンでアジア人選手最高位となる個人総合9位、ジャパンカップサイクルロードレースでも国内最高位の12位でゴール。日本代表としてオーストリアでの世界選手権に初出場し、アジア競技大会ではエースの別府史之(トレック・セガフレード)の銀メダル獲得に貢献し、自身も5位でゴールするなど、大きく飛躍するシーズンを送った。

しかし、今季は体調不良やクラッシュの影響から成績が伸び悩み、シーズン前半は厳しいものだったが、夏ごろから復調。9月18日にイタリアで開催されたUCIヨーロッパツアー1クラスのジロ・デッラ・トスカーナでは、抜群の登坂力を武器に2018年の18位という成績を上回る15位でフィニッシュ。ヨーロッパで価値のあるUCIポイントを獲得し、完全復調を実感。自信をもって10日後に開催される世界選手権に挑む。

英国で初開催となる2019年のUCIロード世界選手権は、9月21日にパラサイクリング部門からスタートし、最終日の29日に男子エリートのロードレースが開催される。男子エリートは、リーズをスタートしたのち、3つの山岳を通過してハロゲイトの周回コースを7周回する285km。起伏に富んだチャレンジングなコース設定になっている。

またNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネからは、男子U23にトレーニーの石上優大(AVCエクサンプロヴァンス/EQADS)が出場、メカニックの西勉と南野求も日本代表チームのスタッフとして世界選手権に参加する。

中根英登のコメント
今年の世界選手権も日本代表として走らせてもらえることになりました。今季は最高のスタートを切れたものの、度重なるコンディションの崩れに加えてトレーニング中の事故と、厳しい状況が続いていました。チームが組んでくれたスケジュールのおかげで、自分にとっては長く感じていたトンネルからようやく脱出できたように思ってます。
直近のトスカーナのレースでは半年ぶりに身体の軽さと調子のよさを感じられたので、コンディションはいい具合に仕上がってきています。そのタイミングでの世界選手権への抜擢となり、自分を信頼してくれたナショナルチームに感謝しています。
アジア大会も急きょ抜擢してもらいましたが、今回は世界選手権。桁違いのレースレベルなので、アシストと言ってもそう簡単にはいきませんが、自分の最大限やれることをし、新城選手のアシストとしての仕事を全うしたいと思います。

UCI Road World Championships
UCIロード世界選手権
開催期間/2019年9月21日〜29日
     男子エリート・ロードレースは29日 
カテゴリー/世界選手権
開催地/英国ヨークシャー

●日本代表選手
監督:浅田顕(選手強化コーチ)
男子エリート(2名)
新城幸也(BAHRAIN-MERIDA)
中根英登(NIPPO – VINI FANTINI – FAIZANE’)
女子エリート(2名)
与那嶺恵理(Alé–Cipollini)*TT兼任
金子広美(イナーメ信濃山形)
男子U23(3名)
石上優大(EQADS)
松田祥位(EQADS)*TT兼任
今村駿介(中央大 / ブリヂストンサイクリング)*TT兼任
男子ジュニア(2名)
津田悠義(EQADS / 愛知県立三好高)*TT兼任
山田拓海(長野県飯田風越高)*TT兼任
女子ジュニア(1名)
岩元杏奈(日本体育大)

男子エリート・ロードレース Leeds > Harragate 285km
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杉浦佳子がパラ世界選手権ロード女子C3でTTに続き2位

9月11日~15日にかけてオランダのエメンで開催されている2019 UCI パラサイクリング ロード世界選手権は、日本の杉浦佳子(楽天ソシオビジネス)が女子C3クラス・ロードレースで銀メダルを獲得した。個人タイムトライアルに続き2個めの銀メダル。

集団の先頭を積極的に走る杉浦佳子 ©日本パラサイクリング連盟
杉浦佳子はゴールスプリントで2位に。優勝は中国のワン・シャオメイ ©日本パラサイクリング連盟
女子C3ロードレースで銀メダルを獲得した杉浦佳子 ©日本パラサイクリング連盟

<ロードレース結果>
川本翔大(男子C2/66.6km)  7位(+3’45”)
杉浦佳子(女子C3/51.8km)  2位(タイム差なし)
藤田征樹(男子C3/66.6km)  7位  (+02”)
山口乃愛・パイロット山本さくら(女子B/81.4km)    14位 (+34”)

●日本パラサイクリング連盟のホームページ

杉浦佳子がパラ世界選手権ロードの個人タイムトライアル2位

オランダのエメンで開催されている2019 UCIパラサイクリングロード世界選手権は9月12日に大会2日目を迎え、日本の杉浦佳子(旧姓野口=楽天ソシオビジネス)が女子C3クラス個人タイムトライアルで銀メダルを獲得した。

杉浦佳子がパラ世界選手権個人タイムトライアルで銀メダル ©日本パラサイクリング連盟

杉浦はパラサイクリングのロード世界選手権に初めて出場した2017年大会から3年連続の表彰台。また、2019年3月のパラトラック世界選手権でも銀メダル獲得していて、今シーズンはロードとトラックの両競技で世界選手権メダリストとなった。

レースはフルフラットな1周10.4kmを2周する20.8km。持ち前の登坂力でライバルに差をつけることが多い杉浦にとって、今回のようなコースでメダル獲得を期待されながら走ることは精神的な面でも挑戦であったようだが、「直線でギヤを上げようと思ったらもうアウタートップ(一番重いギア)だった」と振り返るなど、コンディションのよさをうかがわせた。

タイムは32分13秒41、平均時速38.7kmで走破し、1位とはおよそ2.5秒差という僅差。登坂力のみならず、スピードとパワーも着実に上積みされていることを十二分に示した。

女子C3クラス個人タイムトライアルで杉浦佳子(左)が銀メダル ©日本パラサイクリング連盟

杉浦佳子のコメント
コーチのアドバイス通りにしっかり走ろうと思ってスタートしました。通常より公式の試走時間が少なく、いつもと違ってコースのポイントがインプットしきれていなかったので、途中ギヤを軽くし過ぎたり、コーナーのブレーキのタイミングが早過ぎたり、少しのミスはあったと思いますが、フラットなコースで銀メダルを取れたことは自分にとっては自信になりました。ロードレースももちろん狙っていきます」

13日の大会3日目は、三輪のトライシクルと、腕で漕ぐハンドバイクのクラスでタイムトライアルが競われる。杉浦ら日本勢が出場するCクラスとBクラス(視覚障害クラス)のロードレースは14日に行われる。

<個人タイムトライアル結果>
川本翔大
(男子C2/10.4kmº2周=20.8km)
タイム30分50秒24 11位
杉浦佳子
(女子C3/10.4kmº2周=20.8km)
タイム32分13秒41 2位
藤田征樹
(男子C3/10.4kmº3周=31.2km)
タイム44分15秒68 8位
山口乃愛・パイロット山本さくら
(女子B/10.4kmº3周=31.2k)
タイム48分 28秒04 15位

●日本パラサイクリング連盟のホームページ

ボート日本は世界選手権で五輪枠獲得できず大陸選手権に望み

オーストリアのリンツで開催されてきたボートの2019世界選手権は9月1日に最終日を迎え、パラ女子シングルスカルの市川友美が13~14位順位決定戦で2着に。14クルーのなかで総合14位になった。

ボートの世界選手権日本代表選手団

同大会では五輪種目ではない女子軽量級シングルスカルで、冨田千愛が日本女子初の銀メダルを獲得したものの、この大会での2020東京オリンピック・パラリンピックの出場権獲得はできなかった。日本はアジアオセアニア大陸予選での出場枠獲得を目指していく。

パラ女子シングルスカルの市川友美
ボート世界選手権に出場したエリート&パラ日本チーム

●日本代表選手リスト
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女子軽量級ダブルスカル順位決定戦で日本は意地の2着

オーストリアのリンツで開催されているボートの2019世界選手権は8月31日、女子軽量級ダブルスカルの13~18位順位決定戦が行われ、上田佳奈子・大石綾美の日本チームが2着に。27クルーのうち総合14位になった。

女子軽量級ダブルスカル(LW2x)の上田佳奈子・大石綾美

8月31日の結果
パラ男子シングルスカル(PR1M1x)遠藤隆行
19~23位順位決定戦 2着 総合20位/23クルー

男子ダブルスカル(M2x)山尾圭太・荒川龍太
19~24位順位決定戦 3着 総合21位/29クルー

男子ダブルスカル(M2x)の山尾圭太・荒川龍太

女子軽量級ダブルスカル(LW2x)上田佳奈子・大石綾美
13~18位順位決定戦 2着 総合14位/27クルー

パラ男女ミックス舵手つきフォア(PR3Mix4+)八尾陽夏・西岡利拡・有安亮平・齊藤舞香・立田寛之
13~18位順位決定戦 2着 総合14位/18クルー

健常者のボート世界選手権は全種目が終了し、選手とコーチが健闘をねぎらう

9月1日の組み合わせ
パラ女子シングルスカル(PR1W1x)市川友美
13~14位順位決定戦 19:35スタート
1レーン 南アフリカ
2レーン 日本

●日本代表選手リスト
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冨田千愛が日本勢女子として初めての表彰台…ボート世界選手権

冨田千愛(福井県スポーツ協会)がボートの世界選手権で、日本の女子選手として初めての表彰台に登壇した。8月30日にオーストリアのリンツで開催された軽量級女子シングルスカルで銀メダルを獲得した。

冨田千愛が日本勢女子として初めての表彰台

8月30日の結果
男子軽量級ダブルスカル(LM2x)池田裕紀・西村光生
19~24位順位決定戦 6着
総合24位/32クルー

男子軽量級ダブルスカル(LM2x)の池田裕紀・西村光生

【非五輪種目】男子軽量級シングルスカル(LM1x)武田匡弘
13~18位順位決定戦 6着
総合18位/33クルー

男子軽量級シングルスカル(LM1x)の武田匡弘

【非五輪種目】女子軽量級シングルスカル(LW1x)冨田千愛
決勝 2着
総合2位/17クルー

8月31日の組み合わせ
パラ男子シングルスカル(PR1M1x)遠藤隆行
19~23位順位決定戦 16:10スタート
1レーン パラグアイ
2レーン メキシコ
3レーン 日本
4レーン ウルグアイ
5レーン ブルガリア

男子ダブルスカル(M2x)山尾圭太・荒川龍太
19~24位順位決定戦 16:43 スタート
1レーン エストニア
2レーン チリ
3レーン 米国
4レーン スロベニア
5レーン 日本
6レーン キューバ

女子軽量級ダブルスカル(LW2x)上田佳奈子・大石綾美
13~18位順位決定戦 19:08 スタート
1レーン スペイン
2レーン 日本
3レーン ポーランド
4レーン 中国
5レーン ドイツ
6レーン アイルランド

パラ男女ミックス舵手つきフォア(PR3Mix4+)八尾陽夏・西岡利拡有安亮平・・齊藤舞香・立田寛之
13~18位順位決定戦 19:20 スタート
1レーン ウズベキスタン
2レーン 日本
3レーン ポーランド
4レーン メキシコ
5レーン オーストリア
6レーン 韓国

●日本代表選手リスト
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