インドで開催されている2024トラックアジア選手権大会は3日目の2月23日、女子個人パシュートが行われ、日本の垣田真穂(楽天Kドリームス/早稲田大)が優勝した。垣田はチームパシュートとの2冠。予選を2位で通過し、最後までスピードをキープして食い下がる中国を振り切った。
女子スクラッチは池田瑞紀(楽天Kドリームス/早稲田大)が3位。男子個人パシュートは松田祥位(ブリヂストンサイクリング)が優勝した。
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中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-8となる10月4日、女子ロードで垣⽥真穂が6位。同選手はトラックのチームパシュート、マディソンで2つの金メダルを獲得している。
日本代表はベテランの与那嶺恵理と垣田で参戦。残り13kmで香港と韓国の選手がアタック。フィニッシュ直前で、与那嶺、垣田を含む20名の集団が最終スプリントを仕掛けながら先頭2名に追いすがる。先頭2名は後方にタイム差なしでギリギリ逃げ残るという劇的な展開の中、垣田は6位、与那嶺は13位でレースを終えた。
垣田真穂のコメント
「初めて139kmという長いレースを走りました。登りがなくて、自分の得意なコースレイアウトだと思っていました。最後のスプリントを任されていたのですが、位置取りがうまくできず全く前に出られなくて、やっと前が空いた時には、もう間に合わない状況でした。スプリントにまで持ち込めたので、最後しっかりもがけていたら、メダル獲得もあったのではないかと思います。与那嶺選手には、スプリントはよろしくと言われていて、レース中もしっかり脚を休ませて万全でしたが、この結果は本当に悔しいです」
与那嶺恵理のコメント
「コースマップを見て、フラットなコースなのは分かっていましたし、動いてもすぐにフォローされてしまう状況でしたので、自分が動いたら脚がなくなるだけだと思い、敵のいい動きだけはしっかり反応しつつ、少しネガティブな走りになってしまいました。残り10kmでアタックされた時、ちょうど私が中切れしているところで、ジャンプして追いつくまでは脚が残っていなくて、あの局面では力負けでした。このコースは私向きのコースではないのは分かっていたので、垣田選手には、レース中のアタックは私が対応するから、脚をためておいてと話しをしていました。今回は、若い選手にもレースを教えることができましたし、とてもよかったと思います」
10月5日はロードレース男子が行われる。
中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-4となる9月28日、トラックで2人1組になって戦う女子マディソンが行われ、日本の内野艶和(つやか)と垣⽥真穂のペアが優勝。チームパシュートに続いて金メダルを獲得した。
250mのトラックを交代しながら120周でポイントを争う種目。内野、垣田のコンビで参戦の日本は、全てのスプリント周回でポイントを獲得しながら終始優勢にレ ースを進め、最終スプリント周回も1位となり、合計50点までポイントを積み上げて優勝、金メダルを獲得した。
内野艶和のコメント
「レースでポイント積み上げていく上で危ない場面もあったのですが、落ち着いて対応して行けましたので、結果的に優勝できてよかったです。次は年明けのアジア選手権になると思いますが、この勢いでしっかりUCIポイントを獲得して、マディソンでもオリンピックに出場できるように頑張りたいと思います」
垣田真穂のコメント
「今日は、内野選手と2回目のコンビだったので、思うようにいかないことが多くて悔しい部分もありますが、金メダルを獲得できてホッとしています」
中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-3となる9月27日、トラックで男女のチームパシュートが行われ、日本勢は梶原悠未、垣田真穂、内野艶和、池田瑞紀で臨んだ女子、松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹で臨んだ男子ともに1-2決定戦で中国を逆転で制して優勝した。
レース前半は中国に先行を許すも、後半に逆転した日本は、じわじわとその差を広げ、大会記録となる3分52秒757で優勝した。
橋本英也のコメント
「勝ててよかったです、最高です。チームメイトそれぞれがベストのパフォーマンスを出すことができて、本当によかったです。オリンピックを目指す立場では、アジア大会を勝つのは当然というところで、取りこぼさずにしっかり勝ち切れました。パリオリンピックを目指せる環境を作ってもらえるのは、みなさんのお陰。来年のオリンピック、その先の自転車界のためにも、これからも頑張って行きます」
ラップごとに一進一退の攻防となる中、レース後半には中国優勢の展開で迎えた最終ラップで見事な逆転劇を演じた日本が、大会記録を更新する4分21秒224で優勝した。
梶原悠未のコメント
「勝ててよかったです、ホッとしました。才能のある、高いモチベーションを持った若い選手が入って来てくれて、日本代表全体のレベルを上げることができたので勝つことができたと思います。この勢いで、パリオリンピックに向けてみんなで頑張っていきたいと思います。オムニアムでも、金メダル獲得に向けて頑張ります」
内野艶和のコメント
「今日は、接戦でしたが勝てて本当によかったです。この後、マディソンも控えていますので、また勝てるように頑張ります」
2023 UCIトラックネイションズカップ第3戦が4月20日にカナダのミルトンで開幕し、2024パリ五輪のトラック中距離枠獲得を目指す日本は男子チームパシュート予選で9位、女子は10位となり、ともに本戦進出を逃した。
池田瑞紀(チーム楽天Kドリームス/早稲田大)、梶原悠未(TEAM Yumi)、内野艶和(チーム楽天Kドリームス)、垣田真穂(チーム楽天Kドリームス/早稲田大)で臨んだ女子チームパシュート予選。8位の予選突破攻防となり、ターゲットタイム4分24秒台に3カ国が同居する形となったが、日本代表はコンマ4秒およばずに予選敗退した。
橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)、今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング/日本大)で臨んだ男子チームパシュート予選。女子同様に8位ぎりぎりの攻防戦となり、ターゲットタイム3分55秒台に4カ国が同居する形となったが、日本代表はコンマ1秒以下の僅差で9位となり予選敗退した。
24選手で行われた女子エリミネーションが大会2日目の21日に行われ、日本からは池田、内野が参戦。スタート直後の最初のスプリントラップで池田がエリミネイト(排除)され、早々にレースを離脱。内野も中盤まで粘ったものの、ちょうど半分の12回目のスプリントラップでエリミネイトされ13位でレースを終えた。
男子も24選手でで行われたエリミネーション。今村は5回目のスプリントラップでエリミネイト、全体の20位。橋本は表彰台圏内が見えてきたところで足元をすくわれ、スプリントで差されてしまい6位でレースを終えた。
自転車トラックネイションズカップ第1戦は大会2日目となる2月24日、橋本英也(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)が男子エリミネーションを制して優勝した。窪木一茂(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU福島)は4位。
女子エリミネーションの垣田真穂(楽天Kドリームス/愛媛・松山学院高)は8位。内野艶和(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU福岡)は9位。
女子チームパシュートの池田瑞紀(楽天Kドリームス/福岡・祐誠高)、梶原悠未(Team Yumi)、内野、垣田で編成された日本チームは1回戦に進出し、前日の予選で記録した日本新をさらに2秒近く短縮して4分18秒510をマーク。
大会前までの日本記録を3秒以上更新する成果を残したが、全体の6位で1回戦で敗退となった。優勝はニュージーランドで、記録は4分10秒651。
男子チームパシュートは1回戦に進出したが、スタートしなかった。
佐藤水菜(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU神奈川)、太田りゆ(JPCA ブリヂストンサイクリング/JPCU埼玉)、梅川風子(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU 東京)で臨んだ女子チームスプリント予選。日本記録更新が予選突破のターゲットタイムとみられていたが、日本記録にコンマ4秒、予選通過ラインにコンマ2秒届かず予選敗退。
小原佑太(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU青森)、長迫吉拓(ブリヂストンサイクリング)、太田海也(JPCA 楽天Kドリームス/JPCU岡山)の男子チームスプリントは1回戦では従来の日本記録を4/100秒更新する新記録で3-4位決定戦に進出し。再び42秒台の好タイムを出すがフランスに敗れて4位。
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