欧州選手権女王は世界チャンピオンのファンフレウテン

世界チャンピオンのアンヌミエク・ファンフレウテン(オランダ)が8月27日にフランスのプルエイで開催された欧州選手権エリート女子ロードで初優勝した。2位はイタリアのエリサ・ロンゴボルギーニ。

世界チャンピオンのアンヌミエク・ファンフレウテンがエリサ・ロンゴボルギーニを振り切った ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

世界チャンピオンのアルカンシエルを着るファンフレウテンは、2016リオデジャネイロ五輪女子ロード銅メダリストのロンゴボルギーニとの真っ向勝負で勝利した。3位はポーランドのカザルツィナ・ニウィアドーマ。

オランダとイタリアは最初からレースをコントロールした。レース終盤に10選手が第1集団を形成。残り40kmからロンゴボルギーニ、ファンフレウテン、ニウィアドーマが抜け出し、もう一人のオランダ選手、シャンタル・ブラークが続いた。

2位ロンゴボルギーニと優勝のファンフレウテンがコロナ禍の祝福、ヒジタッチ ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

残り2kmでロンゴボルギーニがアタックしたが、ファンフレウテンが独走を許さず、最後は逆転して優勝した。

ロンゴボルギーニのアタックにファンフレウテンが反応。背後はポーランドのカザルツィナ・ニウィアドーマ ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

今季負けなしのファンフレウテンだが、欧州選手権タイトルは初の獲得。

ファンフレウテンを中央に、左が2位ロンゴボルギーニ、右が3位ニウィアドーマ ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

男子U23レースは午前中に開催され、多くの選手がアタックを見せた。3選手が抜け出したが、最終局面で15選手が合流。最後は18人のゴールスプリントとなる様相だったが、ノルウェーのヨナス・ヒデベルクら3選手が豪雨の中で抜け出し、ヒデベルクがトップフィニッシュした。

フランスのプルエイで行われた欧州選手権 ©Dario Belingheri/BettiniPhoto
U23欧州選手権はノルウェーのヨナス・ヒデベルクが優勝  ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

欧州選手権は28日が最終日となり、女子ジュニア、男子ジュニア、混合リレーが行われる。

優勝のヒデベルクを中央に、左が2位アントン・チャミグ(ノルウェー)、右が3位ボイテチ・レパッキング(チェコ) ©Dario Belingheri/BettiniPhoto
ヨナス・ヒデベルク  ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

●欧州自転車競技連合のホームページ

ジャコモ・ニッツォーロが急きょ開催の欧州選手権制覇

イタリアのジャコモ・ニッツォーロが8月26日にフランスのプルエイで開催された欧州選手権エリート男子ロードで初優勝した。前年のエリア・ビビアーニに続くイタリア勢の優勝。

ジャコモ・ニッツォーロが2020欧州チャンピオンに ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

ニッツォーロは現イタリアナショナルチャンピオンで、プロチームではNTTに所属する。大会は新型コロナウイルス感染拡大により一時は中止となったが、フランスのプルエイが代替開催地として名乗りを挙げ、各国ナショナル選手権とツール・ド・フランスの間のわずかな平日に行われた。

レースは大接戦のゴールスプリント勝負となり、ニッツォーロがフランスのアルノー・デマールとドイツのパスカル・アッカーマン抑えた。

欧州選手権エリート男子のスタート ©UEC – bettiniphoto

イタリアナショナルチームはレースを支配し、すべての攻撃を封じ込め、ゴールスプリントに持ち込んだ。

フランスのプルエイで行われた欧州選手権 ©UEC – bettiniphoto

アンドレアス・ミルティアディス(キプロス)、デュサン・ラコビッチ(セルビア)、パウェル・ベルナス(ポーランド)、エミル・ディマ(ルーマニア)の4選手が100km以上の逃げを見せた。イタリアチームが後続集団を引き上げて吸収した後は、オランダとベルギーがアタックをしかけた。

残り2kmになって2選手が抜け出そうとするが、イタリアのバッレリー二とチモライがけん引役となってニッツォーロを誘導し、写真判定の末にデマールをかわした。

ジャコモ・ニッツォーロがゴール勝負を制した ©Dario Belingheri/BettiniPhoto
フランスのプルエイで行われた欧州選手権 ©UEC – bettiniphoto
フランスのプルエイで行われた欧州選手権 ©UEC – bettiniphoto
欧州選手権優勝のジャコモ・ニッツォーロを中央に、左が2位アルノー・デマール、右が3位パスカル・アッカーマン ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

女子U23レースは午前中に行われ、イタリアナショナルチームがレースを完全にコントロール。他国が攻撃する余地与えずにゴール勝負へ。イタリアのエリーザ・バルサーノが優勝した。

欧州選手権 ©Dario Belingheri/BettiniPhoto
イタリアのエリーザ・バルサーノが欧州選手権Y23女子で優勝 ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

欧州選手権は8月27日、男子U23ロードレース(136.5km)と女子エリート(109.2km)が行われる。通常は最終種目として行われる男子エリートは29日にツール・ド・フランスが開幕することからこれらのレースに先がけて行われた。

欧州選手権U23女子のスタート ©Dario Belingheri/BettiniPhoto
欧州選手権U23女子優勝のエリーザ・バルサーノを中央に、左が2位ロンネケ・ウネケン(オランダ)、右が3位エンマセシル・ノースガールド(デンマーク) ©Dario Belingheri/BettiniPhoto

●欧州自転車競技連合のホームページ

欧州選手権一転開催へ…フランスのプルエーが受け入れ

ヨーロッパ自転車競技連合は7月6日、新型コロナウイルス感染拡大により2020年の開催を翌年にスライドするとしていた欧州ロード選手権をフランス・ブルターニュ地方のプルエーで8月24日から28日まで開催すると発表した。

2019 UEC欧州選手権エリート男子ロード ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019

8月29日にはツール・ド・フランスが開幕するため、エリート男子タイムトライアルは競技初日の24日、同ロードは競技2日目の26日に行われる。25日はUCIワールドツアーの「ブルターニュクラシック・ウェストフランス」が同じプルエーで開催される。

2020年大会は当初、9月9日から13日までイタリアのトレンティーノで開催される予定だったが、世界全体に影響を与える困難な状況のため、ヨーロッパ自転車競技連合は5月、いったんは2021年に延期すると発表していた。

今回の変更に折り合いがつけられたのはフランス自転車競技連盟と自転車競技開催に熱心なプルエーの地元運営団体が協力要請に応じたため。またフランスにおける新型コロナウイルスは他国に比べると感染者数が減るなど見通しが明るいことなどがある。

●ヨーロッパ自転車競技連合のホームページ

欧州ロード選手権は中止…開催地と時期は2021年にスライド

世界全体に影響を与える困難な状況のために、ヨーロッパ自転車競技連合は9月9日から13日までイタリアのトレンティーノで開催される予定だった欧州ロード選手権を2021年に延期した。延期という言葉が使われたが事実上の中止。

2019 UEC欧州選手権エリート男子ロード ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019

同連合は地元主催社などすべての関係団体と調整し、合意を得ての発表となった。欧州ロード選手権は2021年に同じトレンティーノで開催する計画。2021年9月1〜5日、あるいは9月8〜12日を候補としていて、2021年国際レースカレンダーを統括する国際自転車競技連合によって今後数カ月以内に発表される予定だという。

●ヨーロッパ自転車競技連合のホームページ

エリア・ビビアーニが4代目欧州チャンピオンに

UEC(ヨーロッパ自転車競技連合)のヨーロッパ選手権は2019年8月11日、オランダのアルクマールでエリート男子ロードレースが開催され、イタリアナショナルチームのエリア・ビビアーニが優勝。イブ・ランパールト(ベルギー)、パスカル・アッカーマン(ドイツ)とともに集団を抜け出し、ゴール勝負を制した。

エリア・ビビアーニが欧州チャンピオンに ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019

残り65kmで3選手を含む13人が第1集団を形成。残り25kmでここからビビアーニ、ランパールト、アッカーマンが抜け出した。チームメートで前大会の覇者マッテオ・トレンティン(イタリア)は33秒遅れとなったメイン集団の抑え役に回り、7位に入った。

オランダのアルクマールで開催された欧州選手権 ©Luca Bettini/BettiniPhoto©2019
エリート男子ロードは距離172.6km ©Luca Bettini/BettiniPhoto©2019
欧州選手権最終日はエリート男子ロード ©Luca Bettini/BettiniPhoto©2019

ヨーロッパ自転車競技連合は1995年創立。現在は50の国と地域が加盟している。当初はU23男子を対象とした大会だったが、2016年からはエリート男子と女子も追加。個人ロードと個人タイムトライアルが開催されている。

2019 UEC欧州選手権エリート男子ロード ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019
2019 UEC欧州選手権エリート男子ロード ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019

エリート男子ロードのこれまでの優勝者は、スロバキアのペテル・サガン(2016)、ノルウェーのアレクサンドル・クリストフ(2017)、イタリアのマッテオ・トレンティン(2018)。2020年は現在のドゥークニンク・クイックステップからフランスのコフィディスに移籍するビビアーニは4代目のエリート男子チャンピオンとなる。

2020年の欧州選手権は9月9日から13日までイタリアのトレントで開催される。

2019 UEC欧州選手権エリート男子ロード ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019
2019 UEC欧州チャンピオンジャージを着用したエリア・ビビアーニ ©Luca Bettini/BettiniPhoto©2019

ダイネーゼがU23、ピエテルスが女子の欧州チャンピオンに

UEC(ヨーロッパ自転車競技連合)ヨーロッパ選手権は2019年8月10日、オランダのアルクマールで2クラスの個人ロードレースが開催され、女子ロードは地元オランダのアミ・ピエテルスが、男子U23ロードはイタリアのアルベルト・ダイネーゼが優勝した。

欧州選手権女子ロード。先頭からエレーナ・チェッキーニ、リサ・クライン、アミ・ピエテルス ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019

女子ロードはピエテルス、イタリアのエレーナ・チェッキーニ、ドイツのリサ・クラインが先行し、3人のゴール勝負をピエテルスが制した。

オランダのアミ・ピエテルスが欧州選手権女子ロードを制した ©Luca Bettini/BettiniPhoto©2019

U23は大集団によるゴール勝負となり、アルベルト・ダイネーゼがデンマークのニクラス・ラールセン、エストニアのライト・アルムを制して優勝した。

欧州選手権U23のゴールスプリント ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019

ヨーロッパ自転車競技連合は1995年創立。現在は50の国と地域が加盟している。当初はU23男子を対象とした大会だったが、2016年からはエリート男子と女子も追加。個人ロードと個人タイムトライアルが開催される。

エリート男子ロードのこれまでの優勝者は、スロバキアのペテル・サガン(2016)、ノルウェーのアレクサンドル・クリストフ(2017)、イタリアのマッテオ・トレンティン(2018)。

最終日となる11日にはエリート男子ロードが開催される。

欧州選手権U23ロード ©Luca Bettini/BettiniPhoto©2019
欧州選手権U23を制したアルベルト・ダイネーゼを中央に左が2位ニクラス・ラールセン、右が3位ライト・アルム ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019
欧州選手権女子ロードを制したアミ・ピエテルスを中央に左が2位エレーナ・チェッキーニ、右が3位リサ・クライン ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2019