エガン・ベルナル一転…ジロ・デ・イタリアをパスしツール・ド・フランスへ

2019ツール・ド・フランスの総合優勝者、イネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)が2020ツール・ド・フランスで2連覇に挑むことを明らかにした。当初は出場を示唆していたジロ・デ・イタリアを欠場する考え。イネオスは大会最多タイの5勝を目指すクリストファー・フルーム(英国)、2年ぶり2度目の総合優勝を見すえるゲラント・トーマス(英国)の3エースが出場する可能性がある。

エガン・ベルナルが2019ツール・ド・フランスで総合優勝 ©ASO Alex BROADWAY

ベルナルの2020年シーズンは2月11日から16日まで自国で開催されるコロンビアツアーで始める予定。ドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)とともに開幕する。

3月8日から15日までフランスのパリ〜ニースで連覇を目指し、3月23日から29日まではスペインのボルタカタルーニャを走る。その後はコロンビアの自宅に戻り、ツール・ド・フランスのための山岳トレーニングを行う計画。

最終的な準備レースとしてツール・ド・スイスまたはクリテリウム・デュ・ドーフィネに出場する見込み。

●イネオスのホームページ

ベルナルがジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス参戦へ

イネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)は2020年、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスに参戦する予定であることを明かした。チームメートには2019ジロ・デ・イタリア総合優勝者のリカルド・カラパス(エクアドル)がモビスターから加わり、ツール・ド・フランス5勝目を目指すクリストファー・フルーム(英国)、2018ツール・ド・フランス総合優勝のゲラント・トーマス(英国)がいる。

2019ツール・ド・フランス総合優勝のエガン・ベルナル ©Luca Bettini/BettiniPhoto©2019

2019年のベルナルはジロ・デ・イタリアでイネオスのエースになるはずだったが、直前の鎖骨でレースを走ることができなかった。その野心をツール・ド・フランスにスライドさせ、22歳で総合優勝している。

2019ツール・ド・フランス。最後の山岳ステージをフィニッシュしてベルナル(左)はトーマスから祝福される ©ASO Alex BROADWAY

「2020年はジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスに出場したい」とベルナルは作戦を明らかにした。
「ジロ・デ・イタリアは美しいレースで、ボクは2年間イタリアに住んでいたからそこにたくさんの友達がいる。二大大会への参加はちょっとナーバスになる可能性があるが、たとえそれがほとんど不可能に思えても、チームはなんとかうまく対応できると思う」

ベルナルはジロ・デ・イタリア(5月9〜31日)、ツール・ド・フランス(6月27日〜7月19日)、さらにはブエルタ・ア・エスパーニャ(8月14日〜9月14日)までを見すえているという。

2020年はイネオスで走るカラパス ©Fabio Ferrari / LaPresse

カラパスの獲得により、フルームとトーマスをかかえるイネオスは、2020年のグランツールすべてを手中にする可能性もある。1998年のマルコ・パンターニ(イタリア)以来、同じ年にジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスで優勝した選手はいない。

「もちろんチームメートの欲望を考慮に入れなければならない」と1月13日に23歳の誕生日を迎えるベルナルは続ける。
「すべての選手が気持ちよく、それぞれの役割に合った理想的な参戦プログラムを見つける必要がある。ボクたちはたくさん話すので、クリスやゲラントとの関係に問題が生じることはない」

2018ツール・ド・フランス。先頭からベルナル、マイヨジョーヌのトーマス、その後ろがフルーム

●イネオスのホームページ

クビアトコウスキーがツール・ド・フランスさいたま参戦

イネオスのミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)が10月27日、さいたま新都心駅周辺で開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに出場する。コロンビアのイバン・ソーサに代わっての出場と、10月11日に主催者が発表した。

ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝のミハウ・クビアトコウスキー © LaPresse/Spada

同選手は2014年の世界チャンピオン。2016年から現チームの前身スカイに加入し、2020年も現チームで走る。2015アムステルゴールドレース、2017ミラノ〜サンレモとメジャーレースで優勝するとともに、2018ティレーノ〜アドリアティコ、同ツール・ド・ポーランドなど中規模のステージレースで総合優勝。

ツール・ド・フランスでクリストファー・フルームやゲラント・トーマスの頼もしいアシスト役として活躍し、信頼されている。さいたま大会は2017年以来2年ぶり2回目の出場となる。

●ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのホームページ

ベン・スウィフトの英国チャンピオンカラー…DOGMA F12発売

ピナレロはベン・スウィフトの英国選手権勝利を記念して、ブリティッシュチャンピオンカラーのDOGMA F12を発売する。2019年5月の発表以来、ツール・ド・フランスでエガン・ベルナルが総合優勝を獲得するなど驚異的なパフォーマンスを持つバイクのスペシャルカラーモデル。

イネオスのベン・スウィフトが乗る英国チャンピオンバイク

●DOGMA F12 XLIGHT
DOGMA F12 XLIGHT 468 British Champion 2019
フレームセット 98万円(税別)
DOGMA F12 XLIGHT DISK 472 British Champion 2019
フレームセット 101万円(税別)

6月末に英国ノーフォークで行われた英国選手権でイネオスのベン・スウィフトが勝利

●DOGMA F12
DOGMA F12 473 British Champion 2019
フレームセット 78万円(税別)
DOGMA F12 DISK 460 British Champion 2019
フレームセット 81万円(税別)
※仕様・サイズは通常モデルと同様です。12月頃よりデリバリー開始。
写真はベン・スウィフトの実車で、実際の商品とは異なる場合も

2月の落車による大怪我から復活し、スウィフトにとっては4年ぶりの勝利となった
英国チャンピオンジャージを着るスウィフト

トーマスとベルナルがツール・ド・フランス参戦…イネオスがメンバー発表

英国のイネオス(旧スカイ)が7月6日に開幕する第106回ツール・ド・フランスの出場8選手を6月28日に発表した。連覇をねらう英国のゲラント・トーマスとコロンビアのエガン・ベルナルらが選出された。

●イネオスのツール・ド・フランス出場8選手
エガン・ベルナル(コロンビア)
ヨナタン・カストロビエホ(スペイン)
ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド)
ジャンニ・モスコン(イタリア)
ワウト・プールス(オランダ)
ルーク・ロウ(英国)
ゲラント・トーマス(英国)
ディラン・ファンバーレ(オランダ)

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●ツール・ド・フランスのホームページ

エガン・ベルナルが鎖骨骨折でジロ・デ・イタリア欠場へ

5月1日からチーム名称がイネオスとなり、その名を世界中にアピールする機会となる最初のメジャーレース、ジロ・デ・イタリアにエースとして参加するはずだったエガン・ベルナル(コロンビア)が直前の練習中に鎖骨骨折。レースを断念せざるを得なくなった。

イネオスのエガン・ベルナル ©Team INEOS

第102回ジロ・デ・イタリアは11日、ボローニャで開幕するが、ベルナルが負傷したのは4日。チームメートで前年の覇者であるクリストファー・フルーム(英国)は7月のツール・ド・フランスに照準を合わせるために欠場する予定で、22歳のベルナルがエースとしてジロ・デ・イタリアに初参戦するはずだった。

2010年のチーム発足以来、ツール・ド・フランスで6度の総合優勝を手中にしてきた英国のスカイは、スポンサーとなるテレビ局が撤退したことにより、月1日から英国の大手化学企業イネオスの名称に変更。前年の覇者フルームが大会を欠場することで、再出発となった強豪チームはエースナンバーをベルナルに託す計画だった。

ベルナルは今季パリ〜ニースで総合優勝。ジロ・デ・イタリア初制覇の可能性も高かった。ケガの回復を見て7月のツール・ド・フランスに復帰することが想定される。