ツール・ド・シアク9月18日開幕…アジアランク上位をかけてキナン参戦

UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチームのキナンサイクリングが9月18日にインドネシアで開幕するツール・ド・シアクに出場する。選手・スタッフは開催地インドネシアのスマトラ島入りし、レースに向けた準備を着々と進めている。

ツール・ド・シアクに参戦するキナンの5選手 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

チームは1月の2018年シーズン始動から6月までに9勝を挙げ、これまでにないハイペースで勝ち星を重ねた。主戦場であるUCIアジアツアーでは、チームランキング首位を長きにわたりキープ。トップを守るべく、ランキングに必要なポイントを伸ばしていくことがシーズン残りのテーマとなる。

キナンにとって、実質2018年シーズン第2ピリオドの幕開けのレースとなるツール・ド・シアク。全4ステージ・総距離523.17kmのレースに8カ国・13チームが招待され、タイトル獲得を目指す。キナン勢は今大会に山本元喜、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、新城雄大をセレクト。ライバルチームが実力派スプリンターをメンバー入りさせるなど、スピードに富んだレースとなることが予想されるなか、キナンはあらゆる展開に対応できるバランスのよい布陣を整えている。

4ステージはいずれもスマトラ島中央部のシアク市を拠点にコースが設定される。第1ステージは、52.52kmのコースをおおよそ3周回する154.18km。第2ステージはシアクからセイ・アピトまでを往復する115.45km。最長距離となる第3ステージは約80kmのコースをおおよそ2周回する161.48km。最終の第4ステージはシアク市内に設けられた約18kmのルートをほぼ5周回する92.06km。

キナンは16日、約24時間をかけて開催地へ移動。翌17日にチームプレゼンテーションに臨み、その後選手たちは最終調整を行った。

インドネシアでは8月に総合スポーツイベントであるアジア競技大会が開催され、スポーツ熱が高まる中でのレース開催。開催地シアクはもとより、国を挙げた今大会の盛り上げに期待がふくらんでいる。

ツール・ド・シアク2018(UCIアジアツアー2.2)
●出場選手
山本元喜(Genki YAMAMOTO)
マルコス・ガルシア(Marcos GARCIA)
サルバドール・グアルディオラ(Salvador GUARDIOLA)
トマ・ルバ(Thomas LEBAS)
新城雄大(Yudai ARASHIRO)

●レーススケジュール
9月18日 第1ステージ シアク(Siak)-ダユン(Dayun)-シアク 154.18km
9月19日 第2ステージ シアク-セイ・アピト(Sei Apit)-シアク 115.45km
9月20日 第3ステージ シアク-ダユン-ブアタン(Buatan)-シアク 161.48km
9月21日 第4ステージ シアクシティ(Siak City) 92.06km

キナンの山本元喜、新城雄大らがツール・ド・シアクに参戦

キナンサイクリングが9月18日から21日までインドネシアで開催されるツール・ド・シアクで2018年第2ピリオドを本格始動させる。

ツール・ド・シアクに参戦するキナンの5選手

インドネシア西部のスマトラ島に位置するリアウ州シアク県を舞台とする4日間・総距離522.9kmのステージレース。いずれのステージもシアク市を拠点にコースが設定されている。2017年まではアマチュアレースとして行われてきた大会だが、今回からUCI(国際自転車競技連合)公認の国際大会に昇格。8カ国・13チームがエントリー。メンバーは各チーム5名で編成される。

キナンはこの大会に山本元喜、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、新城雄大をセレクト。新城をのぞく4選手は9月7〜9日に開催予定だったツール・ド・北海道にエントリーしていたが、開幕前日に起きた北海道胆振東部地震により大会が中止。滞在していた旭川市も停電や断水といった地震の影響があったものの、ライフラインの復旧状況に合わせながらトレーニングを再開。新城を含め、今大会に向けた調整は順調に進めている。

チームは9月10日に発表された最新のUCIアジアツアーチームランキングで2位。首位チームとは5点差であることから、この大会の結果によってはトップに浮上する可能性がある。

キナンにとっての2018年シーズンの第2ピリオド(後半戦)がいよいよ本格化するが、同ランキングでの1位獲得と、この先に控えるビッグレースでのタイトル奪取を目指して取り組んでいく。この大会はその足がかりとすべく好結果を求めてレースへと挑む。

遠征メンバーは15日に集合し、翌日のフライトで開催地入り。18日からのレースに備える。インドネシアでは8月下旬から9月上旬にかけてアジア競技大会が開催され、それを受けてスポーツ熱が高まる中でのレース開催に期待がふくらむ。

ツール・ド・シアク2018
9月18日 第1ステージ シアク(Siak)-ダユン(Dayun) 154.18km
9月19日 第2ステージ シアク-セイ・アピト(Sei Apit) 115.18km
9月20日 第3ステージ シアク-シアク 161.48km
9月21日 第4ステージ シアクシティ(Siak City) 92.06km

キナンが選手とスタッフの無事を報告…水や食糧を確保し待機

キナンサイクリングが出場を予定していたツール・ド・北海道2018が、9月6日未明に発生した北海道胆振地方東部を震源とする地震の影響で中止となった。レースに備えて旭川市内に滞在していた選手・スタッフのほか、現地入りができない状況となった一部スタッフを含め全員の無事を確認している。選手たちはトレーニング実施を自粛し、水や食料の確保を最優先しながら旭川市内に待機をしている。

9月6日午後に行われたマネージャーミーティング終了後の様子 ©︎KINAN Cycling Team

同7〜9日に開催が予定されていた大会だが、開幕地である旭川市も震度4の揺れを感じ、停電や断水に見舞われた。6日午後の時点で完全復旧のめどは立っていない。また、北海道内各地で建物の倒壊や火災、死傷者や行方不明者の発生、道路の分断などの被害が出ていて、関係機関が対応に追われている状況。

こうしたことから、大会主催者と関係各所とが協議を行い、道路の安全確保が困難と判断。同日午前に中止することが決定した。ツール・ド・北海道32回の歴史で中止は初めてのこと。

同日午後には監督・チームスタッフを対象としたミーティングが行われ、開催中止の経緯や今後の対応について説明・確認が行われた。今後については、関係各所からの指示を仰ぎながら対応する見通し。

「このたびは大変ご心配をおかけしております。チーム一同、突然の出来事に驚いておりますが、被災状況の一刻も早い復旧を願いながら過ごしてまいります」と同チーム。

ツール・ド・北海道連覇をねらうキナンがベストメンバーを発表

9月7日から9日まで北海道で開催されるツール・ド・北海道2018に、キナンサイクリングの5選手が出場する。2017年はマルコス・ガルシアが最終日の山頂フィニッシュを制して個人総合優勝。チームに初めて国内4大ツアーのタイトルをもたらした相性のいい大会。今回はチームとして総合2連覇をねらい、ベストメンバーで本番へと挑む。

ツール・ド・北海道に出場するキナンサイクリングの5選手

ツール・ド・北海道はツール・ド・とちぎ(3月)、ツアー・オブ・ジャパン(5月)、ツール・ド・熊野(5〜6月)とならび国内4大ツールの1つに位置付けられいる。UCI公認の国際レースで、カテゴリーはUCIアジアツアー2.2クラスとなる。大会は開催32回目にして初めて大雪山を一周するルートが設定された。北海道の中央部をめぐる全3ステージ・総走行距離536kmの戦いに、7カ国・21チームが出場する。

3つのステージはいずれも厳しい山岳区間を行き、ダウンヒルを経てのフィニッシュ。今回の最長距離である185kmの第1ステージは前半に十勝岳の山岳ポイントが待つほか、終盤の狩勝峠が勝負のポイントになる。174kmの第2ステージは三国峠と石北峠を立て続けに越えたのちにフィニッシュへと下るルート。177kmの第3ステージは中盤の北見峠を越えた後はフィニッシュへ向かって、スピード感に富んだレース展開が予想される。大会の最高標高地点は第2ステージで走る三国峠の1137m。

メンバーは1チーム5名で編成され、キナンは山本元喜、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、中島康晴を選出。チームは8月下旬から今大会のレースコースをメインにトレーニングキャンプを実施。これに8人の候補選手が参加し、コース適性などを考慮して最終的に5選手をセレクト。山岳に強いガルシア、グアルディオラ、ルバ、逃げや要所でのアタックでレースを動かす山本、スピード勝負を得意とする中島とあらゆる展開に対応できる選手たちをそろえた。

ツール・ド・北海道2018
9月7日 第1ステージ 旭川市-新得町 185km
9月8日 第2ステージ 帯広市-北見市 174km
9月9日 第3ステージ 北見市-当麻町 177km

ツール・ド・北海道2018の公式ホームページ

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キナンがツール・ド・北海道出場候補を発表…最終的にキャンプで選考

キナンサイクリングが9月7日から9日まで北海道で開催されるツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2)に臨むロングリスト(出場候補選手)を明らかにした。8選手は8月27日から9月3日までの日程で、北海道内でのトレーニングキャンプを実施。レースコースの試走も行い、各選手のコース適性を見極めながら大会に臨む5人のメンバーを選考していく。

©︎KINAN Cycling Team

ツール・ド・北海道は3月に開催されるツール・ド・とちぎ(UCI2.2)、5月に開催されるツアー・オブ・ジャパン(UCI2.1)、6月に開催されるツール・ド・熊野(UCI2.2)とならび、日本国内で開催される国際自転車競技連合(UCI)公認の国際ステージレース。これらを「国内4大ツアー」とし、日本の多くのチーム・選手はシーズンの重要レースとして位置付けている。

2018年で32回目を迎える大会は、北海道中央部の大雪山を3日間かけておおよそ1周するルートが採用された。9月7日に旭川市で開幕し、9日に同市近郊の当麻町でフィナーレとなる、総距離536kmで争われる。

今回は3ステージともに大雪山系の険しい山々を通過した後に、フィニッシュめがけてのダウンヒルが待ち受ける。勝負の観点からはクライマーはもとより、レース終盤のスピード勝負となればスプリント力のある選手にもチャンスがめぐってくる可能性のあるルート設定となっている。それを受けてキナンは候補選手として8選手をセレクト。前回大会覇者のマルコス・ガルシアや、日本チャンピオンジャージを着用する山本元喜など、あらゆるレース展開を想定してのリストアップとなった。

チームとして2017年に続く個人総合2連覇を目指して、準備のペースを上げている。キャンプ期間中はチーム公式WEBで各日レポートを掲載する予定。

KINAN Cycling Team ツール・ド・北海道2018 ロングリスト
山本元喜
中西健児
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
雨乞竜己
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大

ツール・ド・北海道の公式サイト

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選手とファンが一体となったトラックフェスティバルが宇都宮競輪場で開催

自転車競技の発展と進行を目的に国内に拠点を置くUCIコンチネンタルチームが一堂に会した「トラックフェスティバル’18」が8月24日、栃木県の宇都宮競輪場で開催された。日本のロードシーンのトップレーサーが集まったイベントにキナンサイクリングも参戦。ロードレースとはひと味違った勝負の魅力をトラックで表現し、会場に集まったファンと1つになって初開催のイベントを成功させた。

宇都宮で開催されたTRACK FESTIVAL ’18 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

今回参加したのはキナンのほか、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼン、ブリヂストンサイクリング、マトリックスパワータグ、愛三工業の6チーム。キナンからは山本元喜、中西健児、雨乞竜己、中島康晴、新城雄大の5選手に、強力な援軍として、元ロードレース選手であり、現在は競輪で活躍する福田真平が合流。6人でエントリーした。

イベントの華を飾るレースはオリジナル種目の「ファイブポイントゲーム」。2チームの対戦形式で、1チームあたり5名出走の計10選手がスタートラインへ。1周回ローリングののちリアルスタートとなり、各周回の先頭通過選手の所属チームに1ポイントが付与される。最終的に5ポイント先取したチームが勝利となる。

イベントの企画立案を行ったキナンの加藤康則チームゼネラルマネージャーによる開会宣言の後、競技開始。東西に分けられた予選ポッド内での抽選の結果、西リーグに属するキナンは、初戦をマトリックスパワータグ、第2戦を愛三工業と対戦することが決定。東西のそれぞれの予選リーグを1位通過したチーム同士が決勝を戦うことになる。

ナイター照明に照らされる中での初戦。山本、中西、雨乞、中島、新城で臨んだキナンは、序盤こそポイントを獲得したものの、中盤以降にマトリックスパワータグに主導権を奪われ、5ポイントを先取されて敗戦。

しばらく時間をおいて臨んだ第2戦は、新城と福田を入れ替え。スタート直後から愛三工業の攻勢にあいながらも、中西が3ポイント連取するなど、好展開に持ち込んでそのまま勝利。最後は日本チャンピオンジャージを着用する山本がポイントを獲得してレースを締めた。

1勝1敗で予選リーグを終えたキナンは惜しくも決勝進出こそならなかったものの、各選手がそれぞれに持ち味を発揮。ロードで培った走りをファイブポイントゲームに応用させ、選手間で連携をとりながら2レースを戦った。なお、決勝は東西の首位チームの頂上決戦として行われ、マトリックスパワータグを破ったホームチームの宇都宮ブリッツェンが優勝している。

会場は、トラックの内側に有料のVIP席を用意。レースを間近で見られるだけでなく、敢闘門からトラックへと入る選手との交流も楽しむ要素となった。また、無料のスタンド席もほぼ満席。多くのファンが注目する中で、イベントを成功裏に終えている。キナンはレース以外にもブース出展をしてチームグッズの販売も実施。閉幕後には、選手が会場に訪れた大勢のファンをお見送り。選手とファンとが一体となったイベントを象徴するシーンとなった。

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