イルロンバルディアのレース翌日に一般参加イベント開催

シーズン最終戦「イルロンバルディア」のレース翌日となる10月13日、同じコースに一般参加の2500人が挑戦する「グランフォンド・イルロンバルディア」が開催された。半数はイタリアからの参加者だが、ベナン、中国、キプロス、エストニア、フランス領ポリネシア、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、日本、ルクセンブルク、モナコからの挑戦者もいた。

距離111.2kmの難関に2500人が挑んだ ©LaPresse – Marco Alpozzi

イベント主催者はイルロンバルディアやジロ・デ・イタリアを運営するRCSスポルト。競技距離はプロ選手らが走ったコースのおよそ半分の111.2km。それでもマドンナデルギザロ教会をピークとする峠があり、走りごたえは十分。

サイクリストを祀るマドンナデルギザロ教会を通過 ©LaPresse – Marco Alpozzi
カントゥを出陣 LaPresse – Fabio Ferrari
グランフォンドの欧州チャンピオン、イタリアのダビデ・ブッシュイートが優勝 ©LaPresse

グランフォンドとは出場選手数が多いサイクリング大会で、1着フィニッシュを狙う実力派から、前年の自己記録更新や完走を目指す一般サイクリストまでが参加する。2020年3月にはイタリアのトスカーナ地方で「グランフォンド・ストラーデビアンケ」の開催が予定されている。

ゴール後はパスタパーティー ©LaPresse – Fabio Ferrari

●グランフォンド・イルロンバルディアのfacebook

ストラーデビアンケのグランフォンドに43カ国・5000人が参加

イタリアのトスカーナ地方にある未舗装路を走るストラーデビアンケは、プロレースが開催された翌日の3月10日に43カ国・5000人の一般サイクリストを集めてグランフォンドと呼ばれる長距離サイクリング大会が開催された。

5000人の一般サイクリストがストラーデビアンケを走る ©LaPresse – Fabio Ferrari

この日のレースはスカイのジャンニ・モスコンやレオナルド・バッソ、往年の名選手、ピナレロ社のファウスト・ピナレロCEOらも参加した。天候はまずまずで、イタリア語で「白い道」という意味のストラーデビアンケは、見事なほどの白い土ぼこりを上げた。

主催はジロ・デ・イタリアを運営するRCS。サイクリング大会とはいえ、男女のトップ3は表彰台で表彰される。男子優勝はフェデリコ・ポッツァートで所要時間は3時間48分23秒。女子はシモーナ・パレンテで4時間01分30秒。

左からイグナチオ・モゼール、パオロ・ベッティーニ、フィリッポ・ポッツァート、ルーカ・パオリーニ ©Gian Mattia D’Alberto / lapresse
43カ国、5000人がスタート ©Gian Mattia D’Alberto / lapresse
丘の上にあるシエナの旧市街を目指す ©LaPresse – Fabio Ferrari

次回の開催は10月12日に行われる「イルロンバルディア」の翌日13日。プロレースと同じコースを走る「グランフォンド・イルロンバルディア」。

ストラーデビアンケ・グランフォンド ©LaPresse – Fabio Ferrari

グランフォンドジロ・デ・イタリア参加者募集開始…コースは第20ステージ

一般参加イベントのグランフォンドジロ・デ・イタリアが5月27日に開催されることになり、その参加者募集が始まった。コースは26日に行われるプロレース、ジロ・デ・イタリアの第20ステージ、スーザ〜チェルビニア間。つまり土曜日にプロ選手たちがマリアローザを争う最後の山岳ステージを走り、日曜日に同じルートで一般サイクリストが走るというわけだ。

グランフォンドジロ・デ・イタリアのコースプロフィールマップ

プロレースとまったく同じルートを走る一般参加大会は、ツール・ド・フランス主催者が運営するエタップ・デュ・ツールが有名だ。ただしこちらのほうは一般大会が最初にあり、数日後から1週間後にプロレースが開催される。ジロ・デ・イタリア主催者が運営するグランフォンドの場合は、3月第1週に開催されたストラーデビアンケと同様に、土曜日にプロが、その翌日に自転車愛好家が走るという点で異なる魅力がある。

10月には同じ主催者が開催するイル・ロンバルディアもあり、まったく同様に前座がプロレース、日曜が一般レースとして開催予定。イタリアは宗教的な見地から日曜日にプロレースを開催することは少なく(例外は23日間の日程で開催されるジロ・デ・イタリア)、そういった意味で世界最高峰のツール・ド・フランスとは異なる価値観を見出している。

グランフォンドジロ・デ・イタリアは2018ジロ・デ・イタリアの第20ステージとほぼ同じコースを使用する

日本からの参加者も募集中。

グランフォンドジロ・デ・イタリアの登録サイト

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イタリアの未舗装路ストラーデビアンケに5000人が挑戦

グランフォンド・ストラーデビアンケが3月4日に開催され、5000人の一般サイクリストがイタリア語で「白い道」という意味の未舗装路「ストラーデビアンケ」に挑戦。前日に開催されたプロレースはあいにくの雨でドロ沼レースになったが、この日は快晴で、参加者は土ぼこりにまみれながらもトスカーナ地方の田園風景を楽しんだ。

©LaPresse – Ferrari / Paolone
©LaPresse – Ferrari / Paolone

3回目の開催となる長距離サイクリング大会。スタート第一列には元世界チャンピオン&五輪金メダリストのパオロ・ベッティーニ、元世界チャンピオンのアレッサンドロ・バッラン、そして前日のプロレースに出場したばかりのトレック・セガフレードチームの選手も顔を見せた。イタリア以外からも33カ国から800人以上が参加。日本人参加者はいなかった。

©LaPresse – Ferrari / Paolone

イベント運営はストラーデビアンケやジロ・デ・イタリアを主催するイタリアのRCS社。5月27日にはグランフォンド ジロ・デ・イタリアを開催する予定だという。

©LaPresse – Ferrari / Paolone
女子のトップ3。中央が優勝のシモーナ・パレンテ ©LaPresse – Ferrari / Paolone

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